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29日目 この声の持ち主って!?
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「な、なんだ・・・!?」
一体何が降ってきたんだ? 僕の頭は一瞬のうちに真っ白になってしまう。痛みのことも忘れて、なぜこのような事態に陥ってしまったのか、本気で頭の中で何度も反芻する。それ以外でも、僕の身体は重りをつけたかのように、体重が増えた気がする。それに相まって僕の身体は、その重りが放つ熱により、体温を急上昇させていく。
「一体何が降ってきたんだ?? って、何だこのいい感触のものは?」
僕はそれを払い除けようと、両手を使ってそれを持ち上げることを試みる。だが、寝転がった姿勢からでは、自分が思ってたよりも力が上手く伝わらせることができない。結局、僕の両手はその重りの表面を触っただけで、少しも持ち上がることはなかった。
でも、この柔らかい物って——。そういえば、力を振り絞っていたから聞こえていなかったけど、僕以外の呼吸音が聞こえるような気がする。それも、耳のすぐそばで。産毛を震わせる確かな寝息が、小そばがゆく身体を震わせた。
「ま、まさか・・・!?」
この部屋にいる人物とは、僕を除くともう一人しかいない。そう、恐らく隣の部屋で眠っている生徒会長である八重樫さんだ。でも、彼女の方から自分の部屋には入らないでくれ、って言ってなかったけ。そんな彼女が、自分から男である僕の部屋に、それもベッドに飛び込んでくるわけがない。
「ちょ、ちょっと・・・動かないでよ——」
その妖艶な声の持ち主は。。。紛れもなく、八重樫さんの声だった。
一体何が降ってきたんだ? 僕の頭は一瞬のうちに真っ白になってしまう。痛みのことも忘れて、なぜこのような事態に陥ってしまったのか、本気で頭の中で何度も反芻する。それ以外でも、僕の身体は重りをつけたかのように、体重が増えた気がする。それに相まって僕の身体は、その重りが放つ熱により、体温を急上昇させていく。
「一体何が降ってきたんだ?? って、何だこのいい感触のものは?」
僕はそれを払い除けようと、両手を使ってそれを持ち上げることを試みる。だが、寝転がった姿勢からでは、自分が思ってたよりも力が上手く伝わらせることができない。結局、僕の両手はその重りの表面を触っただけで、少しも持ち上がることはなかった。
でも、この柔らかい物って——。そういえば、力を振り絞っていたから聞こえていなかったけど、僕以外の呼吸音が聞こえるような気がする。それも、耳のすぐそばで。産毛を震わせる確かな寝息が、小そばがゆく身体を震わせた。
「ま、まさか・・・!?」
この部屋にいる人物とは、僕を除くともう一人しかいない。そう、恐らく隣の部屋で眠っている生徒会長である八重樫さんだ。でも、彼女の方から自分の部屋には入らないでくれ、って言ってなかったけ。そんな彼女が、自分から男である僕の部屋に、それもベッドに飛び込んでくるわけがない。
「ちょ、ちょっと・・・動かないでよ——」
その妖艶な声の持ち主は。。。紛れもなく、八重樫さんの声だった。
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