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王都編
0009 シエロ・ガバル・ムール・コローレ国王
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ほとんど北海道のような広大な土地を馬車はゆっくりと首都コローレに向かって進む。
「見えてきましたよ!」とアムさんが指さす方に城壁が見えてきた。
「本当にアニメみたいだ!」
「オウカ様、アニメとは一体?」
「私たちの世界の絵画みたいなものですよ。」
城が見えてきた・・・・・見えてきた・・・・見えて・き・た・・・。
「広いな!この土地は!」
まるで進んでないような感じを受ける。
さらに二時間程、馬車は進み、やっと城壁のあるところまでやって来た。
門は高く?ん?城壁って意外と低いんだな。
城壁を抜けると街が見えてきた。
ん?町の人、小さくないですか?どう見ても150㎝以下ぐらいの人たちが往来している。アムさんも小柄だから、この国の人ってこれが標準サイズなのか?
「この場所なら、迷子になっても安心だな!」
馬車は城下町を抜けて最北へと進む。王宮は背面に山脈をすることで防御しやすい造りとなっている。俺達は王宮正面で馬車を降り、大理石で出来た階段を昇ると一体の絶世の美女・女神像が置かれているのが目に入った。
「あの、アムさん。あの女神像って・・・?」
「ああ、あの像は女神クリス・サリーナ様です!」と自慢げに教えてくれたのだが・・・。
その女神像は本当に美しい。まるで彫刻のようだ。まあ、像なんだから彫刻のような物なんだけどね。身長は高く、女性らしい曲線美に豊満な胸・・・。
「あの、誰かサリーナと会った事がある人はいるんですか?」
「そんな恐れ多い、誰も会ったことはないですよ!」
あの女神、かなりデフォルメされてるな。本物は小学生のくせしやがって・・。
それにしても、皆の身長が低いせいか、王宮と言ってもなんだか迫力不足・・・と言うか、小さいのだ。最低でも皇居位はあると思っていたのに、実際は日本武道館位の大きさ・・。俺たちは巨人族と間違えられないだろうか・・・。
入り口の階段を登り切り、少しだけ長い廊下を歩く。すれ違う傭兵の皆さんは、俺たちの大きさに圧倒されたのか「お~」とそれぞれに言っている。
そして、王宮の間。
「オウカ様ご一行をお連れ致しました!」
重そうな両開きの扉が静かに開いていく。
部屋の一番奥、数段高い所にシエロ・ガバル・ムール・コローレ国王、サンドラ・エレン・コローレ王妃、バレット王子、サリー王姫が鎮座している。
我々は、マナーは知らないがアニメで見た事を思い出しながら跪き、王の言葉を待つ。
「良く参られた。勇者殿。」優しそうな初老の声が場内に響く。
俺は顔をあげた。あれ?この人達が王様?王妃様?第一印象は気のいい近所のおっちゃん、おばちゃんであった。
「王陛下、並びに王妃殿下もご機嫌麗しゅう存じ上げます!」
「そんなに堅苦しい挨拶は無用じゃ。我々が勇者殿に助けてもらう立場じゃからの。」
「そうですわ。私たちが上座に座るのも心苦しいですもの。」
「今夜は宴の用意もしてある。くつろいでくだされ。」
「は!ありがとうございます。」
王の言葉も早々に終わり、俺たちは王宮の間を後にした。
「見えてきましたよ!」とアムさんが指さす方に城壁が見えてきた。
「本当にアニメみたいだ!」
「オウカ様、アニメとは一体?」
「私たちの世界の絵画みたいなものですよ。」
城が見えてきた・・・・・見えてきた・・・・見えて・き・た・・・。
「広いな!この土地は!」
まるで進んでないような感じを受ける。
さらに二時間程、馬車は進み、やっと城壁のあるところまでやって来た。
門は高く?ん?城壁って意外と低いんだな。
城壁を抜けると街が見えてきた。
ん?町の人、小さくないですか?どう見ても150㎝以下ぐらいの人たちが往来している。アムさんも小柄だから、この国の人ってこれが標準サイズなのか?
「この場所なら、迷子になっても安心だな!」
馬車は城下町を抜けて最北へと進む。王宮は背面に山脈をすることで防御しやすい造りとなっている。俺達は王宮正面で馬車を降り、大理石で出来た階段を昇ると一体の絶世の美女・女神像が置かれているのが目に入った。
「あの、アムさん。あの女神像って・・・?」
「ああ、あの像は女神クリス・サリーナ様です!」と自慢げに教えてくれたのだが・・・。
その女神像は本当に美しい。まるで彫刻のようだ。まあ、像なんだから彫刻のような物なんだけどね。身長は高く、女性らしい曲線美に豊満な胸・・・。
「あの、誰かサリーナと会った事がある人はいるんですか?」
「そんな恐れ多い、誰も会ったことはないですよ!」
あの女神、かなりデフォルメされてるな。本物は小学生のくせしやがって・・。
それにしても、皆の身長が低いせいか、王宮と言ってもなんだか迫力不足・・・と言うか、小さいのだ。最低でも皇居位はあると思っていたのに、実際は日本武道館位の大きさ・・。俺たちは巨人族と間違えられないだろうか・・・。
入り口の階段を登り切り、少しだけ長い廊下を歩く。すれ違う傭兵の皆さんは、俺たちの大きさに圧倒されたのか「お~」とそれぞれに言っている。
そして、王宮の間。
「オウカ様ご一行をお連れ致しました!」
重そうな両開きの扉が静かに開いていく。
部屋の一番奥、数段高い所にシエロ・ガバル・ムール・コローレ国王、サンドラ・エレン・コローレ王妃、バレット王子、サリー王姫が鎮座している。
我々は、マナーは知らないがアニメで見た事を思い出しながら跪き、王の言葉を待つ。
「良く参られた。勇者殿。」優しそうな初老の声が場内に響く。
俺は顔をあげた。あれ?この人達が王様?王妃様?第一印象は気のいい近所のおっちゃん、おばちゃんであった。
「王陛下、並びに王妃殿下もご機嫌麗しゅう存じ上げます!」
「そんなに堅苦しい挨拶は無用じゃ。我々が勇者殿に助けてもらう立場じゃからの。」
「そうですわ。私たちが上座に座るのも心苦しいですもの。」
「今夜は宴の用意もしてある。くつろいでくだされ。」
「は!ありがとうございます。」
王の言葉も早々に終わり、俺たちは王宮の間を後にした。
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