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08話 薬の正体が判明

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 建物の上から冒険者達が追って来てない事を確認。
 後ろを振り返るとその道には人が誰も居なかったので、そこに着地を決める。
 そこは大通りから外れた道だったので、そこまで頭が回らなかったのだろう。
 細い脇道を奥へ奥へ進んでいく。
 その途中で英雄薬の効果が切れ、さっきまでの脚力は無かった。
 道は行き止まりにはならず、大通りと大通りが十字に交わっているところに出た。
 ここは十字通りと看板に書いてある。
 そのまんまの名前だ。

 上空を見上げる。
 まだ太陽は頭の頂点までは昇ってきてはなかった。
 この世界で日のことを太陽と呼ぶのかは分からないが、分かるまでは太陽と呼んでおこう。

 それより、この後どうするかな。
 剣も薬も持ってこなければ、迷宮へは行けない。
 薬草もこの前採ってきた分が残っている。
 王のところへはまだ行かなくても良い。てか今行ったら『早くないか?』と言われそうだし辞めておこう。
 街をぶらぶらと散歩しようとも思ったが、地図があるし調べる必要は無い。恐らく、自然と歩いていればいずれは全体を回れるだろう。
 一人呟きながら、地図を両手で広げ暇つぶしの場所を考える。
 しばらくの間睨めっこをするが、気になる場所があったのでそこに視線がいく。

 「図書館か。そういえばこの国の歴史や産物。全体に比べてどれくらいの地位、規模がある国なのかを調べる必要がある。多分あいつらも学んでいるだろうから学んでおいて損は無い。よし! ここに行こう」

 十字通りから図書館までの距離は歩いて約10分。走って約5分ぐらいだった。
 地図を度々見ながら、現在位置と図書館の位置を見失わないように歩いて行く。
 現在位置からは図書館は近いが、家からだと結構な距離がある。来る機会はホープ薬屋帰りや薬草採取帰りになりそうだ。

 そして図書館と自分が居る位置を何度か確認した後、到着した事を確信する。
 建物は全部赤レンガらし物で出来ている。入り口は金色で塗られている大きな扉。年が素人の目でも入っているように見えるので、何十年前かに建てられた。
 そして大きさは、予想していたよりデカイ。高さは見上げないと一番上が見えないぐらい。横は50メートル以上ある。

 「これは書物の多さを期待して良いな。調べるのは薬の事と、歴史、この世界についてぐらいだな」

 調べる時間を有効活用する為に入る前に事前に確認する。
 地図をリュックの中にしまうと、入り口の扉を開ける。
 普通の扉のように開けようとしたら、扉はとても重く両足で踏ん張らないと開かなかった。
 恐らく、湿気によって本が駄目にならないようにする為だろと自分の中で理解する。

 扉の先には本、本、本。
 壁にも壁紙が見えないほどビッシリと本が本棚に並んでいる。
 中央には本を読む場所となって、円形の机に背もたれつきの椅子。
 天井には明るすぎず、暗すぎずと絶妙な明るさ加減で全体を照らしている。このおかげで目が疲れることはないだろう。
 まさに、本を読むには最高の環境だ。

 早速本を読みに行こうと思っていると、目の前にある看板に目がいく。

 『入館料50シルバ。受付にてお支払いください』

 流石にこの量の本をタダ読みにはさせてくれないらしい。
 もしタダ読みになったら、一般層の人たちも利用出来てしまい、儲けがなくなってしまう。
 そう考えたら当たり間なのかもしれない。

 本が早く読みたいので、早足で受付へ向かう。
 受付には男性と女性それぞれ一人ずつ横に並んで座っていた。
 近くに居た男性に50ジルバを払う。
 すると、男性は赤色の紙切れを差し出す。
 取りあえず意味が分からなかったので、聞いてみる。

 「あの。この紙切れは何ですか?」
 「ああ。それは入場料を払った証拠みたいな物だよ。時々職員が見回りで声を掛けたときにはそれを提示してくれ。そして帰るときには返却するように」
 「分かりました。あ! それと薬の事と、この国の歴史についての書物はどこら辺にありますか?」
 「それなら振り返って、すぐ右側を歩いていくとお目当ての二つとも見つかると思うよ。それでも分からなかったらまた来てくれ。案内するよ」
 「ありがとうございます」

 紙切れを持ち、言われたとおりに進んでいくと薬についての書物と歴史についての書物が一箇所に集まっていた。
 歴史の本を2冊。薬に関しての本を1冊と通った道で気になる本を数冊を両手で抱え、さっき見た読む場所へ向かう。

 ゆっくり出来そうな席を取ると、早速本を読むことを始める。
 まずは歴史の本。
 が、その1ページ目の絵を見て驚愕し、体が固まってしまう。

 「これって機械だよな? 俺が居た世界にもあった機械。だけど形状が全く見たこと無い物だ」

 絵の所々薄くなっていたが、重要な情報の機械の部分は隠れていなかった。
 真ん中に全体が白で自然物ではなく、明らかに人工物。形は船に似ている。
 そして、それに立ち向かっているように描かれている人間。よく見たら、人間は赤色一色に染まっている。
 戦いで船のような物にやられたのだろうか。

 「どうしてこの世界に機械が。2冊目には!?」

 2冊目を1冊目の隣に開き、見る。
 そこには絵はなかったが、文章上で『見たことがない物体』『見たことがない人たち』と書かれ、内容は1ページだけで終わっていた。
 後は国の政治、戦争、と色々と書かれているだけだった。

 「2冊目にも書かれてある……何でなんだろう? この話は戦争が頻繁に起きていた時代よりもっと前の時代そうだけど」

 この本は大昔~近代のようにページが進むにつれて、歴史が新しくなっている。
 だから、戦争が頻繁に起こっていた時代より前の時代だと分かることが出来た。

 「取りあえず、薬の本を見た後に考えよう」

 薬の本の始めの1ページには『功績をもっとも多く残した薬師』と書かれている。
 5人の名前が挙がっていたが、クーレピオスという名がどの名前の中でも文字が大きく、内容が濃く書かれていた。
 新しい薬を他の薬師より数多く製作し、数多くの人々を救った功績を収められている。

 「この人昔の人だけど、凄い人だな。それに回復薬を作ったって化け物かよ。そんなことより気になるのが、この薬なんだよな」


 全能薬(ゼーラ)。


 回復薬のように効果は特に書いてなく、説明らしきものしか書かれてはなかった。

 『この薬はクーレピオス本人が最高傑作と言うほどの薬。だがその薬の具体的な効果は分かってはいない。今現在は国が保有している』

 この薬が今国に保有されているということは、誰も長い歴史の中で使わなかったということだ。
 なぜ使わなかったのかは、恐らく薬の効果がどのようか分からず、最悪命を落とす危険性もあったからだろう。特に本を読んでいると昔は薬というものは貴族が使うものだったからなおさらだ。
 そして何故かこの文章には妙に引っかかる部分があった。

 1つ目は今も国が保有しているのかだ。
 昔とは違い、村人も薬を使える時代になっている。という事は、誰でも薬の効果を試すことが出来るということだ。
 もしかしたら、使わず、誰かが盗んだのかもしれない。

 2つ目はこの薬は複数存在するのか。
 本には1個、1本と薬の存在を意味する単位が使われていない。というか数字が見えない。
 薬は2個なのかもしれないし、それ以上あるのかもしれない。
 もし、薬の効果が強力なものだとしたら、それは最悪国を滅ぼすのかもしれない。

 そして俺は何となく、この薬を誰に使っているのか分かってしまった。

 「これ多分俺だな。うん。信じたくはないけど」

 まずは最初に出てきた薬の効果が分からない所。
 王が薬を打つ時に『この薬の効果は分からない。だから度々報告を頼むと』と言っていたこと。
 
 そして現在は国が保有しているというところ。
 これは薬を返しに言った時に、国の保有物と言っていた覚えがあった。

 それらをまとめた結果。
 薬の説明と今までの事々が一致しすぎている。
 それで自分が薬。全能薬(ゼーラ)の使用者だと判断したのだ。
 まだ確定したことではないので、これは王に聞くのが一番。
 あまり行きたくはないが……

 そして時間が経ち、持ってきた本の内容をやっと全て読み終えた。
 時間を忘れるぐらいのめり込んでいたので、時計で確認すると針は本日2回目の6時を差している。

 「もうこんな時間。早く本を片付けて家に帰ろうかな。いやこの時間まで大丈夫かは知らないが、王の下へ向ってみるとしよう」

 本を元の本棚へ戻し、受付の男性に紙を返却し外へ出る。
 外はすっかり日が暮れていて、辺りを照らす松明に灯がともっていた。
 その明かりは優しく、暖かいものであった。

 ここから王城までの道のりが分からない。
 なので、リュックから地図を取り出し王城までの道のりを見る。
 見たところ、図書館から距離は離れていない。

 「遠くないなら、今からでも向かえるな。早く着きたいから英雄薬を飲んで行こう」

 服の内側に隠し持っていた中途半端に残っていたのを飲み干す。
 そして少し裏道に入ると、強力な脚力で建物の上に跳ぶ。
 結構高い建物に飛んだからなのか、それとも周りが小さいのか分からなかったが、明るい王城が見える。
 地図を確認する意味が必要なかったと後悔しながら、王城へ向かって一直線に進む。

 最短距離、最高速度で向かったので目的地へ着くのは本当に一瞬だった。
 下に居た人々も早すぎて、何かが上空を飛んでいたようなと感じる程早かった。
 着いたころには、門番の兵士が門を閉めようとしている途中で結構ギリギリな時間帯。
 門番に一声掛け、名を名乗るとすぐに中へ案内してくれた。

 門番の兵士は日によって変わるらしい。
 この前来たときに居た兵士は別の場所に配属されていた。
 恐らくだが、何時から何時までと決まって交代制なのだろう。
 王の間へ着くまでに何度か兵士たちが言葉を交わし、場所を変わっていた所を見た。

 そして今回は夜に訪れたからなのか、来客の豪華な服を着ている貴族らしき人たちが庭などで晩酌を交わしている。
 明かりが丁度顔がしっかりと認識できる程の明るさであり、そこまで明るすぎない。だからなのか、より気品さが増しているようにも見えた。
 流石に王の姿は無かったが、服装から見てそれなりに官職が高い人が接待しているのだと自分の中で理解した。
 実際はどうかは知らないが。

 いつもとは全く違う世界を眺めている感覚に飲まれ、王の間への扉の前に着いたことさえ忘れていた。
 いつものように扉が開き、いつものように指定された場所まで歩き、王の顔を見る。がそこに居座っている王はいつもより少し違っていた。

 派手で豪華な正装ではなく、寝巻きなのだろか上半身と下半身の色が一緒の服を着ていたのだ。
 生地は詳しくは分からないが、遠くから見ても薄生地に見える。
 そして、本当に寝巻きだとしたら王は寝る寸前だったのだろうか。
 もしそうでなくても、夜遅い時間帯に足を運んだことは一言謝罪をした方が良い。

 「このたびは夜遅くに足を運んでしまい、すみませんでした。王にどうしても一つお伺いしたいことがありまして」

 90度の礼をし反省の意思を見せる。
 それを見た王はそこまで立派に生えていない顎鬚を優しく撫でながら首を横に振る。

 「顔を上げよ。別に謝るころではない。私もそなたには出来る限りの協力はしたいと考えておる。だから遠慮なく足を運ぶが良い。そして聞きたいこととは何かね?」
 「はい。先ほど図書館で薬の本を見たことろクーレピオスという人が作った薬『万能薬(ゼーラ)』がありまして、そこに書かれていた事が私が経験した事々と一致していまして。もしかしてと思い聞きに参りました」
 「それだ! その薬だ! そなたに薬を打つときに思い出せず、使いの者に頼んだが分からなかったのだよ。それでそなたが知りたいのは薬の効果のことだろう?」
 「いいえ、今回はそれを聞きに来ただけですので。それに薬の効果に関しては使いながら多少は分かってきたので」

 すると王は急に顔を明るくし、子供のようにわくわくしている。
 今にも席から立ちこっちに向かってきそうな勢いでだ。
 この前報告しに来たときはそんな顔しなかったのに……

 「それでどんな薬なのだ!」

 あまりにも聞きたそうにしている姿が、餌を我慢している犬にしか見えない。
 その姿にはははと苦笑いで対応するしかなかった。

 「簡単に言えば何でも作れる薬です。ですが――」
 「それは便利な薬ではないか! そなた国専属の薬師にならんか!?」

 王の腰が浮きこちらに向かってこようとした瞬間。
 すぐ隣に居たクーディアが前に立ち塞がり、席に座っておくように言ったのか、浮いていた腰を下ろす。

 「すみません。続きをどうぞ」
 「ここまではこの前に報告した内容と差ほど変わりません。ですが今回報告しに来た本当の内容はこの世に存在しない薬が作れる事です」

 その場に居た者が一気にざわざわと騒ぎ出す。
 声が小さく聞こえなかったが、何となく周りの視線で何を考えているのか分かる。
 『もしかしたら世界を滅ぼすのでは?』『感染菌をばら撒く薬だったどうするのだ』と言った批判的な声だろう。
 別に気にはしてなかったが、王にはそれが不愉快に感じたのだろう。咳払いと視線による威圧で騒いでいた奴らを黙らせた。
 長年国を背負って他国と交渉という言わば戦場を戦い抜いてきた王の威圧は、周りの人達にとっては恐怖でしかなかったらしい。

 「それで今は具体的にどんな薬を作ったのだ? そのような報告が出来るということは1つや、2つは作ったのだろう?」

 さっきまでとは違い鼻息を荒くしながら興奮せず、落ち着いている。
 心の入れ替えが早い。

 俺は王に実物を見てもらったほうが早いと感じ服の内側に残っていた最後の1本を取り出し、王の目の前まで持っていく。

 「これです。私は英雄薬と呼んでいます」

 黄金色に輝く液体を見た王の目つきはガラリと変わり、先ほどのように興奮し始める。
 薬に興味を持ちすぎて飲むかと思ったが、それは流石になく、そのまま返してくれた。

 「それでその薬の効果はどんなものなのかな?」

 はやり気持ちの切り替えが早い。

 「身体能力上昇、筋力上昇、体力上昇。それと戦術、剣捌きの情報が万能薬(ゼーラ)の時みたいに頭に流れ込んできました」

 万能薬(ゼーラ)の効果について今現段階で分かっていることは全て話した。
 戦闘で1回でその他には何度か使ったことはあるが、これ以外の効果は体験してないので恐らくこれが全ての効果だろう。
 もし他の効果が見つかったとしても、元々王に全て包み隠さず報告するつもりだから心配することは無い。

 「はやり、そなたに薬を打っといて正解だったわ。この薬を悪用するような者に薬を打っていたら、今頃犯罪を犯したりしていただろう。そしてその薬について知っている者はどれくらい居るのだ?」
 「私1人ですね。もし話したとして、厄介ごとに巻き込まれるのは御免ですからね。実際他の薬の件で巻き込まれたけど……」

 最後の言葉は王には聞こえないような声量で言ったので、恐らく聞こえてはいない。

 「この薬についてはあまり周りには話したり、見せたりするのは避けたほうが良い。周りには悪い連中が沢山いるからな。そしてこの場で聞いていた者も他言無言にしておくように。もし情報が漏れ、その犯人がこの中に居るものだとしたら、その者を処罰する。良いか?」

 言葉1つ1つに重みがあり、言われていた周りの人達は緊張感のある面持ちに変わる。
 それもそうだ。
 これから他人からは見えない爆弾を抱えて日常生活を送らないといけないのだ。それも望んでも無いのに。
 でも結局は話題を作らなければ済む話なので、そこに注意しておけば大丈夫。

 そしてこの話は俺、有馬 光にも言っていることで、この中で一番注意しなければいけない人物である。
 王が話したことは一番に理解していたから情報が漏れる心配は無いだろう。

 「それでは、また新しい報告が出来たらお伺いします。あ、それといい忘れていました。確かクーディアさんはあの人達の教育係でしたっけ?」

 あの人達と言うのは元同学年の人達の事。
 今では縁を切ったので、そう呼んでいる。

 「そうですが、何か?」

 表情ではにこやかに笑みを作ったが、内心は闘志燃やしながら言い放つ。

 「迷宮を攻略するのはこの俺。訓練とか無駄な時間を費やしているとき、俺は既にお前達より上を行っている。これは力が無いものからの下克上だ。こう言っていて下さい。私はクーディアさんにではなく、あの人達に喧嘩を売っているので勘違いはしないで下さい。では」

 そのまま笑みを保ちながら、俺は王の間を出て行った。
 後ろは一切振り返らず、堂々と無言で立ち去っていく。
 ここで振り返っていたらかっこ悪いし、発言の印象が弱々しく感じ取ってしまう可能性がある。
 それだけは避けておきたかった。

 外に出たときは肌寒く、日は完全に見えなくなっていた。
 今から作るのも面倒だったので、今日は作らずどこかで食べ物を買って家で食べる事に決める。
 幸い王城から家までが1本道でそれがしかも大通り。食べ物が売っている露店が所狭しに並んでいる。
 王城前の大通りは普段から賑わい、商売人も客人からも人気を集めてる場所。
 
 『それにしても、リア充が多すぎでしょ……夜だからなのか? 何か俺1人だけ存在が浮いている気がするんだけど。気のせいだよね? うん気のせい』

 夜の大通りはカップルの人気デートスポットで見渡す限りリア充で溢れかえっていた。
 独身らしき人とすれ違わないと思っていたのはそのせいでだった。
 こんな生き地獄の中に自ら飛び込もうとする者は当たり前に存在しない。
 だから独身、彼女が居ない俺はただ1人だけ浮いているわけだ。

 『早くこんな所から脱出して家に帰ろう。愛しのお家に……』

 存在を今出来る最大限にまで薄くし、何とか夕飯のご飯を買うことに成功。
 現在位置から家までは目と鼻の先の距離。
 走るとまでは行かなかったが、早歩きで向かい、到着した。
 今日は昼ごはんを食べないで色んな所へ歩いたり、走ったり、追いかけられたりしたので疲労も溜まっていたらしく夕飯を食べ終えるとすぐに寝てしまった。
 



 ********************


 私は暗く、暗く先も見ない道をただ走っていた。
 体には転んで出来た傷や、人に傷つけられた所が痛い。
 でも走らないと、後ろから追ってくる人達に捕まってまたあそこに戻っちゃう。
 

 「早く捕まえろ。最悪殺しても構わない」


 逃げないと……


 逃げないと…………


 我武者羅に行き先も分からない道をひたすら走っていると足が地面に着いている感覚が無かった。
 それが分かったときには、体が重力により下へ下へ落ちていた。


 ここで死んでしまうんだ……



 地面に到達する前に恐怖と絶望で意識を手放してしまった……
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