15 / 27
15. 疲れた体
しおりを挟む
「アレッシア、ゆっくり食べなさい。」
そう言って、食べ終わった人物はアレッシアに優しい笑みを浮かべながらお茶を一口飲む。
それにうん、と一つ頷いたアレッシアはしかし話しかける。
「ありがとうございます。
そういえば、私先生に名前をお伝えしましたか?」
と、疑問に思っていた事を伝える。白衣を着ていないから先生ではないかもしれないが、とりあえずそう呼んでみた。
今まで、ここにいる作業員といえば〝新入り〟だの〝新人〟だの〝お前〟などとしか言われなかった。ジャンパオロとグイドは同じ部屋だからか名前で呼び合っているけれど。
「あー…ごめん。まぁそれは……。
それよりも、俺は〝先生〟ではない。フィオリーノというちゃんとした名前がある。出来ればあいつら…グイドやジャンパオロのように名前で呼んでくれ。」
と、そのように言われて、さらに首を傾げそうになったがアレッシアは一つ頷いた。グイドやジャンパオロの名前を言っているから、その二人から自分の名前を聞いているのかとその点は納得したのだ。
「分かりました。フィオリーノさん、先生じゃなかったのですね。それなのに助けて欲しいなんてお願いしてすみませんでした。でも、的確に指示して下さって有難かったです。」
先ほど、食堂でフィオリーノの姿を見つけ、とりあえず助けて欲しいと言ったのだが、先生でなかったのに申し訳ないと思ったのだ。それでも、先生でなくとも採掘班長のパオロに指示をしてくれ、グイドを処置する為に連れ出してくれた事には変わりなく感謝を述べる。
「いや…俺は当然の事をしたまでだよ。アレッシアが血相を変えて助けて欲しいと言ってきたんだからね。助けないわけにはいかないさ。」
と、フィオリーノは澄ました顔でそのように言って、さらに続ける。
「それよりも、グイドだね。あいつの容態は大した事ないから安心して。横に倒れた時に体を打ちつけたみたいだったが、意識を取り戻したあとは何一つ普通にしていた。恐らく頭は腕で無意識に庇ったんだろう。
あいつ…ジャンパオロの事を酷く心配していてね。それで作業中もジャンパオロの事を考えていて手元が愚かになったそうだ。」
「まぁ…!でも、それなら良かったです。」
「あぁ。怪我は打ち身で大した事はなかった。でもしばらくは様子を見ようと、安静にしてもらうつもりだ。遅れて来た医者からの診断もしてもらったから安心して欲しい。
ジャンパオロにもそれを伝えて、昼飯はそっちで食べてもらう事にした。だからこっちには来ないんだ。」
「そうだったのですね、本当に良かったです。さっき倒れていた時、グイドそん意識が無いように思えたから心配で。
教えて下さってありがとうございます。」
「いや。アレッシアは同室だから心配だろうと思ってね。
でも、グイドがあまりにジャンパオロの事を気にしているものだから、グイドが今居る場所に、ジャンパオロの寝床を作るそうだ。一応怪我人だからね、心も安定してもらわないといけないから。
だからアレッシア、今日は部屋は一人になるけれど、大丈夫か?」
「そうですか…。はい、大丈夫です。」
アレッシアはそれを聞いて、グイドはよっぽどジャンパオロの事が大切なんだと思った。
(私が弟の事を気に掛けるように、グイドさんもジャンパオロさんの事が心配でたまらないのね。)
アレッシアは、二人はどのような間柄なのか聞いていないから分からないが、漠然とそのように思ったのだ。
「もし、アレッシアさえ良かったら俺、そっちで今日は泊まろうかと思うんだが。」
「え?」
「だから、部屋に一人だろう?その…アレッシアが心配だから。」
なぜだか下を向きながら歯切れの悪くなったフィオリーノを、アレッシアはどうしたのだろうと気になって顔を覗き込み、きっと面倒身がいいのだろうと結論づけ、微笑んでから努めて明るく言った。
「ありがとうございます。けれど、大丈夫です。今日もきっと記憶が曖昧になるほど疲れますから、すぐに眠ってしまいます。」
それを聞いたフィオリーノは、まぁそうか…と呟き、遠くへ視線を移すとまたお茶を啜った。
☆★
「それはそうとアレッシアは何故こちらへきた?君もジャンパオロのように、別の部署で働くか?そうすれば部屋も代われるだろう。」
アレッシアが食事を終え、あと少しで休憩時間も終わろうとする頃にそうフィオリーノが言う。
アレッシアはそれに対して別の部署?と疑問に思ったが、言葉を返す。
「いいえ。確かに大変ですが、皆さんもやられてます。それにたくさんのお金を頂く為にはそれなりの事をしなければならないと思いますから。」
と、無難に答える。アレッシアは家の経済状況が分かっていて、楽に稼げる仕事なんてないと思っているからそのように応えた。
「お金が必要なのか…?まぁ、ここで働くという事は、それなりの理由があるとは思ったが…。」
「はい。弟がもうすぐ入学なのです。そのための資金が必要なので。」
そう言うと、食べ終えた食器を片づけようと立ち上がる。フィオリーノもそれにならって立ち上がり、同じように歩き出す。
「そうか……アレッシアは、家族想いなんだな。」
「いえ。私が出来る事といえばそのくらいですから。それに、初めは父がこちらで働こうとしたそうです。でもそれはボリボル…あ、家の者に止められた為に、私が代わりに務める事となったのです。でも、それは私がそのように決断した事なので後悔もしていませんし、与えられた仕事をこなそうと思います。だってすでにお金を頂いて、家に届けてもらいましたから。」
そう言ったが、きちんと届けられたかしらと今さらながら疑問に思うアレッシア。だが、不正はない、きちんと届けるとチーロが言っていたので、それを信じる他なかった。
「そうか……まぁ、辛くなったら俺にいいなさい。分かったね?」
そう言うと、二人はお盆を片づけたあと、フィオリーノがアレッシアを作業場まで送り届けると言って、作業場までついてきてくれた。
「じゃあね、アレッシア。無理をするなよ。」
「は、はい。」
まるで、その作業場にいる全員に聞こえるような大きな声でそう言ったフィオリーノは、近くにいたパオロの肩を叩いて二言三言耳元で囁くと、そこから去って行った。
(あんなに大きな声で言わなくても聞こえるのにな、周りに聞こえているからちょっと恥ずかしいくらい…でも、グイドさんもジャンパオロさんも居ないし、きっと心配してくれたのよね。だからそう言ってくれて嬉しいかも。)
アレッシアは、そう思いながら作業に一人、精を出した。
☆★
(ん…あれ?私……?)
アレッシアは、ベッドの上で目を覚ますと、昨夜と同じ服を着たままなのが目に入った。
あれから仕事を終え、夕食を食べたあと、下着を持っていこうと風呂に入る前に部屋に寄ったアレッシアは、ベッドを見るや疲れた体はその誘惑に勝てず、作業で少し汚れた服のまま倒れ込みそのまま朝まで眠ってしまったのだ。
(え、今何時?)
だが、上体を起こそうとするも重い感じがしてなかなか起き上がる事が出来なかった。
コンコンコンコン
「アレッシア?起きてるかい?」
と、そこに部屋の外から扉を叩く音がした。なかなか食堂へと起きて来ないフィオリーノが心配して部屋まで来たのだ。
「ん…」
声を出そうとしたアレッシアだが、喉もなんとなく痛い。張り付いたようでなかなか上手く言葉が出なかった。
「アレッシア、開けるよ。」
フィオリーノはそのか細い声が、助けを求めているようにも聞こえ、そう優しく声を掛けて扉を開けた。
「アレッシア、どうした?そっちまで行ってもいいか?」
部屋に入っても、中央の居間の場所にアレッシアの姿は無く、未だ衝立の向こう側の個人用の部屋にいるのだと思ったフィオリーノはそのように断りを入れると、アレッシアの方へと向かった。
そう言って、食べ終わった人物はアレッシアに優しい笑みを浮かべながらお茶を一口飲む。
それにうん、と一つ頷いたアレッシアはしかし話しかける。
「ありがとうございます。
そういえば、私先生に名前をお伝えしましたか?」
と、疑問に思っていた事を伝える。白衣を着ていないから先生ではないかもしれないが、とりあえずそう呼んでみた。
今まで、ここにいる作業員といえば〝新入り〟だの〝新人〟だの〝お前〟などとしか言われなかった。ジャンパオロとグイドは同じ部屋だからか名前で呼び合っているけれど。
「あー…ごめん。まぁそれは……。
それよりも、俺は〝先生〟ではない。フィオリーノというちゃんとした名前がある。出来ればあいつら…グイドやジャンパオロのように名前で呼んでくれ。」
と、そのように言われて、さらに首を傾げそうになったがアレッシアは一つ頷いた。グイドやジャンパオロの名前を言っているから、その二人から自分の名前を聞いているのかとその点は納得したのだ。
「分かりました。フィオリーノさん、先生じゃなかったのですね。それなのに助けて欲しいなんてお願いしてすみませんでした。でも、的確に指示して下さって有難かったです。」
先ほど、食堂でフィオリーノの姿を見つけ、とりあえず助けて欲しいと言ったのだが、先生でなかったのに申し訳ないと思ったのだ。それでも、先生でなくとも採掘班長のパオロに指示をしてくれ、グイドを処置する為に連れ出してくれた事には変わりなく感謝を述べる。
「いや…俺は当然の事をしたまでだよ。アレッシアが血相を変えて助けて欲しいと言ってきたんだからね。助けないわけにはいかないさ。」
と、フィオリーノは澄ました顔でそのように言って、さらに続ける。
「それよりも、グイドだね。あいつの容態は大した事ないから安心して。横に倒れた時に体を打ちつけたみたいだったが、意識を取り戻したあとは何一つ普通にしていた。恐らく頭は腕で無意識に庇ったんだろう。
あいつ…ジャンパオロの事を酷く心配していてね。それで作業中もジャンパオロの事を考えていて手元が愚かになったそうだ。」
「まぁ…!でも、それなら良かったです。」
「あぁ。怪我は打ち身で大した事はなかった。でもしばらくは様子を見ようと、安静にしてもらうつもりだ。遅れて来た医者からの診断もしてもらったから安心して欲しい。
ジャンパオロにもそれを伝えて、昼飯はそっちで食べてもらう事にした。だからこっちには来ないんだ。」
「そうだったのですね、本当に良かったです。さっき倒れていた時、グイドそん意識が無いように思えたから心配で。
教えて下さってありがとうございます。」
「いや。アレッシアは同室だから心配だろうと思ってね。
でも、グイドがあまりにジャンパオロの事を気にしているものだから、グイドが今居る場所に、ジャンパオロの寝床を作るそうだ。一応怪我人だからね、心も安定してもらわないといけないから。
だからアレッシア、今日は部屋は一人になるけれど、大丈夫か?」
「そうですか…。はい、大丈夫です。」
アレッシアはそれを聞いて、グイドはよっぽどジャンパオロの事が大切なんだと思った。
(私が弟の事を気に掛けるように、グイドさんもジャンパオロさんの事が心配でたまらないのね。)
アレッシアは、二人はどのような間柄なのか聞いていないから分からないが、漠然とそのように思ったのだ。
「もし、アレッシアさえ良かったら俺、そっちで今日は泊まろうかと思うんだが。」
「え?」
「だから、部屋に一人だろう?その…アレッシアが心配だから。」
なぜだか下を向きながら歯切れの悪くなったフィオリーノを、アレッシアはどうしたのだろうと気になって顔を覗き込み、きっと面倒身がいいのだろうと結論づけ、微笑んでから努めて明るく言った。
「ありがとうございます。けれど、大丈夫です。今日もきっと記憶が曖昧になるほど疲れますから、すぐに眠ってしまいます。」
それを聞いたフィオリーノは、まぁそうか…と呟き、遠くへ視線を移すとまたお茶を啜った。
☆★
「それはそうとアレッシアは何故こちらへきた?君もジャンパオロのように、別の部署で働くか?そうすれば部屋も代われるだろう。」
アレッシアが食事を終え、あと少しで休憩時間も終わろうとする頃にそうフィオリーノが言う。
アレッシアはそれに対して別の部署?と疑問に思ったが、言葉を返す。
「いいえ。確かに大変ですが、皆さんもやられてます。それにたくさんのお金を頂く為にはそれなりの事をしなければならないと思いますから。」
と、無難に答える。アレッシアは家の経済状況が分かっていて、楽に稼げる仕事なんてないと思っているからそのように応えた。
「お金が必要なのか…?まぁ、ここで働くという事は、それなりの理由があるとは思ったが…。」
「はい。弟がもうすぐ入学なのです。そのための資金が必要なので。」
そう言うと、食べ終えた食器を片づけようと立ち上がる。フィオリーノもそれにならって立ち上がり、同じように歩き出す。
「そうか……アレッシアは、家族想いなんだな。」
「いえ。私が出来る事といえばそのくらいですから。それに、初めは父がこちらで働こうとしたそうです。でもそれはボリボル…あ、家の者に止められた為に、私が代わりに務める事となったのです。でも、それは私がそのように決断した事なので後悔もしていませんし、与えられた仕事をこなそうと思います。だってすでにお金を頂いて、家に届けてもらいましたから。」
そう言ったが、きちんと届けられたかしらと今さらながら疑問に思うアレッシア。だが、不正はない、きちんと届けるとチーロが言っていたので、それを信じる他なかった。
「そうか……まぁ、辛くなったら俺にいいなさい。分かったね?」
そう言うと、二人はお盆を片づけたあと、フィオリーノがアレッシアを作業場まで送り届けると言って、作業場までついてきてくれた。
「じゃあね、アレッシア。無理をするなよ。」
「は、はい。」
まるで、その作業場にいる全員に聞こえるような大きな声でそう言ったフィオリーノは、近くにいたパオロの肩を叩いて二言三言耳元で囁くと、そこから去って行った。
(あんなに大きな声で言わなくても聞こえるのにな、周りに聞こえているからちょっと恥ずかしいくらい…でも、グイドさんもジャンパオロさんも居ないし、きっと心配してくれたのよね。だからそう言ってくれて嬉しいかも。)
アレッシアは、そう思いながら作業に一人、精を出した。
☆★
(ん…あれ?私……?)
アレッシアは、ベッドの上で目を覚ますと、昨夜と同じ服を着たままなのが目に入った。
あれから仕事を終え、夕食を食べたあと、下着を持っていこうと風呂に入る前に部屋に寄ったアレッシアは、ベッドを見るや疲れた体はその誘惑に勝てず、作業で少し汚れた服のまま倒れ込みそのまま朝まで眠ってしまったのだ。
(え、今何時?)
だが、上体を起こそうとするも重い感じがしてなかなか起き上がる事が出来なかった。
コンコンコンコン
「アレッシア?起きてるかい?」
と、そこに部屋の外から扉を叩く音がした。なかなか食堂へと起きて来ないフィオリーノが心配して部屋まで来たのだ。
「ん…」
声を出そうとしたアレッシアだが、喉もなんとなく痛い。張り付いたようでなかなか上手く言葉が出なかった。
「アレッシア、開けるよ。」
フィオリーノはそのか細い声が、助けを求めているようにも聞こえ、そう優しく声を掛けて扉を開けた。
「アレッシア、どうした?そっちまで行ってもいいか?」
部屋に入っても、中央の居間の場所にアレッシアの姿は無く、未だ衝立の向こう側の個人用の部屋にいるのだと思ったフィオリーノはそのように断りを入れると、アレッシアの方へと向かった。
12
あなたにおすすめの小説
【完結】離縁など、とんでもない?じゃあこれ食べてみて。
BBやっこ
恋愛
サリー・シュチュワートは良縁にめぐまれ、結婚した。婚家でも温かく迎えられ、幸せな生活を送ると思えたが。
何のこれ?「旦那様からの指示です」「奥様からこのメニューをこなすように、と。」「大旦那様が苦言を」
何なの?文句が多すぎる!けど慣れ様としたのよ…。でも。
無能扱いされ、パーティーを追放されたOL、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
恋愛
かつて王都で働いていたOL・ミナ。
冒険者パーティーの後方支援として、管理と戦略を担当していた彼女は、仲間たちから「役立たず」「無能」と罵られ、あっけなく追放されてしまう。
居場所を失ったミナが辿り着いたのは、辺境の小さな村・フェルネ。
「もう、働かない」と決めた彼女は、静かな村で“何もしない暮らし”を始める。
けれど、彼女がほんの気まぐれに整理した倉庫が村の流通を変え、
適当に育てたハーブが市場で大人気になり、
「無能」だったはずのスキルが、いつの間にか村を豊かにしていく。
そんなある日、かつての仲間が訪ねてくる。
「戻ってきてくれ」――今さら何を言われても、もう遅い。
ミナは笑顔で答える。
「私はもう、ここで幸せなんです」
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
婚約破棄されたら兄のように慕っていた家庭教師に本気で口説かれはじめました
鳥花風星
恋愛
「他に一生涯かけて幸せにしたい人ができた。申し訳ないがローズ、君との婚約を取りやめさせてほしい」
十歳の頃に君のことが気に入ったからと一方的に婚約をせがまれたローズは、学園生活を送っていたとある日その婚約者であるケイロンに突然婚約解消を言い渡される。
悲しみに暮れるローズだったが、幼い頃から魔法の家庭教師をしてくれている兄のような存在のベルギアから猛烈アプローチが始まった!?
「ずっと諦めていたけれど、婚約解消になったならもう遠慮はしないよ。今は俺のことを兄のように思っているかもしれないしケイロンのことで頭がいっぱいかもしれないけれど、そんなこと忘れてしまうくらい君を大切にするし幸せにする」
ローズを一途に思い続けるベルギアの熱い思いが溢れたハッピーエンドな物語。
王子様への置き手紙
あおき華
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯
小説家になろうにも掲載しています。
家を乗っ取られて辺境に嫁がされることになったら、三食研究付きの溺愛生活が待っていました
ミズメ
恋愛
ライラ・ハルフォードは伯爵令嬢でありながら、毎日魔法薬の研究に精を出していた。
一つ結びの三つ編み、大きな丸レンズの眼鏡、白衣。""変わり者令嬢""と揶揄されながら、信頼出来る仲間と共に毎日楽しく研究に励む。
「大変です……!」
ライラはある日、とんでもない事実に気が付いた。作成した魔法薬に、なんと"薄毛"の副作用があったのだ。その解消の為に尽力していると、出席させられた夜会で、伯爵家を乗っ取った叔父からふたまわりも歳上の辺境伯の後妻となる婚約が整ったことを告げられる。
手詰まりかと思えたそれは、ライラにとって幸せへと続く道だった。
◎さくっと終わる短編です(10話程度)
◎薄毛の話題が出てきます。苦手な方(?)はお気をつけて…!
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――
ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。
魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。
ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。
誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる