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第二章:ウィリアム邸での子育て 編
09:兄への手紙
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ユリウスが政務館へと出かけたあとの静かな朝、ハワードは予定していたリュカのための魔術の基礎勉強をそっと取りやめた。
本格的に行うのは七歳頃からの予定だが、その前準備として今はハワードが少しずつ教えている。
寝室にはやわらかな陽が差し込んでいた。
窓辺のカーテンが風にふわりと揺れ、そのたびに淡い光が床に広がる。
その中で、リュカは白いくまのぬいぐるみであるレオをぎゅっと抱きしめながらノアのすぐ隣にぴたりと寄り添っていた。
今日はいつもよりほんの少しだけ甘えん坊になっている。
家族という名のぬくもりがゆっくりと部屋に満ちていく、そんな朝だった。
「ユリウス様が、おやすみも週に二度はリュカ様も一緒にとおっしゃっていました」
「ほんとうに?」
その問いかけには、抑えきれない期待と慎重な確認の気持ちが込められていた。
その無垢な眼差しを見てノアは思わず優しい笑みをこぼした。
「はい、もちろんです」
それだけで、リュカの顔にふわりと花が咲いたような笑みが浮かぶ。
レオを抱きしめたまま小さな体が嬉しさでふるふると揺れる。
ノアはそっと、その細い髪を指先で撫でた。
絹糸のような柔らかい感触が手に伝わった。
ハワードはそんなふたりの姿を部屋の少し離れた場所から、邪魔にならぬよう、そっと見守っている。
時間がゆるやかに流れていくのをただ感じ取るように、穏やかに佇んでいた。
優しく髪を撫でるノアの手つきにリュカは心地よくなっていた。
そのぬくもりに包まれながら、ふと、数日前に屋敷の果樹園でノアが話していた言葉を思い出す。
そうして、いつも寄り添ってくれるノアのために自分でも何かしたいという気持ちになる。
今朝だってハワードがお願いする前にずっと一緒にいようとしてくれたことをリュカは知っている。
よし!と思い立ったリュカは、レオのぬいぐるみを抱きしめる腕にギュッと力を入れる。
「ノアの兄さまって、結婚するんでしょう?」
唐突な問いかけにノアは少しだけ驚いた。
けれどすぐに微笑みを浮かべて、ゆっくりと頷く。
「そうですよ、リュカ様。よく覚えてますね」
その言葉にリュカはほんの少し得意げな顔になる。
小さな胸には、ちいさな自信が灯った。
「ねぇ、ノア。僕からの結婚祝いのお手紙を書いて良い?」
実はこれはノア自身も考えていたことだった。
結婚まであと十日を切り、心の隅では少し拗ねていたままだった。
「リュカ様が書いた手紙なら、兄も喜ぶと思います。俺も、兄には結婚祝いの手紙をいつかは書こうと思っていました。せっかくなので、一緒に書きましょう」
ノアがそう告げると、リュカの顔に笑みが咲く。
その様子を少し離れた場所から見ていたハワードも、そっと近づき、微笑を浮かべる。
「リュカ様が心を込めて書いた手紙ならば、大丈夫でしょう」
リュカはそのあたたかい空気に後押しされるように、さらなる提案を思いつく。
「ノアの父さまと母さまにも書いていい? 遠くにいるんでしょう?」
その言葉にノアは一瞬息を呑んだ。
そして、少しの間を置いた後に優しく微笑んだ。
「ぜひ、お願いします。リュカ様からのお手紙なら、きっと俺の家族も嬉しいです」
それを聞いたリュカはぱっと顔を輝かせる。
レオの手をふわふわと動かしながら、にこにこと笑った。
「よし、ハワード、まずは挨拶の言葉から考えなくちゃ。拝啓とかから始めた方が良いかな?」
その問いかけにハワードは微笑を浮かべ、そっと首を横に振った。
「ノア様のご両親でしたら、きっとリュカ様が心から思ったことを、そのまま綴られる方が、ずっとまっすぐに届くと思いますよ」
その返答に、リュカは一瞬むむっと唇を引き結ぶものの、やがて納得したようにこくりと頷く。
小さく拳を握って、くまのレオにも気合いを込めるように囁いた。
「よし、やるぞ」
すぐにハワードは準備を整える。
リュカが使いやすいようにと、寝室の隅に置かれていた低いテーブルを窓際へと移動し、その上に便箋と封筒を丁寧に並べた。
隣には銀色の縁取りが施されている品の良いインク壺が置かれている。
紙はウィリアム家らしく手触りの良い上質なもので、書き損じても良いようにと何枚か重ねて用意されていた。
ノアはその準備の手際に感謝しながら、リュカと並んで座る。
「リュカ様、俺、あなたのおかげでようやく、兄に手紙を書けそうです」
不意に告げられたノアの言葉に、リュカは羽ペンを持ったままきょとんとする。
「ノア、手紙を送らないつもりだったの?」
「正直、どうしようかとずっと迷っていました。弟として、ちゃんとおめでとうって言ったことも、今まで一度もなくて……」
その言葉に、リュカはふむと声を出す。
「ノアでも、そんなことあるんだね」
そのやり取りを見守っていたハワードは静かに頷いた。
ぬくもりのある小さなやりとりの中で、ノアとリュカ、それぞれの想いがそっと文字へと込められていく。
兄に手紙を書くこと自体、初めてのことである。
第十三騎士団寮の近くから発ったとき"まめに、手紙くらい寄越せ"と言われたのに、結局まだ一通も出せていない。
思い返せば、誕生日でさえ『おめでとう』と言ったことがない。
例えば、十歳の誕生日を祝う場では、兄に『お前も、もう十か』と言われ、ノアも『アランも、今年で十二か』というようなことしか言ったことがなかった。
もっと、ちゃんとした言葉を言っていれば良かったかもしれない。
いざ手紙を書こうとしても、手元は動かず止まったままである。
その一方で、隣のリュカはせっせと書いている。
──十日後に、結婚する
便箋に書かれていた、その言葉を思い出しながらノアは少しだけため息をついて、羽ペンを持ち直す。
最終的に便箋には、たったひとことだけを記した。
──兄さん、結婚おめでとう。
次は、もっとちゃんとした言葉で書こう。
そう思いながらノアは、精一杯、自分なりに心を込めて書いたその文字を見つめた。
その頃、リュカはまだテーブルの前で一生懸命に小さな手を動かしていた。
くまのぬいぐるみであるレオを脇に置き、背筋を伸ばして集中している。
「リュカ様は、どんなことを書いているんですか?」
そっと問いかけると、リュカは頬を少し染めながら、ノアの方を見上げた。
「ノアは、見ちゃダメ」
真剣な表情で唇を尖らせながらも、その声には隠しきれない嬉しさが込められていた。
「分かりましたよ。秘密ですね」
ノアはくすりと笑って頷くと、リュカは満足げに筆を走らせはじめる。
やがて昼が近づく頃、ようやく三通の手紙が書き終わった。
ノアは自分の手紙を折りたたみ丁寧に封を閉じた。
リュカも同じようにくまのレオを傍らに置いたまま、真剣な顔で便箋を折り封筒に入れて口を閉じる。
ハワードの提案で、手紙は夜に帰館するユアンへと託すこととなった。
後で、ウィリアム家の特別な封筒に纏めて包まれるようである。
夜、政務から戻ったユアンにそれらを手渡すとき、ノアはほんの少しの逡巡のあとに、別に用意していた白布に包まれた小さな包みを差し出した。
「ユアン様、こちらも、一緒にお願いできますか?」
ユアンは受け取った布を開いて、その中身をじっと見る。
「これは、びわの種ですか?」
「はい、俺がこの屋敷で、リュカ様と一緒に初めて収穫して食べた果物の種なんです」
これはリュカと共にびわ採りをした際に、残った種を思い出として洗って保存していたものである。
ユアンによってそっと開けられたやわらかな白色の布には、3つの大きさの違うびわの種が包まれていた。
その説明を聞いたユアンはふと視線を上げ、ノアの目をまっすぐに見つめる。
「なるほど、承知しました。大切にお届けいたします」
その応えは真摯なものでノアはそっと頭を下げた。
種を贈ることを決めてから、ノアは昼過ぎにいったん封をした封筒をもう一度開けていた。
兄にどうしても、ひとこと添えたかったのだ。
──兄さん、これはリュカ様と一緒に収穫して食べた果物の種だよ。
──もし、良かったら植えてみて。
よく考え抜いた末に、そう文字を付け足した。
アデンの町で一度だけ食べたことのあるびわ。
中に入っている大きな種とその甘さが印象的だった。
びわはノアの実家にはない果物の木だ。
贈ったびわの種が、もしどこかで芽吹く日が来るなら。
その頃には、もっとちゃんとした言葉を綴れるようになっていたい。
ノアは兄へと託した小さな種にそっと想いを重ねながら、そんな未来を静かに思い描いた。
本格的に行うのは七歳頃からの予定だが、その前準備として今はハワードが少しずつ教えている。
寝室にはやわらかな陽が差し込んでいた。
窓辺のカーテンが風にふわりと揺れ、そのたびに淡い光が床に広がる。
その中で、リュカは白いくまのぬいぐるみであるレオをぎゅっと抱きしめながらノアのすぐ隣にぴたりと寄り添っていた。
今日はいつもよりほんの少しだけ甘えん坊になっている。
家族という名のぬくもりがゆっくりと部屋に満ちていく、そんな朝だった。
「ユリウス様が、おやすみも週に二度はリュカ様も一緒にとおっしゃっていました」
「ほんとうに?」
その問いかけには、抑えきれない期待と慎重な確認の気持ちが込められていた。
その無垢な眼差しを見てノアは思わず優しい笑みをこぼした。
「はい、もちろんです」
それだけで、リュカの顔にふわりと花が咲いたような笑みが浮かぶ。
レオを抱きしめたまま小さな体が嬉しさでふるふると揺れる。
ノアはそっと、その細い髪を指先で撫でた。
絹糸のような柔らかい感触が手に伝わった。
ハワードはそんなふたりの姿を部屋の少し離れた場所から、邪魔にならぬよう、そっと見守っている。
時間がゆるやかに流れていくのをただ感じ取るように、穏やかに佇んでいた。
優しく髪を撫でるノアの手つきにリュカは心地よくなっていた。
そのぬくもりに包まれながら、ふと、数日前に屋敷の果樹園でノアが話していた言葉を思い出す。
そうして、いつも寄り添ってくれるノアのために自分でも何かしたいという気持ちになる。
今朝だってハワードがお願いする前にずっと一緒にいようとしてくれたことをリュカは知っている。
よし!と思い立ったリュカは、レオのぬいぐるみを抱きしめる腕にギュッと力を入れる。
「ノアの兄さまって、結婚するんでしょう?」
唐突な問いかけにノアは少しだけ驚いた。
けれどすぐに微笑みを浮かべて、ゆっくりと頷く。
「そうですよ、リュカ様。よく覚えてますね」
その言葉にリュカはほんの少し得意げな顔になる。
小さな胸には、ちいさな自信が灯った。
「ねぇ、ノア。僕からの結婚祝いのお手紙を書いて良い?」
実はこれはノア自身も考えていたことだった。
結婚まであと十日を切り、心の隅では少し拗ねていたままだった。
「リュカ様が書いた手紙なら、兄も喜ぶと思います。俺も、兄には結婚祝いの手紙をいつかは書こうと思っていました。せっかくなので、一緒に書きましょう」
ノアがそう告げると、リュカの顔に笑みが咲く。
その様子を少し離れた場所から見ていたハワードも、そっと近づき、微笑を浮かべる。
「リュカ様が心を込めて書いた手紙ならば、大丈夫でしょう」
リュカはそのあたたかい空気に後押しされるように、さらなる提案を思いつく。
「ノアの父さまと母さまにも書いていい? 遠くにいるんでしょう?」
その言葉にノアは一瞬息を呑んだ。
そして、少しの間を置いた後に優しく微笑んだ。
「ぜひ、お願いします。リュカ様からのお手紙なら、きっと俺の家族も嬉しいです」
それを聞いたリュカはぱっと顔を輝かせる。
レオの手をふわふわと動かしながら、にこにこと笑った。
「よし、ハワード、まずは挨拶の言葉から考えなくちゃ。拝啓とかから始めた方が良いかな?」
その問いかけにハワードは微笑を浮かべ、そっと首を横に振った。
「ノア様のご両親でしたら、きっとリュカ様が心から思ったことを、そのまま綴られる方が、ずっとまっすぐに届くと思いますよ」
その返答に、リュカは一瞬むむっと唇を引き結ぶものの、やがて納得したようにこくりと頷く。
小さく拳を握って、くまのレオにも気合いを込めるように囁いた。
「よし、やるぞ」
すぐにハワードは準備を整える。
リュカが使いやすいようにと、寝室の隅に置かれていた低いテーブルを窓際へと移動し、その上に便箋と封筒を丁寧に並べた。
隣には銀色の縁取りが施されている品の良いインク壺が置かれている。
紙はウィリアム家らしく手触りの良い上質なもので、書き損じても良いようにと何枚か重ねて用意されていた。
ノアはその準備の手際に感謝しながら、リュカと並んで座る。
「リュカ様、俺、あなたのおかげでようやく、兄に手紙を書けそうです」
不意に告げられたノアの言葉に、リュカは羽ペンを持ったままきょとんとする。
「ノア、手紙を送らないつもりだったの?」
「正直、どうしようかとずっと迷っていました。弟として、ちゃんとおめでとうって言ったことも、今まで一度もなくて……」
その言葉に、リュカはふむと声を出す。
「ノアでも、そんなことあるんだね」
そのやり取りを見守っていたハワードは静かに頷いた。
ぬくもりのある小さなやりとりの中で、ノアとリュカ、それぞれの想いがそっと文字へと込められていく。
兄に手紙を書くこと自体、初めてのことである。
第十三騎士団寮の近くから発ったとき"まめに、手紙くらい寄越せ"と言われたのに、結局まだ一通も出せていない。
思い返せば、誕生日でさえ『おめでとう』と言ったことがない。
例えば、十歳の誕生日を祝う場では、兄に『お前も、もう十か』と言われ、ノアも『アランも、今年で十二か』というようなことしか言ったことがなかった。
もっと、ちゃんとした言葉を言っていれば良かったかもしれない。
いざ手紙を書こうとしても、手元は動かず止まったままである。
その一方で、隣のリュカはせっせと書いている。
──十日後に、結婚する
便箋に書かれていた、その言葉を思い出しながらノアは少しだけため息をついて、羽ペンを持ち直す。
最終的に便箋には、たったひとことだけを記した。
──兄さん、結婚おめでとう。
次は、もっとちゃんとした言葉で書こう。
そう思いながらノアは、精一杯、自分なりに心を込めて書いたその文字を見つめた。
その頃、リュカはまだテーブルの前で一生懸命に小さな手を動かしていた。
くまのぬいぐるみであるレオを脇に置き、背筋を伸ばして集中している。
「リュカ様は、どんなことを書いているんですか?」
そっと問いかけると、リュカは頬を少し染めながら、ノアの方を見上げた。
「ノアは、見ちゃダメ」
真剣な表情で唇を尖らせながらも、その声には隠しきれない嬉しさが込められていた。
「分かりましたよ。秘密ですね」
ノアはくすりと笑って頷くと、リュカは満足げに筆を走らせはじめる。
やがて昼が近づく頃、ようやく三通の手紙が書き終わった。
ノアは自分の手紙を折りたたみ丁寧に封を閉じた。
リュカも同じようにくまのレオを傍らに置いたまま、真剣な顔で便箋を折り封筒に入れて口を閉じる。
ハワードの提案で、手紙は夜に帰館するユアンへと託すこととなった。
後で、ウィリアム家の特別な封筒に纏めて包まれるようである。
夜、政務から戻ったユアンにそれらを手渡すとき、ノアはほんの少しの逡巡のあとに、別に用意していた白布に包まれた小さな包みを差し出した。
「ユアン様、こちらも、一緒にお願いできますか?」
ユアンは受け取った布を開いて、その中身をじっと見る。
「これは、びわの種ですか?」
「はい、俺がこの屋敷で、リュカ様と一緒に初めて収穫して食べた果物の種なんです」
これはリュカと共にびわ採りをした際に、残った種を思い出として洗って保存していたものである。
ユアンによってそっと開けられたやわらかな白色の布には、3つの大きさの違うびわの種が包まれていた。
その説明を聞いたユアンはふと視線を上げ、ノアの目をまっすぐに見つめる。
「なるほど、承知しました。大切にお届けいたします」
その応えは真摯なものでノアはそっと頭を下げた。
種を贈ることを決めてから、ノアは昼過ぎにいったん封をした封筒をもう一度開けていた。
兄にどうしても、ひとこと添えたかったのだ。
──兄さん、これはリュカ様と一緒に収穫して食べた果物の種だよ。
──もし、良かったら植えてみて。
よく考え抜いた末に、そう文字を付け足した。
アデンの町で一度だけ食べたことのあるびわ。
中に入っている大きな種とその甘さが印象的だった。
びわはノアの実家にはない果物の木だ。
贈ったびわの種が、もしどこかで芽吹く日が来るなら。
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