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26 可憐
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そして月日はあっという間に流れ、結婚式がついさっき、終わった。
侯爵家と伯爵家の結婚式ではあるが親戚筋に元王族がいる為、また国内外に通じる名馬を繁殖させている家の結婚式である為、招待はせずとも結婚報告の手紙の返信にお祝いが各方面から届いたのだった。
結婚式は、本来であれば盛大に執り行っても遜色ないほどの家柄。ではあったが、ごく狭い親族だけが集まる簡単なものにしたのだった。そうしなければ、メルクル王子殿下やマックス王子殿下、帝国に嫁いだカルロッテまでもが参加したがったからだ。
『せっかく可愛い妹に会いに行けると思ったのに。身分があるって面倒ね!
遠くから、アウロラの幸せを願ってるわ!!』
カルロッテからは参加出来なくて残念だと、けれども仕方ないという内容の手紙が届いた。
式に着るドレスを決めるのにも大変だった。
アウロラは、ステンホルム侯爵家御用達の衣裳屋から提案された物はどれも素敵だった為、迷って決め兼ねていた。すると同じ部屋で見学していたエメリとクリスティーンが、これがいいんじゃないかと一緒になって考えてくれ、やっと決まったと数週間後仮縫いの段階まできた時に、確認を一緒にしたいとカリーネとデシレアがついてきたのだが、これはちょっと…と意見を言い出したのだ。
アウロラは、綺麗なのは変わりないし、そんなに揉めなくてもとまたも頭を悩ませた。
結局、カリーネとデシレアの意見も少し取り入れ、皆の想いを汲んだドレスとなった。
白いドレスは、一見すると普通の布地。だが光に当たると艶やかに煌めく小さな宝石がそこら中に散りばめてあり眩しいほど。
袖の長さもどのあたりまでにするかで意見が割れたが、肩先が隠れる程度の短い袖のものとなった。首元は肌が少し見えるが胸元にかけて薄いレースが施されておりはしたなくもない。肩甲骨の辺りから首にかけて背中が見えるようになっているがそれもまた程よい曲線となっているためアウロラにとても良く似合っていた。
「…!!!
すごく、綺麗だよアウロラ。」
ランナルが、アウロラが祭壇の前まで来て並んだ時に言葉を掛けようにも目が釘付けになり、危うく声を掛けるのを忘れるほどであった。それでも、二人微笑み合って愛を誓い合い、無事に結婚式が済むと二人は式場を後にステンホルム家の屋敷に一足先に帰った。
式場では残りの参列者だけで、二人の幸せを願って食事会が開かれる。
二人は屋敷に帰り、二人で食事を済ませ、夫婦の時間となるのだ。
「アウロラ、おいで。」
着替えも食事も終わり、汗も流した後初めて夫婦の部屋に入ったアウロラは、入り口から先に足が進めず立ち止まってしまう。それを見てランナルはクスリと微笑んだ後、優しく声を掛ける。
結婚をすると決まった半年の間に、幾度となくこのステンホルム侯爵家の屋敷には訪れていた。だが、この当主夫妻の部屋には、今日初めて入った。
部屋の真ん中には、アウロラのベッドよりも遥かに大きな寝台が天蓋に包まれて置かれている。真っ直ぐ気をつけの姿勢で寝転んだら、十人は寝られるだろう大きなベッドである。
そこに、天蓋の薄いカーテンが開かれたベッドの上にランナルは腰掛けていた。髪はまだ濡れていて、アウロラはなんだか恥ずかしいと思ってしまい目を逸らしてしまう。
「えっと…」
「そこにいたら、遠いなぁ。せっかく俺の奥さんになったのに、触れられないのは淋しいんだけどな。」
そう言って、手をヒラヒラとさせるランナルに、意を決して歩みを進めるアウロラ。ランナルの正面に立つと、ランナルは嬉しそうに微笑みながら口を開く。
「やっと、全て触れられる。
でも嫌だったら言って、アウロラの嫌がる事はしないから。」
そう言ってランナルは両手を広げる。
「どう?おいで。」
恐る恐るアウロラは、その手の中に近づくとランナルはアウロラを優しくゆっくりと包み込む。
「はぁ…アウロラと夫婦になれるなんて、思ってもみなかった。夢みたいだ。」
「夢って…ふふ。」
「笑ったな?俺だって、目を開けてアウロラが居なかったら、夢だったらどうしようって時折不安になるんだぞ?」
「ええ?ランナルが?」
アウロラはその発言に驚いて、ランナルの顔を見上げる。
「そうだよ。だから…俺も緊張してる。
アウロラには格好良い俺だけを見せていたいと思うけど、今夜はダメかもしれない。」
「何よそれ?ランナルはいつでもランナルよ?格好良いわ。」
「ありがとう。…嫌だったら早めに言ってくれると助かる。」
「早めに?ふふ。大好きよ、ランナル。」
そう言うと、どちらからともなくもっと体を寄せ合い、二人初めての夜の夫婦の時間を余す事無く楽しむのだった。
「ん…」
「起きた?」
いつの間にか部屋に灯りが点されており、アウロラは寝ていたのだと声を上げるとランナルがそれに反応した。
思いのほか顔が近くにあり、アウロラは驚いたが、ランナルは気に止める事も無く話す。
「体調はどう?」
「うん…大丈夫。」
昨夜はいつまで起きていたのかは分からないが、ずいぶんと長く夫婦の時間を過ごしていた気がする。体も全身気だるさを覚えるが、目が覚めたら愛する人が傍にいるなんて、とフフフと笑った。
「どうした?アウロラ。」
「ううん、何でもない。幸せだなって思って。」
「そう?俺も。
アウロラを見てて、林檎の花みたいだと思った。」
「林檎の花?見たことないわ。」
「そう?
桃色の花びらがとても可憐でね。咲いたら一緒に見よう。」
「ふふ。見たいわ。可憐?フフフ…」
「あぁ可憐だよ。アウロラはでもそれでいて芯もしっかりあって…」
「ありがとう。そう言ってくれるのはランナルだけよ。」
「そう?アウロラはとっても可愛いよ。可憐で、清楚で、でもちゃんと自分を持っていてそれだけじゃない魅力が溢れるほどある。」
「もう!」
「なに?照れてるの?そんなアウロラも可愛いなぁ。あぁ俺だけのアウロラ。愛しているよ。」
「…私も!」
二人はもう暫く、そんな会話を続けていた。
アウロラは、見た目だけではなく、中身も愛してくれる人が見つかり、末永く幸せに暮らしました。
▲▼閑話▲▼
時は結婚式の、五カ月ほど前に遡るーー。
「今日はなんだよ。
早く帰りたいから先に言っとく!二時間で帰るよ。」
「えーおれに向かってそんな事言う?冷たいなぁ、ランナルは。」
「んな事言ったって、俺早く帰りたいのは当たり前だろ?明日はアウロラと会うんだから。
それなのにまた急に呼び出したりして。」
「そりゃあね、ランナルと飲みたかったし?」
「そりゃあどうも。ま、マックスと飲めるのは光栄ですよ!」
「まぁそう言うなって!
そうそう、まずはお祝い!結婚決まったんだろ?おめでとー!」
「あー、ありがとな。」
「あんな小さかったアウロラをなぁ…でもま、ランナルになら任せられるよ。あ、結婚式には呼んでねー。友人代表として、祝いの言葉を言わせてよ!」
「はぁ?いや、普通に考えて無理だろ。」
「えー、そんな事言わないでさぁ、おれだって友人の結婚式くらい行きたいじゃん?」
「…そう言ってくれるのは嬉しいけど、現実問題は難しいだろ。」
「ちぇーっ!カルロッテだって、行きたいっていうよ、きっと。」
「は?いや、もっと無理だって…」
「じゃあ親族のみの結婚式にするの?だったらしょうがないけどさー。いや、でもカルロッテだって親族だけど?」
「…まぁ、俺だけじゃ決められない。」
「まぁそうだよねー。
あ、そうだ!あとね報告!無事、ビリエルとディーサ、帝国で頑張ってるらしいよー。」
「へぇ…炭鉱村?」
「うん、草や木と格闘してるんだって!」
「は?」
「炭鉱村で、炭鉱掘るのに頑張って欲しかったんだけど、使い物にならなかったみたい。で、あーいう所って、自然豊かじゃん?草むしりしたり、木を切ったりさせてるんだって。」
「…なるほどね。」
ランナルはそれを聞き、アウロラには特に知らせないでおこうと思った。心優しいアウロラが知っても、気に病むだけだと自分だけが留めておけばいいと思ったのだ。
「興味なさそー。でも、一応ね。」
「いや、ありがとう。把握はしておきたかったから助かる。」
「そ?良かった!
ま、どうにか逃げ出さずに頑張ってるんだってさ。
それから、ショールバリ侯爵家のその後なんだけど、早かったよー、ガタガタと一気に崩壊中。もってあと二カ月かな?」
「その後は国営化?」
「そうなるね。
トルンロース家もいきなり子女が消えたから周りの貴族は訝しがってるけど、まぁ跡継ぎじゃなかったし、そこまで被害は無いみたい。別に、そっちは侯爵が直接関係してこなかったしいいかなって思ってるけど、いいよね?」
「俺は別に。いいんじゃないか?」
「だよねー。ま、おれは国内の貴族を消したいわけじゃないし?国にとって悪となるゴミを排除したいだけだもんね。
あ、それはそうと、やっぱりアウロラとの馴れ初めを教えてよ!」
「え?やだね!」
「いいじゃん!」
立場を取っ払った友情関係にある彼らは暫く、ここだけの話を楽しんでいた。
▲▼▲▼
これにて終わりです。読んで下さいまして本当にありがとうございました!
しおりを挟んで下さった方、お気に入り登録して下さった方、いいねを付けてくれた方、感想をくれた方などなどとっても励まみになりました!ありがとうございました。
侯爵家と伯爵家の結婚式ではあるが親戚筋に元王族がいる為、また国内外に通じる名馬を繁殖させている家の結婚式である為、招待はせずとも結婚報告の手紙の返信にお祝いが各方面から届いたのだった。
結婚式は、本来であれば盛大に執り行っても遜色ないほどの家柄。ではあったが、ごく狭い親族だけが集まる簡単なものにしたのだった。そうしなければ、メルクル王子殿下やマックス王子殿下、帝国に嫁いだカルロッテまでもが参加したがったからだ。
『せっかく可愛い妹に会いに行けると思ったのに。身分があるって面倒ね!
遠くから、アウロラの幸せを願ってるわ!!』
カルロッテからは参加出来なくて残念だと、けれども仕方ないという内容の手紙が届いた。
式に着るドレスを決めるのにも大変だった。
アウロラは、ステンホルム侯爵家御用達の衣裳屋から提案された物はどれも素敵だった為、迷って決め兼ねていた。すると同じ部屋で見学していたエメリとクリスティーンが、これがいいんじゃないかと一緒になって考えてくれ、やっと決まったと数週間後仮縫いの段階まできた時に、確認を一緒にしたいとカリーネとデシレアがついてきたのだが、これはちょっと…と意見を言い出したのだ。
アウロラは、綺麗なのは変わりないし、そんなに揉めなくてもとまたも頭を悩ませた。
結局、カリーネとデシレアの意見も少し取り入れ、皆の想いを汲んだドレスとなった。
白いドレスは、一見すると普通の布地。だが光に当たると艶やかに煌めく小さな宝石がそこら中に散りばめてあり眩しいほど。
袖の長さもどのあたりまでにするかで意見が割れたが、肩先が隠れる程度の短い袖のものとなった。首元は肌が少し見えるが胸元にかけて薄いレースが施されておりはしたなくもない。肩甲骨の辺りから首にかけて背中が見えるようになっているがそれもまた程よい曲線となっているためアウロラにとても良く似合っていた。
「…!!!
すごく、綺麗だよアウロラ。」
ランナルが、アウロラが祭壇の前まで来て並んだ時に言葉を掛けようにも目が釘付けになり、危うく声を掛けるのを忘れるほどであった。それでも、二人微笑み合って愛を誓い合い、無事に結婚式が済むと二人は式場を後にステンホルム家の屋敷に一足先に帰った。
式場では残りの参列者だけで、二人の幸せを願って食事会が開かれる。
二人は屋敷に帰り、二人で食事を済ませ、夫婦の時間となるのだ。
「アウロラ、おいで。」
着替えも食事も終わり、汗も流した後初めて夫婦の部屋に入ったアウロラは、入り口から先に足が進めず立ち止まってしまう。それを見てランナルはクスリと微笑んだ後、優しく声を掛ける。
結婚をすると決まった半年の間に、幾度となくこのステンホルム侯爵家の屋敷には訪れていた。だが、この当主夫妻の部屋には、今日初めて入った。
部屋の真ん中には、アウロラのベッドよりも遥かに大きな寝台が天蓋に包まれて置かれている。真っ直ぐ気をつけの姿勢で寝転んだら、十人は寝られるだろう大きなベッドである。
そこに、天蓋の薄いカーテンが開かれたベッドの上にランナルは腰掛けていた。髪はまだ濡れていて、アウロラはなんだか恥ずかしいと思ってしまい目を逸らしてしまう。
「えっと…」
「そこにいたら、遠いなぁ。せっかく俺の奥さんになったのに、触れられないのは淋しいんだけどな。」
そう言って、手をヒラヒラとさせるランナルに、意を決して歩みを進めるアウロラ。ランナルの正面に立つと、ランナルは嬉しそうに微笑みながら口を開く。
「やっと、全て触れられる。
でも嫌だったら言って、アウロラの嫌がる事はしないから。」
そう言ってランナルは両手を広げる。
「どう?おいで。」
恐る恐るアウロラは、その手の中に近づくとランナルはアウロラを優しくゆっくりと包み込む。
「はぁ…アウロラと夫婦になれるなんて、思ってもみなかった。夢みたいだ。」
「夢って…ふふ。」
「笑ったな?俺だって、目を開けてアウロラが居なかったら、夢だったらどうしようって時折不安になるんだぞ?」
「ええ?ランナルが?」
アウロラはその発言に驚いて、ランナルの顔を見上げる。
「そうだよ。だから…俺も緊張してる。
アウロラには格好良い俺だけを見せていたいと思うけど、今夜はダメかもしれない。」
「何よそれ?ランナルはいつでもランナルよ?格好良いわ。」
「ありがとう。…嫌だったら早めに言ってくれると助かる。」
「早めに?ふふ。大好きよ、ランナル。」
そう言うと、どちらからともなくもっと体を寄せ合い、二人初めての夜の夫婦の時間を余す事無く楽しむのだった。
「ん…」
「起きた?」
いつの間にか部屋に灯りが点されており、アウロラは寝ていたのだと声を上げるとランナルがそれに反応した。
思いのほか顔が近くにあり、アウロラは驚いたが、ランナルは気に止める事も無く話す。
「体調はどう?」
「うん…大丈夫。」
昨夜はいつまで起きていたのかは分からないが、ずいぶんと長く夫婦の時間を過ごしていた気がする。体も全身気だるさを覚えるが、目が覚めたら愛する人が傍にいるなんて、とフフフと笑った。
「どうした?アウロラ。」
「ううん、何でもない。幸せだなって思って。」
「そう?俺も。
アウロラを見てて、林檎の花みたいだと思った。」
「林檎の花?見たことないわ。」
「そう?
桃色の花びらがとても可憐でね。咲いたら一緒に見よう。」
「ふふ。見たいわ。可憐?フフフ…」
「あぁ可憐だよ。アウロラはでもそれでいて芯もしっかりあって…」
「ありがとう。そう言ってくれるのはランナルだけよ。」
「そう?アウロラはとっても可愛いよ。可憐で、清楚で、でもちゃんと自分を持っていてそれだけじゃない魅力が溢れるほどある。」
「もう!」
「なに?照れてるの?そんなアウロラも可愛いなぁ。あぁ俺だけのアウロラ。愛しているよ。」
「…私も!」
二人はもう暫く、そんな会話を続けていた。
アウロラは、見た目だけではなく、中身も愛してくれる人が見つかり、末永く幸せに暮らしました。
▲▼閑話▲▼
時は結婚式の、五カ月ほど前に遡るーー。
「今日はなんだよ。
早く帰りたいから先に言っとく!二時間で帰るよ。」
「えーおれに向かってそんな事言う?冷たいなぁ、ランナルは。」
「んな事言ったって、俺早く帰りたいのは当たり前だろ?明日はアウロラと会うんだから。
それなのにまた急に呼び出したりして。」
「そりゃあね、ランナルと飲みたかったし?」
「そりゃあどうも。ま、マックスと飲めるのは光栄ですよ!」
「まぁそう言うなって!
そうそう、まずはお祝い!結婚決まったんだろ?おめでとー!」
「あー、ありがとな。」
「あんな小さかったアウロラをなぁ…でもま、ランナルになら任せられるよ。あ、結婚式には呼んでねー。友人代表として、祝いの言葉を言わせてよ!」
「はぁ?いや、普通に考えて無理だろ。」
「えー、そんな事言わないでさぁ、おれだって友人の結婚式くらい行きたいじゃん?」
「…そう言ってくれるのは嬉しいけど、現実問題は難しいだろ。」
「ちぇーっ!カルロッテだって、行きたいっていうよ、きっと。」
「は?いや、もっと無理だって…」
「じゃあ親族のみの結婚式にするの?だったらしょうがないけどさー。いや、でもカルロッテだって親族だけど?」
「…まぁ、俺だけじゃ決められない。」
「まぁそうだよねー。
あ、そうだ!あとね報告!無事、ビリエルとディーサ、帝国で頑張ってるらしいよー。」
「へぇ…炭鉱村?」
「うん、草や木と格闘してるんだって!」
「は?」
「炭鉱村で、炭鉱掘るのに頑張って欲しかったんだけど、使い物にならなかったみたい。で、あーいう所って、自然豊かじゃん?草むしりしたり、木を切ったりさせてるんだって。」
「…なるほどね。」
ランナルはそれを聞き、アウロラには特に知らせないでおこうと思った。心優しいアウロラが知っても、気に病むだけだと自分だけが留めておけばいいと思ったのだ。
「興味なさそー。でも、一応ね。」
「いや、ありがとう。把握はしておきたかったから助かる。」
「そ?良かった!
ま、どうにか逃げ出さずに頑張ってるんだってさ。
それから、ショールバリ侯爵家のその後なんだけど、早かったよー、ガタガタと一気に崩壊中。もってあと二カ月かな?」
「その後は国営化?」
「そうなるね。
トルンロース家もいきなり子女が消えたから周りの貴族は訝しがってるけど、まぁ跡継ぎじゃなかったし、そこまで被害は無いみたい。別に、そっちは侯爵が直接関係してこなかったしいいかなって思ってるけど、いいよね?」
「俺は別に。いいんじゃないか?」
「だよねー。ま、おれは国内の貴族を消したいわけじゃないし?国にとって悪となるゴミを排除したいだけだもんね。
あ、それはそうと、やっぱりアウロラとの馴れ初めを教えてよ!」
「え?やだね!」
「いいじゃん!」
立場を取っ払った友情関係にある彼らは暫く、ここだけの話を楽しんでいた。
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※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
Vitch様、ありがとうございます(^○^)
比較的平和なこちらの世界では、あってもよっぽどの事がない限り覆されないみたいです(^^)/
深読みして下さり、嬉しいです(o^^o)
Vitchさん(^o^)ありがとうございます!
はい。又従兄弟(自分の親のいとこの子ども)、の関係です(o^^o)
登場人物が多く、ややこしい部分もあるかと思いますが、ご理解いただきありがとうございます)^o^(