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10. マルメの街中へ
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「申し訳ありません…イロナ様はいつもあんな感じで……」
部屋から出てすぐに、申し訳無さそうにそう言ったヴァルナルに、スティーナはすぐに首を横に振って返事をする。
スティーナと二人でいる時には、無理な事なんて言われないと思いながら。
「いいえ!驚きましたけれど、私は大丈夫です。むしろ、私と行く事になって申し訳ありません。ヴァルナル様だって好きにお祭りを楽しみたいですよね…。私一人で大丈夫ですので、私の事はお気になさらずお出かけいただいても…」
「そんな事はありません!せっかくですから、マルメ祭りを楽しんでいただけるよう、紹介させて下さい。先ほども言ったように、私と行って楽しめるのかは不安ですが…」
「ありがとうございます。いいえ、ヴァルナル様は毎年このお祭りに来ていると言われていましたから、ご一緒させていただけて頼もしいです!」
「そ、そうですか…では、出掛けましょう。」
「はい!」
(そうよね、せっかくなんだもの。お祭りに何度も来ているヴァルナル様と一緒なら、きっと私も楽しめるわ!
緊張するけれど、でも早く街へ行きたい気もする!)
スティーナはそう思い、賑やかだった街へ早く行きたいと思った。
☆★
馬車で街の近くまで行く。降りた場所は街はずれで、そこから歩く事となった。
少し離れた距離で護衛もいるが、馬車から降りるとヴァルナルと二人で回る。ヤーナは、屋敷でいろいろと説明を受ける事となり、屋敷に残ったのだ。
ヴァルナルはどこに行けばスティーナが楽しめるのか、スティーナの事を知らなかった為に、全く分からなかった。
だからまず、少し街を歩く事を選んだ。
「スティーナ嬢、まずは街を少し歩いてみませんか?たくさん、露店が出ているので見ているだけでも楽しめるかもしれませんよ。」
「露店ですか?」
「はい。ここはウプサラの南端の街なので、他国の品物などもありますよ。」
「まぁ!」
ヴァルナルが街へと歩くその後ろを、スティーナは追った。ヴァルナルは緊張している為、スティーナの方が見れずに前を向いて少し早歩きで前を向いて話していた。
人が増えて来た為にヴァルナルは少し迷った。
(このまま、人ごみに入って行ったらはぐれてしまわないか?やはり手を繋ぐ…?いや、でも…)
「きゃ…」
ヴァルナルは後ろで声がした為に慌てて振り返ると、距離があいて後ろで躓いて転びそうになっていたスティーナを見た。
「スティーナ嬢!」
慌てて駆け寄り、顔を覗き込むヴァルナル。スティーナも、恥ずかしがりながらヴァルナルへと言葉を返した。
「す、すみません…。あの、出来ればもう少しゆっくり歩いていただけると…」
(し、しまった!こういう場合、男がしっかりしないといけないんだった!)
「も、申し訳ありません!スティーナ嬢…緊張して早く歩いてしまいました。」
「え?緊張、ですか?」
「お恥ずかしいですが…そうです。こんな、二人で、なんて初めてで…でも、そんな要らぬ事を考えていたらスティーナ嬢が怪我をしてしまうところでした!
もし良ければ、手を繋いで行きませんか?」
「!
…はい、お願いします。」
スティーナは、ヴァルナルも緊張していたと聞いて自分だけでは無かったのだと少しだけ安心した。しかし、手を繋いで行くと聞いて、胸が再びドキドキと高鳴り始める。
ヴァルナルは手をスティーナへと差し出し、スティーナはその手を戸惑いながらも掴んだ。
(温かい…!)
イロナも手を繋いでくれたが、その時は少しひんやりとしていた。ヴァルナルはそれに対して温かいと感じたスティーナであった。するとすぐに、なぜだか自身の頬に熱が集まってくるのを感じる。でも、それは心地良いと感じる温かさであった。
その心地良さを感じながら歩くとすぐに、ザワザワと人の喧騒が先ほどよりも大きく聞こえてくる。顔を上げると道を挟んだ左右に露店が並んでいた。
「わぁ…!」
スティーナは、こんなに人が多く歩いている景色を見るのは初めてで、思わず声を呟くように上げる。
「ん?」
すると、ヴァルナルは聞き取れなかったというようにすぐにスティーナへと顔を向けてくれた。
「あ、いえ…すごいたくさん人がいるのですね。」
「そうですね。このマルメ祭りは、一週間続きます。
露店にもいろいろな国内外の品物が集まってきますから、人もそれを見たくて集まってくるようです。」
「そうなのですね!」
「露店も見てみましょうか。あ、あちらは蝋燭や燭台ですね。」
「…!本当ですね!綺麗…。」
「もし、気に入ったものがあったら言って下さい。
あ、そっちの店はブレスレットですね。」
「本当…!」
スティーナは、見た事のないものばかりあった為に、言葉少なく品物を見ていた。
蝋燭も、白いものだけではなく、黒い蝋燭や、柄の入った蝋燭が並んでいたし、蝋燭を立てる燭台も変わった形があった。
向かい側に売られているブレスレットも、キラキラと輝くものや透明なもの、石で出来たものなどがあった。
その中で、透明で小さな丸い玉が並んでいるブレスレットがスティーナは気になった。丸い玉が輪のように並んでいる中で一つだけ、押し花のように花が透明な玉の中に入っていた。
それをジッと見ているとヴァルナルは気づき、スティーナへと声を掛けた。
「それ、綺麗ですよね。スティーナ嬢へ似合いそうです。」
「まぁ…!フフフ。
えぇ、とても綺麗ですよね。」
その答えを聞いたヴァルナルは、その中の一つを手に取った。
「これはどうでしょうか。」
「え?どうって…?
はい、素敵ですね。」
それは、青いキキョウの花びらが一枚透明な丸い玉の中に入っているブレスレットだ。
「お?兄ちゃん、それ、彼女にプレゼントかい?」
店主が、商品を持ったヴァルナルに素早く気づいて声を掛けた。
(彼女…彼女って…!)
スティーナは、店主に言われた言葉を聞いて顔を赤くした。
ヴァルナルも、少し顔を赤くしながら返事をした。
「はい。幾らですか。」
「え!待って!私お金持ってないわ!」
(確か、お店では対価を支払って、物と交換するのよね?)
「大丈夫です。私が持ってきてますから。」
「でも…」
「お嬢さん、男が贈り物をすると言ってくれた時には、笑顔で喜ぶのが礼儀だよ。それがたとえ、小さな紳士でもね!」
(…そうなの?そういうものなのね。礼儀…)
スティーナは、店主に言われてそういうものなのかと思い、礼儀であればここでとやかくいうものではないと思って了承する事にした。
確かに、キキョウの目の覚めるような青い色の花びらが、周りにある透明な小さな玉に反してはっきり主張しているように見え、とても立派に見えた。
それに、キキョウの祈り言葉は〝永遠の愛〟である。ヴァルナルがそれを知っているとは思ってはいないが、それをもらってもいいものかとスティーナは考えてしまったのだ。
けれど、礼儀。だからいいのだわ、とスティーナは思う事にした。
「えぇ、ですから贈らせてもらってもいいですか。スティーナ嬢に、よく似合いそうだと思いましたから。」
「…はい!ありがとうございます。」
(嬉しい…!誰かに贈り物をいただくってとても嬉しいのね!)
スティーナは、支払いをしたヴァルナルから手に嵌めてもらう。
「おお、ぴったしじゃねぇか!嬢ちゃん、良かったなぁ!」
「はい!」
店主にもそう言われ、スティーナは益々嬉しくなって手首を何度も回す。それに合わせてブレスレットが動き、スティーナは顔を綻ばせる。
店主に礼を言って、二人は再び歩き出した。
「ヴァルナル様、ありがとうございます!」
「あ…はい。とても良く似合っています。気に入っていただけたようで良かったです。」
「はい!
私も、お礼に何か贈り物をしたいのですが…何がいいのか分からなくて……」
「!
で、でしたら…来年、また一緒に来てくれますか?」
「え!いいのですか?」
「もちろんです。
マルメ祭りは、一週間ありますが、催し物がたくさんあり過ぎて回り切れない事でも有名です。
露店もですが、国内や他国の芸術祭でもありますし、スポーツの祭典でもありますからね。」
「そんなに?たくさんのお祭りが一気に集まっているのですね?」
「はい。ですから、毎年このマルメ祭りは賑やかなのです。
さぁ、もう少し進むと、飲食店が立ち並ぶ区域となりますよ。お腹、空きませんか?」
「そういえば…空きました。」
「では、行きましょう。」
ヴァルナルは、スティーナへとまた手を差し出し、スティーナがそれをおずおずと掴むと、顔を見つめてにっこりと微笑んでから一歩進み出した。
スティーナも、来年も一緒に来るという約束が出来たとなんだか嬉しくなって笑顔で歩き出した。
部屋から出てすぐに、申し訳無さそうにそう言ったヴァルナルに、スティーナはすぐに首を横に振って返事をする。
スティーナと二人でいる時には、無理な事なんて言われないと思いながら。
「いいえ!驚きましたけれど、私は大丈夫です。むしろ、私と行く事になって申し訳ありません。ヴァルナル様だって好きにお祭りを楽しみたいですよね…。私一人で大丈夫ですので、私の事はお気になさらずお出かけいただいても…」
「そんな事はありません!せっかくですから、マルメ祭りを楽しんでいただけるよう、紹介させて下さい。先ほども言ったように、私と行って楽しめるのかは不安ですが…」
「ありがとうございます。いいえ、ヴァルナル様は毎年このお祭りに来ていると言われていましたから、ご一緒させていただけて頼もしいです!」
「そ、そうですか…では、出掛けましょう。」
「はい!」
(そうよね、せっかくなんだもの。お祭りに何度も来ているヴァルナル様と一緒なら、きっと私も楽しめるわ!
緊張するけれど、でも早く街へ行きたい気もする!)
スティーナはそう思い、賑やかだった街へ早く行きたいと思った。
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馬車で街の近くまで行く。降りた場所は街はずれで、そこから歩く事となった。
少し離れた距離で護衛もいるが、馬車から降りるとヴァルナルと二人で回る。ヤーナは、屋敷でいろいろと説明を受ける事となり、屋敷に残ったのだ。
ヴァルナルはどこに行けばスティーナが楽しめるのか、スティーナの事を知らなかった為に、全く分からなかった。
だからまず、少し街を歩く事を選んだ。
「スティーナ嬢、まずは街を少し歩いてみませんか?たくさん、露店が出ているので見ているだけでも楽しめるかもしれませんよ。」
「露店ですか?」
「はい。ここはウプサラの南端の街なので、他国の品物などもありますよ。」
「まぁ!」
ヴァルナルが街へと歩くその後ろを、スティーナは追った。ヴァルナルは緊張している為、スティーナの方が見れずに前を向いて少し早歩きで前を向いて話していた。
人が増えて来た為にヴァルナルは少し迷った。
(このまま、人ごみに入って行ったらはぐれてしまわないか?やはり手を繋ぐ…?いや、でも…)
「きゃ…」
ヴァルナルは後ろで声がした為に慌てて振り返ると、距離があいて後ろで躓いて転びそうになっていたスティーナを見た。
「スティーナ嬢!」
慌てて駆け寄り、顔を覗き込むヴァルナル。スティーナも、恥ずかしがりながらヴァルナルへと言葉を返した。
「す、すみません…。あの、出来ればもう少しゆっくり歩いていただけると…」
(し、しまった!こういう場合、男がしっかりしないといけないんだった!)
「も、申し訳ありません!スティーナ嬢…緊張して早く歩いてしまいました。」
「え?緊張、ですか?」
「お恥ずかしいですが…そうです。こんな、二人で、なんて初めてで…でも、そんな要らぬ事を考えていたらスティーナ嬢が怪我をしてしまうところでした!
もし良ければ、手を繋いで行きませんか?」
「!
…はい、お願いします。」
スティーナは、ヴァルナルも緊張していたと聞いて自分だけでは無かったのだと少しだけ安心した。しかし、手を繋いで行くと聞いて、胸が再びドキドキと高鳴り始める。
ヴァルナルは手をスティーナへと差し出し、スティーナはその手を戸惑いながらも掴んだ。
(温かい…!)
イロナも手を繋いでくれたが、その時は少しひんやりとしていた。ヴァルナルはそれに対して温かいと感じたスティーナであった。するとすぐに、なぜだか自身の頬に熱が集まってくるのを感じる。でも、それは心地良いと感じる温かさであった。
その心地良さを感じながら歩くとすぐに、ザワザワと人の喧騒が先ほどよりも大きく聞こえてくる。顔を上げると道を挟んだ左右に露店が並んでいた。
「わぁ…!」
スティーナは、こんなに人が多く歩いている景色を見るのは初めてで、思わず声を呟くように上げる。
「ん?」
すると、ヴァルナルは聞き取れなかったというようにすぐにスティーナへと顔を向けてくれた。
「あ、いえ…すごいたくさん人がいるのですね。」
「そうですね。このマルメ祭りは、一週間続きます。
露店にもいろいろな国内外の品物が集まってきますから、人もそれを見たくて集まってくるようです。」
「そうなのですね!」
「露店も見てみましょうか。あ、あちらは蝋燭や燭台ですね。」
「…!本当ですね!綺麗…。」
「もし、気に入ったものがあったら言って下さい。
あ、そっちの店はブレスレットですね。」
「本当…!」
スティーナは、見た事のないものばかりあった為に、言葉少なく品物を見ていた。
蝋燭も、白いものだけではなく、黒い蝋燭や、柄の入った蝋燭が並んでいたし、蝋燭を立てる燭台も変わった形があった。
向かい側に売られているブレスレットも、キラキラと輝くものや透明なもの、石で出来たものなどがあった。
その中で、透明で小さな丸い玉が並んでいるブレスレットがスティーナは気になった。丸い玉が輪のように並んでいる中で一つだけ、押し花のように花が透明な玉の中に入っていた。
それをジッと見ているとヴァルナルは気づき、スティーナへと声を掛けた。
「それ、綺麗ですよね。スティーナ嬢へ似合いそうです。」
「まぁ…!フフフ。
えぇ、とても綺麗ですよね。」
その答えを聞いたヴァルナルは、その中の一つを手に取った。
「これはどうでしょうか。」
「え?どうって…?
はい、素敵ですね。」
それは、青いキキョウの花びらが一枚透明な丸い玉の中に入っているブレスレットだ。
「お?兄ちゃん、それ、彼女にプレゼントかい?」
店主が、商品を持ったヴァルナルに素早く気づいて声を掛けた。
(彼女…彼女って…!)
スティーナは、店主に言われた言葉を聞いて顔を赤くした。
ヴァルナルも、少し顔を赤くしながら返事をした。
「はい。幾らですか。」
「え!待って!私お金持ってないわ!」
(確か、お店では対価を支払って、物と交換するのよね?)
「大丈夫です。私が持ってきてますから。」
「でも…」
「お嬢さん、男が贈り物をすると言ってくれた時には、笑顔で喜ぶのが礼儀だよ。それがたとえ、小さな紳士でもね!」
(…そうなの?そういうものなのね。礼儀…)
スティーナは、店主に言われてそういうものなのかと思い、礼儀であればここでとやかくいうものではないと思って了承する事にした。
確かに、キキョウの目の覚めるような青い色の花びらが、周りにある透明な小さな玉に反してはっきり主張しているように見え、とても立派に見えた。
それに、キキョウの祈り言葉は〝永遠の愛〟である。ヴァルナルがそれを知っているとは思ってはいないが、それをもらってもいいものかとスティーナは考えてしまったのだ。
けれど、礼儀。だからいいのだわ、とスティーナは思う事にした。
「えぇ、ですから贈らせてもらってもいいですか。スティーナ嬢に、よく似合いそうだと思いましたから。」
「…はい!ありがとうございます。」
(嬉しい…!誰かに贈り物をいただくってとても嬉しいのね!)
スティーナは、支払いをしたヴァルナルから手に嵌めてもらう。
「おお、ぴったしじゃねぇか!嬢ちゃん、良かったなぁ!」
「はい!」
店主にもそう言われ、スティーナは益々嬉しくなって手首を何度も回す。それに合わせてブレスレットが動き、スティーナは顔を綻ばせる。
店主に礼を言って、二人は再び歩き出した。
「ヴァルナル様、ありがとうございます!」
「あ…はい。とても良く似合っています。気に入っていただけたようで良かったです。」
「はい!
私も、お礼に何か贈り物をしたいのですが…何がいいのか分からなくて……」
「!
で、でしたら…来年、また一緒に来てくれますか?」
「え!いいのですか?」
「もちろんです。
マルメ祭りは、一週間ありますが、催し物がたくさんあり過ぎて回り切れない事でも有名です。
露店もですが、国内や他国の芸術祭でもありますし、スポーツの祭典でもありますからね。」
「そんなに?たくさんのお祭りが一気に集まっているのですね?」
「はい。ですから、毎年このマルメ祭りは賑やかなのです。
さぁ、もう少し進むと、飲食店が立ち並ぶ区域となりますよ。お腹、空きませんか?」
「そういえば…空きました。」
「では、行きましょう。」
ヴァルナルは、スティーナへとまた手を差し出し、スティーナがそれをおずおずと掴むと、顔を見つめてにっこりと微笑んでから一歩進み出した。
スティーナも、来年も一緒に来るという約束が出来たとなんだか嬉しくなって笑顔で歩き出した。
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