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解説

解説・背景

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 【ウィザードスタッフ】は、友人が作って共有していた世界観、今で言うシェアードワールドです。

 友人Rotwang氏は漫画を、私はみねまるというHNで小説を書いて、Rotwang氏の友人の森きのこさんに小説の挿し絵を描いていただいたこともありました。

 その発表していた友人のサイトGALLERY ROTWANGも今は無くなってしまったので、ここに再録したいと思います。

 Rotwang氏や森きのこ氏をご存じの方がいらしたら、当時を懐かしんでいただければ幸いです。
 このシェアードワールドの世界観・設定は、カクヨムでは、小説のおまけのようになっていたので、独立して再掲しました。

 未読の方は、ご一読いただければ幸いです。



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 太古の魔道大戦により、大規模な魔法行使が乱発されたせいで、世界全体の魔力は乱れ、人類の生存は脅かされました。

 魔道大戦に与していなかった魔法使いメイジの一団が、偉大な三人の魔導師ウィザードに率いられ、世界の魔力を安定させる強大な儀式魔術『ファウンデーション』と『メンテナンス』を編み出したことによって、人類の生存圏はかろうじて確保されました。

 後に、偉大な三人の【魔導師ウィザードは、守護主ロード・オブ・ガーディアン】その守護主に付き従った魔法使いメイジ達は、【守護者ガーディアン】と呼ばれるようになります。



 三人の守護主の下に、魔法使いになるための三つの『学校』があり、魔法使いメイジ守護者ガーディアンを世に送り出しています。

 守護主ロード守護者ガーディアンは、その責務として、人類の領域を魔法で守っていますが、直接的に支配はしておらず、それぞれの国にはそれぞれの支配階級がおり、政治構造があります。

 それらの国家の支配階級は、自分達の国家が、守護主ロード守護者ガーディアンによって守られて成り立っていることを熟知しているので、魔法使いと『学校』の権威を認め、最大限の敬意を払い、利益供与を図り、王侯の側近・宮廷魔術師として『学校』推薦の魔法使いメイジを迎えるなど、友好的な関係を築こうとします。



『ファウンデーション』:乱れた魔力を強制的に安定させる術式。
 三人の魔導師ウィザード守護主ロード・オブ・ガーディアンしか、使うところを確認されていません。



『メンテナンス』:『ファウンデーション』の効果を土地に定着させる術式。
 学校で学んだ魔法使いメイジ達=守護者ガーディアンが、自分の担当する領域に『ファウンデーション』の効果が安定して作用するよう、『メンテナンス』の魔法を継続的に掛けています。
 これが長期間途切れると、魔力の安定は徐々に崩れ、最終的には、不安定な魔力に晒される人類の生存不可能な領域=魔境になります。



『ウォール』:各守護者ガーディアンの領域を区切り、囲む、魔力の壁を作り出す魔法。
 強い魔力を持った魔獣や魔物などが入って来れない壁であり、守護者の『メンテナンス』の効果を『ウォール』の内側に限定することで、より『ファウンデーション』の効果の定着を助けます。



『タイムレス・リング』:魔法使いメイジの肉体を最適な状態に維持する魔法で、これがかかっている間は、肉体の老化はもちろん、睡眠や食事も全く摂る必要が無く、魔法使いは、全ての時間と労力を魔法の研鑽と魔法使いの責務に振り向けることができます。

 魔法使いの素養がある者は、守護主の『学校』に入学することができますが、肉体が『タイムレスリング』に適応出来なかった者は、魔法使いメイジとは認められず、放校処分となります。



 『座』:守護者《ガーディアン》が自分の領域の中に持ち、術式の中心とする場所を指します。
 磐座や大樹、遺跡や塔であったり、普通の山小屋だったり様々です。

 人類領域の内側では担当領域の中心近くに、魔境に近い辺境では中心部をかばうように魔境に近い方に、あることが多いとされています。



 魔法使いは、その力の源と方法論の違いから、魔界からの力を喚起する術を使い悪魔や魔獣を召喚するソーサラー、天界からの力を喚起する術を使い天使や聖霊を召喚するプリースト、精霊界から力を喚起する術を使い精霊や妖精を召喚するエレメンタラー、世界に遍く存在する魔力を研究しその魔力によって現実を改変する術を使うメイジの四つに分類されています。

 魔道大戦はソーサラーとプリーストの間で始まり世界を滅ぼしかけたことから、この【ウィザードスタッフ】の世界では、ソーサラーとプリースト、その両者の系列の魔法は禁忌とされています。
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