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魔王国編
0051 酒好き会議
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「ワァ~ッハッハッハ!こんなに美味い酒は久しぶりだ!」
ドワーフ国王ムッタ・ゴラン改め、棟梁は豪快に笑う!
宴だ!って言う物だから、棟梁と貴族、多く見積もって同じ鍛冶工房の人たちだけと思っていたら、「国民総出の宴」だった!
「あの、宴って国民全員でするものなんですか?」
「ああ、この国では子供から年寄りまで全員、酒好きだからな!」
年寄りは良いとしても、子供まで酒を飲むのか・・・さすがドワーフ!
「酒の手配はどうしてるのですか?」
「あ?ウチの国の1/3は酒を作っとるぞ!税金で。」
「税金で酒を作る?もしかして酒自体も・・?」
「酒は無料だ!水と変わらんからな!」
なんてことだ・・・日本では考えられない。
「他の事に税金は使わないのですか?」
「税金は酒の為だけに使っとる、その他の事に税金は使わんよ。」
「じゃあ、お金はどうやって稼いでいるのですか?」
「基本的には武器や武具の制作依頼や販売だな!」
「他のお店の人たちは?」
「ん?この国では鍛冶以外の仕事はないぞ。」
「でも、露店とかありますし・・・?」
「ああ、あれか?あれは各地で狩った獣や畑で採れた野菜を調理して配ってるだけだ。」
「それで、やっていけるのですか?」
「実際に、こうやってやって行けとるだろ?おかしなこと言うな?」
そうこう言ってるうちに料理が運ばれてくる。
「え?」出された料理は「日本料理」だった!ドラゴン族といい、ドワーフと言い何で日本料理なんだ?
「あの、この料理って・・・?」
「ああ、魔王国に教えてもらった料理だ!」
ここでもかぁ~!一体、魔王国って何なんだ?
「ドワーフ王国ってのは、一応、魔王の領地だからよ。」
・・・確かに。サイゲの森からは魔王国の管轄って聞いていたもんなぁ~、魔王の領地、迷いの森って言われるサイゲの森、そして門番がドラゴンって言うんだから、そりゃ「幻」にもなるわなぁ~。
「兄ちゃん、酒がすすんでおらんようだな?まさか、下戸なのか?この国で下戸だと、いじめられるぞ!」
そりゃ、アンタらからしたら、この世界の人間、いや種族は全員下戸ですよ!ペースをあわしてたら、とっくに潰れてますよ!
「それで、いつ連れてってくれるんだ?兄ちゃんの国。」
「そうですね、一度、ヤヌス王国に帰って国王に無事を報告してからになりますから、早くても2か月後になりますかね。」
「そうか・・・。じゃぁ、それまでの間に間に合わせの防具と武器を作っておかないとな!」
「それで、お値段はどれぐらいになるのでしょう?」
「ああ、金貨100枚ってとこだな。」
「金貨100枚!高!」
「オイオイ、これでも値引きしてんだぜ、大量発注とあのカタナを見せてくれた礼も入ってる。」
「まぁ、ドワーフ製だから、仕方ないか。」
「それでは、ドワーフを何人か引き抜いてはいかがでしょう?」と言うのは、ドラゴン族のダダンである。
「引き抜いたドワーフにヤヌス王国で武具を作って貰いながら、商売もする。売上金はドワーフ王国に送られる。そうすれば、棟梁殿も早くオウカ殿の国で修行が出来るのではないでしょうか?」
「おっ、その考えに乗った!」
「ちょっと、そんなに簡単に決めていいんですか?ドワーフ王国からしたら不利な条件かも知れないのですよ!」
「なに、王国でドワーフ製ですって商売すりゃ、儲かるだろ?その売上金を国に納めてくれるんだ。こりゃ、儲かるかもしれないぜ!俺も早くに修行できるしな!決まりだな!早速、人選をしよう!10人ぐらいでいいだろう!」
・・・俺を無視して、話がとんとん拍子に進んでいく。
「棟梁!私が行きたく存じ上げます!」と一人のドワーフが言った。
「おう、お前か!お前なら、大丈夫だな!兄ちゃん!コイツは俺に匹敵するぐらいの腕があるから大丈夫だ!おい!お前が他の奴を集めてこい!
・・・もう、断れないな。こりゃ。
俺を無視した話が進んでいる所に、一人の傭兵がやって来た。
「どうした!何があった!」その傭兵は血まみれだった・・・。
ドワーフ国王ムッタ・ゴラン改め、棟梁は豪快に笑う!
宴だ!って言う物だから、棟梁と貴族、多く見積もって同じ鍛冶工房の人たちだけと思っていたら、「国民総出の宴」だった!
「あの、宴って国民全員でするものなんですか?」
「ああ、この国では子供から年寄りまで全員、酒好きだからな!」
年寄りは良いとしても、子供まで酒を飲むのか・・・さすがドワーフ!
「酒の手配はどうしてるのですか?」
「あ?ウチの国の1/3は酒を作っとるぞ!税金で。」
「税金で酒を作る?もしかして酒自体も・・?」
「酒は無料だ!水と変わらんからな!」
なんてことだ・・・日本では考えられない。
「他の事に税金は使わないのですか?」
「税金は酒の為だけに使っとる、その他の事に税金は使わんよ。」
「じゃあ、お金はどうやって稼いでいるのですか?」
「基本的には武器や武具の制作依頼や販売だな!」
「他のお店の人たちは?」
「ん?この国では鍛冶以外の仕事はないぞ。」
「でも、露店とかありますし・・・?」
「ああ、あれか?あれは各地で狩った獣や畑で採れた野菜を調理して配ってるだけだ。」
「それで、やっていけるのですか?」
「実際に、こうやってやって行けとるだろ?おかしなこと言うな?」
そうこう言ってるうちに料理が運ばれてくる。
「え?」出された料理は「日本料理」だった!ドラゴン族といい、ドワーフと言い何で日本料理なんだ?
「あの、この料理って・・・?」
「ああ、魔王国に教えてもらった料理だ!」
ここでもかぁ~!一体、魔王国って何なんだ?
「ドワーフ王国ってのは、一応、魔王の領地だからよ。」
・・・確かに。サイゲの森からは魔王国の管轄って聞いていたもんなぁ~、魔王の領地、迷いの森って言われるサイゲの森、そして門番がドラゴンって言うんだから、そりゃ「幻」にもなるわなぁ~。
「兄ちゃん、酒がすすんでおらんようだな?まさか、下戸なのか?この国で下戸だと、いじめられるぞ!」
そりゃ、アンタらからしたら、この世界の人間、いや種族は全員下戸ですよ!ペースをあわしてたら、とっくに潰れてますよ!
「それで、いつ連れてってくれるんだ?兄ちゃんの国。」
「そうですね、一度、ヤヌス王国に帰って国王に無事を報告してからになりますから、早くても2か月後になりますかね。」
「そうか・・・。じゃぁ、それまでの間に間に合わせの防具と武器を作っておかないとな!」
「それで、お値段はどれぐらいになるのでしょう?」
「ああ、金貨100枚ってとこだな。」
「金貨100枚!高!」
「オイオイ、これでも値引きしてんだぜ、大量発注とあのカタナを見せてくれた礼も入ってる。」
「まぁ、ドワーフ製だから、仕方ないか。」
「それでは、ドワーフを何人か引き抜いてはいかがでしょう?」と言うのは、ドラゴン族のダダンである。
「引き抜いたドワーフにヤヌス王国で武具を作って貰いながら、商売もする。売上金はドワーフ王国に送られる。そうすれば、棟梁殿も早くオウカ殿の国で修行が出来るのではないでしょうか?」
「おっ、その考えに乗った!」
「ちょっと、そんなに簡単に決めていいんですか?ドワーフ王国からしたら不利な条件かも知れないのですよ!」
「なに、王国でドワーフ製ですって商売すりゃ、儲かるだろ?その売上金を国に納めてくれるんだ。こりゃ、儲かるかもしれないぜ!俺も早くに修行できるしな!決まりだな!早速、人選をしよう!10人ぐらいでいいだろう!」
・・・俺を無視して、話がとんとん拍子に進んでいく。
「棟梁!私が行きたく存じ上げます!」と一人のドワーフが言った。
「おう、お前か!お前なら、大丈夫だな!兄ちゃん!コイツは俺に匹敵するぐらいの腕があるから大丈夫だ!おい!お前が他の奴を集めてこい!
・・・もう、断れないな。こりゃ。
俺を無視した話が進んでいる所に、一人の傭兵がやって来た。
「どうした!何があった!」その傭兵は血まみれだった・・・。
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