2 / 5
現代人にとっての倫
しおりを挟む
しかしながら倫の意味を2300年前の思想家だけを根拠に原理主義的に考えるのは硬直的にすぎる。では現代の日本での倫とはどんなものであろうか?
まずは法的観点で考えてみたい。世界中をみまわしても少なくとも西欧的グローバリズムの配下にある国のほとんどは一夫一妻制度である。婚姻は契約行為でありその契約に他者との性愛禁止が含まれていれば婚外恋愛は少なくとも違法行為である。日本においても民法の条文に根拠らしきものはあり不貞行為という言葉が次のように使われている。
第770条
夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
①配偶者に不貞な行為があったとき。
(以外省略)
いわゆる「770条1項の不貞行為による離婚原因」である。ただし不貞の具体的内容や婚姻における貞操義務に関して条文に記載があるわけではない。間接的に離婚の事由として不貞行為があり、不貞をなした場合は婚約における契約違反であるという論理構成となる。婚外恋愛は貞操義務に反しているといった事はあくまでも実際の裁判の判例として出現するにすぎない。
判例はその時代の普遍的常識や多数決的な正義感覚にもとづいてなされるものであり、いつの日か「配偶者以外との恋愛は必ずしも不貞行為とイコールではない」という判決がなされる日が来る可能性はゼロではない。
宗教的な観点ではどうだろう?教会で結婚式をする際の神父のきまり文句
汝は■■を妻とし、健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、妻を愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?
英語では以下のように言うらしい
You take this ■■ to be your wife;
to live together in the covenant of marriage.
Do you promise to love her,
comfort her, honor and keep her,
in sickness and in health;
and, forsaking all others, be faithful to her as long as you both shall live?
ほとんどの日本人は教会で結婚式を挙げてもキリストの神を信仰してなどいまい。だが、この誓いのあとの婚外恋愛は神に対しての背信行為と考えるのが普通であろう。
いや待てよ?神父の求める誓いの文言と婚外恋愛は矛盾しない可能性はありえるのではないだろうか。「妻/夫への敬意や真心と両立できるならアリ」という主張は誓いの字義的には成立するようにも思える。もっともカトリックの総本山たるバチカンがそのような事を認めるとは思えない。ただし、将来的に破天荒な人物がローマ法皇になり「結婚後もきちんと妻/夫を敬うなら他の人を愛してもOKじゃ」と言い出すこともあるかもしれない。
まずは法的観点で考えてみたい。世界中をみまわしても少なくとも西欧的グローバリズムの配下にある国のほとんどは一夫一妻制度である。婚姻は契約行為でありその契約に他者との性愛禁止が含まれていれば婚外恋愛は少なくとも違法行為である。日本においても民法の条文に根拠らしきものはあり不貞行為という言葉が次のように使われている。
第770条
夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
①配偶者に不貞な行為があったとき。
(以外省略)
いわゆる「770条1項の不貞行為による離婚原因」である。ただし不貞の具体的内容や婚姻における貞操義務に関して条文に記載があるわけではない。間接的に離婚の事由として不貞行為があり、不貞をなした場合は婚約における契約違反であるという論理構成となる。婚外恋愛は貞操義務に反しているといった事はあくまでも実際の裁判の判例として出現するにすぎない。
判例はその時代の普遍的常識や多数決的な正義感覚にもとづいてなされるものであり、いつの日か「配偶者以外との恋愛は必ずしも不貞行為とイコールではない」という判決がなされる日が来る可能性はゼロではない。
宗教的な観点ではどうだろう?教会で結婚式をする際の神父のきまり文句
汝は■■を妻とし、健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、妻を愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?
英語では以下のように言うらしい
You take this ■■ to be your wife;
to live together in the covenant of marriage.
Do you promise to love her,
comfort her, honor and keep her,
in sickness and in health;
and, forsaking all others, be faithful to her as long as you both shall live?
ほとんどの日本人は教会で結婚式を挙げてもキリストの神を信仰してなどいまい。だが、この誓いのあとの婚外恋愛は神に対しての背信行為と考えるのが普通であろう。
いや待てよ?神父の求める誓いの文言と婚外恋愛は矛盾しない可能性はありえるのではないだろうか。「妻/夫への敬意や真心と両立できるならアリ」という主張は誓いの字義的には成立するようにも思える。もっともカトリックの総本山たるバチカンがそのような事を認めるとは思えない。ただし、将来的に破天荒な人物がローマ法皇になり「結婚後もきちんと妻/夫を敬うなら他の人を愛してもOKじゃ」と言い出すこともあるかもしれない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【作家日記】小説とシナリオのはざまで……【三文ライターの底辺から這い上がる記録】
タカハシU太
エッセイ・ノンフィクション
書けえっ!! 書けっ!! 書けーっ!! 書けーっ!!
*
エッセイ? 日記? ただのボヤキかもしれません。
『【作家日記】小説とシナリオのはざまで……【三文ライターの底辺から這い上がる記録】』
カクヨムの週間ランキング1位(エッセイ・ノンフィクション部門)獲得経験あり。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる