朝川を渡りて天女と戯れる

シュウイチ

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1.九十分のバカンス

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 メトロの改札を出て出口へ向かう。エレベーターを待ちきれずに階段を駆けあがる。先週もランチの後にこの階段を彼女と一緒にゆっくりと歩いたのだがあの時は短く感じた道のりが今日はとてつもなく長く感じる。

 地上に出るとすでにエレベーター前で莉子が待っていた。今日は仕事モードの服装だ。ベージュに近いピンク系の丈長トップスに千鳥模様のパンツスタイルが似合っている。あいかわらず完璧な可憐さだ。
 アイコンタクトをすると少し離れて俺の後をついてくる。事前に仕事の合間にチェックインしておいたホテルに着くとそのままエレベーターに乗った。

 部屋に入りまずはマスクを外して見つめあう。美しい。この美しさをどう言えばよいものだろうか。おそらく芸術家にしか表現できない類のものである。
 あえて言葉で表すとすれば、切れ長でアーモンドのような目に漆黒の宝石のような瞳が輝いており、筋のとおった鼻梁に、ふっくらとしつつ艶やかな唇、肌は妖精のような透明感だ。
 一般的に美女と呼ばれている人からはある種の冷たさを感じることが多いのだが、莉子からは育ちの良さと清楚なオーラーとをあわせもった不思議な愛嬌を感じる。と、まあとにかく極上の女なのだ。

 これからその巫女のように無垢な雰囲気をもった美女をこの手で汚していく。
 激しく唇をあわせるとベッドに押し倒し、トップスをずらして淡いピンク色の乳房をあらわにする。パンツとショーツを同時にずりおろし、秘部に指を這わせる。
 まとわりつく液体の感触。すでにかなり濡れている。見た目の清楚さとはうらはらにその身体は大人の悦びを知っている。

「ダメ、シャワー浴びてない…」

 首すじから香る汗の匂いに興奮したこともあり、このまま無理やり犯してしまおうか?とも思う。きっとMなこの子は、嫌がりながらもさらにあそこを洪水のように濡らして喜ぶに違いないが、ひとまずお互いにシャワーを浴びることにした。
 ベッドに戻って再開。一糸纏わぬ姿で抱き合う。肌から伝わる体温が愛おしい。舌を絡めて息ができなくなるほど長くキスをする。
 舌を首筋から胸、脇腹へと移動する。陰部への舌での愛撫はされたくなかったようなので体勢をかえ重なるように抱き合う。

 見つめあいながら再びキス。硬くなったペニスがヴァギナにあたりぬるぬるとした感触が伝わってくる。

「勝手に腰を動かしたらこのままはいっちゃうよ」

 と忠告したが、莉子の腰はくねくねと動きつづける。先端に何度かぬるりとした粘膜の感触を感じたところでサガミ003を装着。これで安心して奥まで貫くことができる。

 狭い膣を押し拡げるように挿入していく。いつものように少し苦しそうな表情をするが、その表情に欲情を駆り立てられる。かまわず奥までずぶずぶといれていく。

「きました…奥まできてる….」

 うっとりとした声がもれる。股を大きく拡げてその間に腰を深くしずめてさらに密着度を高める。軽く首を絞めると更に恍惚の表情で膣がヒクヒクと動くのがわかる。

 何度か体勢や角度をかえながら突いてゆく。最初は押し殺していた喘ぎ声がだんだん大きくなる。

 自分から四つん這いになり大好きな体位をおねだりしてきた。ご希望をかなえてやるべくバックで挿入していく。

「シュウさんを感じたいからゆっくりとお願いします」

 いつものリクエストだ。ゆっくりとストロークすると莉子の浅い部分にペニスのカリがコリッとひっかかり膣を押し拡げて奥に引き込まれていく感触がよくわかる。
 同時にアナルをヒクヒクさせながら喜んでいる様子もよく観察できる。そのままの体勢で尻をスパンキングする。バチンと響く音とともに色白の肌が赤く染まっていく。
 次第に彼女の淫れかたも加速していく。スイッチは既に入っている状態だろうか?少し乱暴に、後ろから羽交い締めにしたり、乳首を捻ったり、腕を拘束したり、カーテンを開けての露出プレイをしたりと濃密に愛しあう。

「そろそろ限界です…」

 の台詞を合図に体位を正常位に変える。

「シュウさんのいい時にイッてください」

 永遠にこうしていたいなと思いつつも、ピストン運動のスピードをあげていく。愛おしさが最高潮に達したところで精を放った。本当は毎回莉子の中に直に放ちたいものではあるが、今日は代わりに口でお掃除してもらう。

「まだ精液でてきてますよぅ」

 と言いながらペニスをほおばる絶世の美女の微笑を眺めながら

(これ以上の幸せはナイな)

 と毎回同じことを思うのだった。情事の後のいわゆる賢者タイムが訪れない経験はこのひとと出会ってからした、いくつかの初体験のひとつであったりもする。

 軽くシャワーを浴び歓談をしていると再び莉子の表情が妖しくなってくる。

 ベッドの端に座り可憐で穢れをしらなさそうな口にペニスを近づけてやる。床に従者のように跪くと嬉しそうに好物を咥えた。

 デザートのアイスを味わうように丁寧に舌が這う。ふたたび固く大きくなってくる。頭を押さえて口腔奥まで押し込むと、喉に肉棒の先端があたりなんともいえない快感を感じる。少し涙目になりながらえづく姿にそそられる。苦しそうな表情とは裏腹に性的快感を感じているのがわかる。

(口が性感帯になっちゃったんです…)

 そんな言葉を思いだしながら秘部に手をあてると、掌でわかるほどぐしょぐしょになっている。フェラチオだけで前戯が成立する身体になってしまったようだ。
 俺の上に跨ると自分から挿入してきた。

「2回目は生でできるから好きなんです」

 いつもの言葉に条件反射のように興奮が高まる。ゆっくりと直に伝わる互いの体温とからみつく粘膜の感触を楽しみながら愛しあった。

 この日は昼休み中の九十分だけのバカンス。その後は互いの呼び方について語ったり知育玩具の話をしたりしながら、用意してくれた軽食を一緒にとった後、しれっと職場に戻った。
 幸福度を数値化できるとしたら、おそらく国内で少なくとも五位以内には入るくらい幸せなサラリーマンしてるなと実感した至高の昼休であった。
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