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貴族領地編
0099 娯楽。
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「王国と二ホン国の国交を開く!」バレットの言葉は貴族に大きな衝撃を与えた!
王国の西の国と言えば魔王国と誰もが知っているからだ。
その貴族が騒ぎ出す度に俺は呼び出され、サリーナの言葉を伝えるという事を繰り返した。
驚いたのは貴族たちだけではなく、諸王国にも衝撃を与え、一番驚いたのは魔族を認めないリンド法国とエランド王国だった。
二ホン国とヤヌス王国の国交は庶民に食を安価で提供することが出来、食卓が潤ったことは言うまでもなく、王国内では二ホン国を友好国として認められていった。
「二ホン国と国交を開いて、本当に良かったよ!」
ここはレストランミツヤ。喜んでクロゲワギュウステーキを食べているのはバレットである。
「良かったですね。」と微笑んでいるのは玲子。
「それにしても、食料を提供して貰ってばかりで、対価は二ホン国を守ってくれだけって、不思議な国だなぁ~。」
「二ホン国は他の国とは違って、資源などが豊富ですからね。特に何も要らないのでしょうね。」
「それにしても、なにかお礼をしたい物なんですよね。」
「だったら、香辛料などはどうでしょう?二ホン国の食べ物は和食ばかりですから。」
「なるほど。王国の食文化を二ホン国にもという訳ですね。」
「そうです。二ホン国は、それを自国の料理に合うようにアレンジを致しますわ!」
「それでは、香辛料を栽培する領地がいるな。誰か貴族に領地を与えようか。でも、いい人材がいないんですよね。」
「それなら、避難民の人達を迎え入れるのはどうでしょう?王直轄の村として。管理は私たちがしますよ。」
「おお、そうですか!それじゃあ任せるとしましょう。早速元老院を招集しないと!」
と言って、慌ててバレットは席を後にした。
ー***-
ヒガシムラヤマ領が出来てもうすぐ、2年となる。
この間に、色々と問題は起こったけど、順調に回復に向かっている。
二ホン国の助けもあって、不足気味だった食材も確保、その間に領地内で作物を育てている。
他領地からも視察が来るようになり、王都から貴族達が旅行と言う形でこの領地に訪れるようになり、今では温泉旅館も賑やかになって来た。
「はぁ~・・・。」とため息を漏らすのはオウカである。
「どうかされたのですか?」ジギルとローズが心配そうな顔で見ている。
「いや、食べ物は軌道に乗りつつあるんだけどさ、着る物がお粗末なんだよね。」
「それなら、面白い物がありますぞ。」と言ってくるのはヒャクジュウである。
俺は食いつき気味に「面白い物って?」
ヒャクジュウが言うには、雲のような花を咲かす植物や、糸のような物で繭を作る虫がいるとの事。
「それって、綿と蚕じゃないか?」
「メン?カイコ?何でしょうか?それって?」
「綿は服を作るのにに重宝するし、蚕は上品な生地を作るのに使う虫の事だよ。衣服の問題解決の糸口になるかも知れない。森にあるんだよね?」
「ええ、よろしければ採って来ますが。」
「ああ、よろしく頼むよ。」
ー***-
「ああ、リョウタ?俺だけど。」
「これはこれはオウカ様、王国との橋渡しではお世話になりました。」
「いや、いいんだ。二ホン国を守る為の一歩だからな。それよりも、二ホン国は蚕や綿とか扱ってるのか?」
「ええ、もちろんですとも。」
「その事で、相談があるんだけど。」
「なんでしょう・・・・。」
後日、二ホン国から使節団がやって来た。当然、生地を作るための指南役としてである。
担当は街組合にしてもらう事にした。
と言うのも街組合会長から農作業にも慣れて来たので、今現在は養蜂場も作っていて、なおかつ時間が余ると言われたからだ。
二ホン国からは、蚕の飼い方・繭からの糸の取り出し方、機織機を使っての生地の作り方などを教わった。
更に、綿を使った綿製品、布団などの制作も教わったみたいだ。これで、新しい産業が出来る、儲かると皆が大喜びをしていた。
ー***-
今まで貧困で喘いできた領地が潤って来ると、やはり「娯楽」と言う物が必要になってくる。
何か良い催しや、娯楽があればいいのだが、この領地にはない・・・。
「俺、日本人だから娯楽って祭りぐらいしか思いつかないんだよな~。」
「それでは、闘技場を作るのはいかがでしょう?」とジギルが言って来た。
「却下だ。」即答した。
「何故ですか?皆、興奮しますよ!」と食い下がってくる。
「俺は平和的な娯楽を求めてるの!血を見るような物はダメだ!」
「そうですか・・・。」心なしか残念そう。でもここは心を鬼にしなければならない。
「大食い大会はどうですか?」とリリアが言って来た。
「それは、もっと潤ってからね。」と窘めた。
「それでも、体を動かすのはいいかもな。野球でもするか?」
「ヤキュウ?何ですかそれは?」
「ああ、球をバットと言って木で出来た棒で打つ競技だよ。」
「それは面白いかも知れませんね。」
「一度、試しにやって見ようか?」
・・・だめだった。獣人が打つと全部、場外ホームランになるんだもん。これでは面白くない。
ならば、サッカーはどうか?・・・これもボールを蹴ったら果てしなく飛んで行った。
やっぱり、獣人と人間が楽しく出来るものにしよう・・・。
異世界物の定番の娯楽と言えば「リバーシ」だよな・・・。でも今は町全体で楽しめる物がいい。
街に出て、色々な人に聞いてみる。やっぱりこれといった物がない。
その中で、他国から移住をしたという夫人が面白い事を言った。
踊りをして、最後に好きな人に告白をするイベントがあったらしい。
おっ、それならばフォークダンスはどうだろうか?
・・・だめだった。若い男女が非常に少ないという事が原因。既婚者ばかりのイベントにすると不倫の原因になりかねない。
「なぁローズ。」
「なあにぃ~ごしゅじんさまぁ、」
「ラミア族は何かイベントとかないのか?」
「イベントって何か解らないけどぉ、お祭りならあるわよぉ。」
「どんなことをするんだ?」
「火を囲んで踊るのぉ。」
・・・盆踊りだな。
「楽器とかはどうしてたんだ?」
「地面を叩いてたりしてたのぉ。」
う~ん、地味。それにこの領地には楽器がない。
「やはり、闘技場ではないですか?」とジギルがしつこく言ってくる。
「そうだなぁ、血を見ない力比べみたいな競技の方向で考えてみるか。」
そう言った瞬間にジキルとローズからはタダならぬオーラを感じた。何か勘違いしてないか?
「まぁ、とりあえず実験をしてみよう!」
ー***-
仮称「力自慢大会」を始めると言うと、何故か皆が大喜び!そんなに娯楽に植えてたの?
まずは、誰が一番重い物を持てるか大会。これなら、皆が参加出来るからね。
公平を期すために人間の部門、獣人族の部門と分けて行う様にした。
まずは、「人間部門」最初は麦の入った袋一袋を持ち上げる。それからさらに袋を積み重ねると言った具合のルール。
やはり、一番は麦畑を専門にしている者に軍配が上がった。
「くそー、次は負けないからな!」と悔しそうにしている人がいる。
うん、いい傾向だな。これは時々やることにしよう。
獣人部門は、肉食が主の傭兵団が接戦となると思っていたのだが、草食系の獣人に軍配が上がった。
聞くところによると、戦闘能力はないものの力仕事には自信があるという事だった。
メインイベントは格闘技部門。
と言っても、血を見るのは良くないので、武器の使用はNG。良くて殴るまでは許可することにした。
人間部門は話にならず、皆はつまらないという事だったので急遽、腕相撲大会にすると、これが大盛り上がり。これも農作業をしている人に軍配が上がる。負けず嫌いの人は、次こそは勝つ!と悔しそうにしていた。
大盛り上がりだったのは、獣人族の格闘技部門。
戦闘さながらの格闘なので、見ごたえ十分。皆は手に汗握るように食いついていた。
知らないうちに「賭け」が始まり、これがキッカケで「賭博」を生業にする者が現れた。
いいのだろうか?と思いつつ、金が掛かっているだけに声援も大きくなる。
副産物といえば、格闘技場の周りには露店が取り囲むように出回り、食べながら飲みながらの観戦者が増えたので、経済効果も良くなって行った。
皆が毎月、いや、格闘技に関しては毎週催して欲しいと言って来たので、賭博の依存症になるといけないので、月に一度だけならと制約を付けた。
まあ、娯楽は上手く行ったようだ。次は、家庭用の娯楽を考えなければ・・・。
王国の西の国と言えば魔王国と誰もが知っているからだ。
その貴族が騒ぎ出す度に俺は呼び出され、サリーナの言葉を伝えるという事を繰り返した。
驚いたのは貴族たちだけではなく、諸王国にも衝撃を与え、一番驚いたのは魔族を認めないリンド法国とエランド王国だった。
二ホン国とヤヌス王国の国交は庶民に食を安価で提供することが出来、食卓が潤ったことは言うまでもなく、王国内では二ホン国を友好国として認められていった。
「二ホン国と国交を開いて、本当に良かったよ!」
ここはレストランミツヤ。喜んでクロゲワギュウステーキを食べているのはバレットである。
「良かったですね。」と微笑んでいるのは玲子。
「それにしても、食料を提供して貰ってばかりで、対価は二ホン国を守ってくれだけって、不思議な国だなぁ~。」
「二ホン国は他の国とは違って、資源などが豊富ですからね。特に何も要らないのでしょうね。」
「それにしても、なにかお礼をしたい物なんですよね。」
「だったら、香辛料などはどうでしょう?二ホン国の食べ物は和食ばかりですから。」
「なるほど。王国の食文化を二ホン国にもという訳ですね。」
「そうです。二ホン国は、それを自国の料理に合うようにアレンジを致しますわ!」
「それでは、香辛料を栽培する領地がいるな。誰か貴族に領地を与えようか。でも、いい人材がいないんですよね。」
「それなら、避難民の人達を迎え入れるのはどうでしょう?王直轄の村として。管理は私たちがしますよ。」
「おお、そうですか!それじゃあ任せるとしましょう。早速元老院を招集しないと!」
と言って、慌ててバレットは席を後にした。
ー***-
ヒガシムラヤマ領が出来てもうすぐ、2年となる。
この間に、色々と問題は起こったけど、順調に回復に向かっている。
二ホン国の助けもあって、不足気味だった食材も確保、その間に領地内で作物を育てている。
他領地からも視察が来るようになり、王都から貴族達が旅行と言う形でこの領地に訪れるようになり、今では温泉旅館も賑やかになって来た。
「はぁ~・・・。」とため息を漏らすのはオウカである。
「どうかされたのですか?」ジギルとローズが心配そうな顔で見ている。
「いや、食べ物は軌道に乗りつつあるんだけどさ、着る物がお粗末なんだよね。」
「それなら、面白い物がありますぞ。」と言ってくるのはヒャクジュウである。
俺は食いつき気味に「面白い物って?」
ヒャクジュウが言うには、雲のような花を咲かす植物や、糸のような物で繭を作る虫がいるとの事。
「それって、綿と蚕じゃないか?」
「メン?カイコ?何でしょうか?それって?」
「綿は服を作るのにに重宝するし、蚕は上品な生地を作るのに使う虫の事だよ。衣服の問題解決の糸口になるかも知れない。森にあるんだよね?」
「ええ、よろしければ採って来ますが。」
「ああ、よろしく頼むよ。」
ー***-
「ああ、リョウタ?俺だけど。」
「これはこれはオウカ様、王国との橋渡しではお世話になりました。」
「いや、いいんだ。二ホン国を守る為の一歩だからな。それよりも、二ホン国は蚕や綿とか扱ってるのか?」
「ええ、もちろんですとも。」
「その事で、相談があるんだけど。」
「なんでしょう・・・・。」
後日、二ホン国から使節団がやって来た。当然、生地を作るための指南役としてである。
担当は街組合にしてもらう事にした。
と言うのも街組合会長から農作業にも慣れて来たので、今現在は養蜂場も作っていて、なおかつ時間が余ると言われたからだ。
二ホン国からは、蚕の飼い方・繭からの糸の取り出し方、機織機を使っての生地の作り方などを教わった。
更に、綿を使った綿製品、布団などの制作も教わったみたいだ。これで、新しい産業が出来る、儲かると皆が大喜びをしていた。
ー***-
今まで貧困で喘いできた領地が潤って来ると、やはり「娯楽」と言う物が必要になってくる。
何か良い催しや、娯楽があればいいのだが、この領地にはない・・・。
「俺、日本人だから娯楽って祭りぐらいしか思いつかないんだよな~。」
「それでは、闘技場を作るのはいかがでしょう?」とジギルが言って来た。
「却下だ。」即答した。
「何故ですか?皆、興奮しますよ!」と食い下がってくる。
「俺は平和的な娯楽を求めてるの!血を見るような物はダメだ!」
「そうですか・・・。」心なしか残念そう。でもここは心を鬼にしなければならない。
「大食い大会はどうですか?」とリリアが言って来た。
「それは、もっと潤ってからね。」と窘めた。
「それでも、体を動かすのはいいかもな。野球でもするか?」
「ヤキュウ?何ですかそれは?」
「ああ、球をバットと言って木で出来た棒で打つ競技だよ。」
「それは面白いかも知れませんね。」
「一度、試しにやって見ようか?」
・・・だめだった。獣人が打つと全部、場外ホームランになるんだもん。これでは面白くない。
ならば、サッカーはどうか?・・・これもボールを蹴ったら果てしなく飛んで行った。
やっぱり、獣人と人間が楽しく出来るものにしよう・・・。
異世界物の定番の娯楽と言えば「リバーシ」だよな・・・。でも今は町全体で楽しめる物がいい。
街に出て、色々な人に聞いてみる。やっぱりこれといった物がない。
その中で、他国から移住をしたという夫人が面白い事を言った。
踊りをして、最後に好きな人に告白をするイベントがあったらしい。
おっ、それならばフォークダンスはどうだろうか?
・・・だめだった。若い男女が非常に少ないという事が原因。既婚者ばかりのイベントにすると不倫の原因になりかねない。
「なぁローズ。」
「なあにぃ~ごしゅじんさまぁ、」
「ラミア族は何かイベントとかないのか?」
「イベントって何か解らないけどぉ、お祭りならあるわよぉ。」
「どんなことをするんだ?」
「火を囲んで踊るのぉ。」
・・・盆踊りだな。
「楽器とかはどうしてたんだ?」
「地面を叩いてたりしてたのぉ。」
う~ん、地味。それにこの領地には楽器がない。
「やはり、闘技場ではないですか?」とジギルがしつこく言ってくる。
「そうだなぁ、血を見ない力比べみたいな競技の方向で考えてみるか。」
そう言った瞬間にジキルとローズからはタダならぬオーラを感じた。何か勘違いしてないか?
「まぁ、とりあえず実験をしてみよう!」
ー***-
仮称「力自慢大会」を始めると言うと、何故か皆が大喜び!そんなに娯楽に植えてたの?
まずは、誰が一番重い物を持てるか大会。これなら、皆が参加出来るからね。
公平を期すために人間の部門、獣人族の部門と分けて行う様にした。
まずは、「人間部門」最初は麦の入った袋一袋を持ち上げる。それからさらに袋を積み重ねると言った具合のルール。
やはり、一番は麦畑を専門にしている者に軍配が上がった。
「くそー、次は負けないからな!」と悔しそうにしている人がいる。
うん、いい傾向だな。これは時々やることにしよう。
獣人部門は、肉食が主の傭兵団が接戦となると思っていたのだが、草食系の獣人に軍配が上がった。
聞くところによると、戦闘能力はないものの力仕事には自信があるという事だった。
メインイベントは格闘技部門。
と言っても、血を見るのは良くないので、武器の使用はNG。良くて殴るまでは許可することにした。
人間部門は話にならず、皆はつまらないという事だったので急遽、腕相撲大会にすると、これが大盛り上がり。これも農作業をしている人に軍配が上がる。負けず嫌いの人は、次こそは勝つ!と悔しそうにしていた。
大盛り上がりだったのは、獣人族の格闘技部門。
戦闘さながらの格闘なので、見ごたえ十分。皆は手に汗握るように食いついていた。
知らないうちに「賭け」が始まり、これがキッカケで「賭博」を生業にする者が現れた。
いいのだろうか?と思いつつ、金が掛かっているだけに声援も大きくなる。
副産物といえば、格闘技場の周りには露店が取り囲むように出回り、食べながら飲みながらの観戦者が増えたので、経済効果も良くなって行った。
皆が毎月、いや、格闘技に関しては毎週催して欲しいと言って来たので、賭博の依存症になるといけないので、月に一度だけならと制約を付けた。
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