9 / 29
独裁-1
しおりを挟む
○日本国憲法
なし
●自民党日本国憲法改正草案
(緊急事態の宣言の効果)
第九十九条 緊急事態の宣言が発せられたときは、法律の定めるところにより、内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができるほか、内閣総理大臣は財政上必要な支出その他の処分を行い、地方自治体の長に対して必要な指示をすることができる。
2 前項の政令の制定及び処分については、法律の定めるところにより、事後に国会の承認を得なければならない。
3 緊急事態の宣言が発せられた場合には、何人も、法律の定めるところにより、当該宣言に係る事態において国民の生命、身体及び財産を守るために行われる措置に関して発せられる国その他公の機関の指示に従わなければならない。この場合においても、第十四条、第十八条、第十九条、第二十一条その他の基本的人権に関する規定は、最大限に尊重されなければならない。
4 緊急事態の宣言が発せられた場合においては、法律の定めるところにより、その宣言が効力を有する期間、衆議院は解散されないものとし、両議院の議員の任期及びその選挙期日の特例を設けることができる。
最後に見たのはツキミの背中だった。それから彷徨って、死に損なって、こんなところで火に当たっている。寛は自分が情けなかった。
その情けなさは決して一思いに死ねなかったから、だとかいう馬鹿らしい理由ではない。おばさんとの約束を蔑ろにしてしまったことが情けなかったのだ。自殺薬を使わなければいいなどというわけがあるまい。
寛の中で多くのことが意味を失い、それは今でもそのままだ。だが、頭を巡るのはツキミのことばかりだ。
同時に社会への怒りとも不満とも言えぬ感情が内から沸々と湧き出てくるのを感じた。それは体が温まって来るに連れて大きくなった。
老人は木を削って何かを作っていた。こちらを気にする様子もなく、没頭しているようだ。声をかけては悪いかとも思ったが、気になったので寛は声をかけた。
「何を作ってるんですか?」
老人は手を止めず、しかし柔らかな表情で答えてくれた。
「猫です」
「猫?お好きなんですか?」
「はい。一番好きな動物です」
「彫刻は昔から?」
「いえ、始めたのは数年ほど前からです。唯一の趣味ですね」
「楽しいですか?」
「はい。楽しいですよ。やってみますか?」
「いえ、自分はそういうのは苦手でして」
「私も不器用なものですから、実は苦手です」
「はぁ、よく続きますね。苦手だと嫌になりませんか?」
「ここでは、私一人ですから比べる相手もいません。誰かに習ったこともありませんから、自分の好きなように努力できるのです。ですので、非常に豊かに楽しめています」
老人はこちらを見て、そうにこやかに答えてくれた。
その姿を見て、寛はこの老人に聞きたくなった。
「何で、こんな社会になってしまったんですかね?」
焚き火の火を眺めながら言った。
「こんなとは、どんなものでしょう?」
焚き火の向こうで老人が言う。
「憲法は変わり、自殺薬が配られ、金持ちはより金持ちに貧乏人はより貧乏に、自由は制限されて義務ばかり課され、都合のいいものの見方しか教えられず、偏狭なナショナリストが溢れてレイシストが跋扈し、そのくせ最低限の保障さえない。一体全体、なにが楽しくて、国民はこんな国を望んだのでしょうか?」
老人はゆっくりと頷いた。火に照らされて老人の顔に複雑な模様が浮かんだ。
「難しい問題ですね。とても私などに答えられるものではなさそうです」
そうはいっても自分よりは詳しいだろうと寛は思った。何せ憲法改正が行われた時はまだ寛は年端も行かぬ子供だったのだ。
「わかる範囲で構いませんので教えてくれませんか?」
「教科書には書いていないのですか?」
「ないですね」
小学生の時の歴史の授業には天皇による国の成り立ちが物語形式で語られていた。中学に入ると、歴史の授業は必修科目ではなくなった。代わりにプログラミングの授業が大幅に増えた。高校に入ってもそれは変わらなかったし、たとえ履修しても戦前までは念入りに学ぶのに、戦後になるとまるで軽やかにスキップするかのように終えた。
「そうですか。ではご両親は教えてくれないのですか?」
「はい」
寛の両親は昔のことを聞かれるのを嫌がった。寛の両親だけではない。多くの憲法改正前を知る人々はそのことを話したがらなかった。学校の教師も口をつぐむばかりだった。唯一ツキミの母だけが聞けば答えてくれたが、多くのことを聞く前に亡くなってしまった。
なぜ皆教えてくれないのだろう?そう聞いたこともあった。そうしたら、それはもう少し大人になったら理解ると思うと珍しく濁されてしまった。
自殺薬が届いてしばらく経って、ふと気づいたことがあった。街で老人を見かけることが異様に少ないことだ。テレビでは老人を見ることはあったが、実際に話したことはなかった。両親になぜ自分には祖父母は居ないのか?聞く機会もなかった。なぜなら、周りを見渡しても祖父母のいる家は無かったからだ。
恐らく他の地域、例えば特区などにはいるだろう。つまり、金持ちの老人以外のほとんどが自殺薬を飲んで死亡しているのである。それは今、この時も人知れず起こっていることだ。この異様さに気づいた時、多くの人々が同様の罪を背負っているのだと気づいた。
だから夜の森のなかで老人と二人きりで話している状況は、寛にとってどこかこの世のものではないような不思議な気分を生じさせていた。
老人は逡巡しているようだったが、やがて小さなナイフを折りたたんだ。
「それでは仕方がないですね。期待に応えられるかはわかりませんが、やってみましょう。しかし、その前にあなたにきちんと伝えねばならないことがあります」
「何ですか?」
「実は私は改憲の前年度位にようやく政治に興味を持ったのです。それまでは全く興味がありませんでしたから、選挙にも一切行きませんでした。何も理解らずに投票することは良しとはしなかったのです。しかし、積極的に知ろうともしませんでした。ですので、このような世の中になってしまったことは、私にも責任の一端はあるのです。当時選挙権の無かったあなたのような若い人々には、大変申し訳ないと思っています」
そう言って、老人は頭を下げた。
寛は少なからず落胆したような気持ちが浮かんだが、この老人一人にすべての責任があるでもなし、怒るわけにもいかなかった。
「頭を上げてください。別にあなた一人のせいではないですよ」
「そう言ってくれる優しさには感謝します。
しかし、やはり無関心は罪なのです。
旧憲法第十二条には『この憲法が国民に保証する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない』と書いてありました。目を離せば自由や権力は奪われ得るものであるということを日本は経験的にも知っていたのです。政治、つまり国家権力と国民の関係は決してお友達でもお上でもないのです。常に対峙し、監視していかなければならないものだったのです。それを怠った結果、私達はあなた方に償っても償いきれない罪を背負ってしまいました。
だから、せめてもの罪滅ぼしというわけではありませんが、あなたの知りたいことに精一杯答えようと思います」
炎の向こうで老人が言う。静かな声音ではあるが、内に迸る激情を寛は感じ取った。この老人は山中で一人、ずっと罪の意識と戦ってきたのだろうか。国家権力に施された自殺薬を拒否し、木と向き合うことで精神を保ちながら。それはとても辛い罰のように寛には思えた。
「わかりました。それにしても、一体なぜ憲法改正の前年度になって、政治に興味をお持ちになったのでしょう?それまで興味がなければもうずっと興味がなくてもおかしくはないと思うのですが、やはり憲法という大きなものが変わってしまうかもしれないという思いからだったのでしょうか?」
「いいえ、正直に言って、改憲だけでしたらやはり他人事のような感覚だったと思います。直前になってテレビで放送しているのを見て、なんとなく投票するかも知れないし、しないかもしれない。その程度の意識しかありませんでした。しかし、私にとって衝撃的だった出来事はその前年度に起こっており、そこで意識が変わったのです。
それはとある女性国会議員が書いた、LGBTには生産性が無いので彼らのために税金を使うのは無駄であるといった趣旨の論文でした」
なし
●自民党日本国憲法改正草案
(緊急事態の宣言の効果)
第九十九条 緊急事態の宣言が発せられたときは、法律の定めるところにより、内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができるほか、内閣総理大臣は財政上必要な支出その他の処分を行い、地方自治体の長に対して必要な指示をすることができる。
2 前項の政令の制定及び処分については、法律の定めるところにより、事後に国会の承認を得なければならない。
3 緊急事態の宣言が発せられた場合には、何人も、法律の定めるところにより、当該宣言に係る事態において国民の生命、身体及び財産を守るために行われる措置に関して発せられる国その他公の機関の指示に従わなければならない。この場合においても、第十四条、第十八条、第十九条、第二十一条その他の基本的人権に関する規定は、最大限に尊重されなければならない。
4 緊急事態の宣言が発せられた場合においては、法律の定めるところにより、その宣言が効力を有する期間、衆議院は解散されないものとし、両議院の議員の任期及びその選挙期日の特例を設けることができる。
最後に見たのはツキミの背中だった。それから彷徨って、死に損なって、こんなところで火に当たっている。寛は自分が情けなかった。
その情けなさは決して一思いに死ねなかったから、だとかいう馬鹿らしい理由ではない。おばさんとの約束を蔑ろにしてしまったことが情けなかったのだ。自殺薬を使わなければいいなどというわけがあるまい。
寛の中で多くのことが意味を失い、それは今でもそのままだ。だが、頭を巡るのはツキミのことばかりだ。
同時に社会への怒りとも不満とも言えぬ感情が内から沸々と湧き出てくるのを感じた。それは体が温まって来るに連れて大きくなった。
老人は木を削って何かを作っていた。こちらを気にする様子もなく、没頭しているようだ。声をかけては悪いかとも思ったが、気になったので寛は声をかけた。
「何を作ってるんですか?」
老人は手を止めず、しかし柔らかな表情で答えてくれた。
「猫です」
「猫?お好きなんですか?」
「はい。一番好きな動物です」
「彫刻は昔から?」
「いえ、始めたのは数年ほど前からです。唯一の趣味ですね」
「楽しいですか?」
「はい。楽しいですよ。やってみますか?」
「いえ、自分はそういうのは苦手でして」
「私も不器用なものですから、実は苦手です」
「はぁ、よく続きますね。苦手だと嫌になりませんか?」
「ここでは、私一人ですから比べる相手もいません。誰かに習ったこともありませんから、自分の好きなように努力できるのです。ですので、非常に豊かに楽しめています」
老人はこちらを見て、そうにこやかに答えてくれた。
その姿を見て、寛はこの老人に聞きたくなった。
「何で、こんな社会になってしまったんですかね?」
焚き火の火を眺めながら言った。
「こんなとは、どんなものでしょう?」
焚き火の向こうで老人が言う。
「憲法は変わり、自殺薬が配られ、金持ちはより金持ちに貧乏人はより貧乏に、自由は制限されて義務ばかり課され、都合のいいものの見方しか教えられず、偏狭なナショナリストが溢れてレイシストが跋扈し、そのくせ最低限の保障さえない。一体全体、なにが楽しくて、国民はこんな国を望んだのでしょうか?」
老人はゆっくりと頷いた。火に照らされて老人の顔に複雑な模様が浮かんだ。
「難しい問題ですね。とても私などに答えられるものではなさそうです」
そうはいっても自分よりは詳しいだろうと寛は思った。何せ憲法改正が行われた時はまだ寛は年端も行かぬ子供だったのだ。
「わかる範囲で構いませんので教えてくれませんか?」
「教科書には書いていないのですか?」
「ないですね」
小学生の時の歴史の授業には天皇による国の成り立ちが物語形式で語られていた。中学に入ると、歴史の授業は必修科目ではなくなった。代わりにプログラミングの授業が大幅に増えた。高校に入ってもそれは変わらなかったし、たとえ履修しても戦前までは念入りに学ぶのに、戦後になるとまるで軽やかにスキップするかのように終えた。
「そうですか。ではご両親は教えてくれないのですか?」
「はい」
寛の両親は昔のことを聞かれるのを嫌がった。寛の両親だけではない。多くの憲法改正前を知る人々はそのことを話したがらなかった。学校の教師も口をつぐむばかりだった。唯一ツキミの母だけが聞けば答えてくれたが、多くのことを聞く前に亡くなってしまった。
なぜ皆教えてくれないのだろう?そう聞いたこともあった。そうしたら、それはもう少し大人になったら理解ると思うと珍しく濁されてしまった。
自殺薬が届いてしばらく経って、ふと気づいたことがあった。街で老人を見かけることが異様に少ないことだ。テレビでは老人を見ることはあったが、実際に話したことはなかった。両親になぜ自分には祖父母は居ないのか?聞く機会もなかった。なぜなら、周りを見渡しても祖父母のいる家は無かったからだ。
恐らく他の地域、例えば特区などにはいるだろう。つまり、金持ちの老人以外のほとんどが自殺薬を飲んで死亡しているのである。それは今、この時も人知れず起こっていることだ。この異様さに気づいた時、多くの人々が同様の罪を背負っているのだと気づいた。
だから夜の森のなかで老人と二人きりで話している状況は、寛にとってどこかこの世のものではないような不思議な気分を生じさせていた。
老人は逡巡しているようだったが、やがて小さなナイフを折りたたんだ。
「それでは仕方がないですね。期待に応えられるかはわかりませんが、やってみましょう。しかし、その前にあなたにきちんと伝えねばならないことがあります」
「何ですか?」
「実は私は改憲の前年度位にようやく政治に興味を持ったのです。それまでは全く興味がありませんでしたから、選挙にも一切行きませんでした。何も理解らずに投票することは良しとはしなかったのです。しかし、積極的に知ろうともしませんでした。ですので、このような世の中になってしまったことは、私にも責任の一端はあるのです。当時選挙権の無かったあなたのような若い人々には、大変申し訳ないと思っています」
そう言って、老人は頭を下げた。
寛は少なからず落胆したような気持ちが浮かんだが、この老人一人にすべての責任があるでもなし、怒るわけにもいかなかった。
「頭を上げてください。別にあなた一人のせいではないですよ」
「そう言ってくれる優しさには感謝します。
しかし、やはり無関心は罪なのです。
旧憲法第十二条には『この憲法が国民に保証する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない』と書いてありました。目を離せば自由や権力は奪われ得るものであるということを日本は経験的にも知っていたのです。政治、つまり国家権力と国民の関係は決してお友達でもお上でもないのです。常に対峙し、監視していかなければならないものだったのです。それを怠った結果、私達はあなた方に償っても償いきれない罪を背負ってしまいました。
だから、せめてもの罪滅ぼしというわけではありませんが、あなたの知りたいことに精一杯答えようと思います」
炎の向こうで老人が言う。静かな声音ではあるが、内に迸る激情を寛は感じ取った。この老人は山中で一人、ずっと罪の意識と戦ってきたのだろうか。国家権力に施された自殺薬を拒否し、木と向き合うことで精神を保ちながら。それはとても辛い罰のように寛には思えた。
「わかりました。それにしても、一体なぜ憲法改正の前年度になって、政治に興味をお持ちになったのでしょう?それまで興味がなければもうずっと興味がなくてもおかしくはないと思うのですが、やはり憲法という大きなものが変わってしまうかもしれないという思いからだったのでしょうか?」
「いいえ、正直に言って、改憲だけでしたらやはり他人事のような感覚だったと思います。直前になってテレビで放送しているのを見て、なんとなく投票するかも知れないし、しないかもしれない。その程度の意識しかありませんでした。しかし、私にとって衝撃的だった出来事はその前年度に起こっており、そこで意識が変わったのです。
それはとある女性国会議員が書いた、LGBTには生産性が無いので彼らのために税金を使うのは無駄であるといった趣旨の論文でした」
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ボロ雑巾な伯爵夫人、やっと『家族』を手に入れました。~旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます2~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
第二夫人に最愛の旦那様も息子も奪われ、挙句の果てに家から追い出された伯爵夫人・フィーリアは、なけなしの餞別だけを持って大雨の中を歩き続けていたところ、とある男の子たちに出会う。
言葉汚く直情的で、だけど決してフィーリアを無視したりはしない、ディーダ。
喋り方こそ柔らかいが、その実どこか冷めた毒舌家である、ノイン。
12、3歳ほどに見える彼らとひょんな事から共同生活を始めた彼女は、人々の優しさに触れて少しずつ自身の居場所を確立していく。
====
●本作は「ボロ雑巾な伯爵夫人、旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます。」からの続き作品です。
前作では、二人との出会い~同居を描いています。
順番に読んでくださる方は、目次下にリンクを張っておりますので、そちらからお入りください。
※アプリで閲覧くださっている方は、タイトルで検索いただけますと表示されます。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる