【完結】こんな所で言う事!?まぁいいですけどね。私はあなたに気持ちはありませんもの。

まりぃべる

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私は…

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私は、アイリーン=トゥブァルクと申します。生まれは北東の辺境トゥブァルク領でございます。お父様は、オズワルド=トゥブァルク。トゥブァルク領主をしております。国王陛下から辺境伯爵を賜っておりますの。

私の見た目は銀髪で銀目でございます。この国では金髪が多いので、珍しいと言われておりますわ。

14歳の頃、お父様より、
「ガブリエル=ドミニクを知っておるか?アイリーン、お前の婚約者としようと思うがどうだ?」
と言われました。

貴族の令嬢は、利益を伴う結婚をするものだと幼い頃より教わっております。絵物語のような、恋愛結婚をしてみたいとは口が裂けても言えませんわ。ですので、私の答えは決まっておりますわね。

「はい、お父様。」

それにしても、ガブリエル=ドミニクってどんな男性だったかしら?父親のドミニク伯爵様は、確かお父様と学生時代から懇意にされていて、今もたまにタウンハウスにお越しになるわよね。けれど、ガブリエル様は一緒に来ていたかしら?少なくともここ最近は、ドミニク伯爵様だけでいらしてたわよね。


婚約者にしたと言われても、今までと何ら変化はありませんでした。私は、淑女の学びや、お作法に朝から晩まで明け暮れております。
婚約すると、本来であれば顔合わせや、お茶会、観劇を見に行くなどあるらしいのですが、私達はまだ年齢も小さい為でしょう、そのような事は実施されませんでした。



15歳になると、3年間の学院生活が始まります。この国の貴族の子ども達は15歳までは家庭教師に学び、15歳から18歳までは王都にある、ヴリテンヴロッグ王立学院に通いますの。王都にタウンハウスがある者はそこから通い、通いが無理な者は寮があり、そこで生活が出来るようですわ。
私の家は、タウンハウスがあるので、馬車で通います。同じ王都内にあるので、歩いて行った方が、馬車を停める時間など考慮しなくていいと思うのですが、高貴な身分の者は無闇に出歩かない方がよろしいのですって。

馬車で行くと、馬車止めで上り下りの際に渋滞が起きたり、広い通りを選んで走ったりしないといけなくて時間が掛かりますの。
けれど、馬車待ちの時にお友だちと話している時間は、楽しいひとときですわ。
そこでよく、この国の王太子のキャスター様にもお会いして話していたわね。
初めは、王子様らしい模範的な人だわと思っていたのですけど、何度も話す内にそれは仮面を被っているだけだと気付きました。素は、少年みたいな、下手すると私の四歳下の弟であるカルロスより幼いんじゃないかと思った事もあったわ。
まぁ、カルロスは本当に四歳離れているのか疑問になる位優秀で、将来の辺境を背負って立つのに相応しい人材だと思っておりますけれど。
カルロスも、私と容姿は同じ、銀髪で銀目ですの。けれど、背はどんどん高くなるわね。


学院生活は、それなりにお友だちも出来、楽しく過ごせましたわ。けれど、婚約者とは学年も一緒でしたけれど、あまり話した記憶はございませんわね。クラスは違いましたもの。私はSクラス、ガブリエル様はDクラスでしたから、どんな性格かもあまり知り合う機会がごさいませんでした。
ただ、風の噂でお聞きするのは、〝定期テストで単位を落とした〟だの、〝遅刻のし過ぎで先生に呼び出されていた〟だの、〝提出書類を出さなすぎて先生に呼び出されていた〟とかでございます。
私達が結婚したら、ガブリエル様はドミニク伯爵領を治める伯爵様となられるのですけれど、きちんと経営できますわよね?私もそれなりに学んでおりますけれど、女が出しゃばるなというお国柄でございますから、あまり出しゃばらないようにしますけれど、領民を困らせたりしたら承知しませんわよ?
貴族ではありましても、学院は学ぶ場所でございますから、遊び呆けていては将来の為にはなりませんものね。まぁ学院を卒業したらそれこそ領地経営に忙しくなりますから、学生生活だけの遊びと思っておいででしたら、仕方ないのかもしれませんけれどね。

そんな学校生活も、明日でとうとう終わり。卒業式でございます。みなさまともお別れ。淋しくなるわ。


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