朝川を渡りて天女と戯れる

シュウイチ

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3.デイユース(前編)

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 朝八時十分、いつものビジネスホテルにチェックインすると部屋番号を莉子にメールした。「テレワーク応援デイユースプラン」がとてもありがたい。
 シャワーを浴びてベッドサイドに腰掛けると先日のランチデートの光景が脳裏に甦る。

ーーー

「完全個室のお店みつけました!」

 莉子から連絡があり、昼休憩中に会うことになった。ヘアカットをしたと聞きイメチェンした姿を早くみたくて少し無理を言って彼女にスケジュール調整をしてもらったのだ。

 店の前で待っていると彼女が小走りでむかってくる。髪がいつもより短めにカットされており分け目と前髪のアレンジが変わっていた。風になびく美髪はサラサラ艶々していて美しい顔立ちがより一層ひきたつ。ブルー系のカットソーにチェック柄のスカート。胸元には品の良さそうなネックレスの装い。ネックレス中央の円形パーツがゆらゆらと揺れていて、またしても視線を奪われる。電車や道ですれ違う男たちに胸元を性的な視線で見られたであろうことを想像すると軽い嫉妬心を覚えた。

 お店は純和風料理店。たしかに完全個室になっていてすりガラスの扉を閉めるとそこは二人だけの別世界だ。
 俺は西京焼、彼女はステーキ膳を注文した。公文式やマンションの間取の話題で盛り上がる。料理も良かった。ブロッコリーなどの添え物に手を抜いていないのが素晴らしいと彼女も喜んでいる。

 完全個室だったこともあり食事が終わるまで待てずにキスをした。最初から舌をねっとりと絡める。首筋にもキス。少し汗のあとの塩味がするがそれも愛しい。耳たぶを噛むと彼女がビクッと反応する。
 そのまま服の上から乳房を揉む。本来なら胸は敏感なのでスイッチが入る前にはあまり攻めないのだが、今日はカットソーの隙間から直にブラジャーの中に手を入れて乳首をかるくつねってみた。

「あっ…ダメ…声出ちゃう」

「それなら口を塞いであげるね」

 ファスナーを下すとすでに固くなっているモノを出した。あたりを見廻しすこし躊躇しながら俺の膝に覆いかぶさると恐る恐る咥えた。
 舌触りが心地よく興奮が昂まる。頭を押さえつけて奥まで押し込むと、すこしむせながら淫しい音をたてて奉仕を続ける。個室ではあるが若干の隙間があり外から見られる可能性はある。しばらくすると

「ダメです、見られちゃいますよぅ、しまってください」

 しかたなくいったん服装を整えたが彼女の口元はまだ物欲しそうだ。再びキスをしながらまた乳首に触れる。
 扉の外はランチのピークタイムにさしかかったためか人の気配が増えてきた。声が漏れる彼女の口を手で塞ぐと扉ひとつ隔てた公衆のなかで犯されている感覚に更に感じてきてしまったようだ。
 しばらくすると、彼女から

「明後日の午前中空いてますか?」

 誘惑に成功した。次回の約束をすると残りのランチをいただき、お店をあとにした。

ーーー


 …と先日のことを思い出しながら用意してきたグッズを確認する。

 七メートル程のロープ。最近縛ってあげていないので少し時間に余裕のある今回ならと一応準備した。しっかり縛りつけるためにはあと三メートル程あった方がよく、そろそろ新調しないとなと思っている。

 指サックとワセリン。アナルを指で愛撫しながら後背位での挿入が本日のご褒美かなと思っている。

 さらに軟膏。最近知ったのだが、成分に麻酔効果があるものが薬局で手に入り「その世界」では有名なグッズのようだ。指二本までは調教済なのだがまだペニスの挿入には至っていない。

 今日ではないかもしれないが彼女の「初めて」を奪う機会のため準備はととのえておきたい。
 淡いコデマリのように上品で清楚な彼女が淫卑な喜びに堕ちていく姿を想像すると身震いとともに抑えがたい情欲が湧いてくる。

 そんなことを考えていたらドアをノックする音が聞こえてきた。
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