プラーナ

カイロ

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綾野真子

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インターホンを鳴らす。すると玄関まで走ってくるような足音が聞こえた。そして、勢いよく玄関の扉を開けて問いかけてきた。

「あなた新崎心也くん?」

「あっ…はい。」

「よくきたわね~どうぞお上がりになって。」

「お邪魔します。」

居間に案内されると食べきれないぐらいの料理があった。

「お腹空いてるでしょーたくさん作っちゃったわ。」

お腹は空いてはいるが、そこまで大食漢ではないので食べれきれるか心配になった。

「そうだ、お部屋に案内しないといけなかったわね。」

そう言うと、これから僕の部屋になるところに案内してくれた。

僕の部屋は二階の奥の方の部屋だ。部屋の扉を開けると、ベッドやテレビ、勉強机など生活になに不自由がないほどしっかりとしていた。

「自由に使ってくれていいからね~」と一言残すと居間の方向へ歩いていった。

部屋に荷物を置いて部屋を見回すと、家具の全てが新品の物だった。

(僕のために買い揃えてくたんだ、後でお礼を言わないと。)と思い居間に向う、居間に着くと綾野真子さんが椅子に座っていた。

「さあ、さっそく食べましょうか。」僕達は食事をはじめた。

「あの…僕のために家具を買い揃えてくれてありがとうございます。」

「えっ?あぁ~いいのよそんなこと気にしなくて!そんなことより早く食べましょ!」

「はい。」

料理はどれも美味しく、食べきれないと思ったのが嘘みたいに簡単に完食することができた。

料理を食べ終わったあとに雑談することになった。

「私ね一つ下の弟がいたの。」

「えっ…そうなんですか。」

「うん…私、実はねあなたと同じ異能種の人間だから16才まであの島にいたの。」

「そしてあの島を出ることになったとき突然校長に弟がいることを告げられたときには信じられなかった⋯両親は私を産んで間もない時に交通事故で亡くなったと聞いていたから。」

「じゃあ…」

「えぇ…弟がお腹にいたの…交通事故で両親は死んだけど、弟は救えたみたい。でもまだお腹にいないといけないのに産まれたから、体が弱くてね⋯産まれたときからずっと通院してたらしいの。」
 
「それでね…病院の個室で弟と会ったとき、何言ったら言いか分からなくて…黙ってたの。」

「そしたら…「会えて嬉しいよ⋯お姉ちゃん」って弟が弱々しい声でしゃべりかけてくれて…そしたら急に涙が溢れだしちゃって…恥ずかしいな~思い出すと。」綾野さんの目に涙が流れる。

「それからずっと弟の見舞いとか行ってたんだけど、なかなか病気が治らなくて…日に日に弟は弱っていって…去年亡くなったの…」

「だからね私に似た境遇の人を一人でも幸せに出来たらなと思ってあなたを引き取ったの。」

「…」なんて言えばいいのか分からなくて黙りこんでしまった。

「なんかしんみりしちゃったわね…ごめんなさい…そうだ!明日町を案内するついでにショッピングしましょ!」

(そういえば、この町のことをなんにも知らない、町を知るにはうってつけだ。)

「いいですね。」

その後も雑談は夜遅くまで続いた…
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