158 / 304
「158話」
しおりを挟む
一体何があったのかと俺が混乱していると、ふいに肩にトンッ……と言うよりかは、ズシリとした重みがのし掛かる。
クロが肩に飛び乗ったのだ。
「ん?」
どうしたのかと思ったら、クロは顔に頭をグイグイと擦り付けてきた。喉もゴロゴロと鳴らしとても機嫌が良さそうである。
そして辺りを見渡して、うにゃと鳴いた。
「よくやった?……えっ??これ俺がやったの!?」
お褒めに預かり光栄です。
……クロが言うにはこの惨状は俺がしでかした事の様だ。全くもって心当たりが無いが……?
「……」
後を振り返って見れば、隊員さん達が青い顔をしてこちらを見ていた。
教官達はむっちゃ距離とってる。
あれぇ……?
「……なんだ今のは?」
「息が出来なかったよー……」
「殺されるかと思ったっす……」
「えええ……あ!」
隊員さん達は時間が経つに連れて落ち着いてきたようで、俺に向かいそんな事を話すが、本当に心当たりはない……いや、あったわ!
「……威圧の効果だと思う。発動するつもりは無かったのに……無意識で発動してたんだと思う」
ドラゴンカードの効果に威圧ってあったはず!
あれの効果が発動したと考えれば今の状況も納得がいく。
ダンジョンで使っても……いや、任意で発動できるものじゃないから、発動しているかすら分からなかった代物だけど、まさかこんな効果があるとは……見た感じ倒れているのは参加者のみだよね?ある程度レベルが上がっているとあまり効果が出ないのか……あとはドラゴンカードの効果なんだし、同じドラゴン系には効きにくいとかだろうか?
……ん、まてよ。
「中村無事かー?」
中村はまだレベル低いから耐えられて無いかも知れない。
さっきからピクリとも動いてないし……。
「……お、おお……おうっ」
「無事っぽい」
ちょっと呼吸がおかしいけど無事だった。
このスキル無差別すぎてやばいな……いや、それとも意識をすれば対象をある程度指定できるのだろうか?そうじゃないと使い勝手が悪すぎるよな。
こりゃー、要検証だね。
「午後の分は参加しなくて良いらしい」
「まあ、そうだろうな」
あの後とりあえず転がっている人にポーション各種を振り掛けて、じゃあ仕切り直しかー……ってところで教官達に君達もう参加しなくて良いよと言われました。
経験者だから免除言うよりは出禁に近い感じがしなくもない。
やっちまったなあ!
「来週講座だけ受けて、筆記試験受ければ許可証貰えるね」
「受かればなー」
「受かるっしょ」
でも午後の時間空いたと思えば悪くは無いと思う。
とりあえず空いた時間で中村のチュートリアルでも終わらせておくとしよう。
「んじゃ明日仕事だから今日は帰るなー!」
「おつかれー」
中村のチュートリアル突破は結論から言えば、その日の内にあっさり終わっちゃった。
刃物を持っていると言うことで最初はかなり焦っていたけど、何度か攻撃を受ける内に落ち着いてきて……さくっとやってしまった。
順調だなあ。
「アマツさん居るー?」
「勿論だとも!」
んで、中村と別れた俺が何をしているかと言うと、久しぶりにアマツに会いに来てたりする。
「色々見てたよ!いきなりやらかしてたねっ!」
「ははは……」
俺のせいじゃないと言いたいが、やらかしたのは事実なので何も言えねえ……まあ、いいや。あれはもう忘れよう。
それよりも用事を済ませておかないとだ。
「そうそう、アマツさん」
「なんだい?」
「ダンジョンって今後増やす予定ってあるんです?」
「あるとも!」
やっぱあるんだ。
これで無いとか言われたら終わりだったけど。
「あ、そうなんですね。……えっと、やっぱ生き物殺すのに抵抗ある人って結構居ると思うんですよ。なので非生物……ゴーレムとかばかりが出るダンジョンがあれば、需要でてくるんじゃないかなーと」
非生物系のダンジョン良いんでないー?と提案しにきたのである。
早めに言っておかないと忘れてしまいそうだったからね、時間が丁度出来たから来てみたのだ。
さて、アマツの反応はどうかな?
「それは私も考えていてね、近いうちに実装したいとは思っているよ。ただドロップ品の扱いをどうしようか悩んでいてねえ」
なるほどねえ。
ドロップかー……うーん。
「あー……コアみたいの作って、希少な金属や宝石……乱獲されると相場酷いことになりそう」
これは無しだなあ。
そうなると……食えるように……岩とか食ってどうすんだ、これも無いな。
そうなると……あれかな。
「うーん……装備の改造に使えたりとか、ダンジョン外だと普通の金属だけど、ダンジョン内だと特殊な力を発揮するようにしたりとか……」
この辺りなら割とありな気がするんだよね。
ゲームとかでもありそうじゃない?
「その辺りで考えた方が良さそうだね!トライアルが落ち着いたら色々相談するよ!」
うむ。良さそうだ。
この感じなら近い内に非生物系のダンジョンが出来ることになるだろう。
もしかしたらゴーレムとかだけじゃなくて、機械系のSFチックな敵が出る可能性だってある。
それはそれで楽しそうなので、出来たら狩りにいっちゃおうかな。
土日のトライアルが終わり、また平日がやって来た。
とりあえず午前中はドラゴンを狩りまくり、午後は休む。
シーサーペントは今の状態じゃ倒しきれないのは分かっているし、レベルもこれ以上は上がりそうにない。
他のダンジョンに潜るのも筆記試験を突破してからと思っているので、今はいけない。
それに最近は隊員さんのお手伝いも余りなく……と、割と暇だったりする。
ちなみに隊員さん達だけど、既に牛さん階層は突破してトカゲを狩りまくってるんだよね。
あ、氷礫使ってくるほうね?ややこしいから呼び名変えようか……アイスリザードとかで良いかな。
アイスリザードは氷礫が厄介だけど、宝石で靴を強化している隊員さんにとってはそこまで苦にならないはず。
素材の需要も相変わらず多いらしく、しばらくは狩り続けるそうだ。
俺にも素材が欲しいって依頼は相変わらず来ているけど、こっちはドラゴンのみとなっている。
数が必要なのは隊員さんに、強くて数を揃えるのが大変なのは俺にって感じっぽい。
貯金がモリモリ増えてウハウハですわ。
前にも言ったかもだけど、今度じいちゃんばあちゃんに新型のコンバイン買ってあげようと思う。
年明けかなー?
あ、じいちゃんばあちゃんと言えばだ。
「すまんなあ康平」
「いいよいいよ。余ったのは好きにして良いけど、今はまだ外に出さない方が良いと思うよ」
漁師をやっている方のじいちゃんばあちゃんにもポーション送っておいたよ。
俺がダンジョンに潜っていると伝えたときはあんまり驚いてはいなかったね。
俺が急にムキムキになった事、それに近所にダンジョンがあると言う情報から、もしかして……と思っていたそうな。
漁師をやっていると腰とかに相当負担があるらしく、いつも腰痛に悩まされていたんだとかで、もの凄く喜んでくれた。
直接渡しても良かったんだけどね、何せ同じ道内に住んでいるとは言っても、数百キロ単位で離れてるもんで……夏ぐらいにしか会う機会が無いからねえ。
んまあ、そんな感じで平日を過ごしていた。
んで、あっと言う間に土曜が来て、午前中の講義を受けてお昼を皆でお喋りしながら食べていたのだけど、どのカードを狙って行くか?と言う話題が出てきた。
まだ自衛隊内でも出ていないカードは狙うとして、既に効果が分かっているカードはどうする?って話だね。
「ちなみに砂トカゲカードの効果ってなんでしたっけ?」
あ、大ダンジョンのトカゲの呼び名は砂トカゲにしたよ。
隊員さんも解りやすいからそれで良いって話だったので、その内これが正式名称になっちゃうかもね。
「地面を這う速度に補正が入る、だそうだ」
「何その凄く限定された効果……」
「どうする?」
這う速度に補正が入るって、使う場面が想像出来ないぞ……。
あって困るものじゃないけど、欲しいか?と聞かれると、うーんってなる効果だ。
って俺は思ったんだけどね。
「……個人的には欲しいカードではある」
「えっ」
都丸さんは欲しいらしい。
「匍匐前進する時に便利らしいんだよねー」
まじかーと思っていると、北上さんが補足してくれた。
「なるほど……外でも効果あるタイプなんですね。じゃあ取っちゃいますか」
自衛隊さんなら確かに使うか。
てか需要かなりあるんじゃない?
一人一枚と言わず、もう少し確保しても良いかもだ。
まあ狩るのは筆記試験突破してからなんだけどねっ。
クロが肩に飛び乗ったのだ。
「ん?」
どうしたのかと思ったら、クロは顔に頭をグイグイと擦り付けてきた。喉もゴロゴロと鳴らしとても機嫌が良さそうである。
そして辺りを見渡して、うにゃと鳴いた。
「よくやった?……えっ??これ俺がやったの!?」
お褒めに預かり光栄です。
……クロが言うにはこの惨状は俺がしでかした事の様だ。全くもって心当たりが無いが……?
「……」
後を振り返って見れば、隊員さん達が青い顔をしてこちらを見ていた。
教官達はむっちゃ距離とってる。
あれぇ……?
「……なんだ今のは?」
「息が出来なかったよー……」
「殺されるかと思ったっす……」
「えええ……あ!」
隊員さん達は時間が経つに連れて落ち着いてきたようで、俺に向かいそんな事を話すが、本当に心当たりはない……いや、あったわ!
「……威圧の効果だと思う。発動するつもりは無かったのに……無意識で発動してたんだと思う」
ドラゴンカードの効果に威圧ってあったはず!
あれの効果が発動したと考えれば今の状況も納得がいく。
ダンジョンで使っても……いや、任意で発動できるものじゃないから、発動しているかすら分からなかった代物だけど、まさかこんな効果があるとは……見た感じ倒れているのは参加者のみだよね?ある程度レベルが上がっているとあまり効果が出ないのか……あとはドラゴンカードの効果なんだし、同じドラゴン系には効きにくいとかだろうか?
……ん、まてよ。
「中村無事かー?」
中村はまだレベル低いから耐えられて無いかも知れない。
さっきからピクリとも動いてないし……。
「……お、おお……おうっ」
「無事っぽい」
ちょっと呼吸がおかしいけど無事だった。
このスキル無差別すぎてやばいな……いや、それとも意識をすれば対象をある程度指定できるのだろうか?そうじゃないと使い勝手が悪すぎるよな。
こりゃー、要検証だね。
「午後の分は参加しなくて良いらしい」
「まあ、そうだろうな」
あの後とりあえず転がっている人にポーション各種を振り掛けて、じゃあ仕切り直しかー……ってところで教官達に君達もう参加しなくて良いよと言われました。
経験者だから免除言うよりは出禁に近い感じがしなくもない。
やっちまったなあ!
「来週講座だけ受けて、筆記試験受ければ許可証貰えるね」
「受かればなー」
「受かるっしょ」
でも午後の時間空いたと思えば悪くは無いと思う。
とりあえず空いた時間で中村のチュートリアルでも終わらせておくとしよう。
「んじゃ明日仕事だから今日は帰るなー!」
「おつかれー」
中村のチュートリアル突破は結論から言えば、その日の内にあっさり終わっちゃった。
刃物を持っていると言うことで最初はかなり焦っていたけど、何度か攻撃を受ける内に落ち着いてきて……さくっとやってしまった。
順調だなあ。
「アマツさん居るー?」
「勿論だとも!」
んで、中村と別れた俺が何をしているかと言うと、久しぶりにアマツに会いに来てたりする。
「色々見てたよ!いきなりやらかしてたねっ!」
「ははは……」
俺のせいじゃないと言いたいが、やらかしたのは事実なので何も言えねえ……まあ、いいや。あれはもう忘れよう。
それよりも用事を済ませておかないとだ。
「そうそう、アマツさん」
「なんだい?」
「ダンジョンって今後増やす予定ってあるんです?」
「あるとも!」
やっぱあるんだ。
これで無いとか言われたら終わりだったけど。
「あ、そうなんですね。……えっと、やっぱ生き物殺すのに抵抗ある人って結構居ると思うんですよ。なので非生物……ゴーレムとかばかりが出るダンジョンがあれば、需要でてくるんじゃないかなーと」
非生物系のダンジョン良いんでないー?と提案しにきたのである。
早めに言っておかないと忘れてしまいそうだったからね、時間が丁度出来たから来てみたのだ。
さて、アマツの反応はどうかな?
「それは私も考えていてね、近いうちに実装したいとは思っているよ。ただドロップ品の扱いをどうしようか悩んでいてねえ」
なるほどねえ。
ドロップかー……うーん。
「あー……コアみたいの作って、希少な金属や宝石……乱獲されると相場酷いことになりそう」
これは無しだなあ。
そうなると……食えるように……岩とか食ってどうすんだ、これも無いな。
そうなると……あれかな。
「うーん……装備の改造に使えたりとか、ダンジョン外だと普通の金属だけど、ダンジョン内だと特殊な力を発揮するようにしたりとか……」
この辺りなら割とありな気がするんだよね。
ゲームとかでもありそうじゃない?
「その辺りで考えた方が良さそうだね!トライアルが落ち着いたら色々相談するよ!」
うむ。良さそうだ。
この感じなら近い内に非生物系のダンジョンが出来ることになるだろう。
もしかしたらゴーレムとかだけじゃなくて、機械系のSFチックな敵が出る可能性だってある。
それはそれで楽しそうなので、出来たら狩りにいっちゃおうかな。
土日のトライアルが終わり、また平日がやって来た。
とりあえず午前中はドラゴンを狩りまくり、午後は休む。
シーサーペントは今の状態じゃ倒しきれないのは分かっているし、レベルもこれ以上は上がりそうにない。
他のダンジョンに潜るのも筆記試験を突破してからと思っているので、今はいけない。
それに最近は隊員さんのお手伝いも余りなく……と、割と暇だったりする。
ちなみに隊員さん達だけど、既に牛さん階層は突破してトカゲを狩りまくってるんだよね。
あ、氷礫使ってくるほうね?ややこしいから呼び名変えようか……アイスリザードとかで良いかな。
アイスリザードは氷礫が厄介だけど、宝石で靴を強化している隊員さんにとってはそこまで苦にならないはず。
素材の需要も相変わらず多いらしく、しばらくは狩り続けるそうだ。
俺にも素材が欲しいって依頼は相変わらず来ているけど、こっちはドラゴンのみとなっている。
数が必要なのは隊員さんに、強くて数を揃えるのが大変なのは俺にって感じっぽい。
貯金がモリモリ増えてウハウハですわ。
前にも言ったかもだけど、今度じいちゃんばあちゃんに新型のコンバイン買ってあげようと思う。
年明けかなー?
あ、じいちゃんばあちゃんと言えばだ。
「すまんなあ康平」
「いいよいいよ。余ったのは好きにして良いけど、今はまだ外に出さない方が良いと思うよ」
漁師をやっている方のじいちゃんばあちゃんにもポーション送っておいたよ。
俺がダンジョンに潜っていると伝えたときはあんまり驚いてはいなかったね。
俺が急にムキムキになった事、それに近所にダンジョンがあると言う情報から、もしかして……と思っていたそうな。
漁師をやっていると腰とかに相当負担があるらしく、いつも腰痛に悩まされていたんだとかで、もの凄く喜んでくれた。
直接渡しても良かったんだけどね、何せ同じ道内に住んでいるとは言っても、数百キロ単位で離れてるもんで……夏ぐらいにしか会う機会が無いからねえ。
んまあ、そんな感じで平日を過ごしていた。
んで、あっと言う間に土曜が来て、午前中の講義を受けてお昼を皆でお喋りしながら食べていたのだけど、どのカードを狙って行くか?と言う話題が出てきた。
まだ自衛隊内でも出ていないカードは狙うとして、既に効果が分かっているカードはどうする?って話だね。
「ちなみに砂トカゲカードの効果ってなんでしたっけ?」
あ、大ダンジョンのトカゲの呼び名は砂トカゲにしたよ。
隊員さんも解りやすいからそれで良いって話だったので、その内これが正式名称になっちゃうかもね。
「地面を這う速度に補正が入る、だそうだ」
「何その凄く限定された効果……」
「どうする?」
這う速度に補正が入るって、使う場面が想像出来ないぞ……。
あって困るものじゃないけど、欲しいか?と聞かれると、うーんってなる効果だ。
って俺は思ったんだけどね。
「……個人的には欲しいカードではある」
「えっ」
都丸さんは欲しいらしい。
「匍匐前進する時に便利らしいんだよねー」
まじかーと思っていると、北上さんが補足してくれた。
「なるほど……外でも効果あるタイプなんですね。じゃあ取っちゃいますか」
自衛隊さんなら確かに使うか。
てか需要かなりあるんじゃない?
一人一枚と言わず、もう少し確保しても良いかもだ。
まあ狩るのは筆記試験突破してからなんだけどねっ。
14
あなたにおすすめの小説
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった
椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。
底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。
ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。
だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。
翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる