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二人の少年
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2030年3月下旬、異能種を隔離した島「クアンティー島」から二人の少年が巣立つときがきた!
「新崎心也君、あなたは生まれ故郷の日本に帰ってもらいます。」
校長室に呼び出されていきなり言われたので少し動揺したが、薄々気づいてはいた。この島では異能種の生物との戦闘などが厳しいと判断された者には、高校生になる年に故郷に帰って生涯を過ごすことになることを。
「東京にある高校に通ってもらうことになるけど、よいかしら?」
「はい。」
「あなたは家族がいないので、綾野真子さんに引き取ってもらうことになったわ。」
「この人が綾野真子さんよ。」
おもむろに写真を取り出し見せてきた。20代ぐらいだろうか、かなりの美人だ。
「それからもう一人この島を出て高校に通ってもらう子がいるわ。」
写真を取り出し見せてきた。
「この子は荒川竜時君、明るい子だからきっと仲良くなれるはずよ。」
いかにも好青年って感じの人だ。
「来週の土曜日に島を出ていくことになるから、荷物をまとめておくように。なにか分からないことはあるかしら?」
「いえ…ありません。」
「なら話は以上です。」
「失礼しました。」と言って、校長室を出た矢先、あの写真の人がいた。
「よう、お前新崎心也だよな」
「そうですけど…」
「いきなりだが呼び名つけていいか?」
「えっ…まぁ…いいですけど…」
「そうだな~シンシンはどうだ?」
(その呼び名はきついと思ったが、断ってしまったら印象が悪くなってしまうかもしれない…どうしようか…)
「冗談だって~冗談!…普通に心也でいいだろ?」
「あぁ…はい…」
「あはは!ごめんごめん!俺のことは竜時でいいよ、これからよろしくな。」
「…よろしく」
お互いに握手しあう。
「それじゃまた土曜日に会おうぜ!」と竜時は言い。二人はその場を後にした。
そして迎えた土曜日…僕は不安でいっぱいだったが、竜時はなんともないような表情だった。僕は少しそれが気にかかった。
「新崎心也君、あなたは生まれ故郷の日本に帰ってもらいます。」
校長室に呼び出されていきなり言われたので少し動揺したが、薄々気づいてはいた。この島では異能種の生物との戦闘などが厳しいと判断された者には、高校生になる年に故郷に帰って生涯を過ごすことになることを。
「東京にある高校に通ってもらうことになるけど、よいかしら?」
「はい。」
「あなたは家族がいないので、綾野真子さんに引き取ってもらうことになったわ。」
「この人が綾野真子さんよ。」
おもむろに写真を取り出し見せてきた。20代ぐらいだろうか、かなりの美人だ。
「それからもう一人この島を出て高校に通ってもらう子がいるわ。」
写真を取り出し見せてきた。
「この子は荒川竜時君、明るい子だからきっと仲良くなれるはずよ。」
いかにも好青年って感じの人だ。
「来週の土曜日に島を出ていくことになるから、荷物をまとめておくように。なにか分からないことはあるかしら?」
「いえ…ありません。」
「なら話は以上です。」
「失礼しました。」と言って、校長室を出た矢先、あの写真の人がいた。
「よう、お前新崎心也だよな」
「そうですけど…」
「いきなりだが呼び名つけていいか?」
「えっ…まぁ…いいですけど…」
「そうだな~シンシンはどうだ?」
(その呼び名はきついと思ったが、断ってしまったら印象が悪くなってしまうかもしれない…どうしようか…)
「冗談だって~冗談!…普通に心也でいいだろ?」
「あぁ…はい…」
「あはは!ごめんごめん!俺のことは竜時でいいよ、これからよろしくな。」
「…よろしく」
お互いに握手しあう。
「それじゃまた土曜日に会おうぜ!」と竜時は言い。二人はその場を後にした。
そして迎えた土曜日…僕は不安でいっぱいだったが、竜時はなんともないような表情だった。僕は少しそれが気にかかった。
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