190 / 304
「190話」
しおりを挟む
その後、落ち込む中村を置いといて残ったメンバーもガチャを回してみた。
「……うーん。地味に嬉しいけど、欲しいのはコレジャナイ」
あたったのはお肉と雑貨にダンジョン素材を使った……包丁あたった。これもRだったよ……まあ嬉しいと言えば嬉しいんだけど、他のが良かったなーと思わなくもない。
「一人一つは当たってるな、確率高いのか?」
「美味しいのは間違いないんで、良いんですけどね……かみさんが喜びそうだ」
「今日の夕飯はすき焼きかなー」
「しゃぶしゃぶと悩むな」
ちなみに松坂牛は全員1つは当たってた。
もしかすると一気に一気に回すと一つは確定で当たるようになってるのかも?1kgって普通に買ったとんでもないお値段なるよね。そう考えるとお得感がある。
「あたりは北上さんのバッグぐらい?」
「ふふーん。これちょっと狙ってたんだよねー。デザインも良いし、100リットルだけど、マジックバッグになってるし。何より普段使い出来るって凄いよねえ」
「その大きさで100リットルて凄いですね」
一応あたりもあった。
肩から下げる小さいポシェットみたいのだけど、デザインも可愛いし。なかなか良いんじゃないだろうか。
とりあえずこれ持っておけば大抵のお買い物はいけちゃいそう。
まあ、基本引きこもるから暫く使わなさそうではあるんだけどね。まあ、良いものです。
「さて、これで大体見て回ったか?」
「そっすね!」
細々としたの全部みた!って訳ではないけど、ほぼほぼ見て回ったんじゃないかな。
「それじゃ……行くか、限定ダンジョン」
「おー」
いよいよこのイベントの目玉である、限定ダンジョンへと向かう時がきた。
多少人数減ってるといいけどなー?どうかなー。
「人ちょっと減ったかな?」
「かも知れんな」
若干だけど人だかりが減った気がする。
午前中にがんがん参加しまくったとか?
ざっと見渡せば、並んでる人は減ってるけど見学してる人は変わってない感じだから、たぶんそうじゃないかなーと思う。
「ん?」
見渡した時に、視界になんか見たことあるの居るなーって思ったらアマツだった。
こんなとこで何してるんだろ?またパンフレットでも配って……はて、何かすごく真面目な顔……いや、真面目というか厳しい顔してるな?
どうしたのかなー?と声を掛けようと、足を進めた時だった。
アマツの口が小さく開き……そして、今まで聞いたことのない音が、鼓膜を襲う。
「……ぐっ!?」
なに……これ。
とんでもなく高音……何を言ってるかまでは聞き取れなかったけど、これたぶん会話を圧縮したとかそんなのか?
誰かと会話してた?……いや、周りには誰もいなかったはず。
……とりあえず、何かあったか聞いてみるか。そう思い、再び足を進めるが、ふと前を見るとアマツはこちらに気が付いて、やあって感じで手をあげる。
そのニコニコした顔からは先ほどの厳しい表情は伺えない……うーむ。
「やーやー!限定ダンジョンに参加しにきたのかい??ぜひともクリア目指して頑張ってね!!」
「鼓膜破れそう……」
「ハハハ!!」
いつになく声がでけえ。
鼓膜ビリビリいってますやん。
ほんとに引っ叩いて……人前だからやらんけどな!
まあ、それはさておき。
「……ところでアマツさん、何かトラブル?厳しい顔してたけど」
本題に入ろうか。
「ハハハ!!」
俺がそう問いかけると、アマツは再び大きく笑う……が、どこかその笑いには何時もの張りがない。
そして息を吐いて肩を落とし、少し愚痴るように何があったのかを語る。
「……まあ、ちょっとね。私の同僚にダンジョン造ったことがばれちゃってね……ま、大丈夫だよ。見せろってうるさかったけど、イベント終わってから来るように話しておいたから、しばらくは何もないよ」
うーん。
「……フラグ立ってそう」
「ハハハ!!!」
ぜってーフラグ立ってるよこれ。
イベント期間中何かあるやつでしょ。俺知ってるんだ。
巻き込まれないように注意だけはしておこう。
アマツが誰かと話してたら要注意だ。絶対近寄らないぞっ。
……笑いながらアマツはどこかに行ってしまった。ほんと大丈夫かいな……まあ、大丈夫と思っておこう。
さて、限定ダンジョンに行くか。
制限時間的にあまり遅くなると、終わった時には夕方になってしまう。
みんな帰って夕食を食べるだろうし、あまり遅くなっては悪い。
「全員で10人で良かったでしょうか?はい、ではこちらの部屋へどうぞ」
参加者の列に並んだ俺たちを出迎えたのは、見た目はマーシーに笑顔の仮面を張り付けたような奴だった。
こんなん子供泣くぞ。
次回はもう少し変えといた方が良いとアマツに言っておこう。
さて、案内されてはいった部屋だけど、そこは椅子がずらりと並んだ殺風景な部屋であった。
椅子の上には頭部を覆うように、無機質な物質で出来た輪が浮かんでいる。
天使の輪とかそんなんじゃなくて、いかにも未来の機械です!って感じの奴ね。
「なんかすごいSFっぽいのが……」
「これ被るのか?」
「座って頂ければ、自動で装着されます」
とりあえず言われるがままに椅子に腰かけると。輪が音もなくすっと下がってきて。
……一瞬で前の前の光景が切り替わる。こわっ。
周りを見るとほかの人も居る……うん、全員居るな。誰か欠けたとかそんな事はない。
さて、これからどう進めるのかなー……なんか看板あるね?
なんでここだけアナログなんだろ。
まあ、とにかく読むべ。
「各々それぞれの道を行き、最奥にあるゲートキーパーを撃破しよう!扉は一度入ると戻れないから気を付けてね!あ、不安だったら何人かで同じ扉に入るのもありだよ?それじゃ、健闘を祈ってるよ!……みんなのダンジョンマスター、アマツより」
「うーん……」
なんか気の抜ける文章だなあ。
アマツの声が脳内再生されちゃうよお……。
「それじゃ、各自道中のアイテムを確保しながらステージ2で合流しよう」
「ういっす」
とりあえず散会してささっと突破、で集合しようって事になり、俺は半ば駆け足で通路を進む。
「ちょこちょこ落ちてるなあ……」
道中のアイテムだけど、これが意外と数あるんだな。
お子様に配慮したのか、どれも見た目は美味しそうなお菓子で……いや、これ拾い食いってことになるからダメなんじゃ?
ま、まあ……そこは両親が言い聞かせるだろう。たぶん。
てかいくらなんでもそこまで小さいお子様は参加せんか。
うん、なら大丈夫大丈夫。
「ん?……んんん?」
さて、もう半分は進んだかなーってところで、なんか変なのを見つけた。
どうみても壁が変色してるのだ、ちょうど扉ぐらいの大きさに。
「この壁怪しい……隠し扉か?」
中にはお宝ざっくざくとかだったりしてなあ!
「どっせい」
と、言うわけで蹴り破りまーすっ。
おじゃましまー!
さってさて、中はなんだろなー……おおおっ!?
「お、おおおぉぉ……アイテムいっぱい!」
扉の向こうはちょっとした広間になっていて、床やらテーブルやらに所狭しとお菓子が転がっていた。
……せめて綺麗に並べておいて欲しいかなーなんて思わなくもない。見た目お菓子なんだしさ。
まあ、転がった原因の何割かは蹴り破った扉にあるので、あまり文句も言えなが…ま、回収しよ、回収と。
これだけあれば相当バフ掛けれるでしょ。
これならステージ3もさくっと行けるんじゃなかろうか?
いやー、うましうまし。
さって、一通り回収したし、先に進もうか。
と、後ろを振り返ったのけど。
「いやー、気付いてよ……か、った」
全身に鳥肌が立つ。
気配も何も無かったはずなのに……。
振り返った先に居たのは天井から垂れ下がる巨大な蜘蛛。
しかもそいつは……頭部が人のそれだった。
「……うーん。地味に嬉しいけど、欲しいのはコレジャナイ」
あたったのはお肉と雑貨にダンジョン素材を使った……包丁あたった。これもRだったよ……まあ嬉しいと言えば嬉しいんだけど、他のが良かったなーと思わなくもない。
「一人一つは当たってるな、確率高いのか?」
「美味しいのは間違いないんで、良いんですけどね……かみさんが喜びそうだ」
「今日の夕飯はすき焼きかなー」
「しゃぶしゃぶと悩むな」
ちなみに松坂牛は全員1つは当たってた。
もしかすると一気に一気に回すと一つは確定で当たるようになってるのかも?1kgって普通に買ったとんでもないお値段なるよね。そう考えるとお得感がある。
「あたりは北上さんのバッグぐらい?」
「ふふーん。これちょっと狙ってたんだよねー。デザインも良いし、100リットルだけど、マジックバッグになってるし。何より普段使い出来るって凄いよねえ」
「その大きさで100リットルて凄いですね」
一応あたりもあった。
肩から下げる小さいポシェットみたいのだけど、デザインも可愛いし。なかなか良いんじゃないだろうか。
とりあえずこれ持っておけば大抵のお買い物はいけちゃいそう。
まあ、基本引きこもるから暫く使わなさそうではあるんだけどね。まあ、良いものです。
「さて、これで大体見て回ったか?」
「そっすね!」
細々としたの全部みた!って訳ではないけど、ほぼほぼ見て回ったんじゃないかな。
「それじゃ……行くか、限定ダンジョン」
「おー」
いよいよこのイベントの目玉である、限定ダンジョンへと向かう時がきた。
多少人数減ってるといいけどなー?どうかなー。
「人ちょっと減ったかな?」
「かも知れんな」
若干だけど人だかりが減った気がする。
午前中にがんがん参加しまくったとか?
ざっと見渡せば、並んでる人は減ってるけど見学してる人は変わってない感じだから、たぶんそうじゃないかなーと思う。
「ん?」
見渡した時に、視界になんか見たことあるの居るなーって思ったらアマツだった。
こんなとこで何してるんだろ?またパンフレットでも配って……はて、何かすごく真面目な顔……いや、真面目というか厳しい顔してるな?
どうしたのかなー?と声を掛けようと、足を進めた時だった。
アマツの口が小さく開き……そして、今まで聞いたことのない音が、鼓膜を襲う。
「……ぐっ!?」
なに……これ。
とんでもなく高音……何を言ってるかまでは聞き取れなかったけど、これたぶん会話を圧縮したとかそんなのか?
誰かと会話してた?……いや、周りには誰もいなかったはず。
……とりあえず、何かあったか聞いてみるか。そう思い、再び足を進めるが、ふと前を見るとアマツはこちらに気が付いて、やあって感じで手をあげる。
そのニコニコした顔からは先ほどの厳しい表情は伺えない……うーむ。
「やーやー!限定ダンジョンに参加しにきたのかい??ぜひともクリア目指して頑張ってね!!」
「鼓膜破れそう……」
「ハハハ!!」
いつになく声がでけえ。
鼓膜ビリビリいってますやん。
ほんとに引っ叩いて……人前だからやらんけどな!
まあ、それはさておき。
「……ところでアマツさん、何かトラブル?厳しい顔してたけど」
本題に入ろうか。
「ハハハ!!」
俺がそう問いかけると、アマツは再び大きく笑う……が、どこかその笑いには何時もの張りがない。
そして息を吐いて肩を落とし、少し愚痴るように何があったのかを語る。
「……まあ、ちょっとね。私の同僚にダンジョン造ったことがばれちゃってね……ま、大丈夫だよ。見せろってうるさかったけど、イベント終わってから来るように話しておいたから、しばらくは何もないよ」
うーん。
「……フラグ立ってそう」
「ハハハ!!!」
ぜってーフラグ立ってるよこれ。
イベント期間中何かあるやつでしょ。俺知ってるんだ。
巻き込まれないように注意だけはしておこう。
アマツが誰かと話してたら要注意だ。絶対近寄らないぞっ。
……笑いながらアマツはどこかに行ってしまった。ほんと大丈夫かいな……まあ、大丈夫と思っておこう。
さて、限定ダンジョンに行くか。
制限時間的にあまり遅くなると、終わった時には夕方になってしまう。
みんな帰って夕食を食べるだろうし、あまり遅くなっては悪い。
「全員で10人で良かったでしょうか?はい、ではこちらの部屋へどうぞ」
参加者の列に並んだ俺たちを出迎えたのは、見た目はマーシーに笑顔の仮面を張り付けたような奴だった。
こんなん子供泣くぞ。
次回はもう少し変えといた方が良いとアマツに言っておこう。
さて、案内されてはいった部屋だけど、そこは椅子がずらりと並んだ殺風景な部屋であった。
椅子の上には頭部を覆うように、無機質な物質で出来た輪が浮かんでいる。
天使の輪とかそんなんじゃなくて、いかにも未来の機械です!って感じの奴ね。
「なんかすごいSFっぽいのが……」
「これ被るのか?」
「座って頂ければ、自動で装着されます」
とりあえず言われるがままに椅子に腰かけると。輪が音もなくすっと下がってきて。
……一瞬で前の前の光景が切り替わる。こわっ。
周りを見るとほかの人も居る……うん、全員居るな。誰か欠けたとかそんな事はない。
さて、これからどう進めるのかなー……なんか看板あるね?
なんでここだけアナログなんだろ。
まあ、とにかく読むべ。
「各々それぞれの道を行き、最奥にあるゲートキーパーを撃破しよう!扉は一度入ると戻れないから気を付けてね!あ、不安だったら何人かで同じ扉に入るのもありだよ?それじゃ、健闘を祈ってるよ!……みんなのダンジョンマスター、アマツより」
「うーん……」
なんか気の抜ける文章だなあ。
アマツの声が脳内再生されちゃうよお……。
「それじゃ、各自道中のアイテムを確保しながらステージ2で合流しよう」
「ういっす」
とりあえず散会してささっと突破、で集合しようって事になり、俺は半ば駆け足で通路を進む。
「ちょこちょこ落ちてるなあ……」
道中のアイテムだけど、これが意外と数あるんだな。
お子様に配慮したのか、どれも見た目は美味しそうなお菓子で……いや、これ拾い食いってことになるからダメなんじゃ?
ま、まあ……そこは両親が言い聞かせるだろう。たぶん。
てかいくらなんでもそこまで小さいお子様は参加せんか。
うん、なら大丈夫大丈夫。
「ん?……んんん?」
さて、もう半分は進んだかなーってところで、なんか変なのを見つけた。
どうみても壁が変色してるのだ、ちょうど扉ぐらいの大きさに。
「この壁怪しい……隠し扉か?」
中にはお宝ざっくざくとかだったりしてなあ!
「どっせい」
と、言うわけで蹴り破りまーすっ。
おじゃましまー!
さってさて、中はなんだろなー……おおおっ!?
「お、おおおぉぉ……アイテムいっぱい!」
扉の向こうはちょっとした広間になっていて、床やらテーブルやらに所狭しとお菓子が転がっていた。
……せめて綺麗に並べておいて欲しいかなーなんて思わなくもない。見た目お菓子なんだしさ。
まあ、転がった原因の何割かは蹴り破った扉にあるので、あまり文句も言えなが…ま、回収しよ、回収と。
これだけあれば相当バフ掛けれるでしょ。
これならステージ3もさくっと行けるんじゃなかろうか?
いやー、うましうまし。
さって、一通り回収したし、先に進もうか。
と、後ろを振り返ったのけど。
「いやー、気付いてよ……か、った」
全身に鳥肌が立つ。
気配も何も無かったはずなのに……。
振り返った先に居たのは天井から垂れ下がる巨大な蜘蛛。
しかもそいつは……頭部が人のそれだった。
13
あなたにおすすめの小説
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった
椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。
底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。
ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。
だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。
翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる