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魔王国編
0055 魔王国
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魔王国が近づいて来た。見事な石垣・・・。あれ、この見慣れた石垣は?
道は魔王国の入り口に差し掛かった。・・・立派な「鳥居」?
鳥居をくぐると、緑の庭園、中央に大きな「桜」が咲いている・・・。
何事もなかったかのように荷車は城下町へと入る。
・・・え?・・・
瓦で出来た屋根。入り口には暖簾。の建物がびっしり!
かやぶき屋根の家の前に大きな赤い傘が立っていて、その下に赤い布が敷かれた横長の腰掛がある・・・。「こういう雰囲気の所はだんごとか売ってるんだよなぁ~」その建物をよく見ると「だんご」と書いてある・・・?
出店がある・・・。それぞれの暖簾には、「焼きもろこし」「お好み焼き」「ベビーカステラ」・・・が、全て「日本語」で書いてある!
街ゆく人を見てみる。ここは魔王国ですと言われなければ解らない程の人、人、人!しかも皆和服!
その上、会話の内容を聞いてみると・・・「日本語!」だった。
「なんだこれは?なんの冗談だよ?」俺が玲子の顔を見ると玲子もまた、驚きすぎて口をぽかんと開けている。
「兄ちゃん、どうかしたか?」棟梁が聞いてくる。
「あの、この光景って、本当に魔王国なんですか?普通、ずっと夜で、空にはカラスと蝙蝠が飛び交っていて、死神やアンデッドが俳諧しているもんじゃないのですか?」
「はぁ?何言ってんだ兄ちゃん。ビビりすぎて頭がおかしくなったか?」
「そ、そんなことは・・・」
「どいたどいたどいたぁー!」上半身裸の男が荷物を肩にかけ走っている・・・飛脚⁉
俺は、本当に頭がおかしくなったのかと考え込む。
「着いたぜ、兄ちゃん!」日本風の景色になじむようにひときわ大きな建物がある。「北町奉行所(冒険者ギルド)」と書いてある・・・。
ギルドの中に入ると、人間に変身している?人たちが沢山いて、その奥に受付カウンターがある。棟梁は「俺じゃあ言葉は通じねぇから、兄ちゃん頼むわ」と背中を押されたので、いやいや受付嬢に話をする。
「ようこそ!冒険者ギルドへ!登録ですか?」と日本語で聞いてくるので、「あ、あの、悪党を捕まえたんですけど・・・。」と日本語で答えた。
「そうなんですね!ありがとうございます!では、その人達を引き渡して貰えますか?」
「はい、それはすぐに・・ところで・・・。」
「なんでしょうか?」
「人間が話す言葉も通じるんですか?」
「あなた、もしかして人間・・・」
俺は慌てて、4つに割れた腕を見せて、「そんな訳ないじゃないですか~それにドワーフさんが言葉が解らないって言う物ですから、聞いてみただけですよ~。」
「なんだ、そうだったのですね。」と今度はこの世界の言葉で話し出した。
「私たちは2つの世界語を話せますよ。だから、ドワーフさんたちも大丈夫ですよ。」
「棟梁、会話出来るって!悪党を連れてきてよ!」
「オウ、解った!」
連れて来た悪党10人を差し出し、「昨日の夜にドワーフ王国から武具を盗んだ所を捕まえました。」
「まぁ、またこの人達ですか!今度という今度は許しません!」と魔法陣が床に出たと思ったら、男たちは悶絶していた。
「あの、殺しちゃうんですか?」
「いえ、ちょっと思考回路をいじって改心させたんですわ。今日から農夫として働いて貰います。」
「それにしても、お客さんは見ない顔ですね?」
「生まれが王都だったもので、最近自分が魔族と知りまして。ここに来たのは初めてなんですよ。」
「では、魔王様にはまだ会われていないのですか?」
「私のような者が魔王様に会うだなんて、そんな恐れ多い事は出来ませんよ。」
「大丈夫です!魔王様は絶対に喜ばれますよ!」受付嬢の姉さんは、この敷地の地図をくれた。
「いつ遊びに行っても大丈夫ですからね~」と送り出されてしまった。
道は魔王国の入り口に差し掛かった。・・・立派な「鳥居」?
鳥居をくぐると、緑の庭園、中央に大きな「桜」が咲いている・・・。
何事もなかったかのように荷車は城下町へと入る。
・・・え?・・・
瓦で出来た屋根。入り口には暖簾。の建物がびっしり!
かやぶき屋根の家の前に大きな赤い傘が立っていて、その下に赤い布が敷かれた横長の腰掛がある・・・。「こういう雰囲気の所はだんごとか売ってるんだよなぁ~」その建物をよく見ると「だんご」と書いてある・・・?
出店がある・・・。それぞれの暖簾には、「焼きもろこし」「お好み焼き」「ベビーカステラ」・・・が、全て「日本語」で書いてある!
街ゆく人を見てみる。ここは魔王国ですと言われなければ解らない程の人、人、人!しかも皆和服!
その上、会話の内容を聞いてみると・・・「日本語!」だった。
「なんだこれは?なんの冗談だよ?」俺が玲子の顔を見ると玲子もまた、驚きすぎて口をぽかんと開けている。
「兄ちゃん、どうかしたか?」棟梁が聞いてくる。
「あの、この光景って、本当に魔王国なんですか?普通、ずっと夜で、空にはカラスと蝙蝠が飛び交っていて、死神やアンデッドが俳諧しているもんじゃないのですか?」
「はぁ?何言ってんだ兄ちゃん。ビビりすぎて頭がおかしくなったか?」
「そ、そんなことは・・・」
「どいたどいたどいたぁー!」上半身裸の男が荷物を肩にかけ走っている・・・飛脚⁉
俺は、本当に頭がおかしくなったのかと考え込む。
「着いたぜ、兄ちゃん!」日本風の景色になじむようにひときわ大きな建物がある。「北町奉行所(冒険者ギルド)」と書いてある・・・。
ギルドの中に入ると、人間に変身している?人たちが沢山いて、その奥に受付カウンターがある。棟梁は「俺じゃあ言葉は通じねぇから、兄ちゃん頼むわ」と背中を押されたので、いやいや受付嬢に話をする。
「ようこそ!冒険者ギルドへ!登録ですか?」と日本語で聞いてくるので、「あ、あの、悪党を捕まえたんですけど・・・。」と日本語で答えた。
「そうなんですね!ありがとうございます!では、その人達を引き渡して貰えますか?」
「はい、それはすぐに・・ところで・・・。」
「なんでしょうか?」
「人間が話す言葉も通じるんですか?」
「あなた、もしかして人間・・・」
俺は慌てて、4つに割れた腕を見せて、「そんな訳ないじゃないですか~それにドワーフさんが言葉が解らないって言う物ですから、聞いてみただけですよ~。」
「なんだ、そうだったのですね。」と今度はこの世界の言葉で話し出した。
「私たちは2つの世界語を話せますよ。だから、ドワーフさんたちも大丈夫ですよ。」
「棟梁、会話出来るって!悪党を連れてきてよ!」
「オウ、解った!」
連れて来た悪党10人を差し出し、「昨日の夜にドワーフ王国から武具を盗んだ所を捕まえました。」
「まぁ、またこの人達ですか!今度という今度は許しません!」と魔法陣が床に出たと思ったら、男たちは悶絶していた。
「あの、殺しちゃうんですか?」
「いえ、ちょっと思考回路をいじって改心させたんですわ。今日から農夫として働いて貰います。」
「それにしても、お客さんは見ない顔ですね?」
「生まれが王都だったもので、最近自分が魔族と知りまして。ここに来たのは初めてなんですよ。」
「では、魔王様にはまだ会われていないのですか?」
「私のような者が魔王様に会うだなんて、そんな恐れ多い事は出来ませんよ。」
「大丈夫です!魔王様は絶対に喜ばれますよ!」受付嬢の姉さんは、この敷地の地図をくれた。
「いつ遊びに行っても大丈夫ですからね~」と送り出されてしまった。
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