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第五章
こぼれる想い
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彼は怖い思いをしたのだから気遣わなければ。
「ごめんね」と謝って、「大丈夫」と言われなければ。
そう思うのに、すぐに口を開くことができなかった。
彼のことが心配で、彼を酷い目に遭わせたセレナが許せなくて、彼に拒絶されたことが悲しい。
頭の中で様々な感情が渦巻いているのを感じながら、とにかく何かを言わなければと、無理やり口を開ける。けれど、出てくる言葉はなく、代わりに涙がぽろりとこぼれ落ちた。
それに、キティだけでなくアザレアも驚いたように目を見開く。
「……おい」
手を伸ばしたキティに、今度はアザレアがびくりと体を揺らし、一歩下がる。
まさか、涙が出てくるなんて思わなかった。
今世では初めての経験だ。
視界はどんどん歪み、ぽたぽたを頬を濡らしていく。
鼻の奥が詰まって息苦しくて、開けた口からは荒い呼吸が繰り返された。
(どうしよう……)
今すぐ泣き止みたいのに、涙の止め方がわからない。
「っふ、ぅ」
堪らず嗚咽を漏らすと、座り込んでいたキティがおもむろに立ち上がった。そのまま、彼は一歩一歩、ゆっくりとアザレアに近付いてくる。
彼が近付いてくるたび、アザレアは一歩後退した。
本当はすぐにでも外に飛び出してしまいたかったが、魔力を大量に失ってしまったせいか、泣いているせいか、その余力と瞬発力が今のアザレアにはなかった。
「……っ」
三歩ほど下がったところで、アザレアの体はテーブルにぶつかった。もうそれ以上下がることもできず、アザレアはただキティを見つめ返すことしかできない。
窺うように、慎重に近付いてきたキティは、片手をそっとアザレアの頬へと伸ばしてくる。
アザレアがそれにぴくりと体を揺らせば、キティは一瞬動きを止めた。けれどすぐに手を伸ばし、涙が流れ続けるアザレアの目尻を指の背で優しく撫でる。
次に親指の腹で、その次は手のひら全体で、キティは頬を拭う。
彼はさらに一歩近付くと、アザレアを閉じ込めるように、もう一方の手をテーブルについた。
ほの暗いなかで、彼の若緑色の瞳がやけに輝いているように見えた。
こぼれ落ちるものをそのままに、吸い込まれるように彼をじっと見上げる。
彼の瞳に、自分が映っている。それをはっきりと視認した次の瞬間には、彼の唇が濡れた目尻に触れていた。
彼の薄い唇が、涙の跡を追うように下へを移動する。
繰り返される淡い口付けと、肌を掠める温かな吐息に、アザレアはきつく目を閉じた。
「……どい」
「ん……?」
「……いつか、わたしの前からいなくなるのに……こんな風に温もりを覚えさせるなんてひどい……」
彼の胸を軽く押し、顔を俯かせる。すん、と鼻を啜れば、キティはアザレアの腰を掴んで、テーブルへと座らせた。
キティはそのままアザレアを抱き締め、髪を梳くように後頭部を撫でる。
「運命の番は生まれ変わるんだろ? 俺が死んだって、同じ魂を持つ人間が生まれるんじゃなかったか?」
それは、彼と初めて会った日にアザレアが告げたことだった。
いつか彼がいなくなったとしても、彼と同じ魂を持った“運命の番”が必ず現れる。それは不変の事実だ。
(でも……)
「その人間は、きみじゃない」
アザレアは一つ息を吐くと、そっと瞼を上げる。彼は背が高いため、視線の先はちょうど肩あたりだった。アザレアはもう一度目を閉じると、彼の肩に額を乗せる。
「わたしはきっと、新しく出会った“運命の番”を愛するだろう。魔女が番を愛するのは、息を吸うのと同じくらい自然で、当たり前のことだから。けれど……」
彼がいなくなったあとのことは、何度も想像した。いつか運命の番に出会ったあとのことも、考えたことがある。
何度考えても、辿り着く想いはいつも同じだ。
「愛しはしても、恋い慕うことはない。……警戒心が強くて、それなのに他人を放っておけなくて……ただきみが過ごしやすくなればいいと思って口にした取ってつけたような約束を、律儀に守り続けてくれる。真面目で、働き者で、人を気遣わずにはいられない。そんなきみを……あなたを、わたしは好きになったから」
閉じた目から、再びぽろりと涙がこぼれ落ちる。
それが彼のシャツを濡らしていることには気付いたが、顔を上げることはできなかった。
「この気持ちの始まりは、“運命の番”への愛だ。けれど、あなたを恋しく想う気持ちは、番だからと抱いたものじゃない。一緒に過ごすなかで、ただ純粋に、あなた自身に惹かれて芽生えたものだから」
伝える気のなかった想いは、思いの外すんなりと口から出てきた。けれど、それも当然なような気がする。
一人で抱え込むには、気持ちが大きくなりすぎていたのだ。
「……次に出会う奴のことを好きになる可能性だってあるだろ?」
責めるでも、蔑むでもなく、ただ静かに問うキティに、アザレアは、ふ、と口元を綻ばせる。それから緩やかに首を横に振ると、そっと顔を上げた。
それに合わせ、彼も撫でる手を止める。抱き締められているのはそのままに、至近距離で彼と見つめ合う。
どこまでも真摯な若緑色の瞳を見て、揺れていた視界がさらに歪んでいく。
彼以外はあり得ないと、アザレア自身の心が叫んでいた。
「ないよ。あなたのことを思い出したり、あなたとの共通点や違いを見つけたりしてしまうだろうけど、恋はしない。他の番に恋をすることは絶対にないよ。……あなたを愛さないのと、同じように」
言いながら顔が歪み、結局また俯いてしまう。
彼のことを好きになってしまった。
これはもう、どうしようもないことだった。
水かさが増すように日々少しずつ増えていって、限界を超えてしまった。明確な何かがあったわけではなく、過ぎ去る日々の中で、本当にただ彼への好意が積み重なっていったのだ。
いろいろと言い訳を並べてきたが、もう認めるしかない。
彼を愛さないと宣言したのは、アザレアなりの最後の悪足掻きだった。
「……どうして愛さないんだ?」
低く落ち着いた声から発されたのは、ひどく残酷な問いかけだった。
理由なんて、彼が一番よくわかっているだろうに。
(その答えを、わたしに言わせようとするなんて……)
今まで知り合ってきた人間の中で、彼が一番ひどい人間のように思えた。
反発しようと口を開けたものの、溺れたように息が苦しくて、嗚咽しか吐き出すことができない。
両手で顔を覆い、ひくりとしゃくり上げれば、弱い力で肩を押された。やんわりと手首を掴まれ、アザレアはいやいやと首を横に振る。
きっと、今自分はとてもひどい顔をしている。それを彼に見られたくなかったし、これ以上余計なことを言いたくもない。
頑なにその姿勢のままでいると、少しして手首を解放された。それに安堵すると同時に、諦められてしまったことに寂しさを感じてしまう。
何て身勝手なのだろう、と思っていると、不意に彼の指先が耳の縁を掠める。垂れる髪を耳にかけたのだ、と気付いた瞬間、指ではない何かが耳に触れた。
「……アザレア」
「――っ」
耳にかかる温かな吐息に、直接吹き込むような声。耳に触れたものが彼の唇だと理解するのに、それほど時間はかからなかった。
しかも、それだけではない。
彼は、アザレアの名を呼んだのだ。
誰かに名前を呼ばれるなんて、何百年ぶりのことだろう。
考えるよりも先に、体が動いていた。顔を覆っていた手を外し、彼へと目を向ければ、キティはわずかに目尻を下げ、そっとアザレアの唇に口付けた。
「ごめんね」と謝って、「大丈夫」と言われなければ。
そう思うのに、すぐに口を開くことができなかった。
彼のことが心配で、彼を酷い目に遭わせたセレナが許せなくて、彼に拒絶されたことが悲しい。
頭の中で様々な感情が渦巻いているのを感じながら、とにかく何かを言わなければと、無理やり口を開ける。けれど、出てくる言葉はなく、代わりに涙がぽろりとこぼれ落ちた。
それに、キティだけでなくアザレアも驚いたように目を見開く。
「……おい」
手を伸ばしたキティに、今度はアザレアがびくりと体を揺らし、一歩下がる。
まさか、涙が出てくるなんて思わなかった。
今世では初めての経験だ。
視界はどんどん歪み、ぽたぽたを頬を濡らしていく。
鼻の奥が詰まって息苦しくて、開けた口からは荒い呼吸が繰り返された。
(どうしよう……)
今すぐ泣き止みたいのに、涙の止め方がわからない。
「っふ、ぅ」
堪らず嗚咽を漏らすと、座り込んでいたキティがおもむろに立ち上がった。そのまま、彼は一歩一歩、ゆっくりとアザレアに近付いてくる。
彼が近付いてくるたび、アザレアは一歩後退した。
本当はすぐにでも外に飛び出してしまいたかったが、魔力を大量に失ってしまったせいか、泣いているせいか、その余力と瞬発力が今のアザレアにはなかった。
「……っ」
三歩ほど下がったところで、アザレアの体はテーブルにぶつかった。もうそれ以上下がることもできず、アザレアはただキティを見つめ返すことしかできない。
窺うように、慎重に近付いてきたキティは、片手をそっとアザレアの頬へと伸ばしてくる。
アザレアがそれにぴくりと体を揺らせば、キティは一瞬動きを止めた。けれどすぐに手を伸ばし、涙が流れ続けるアザレアの目尻を指の背で優しく撫でる。
次に親指の腹で、その次は手のひら全体で、キティは頬を拭う。
彼はさらに一歩近付くと、アザレアを閉じ込めるように、もう一方の手をテーブルについた。
ほの暗いなかで、彼の若緑色の瞳がやけに輝いているように見えた。
こぼれ落ちるものをそのままに、吸い込まれるように彼をじっと見上げる。
彼の瞳に、自分が映っている。それをはっきりと視認した次の瞬間には、彼の唇が濡れた目尻に触れていた。
彼の薄い唇が、涙の跡を追うように下へを移動する。
繰り返される淡い口付けと、肌を掠める温かな吐息に、アザレアはきつく目を閉じた。
「……どい」
「ん……?」
「……いつか、わたしの前からいなくなるのに……こんな風に温もりを覚えさせるなんてひどい……」
彼の胸を軽く押し、顔を俯かせる。すん、と鼻を啜れば、キティはアザレアの腰を掴んで、テーブルへと座らせた。
キティはそのままアザレアを抱き締め、髪を梳くように後頭部を撫でる。
「運命の番は生まれ変わるんだろ? 俺が死んだって、同じ魂を持つ人間が生まれるんじゃなかったか?」
それは、彼と初めて会った日にアザレアが告げたことだった。
いつか彼がいなくなったとしても、彼と同じ魂を持った“運命の番”が必ず現れる。それは不変の事実だ。
(でも……)
「その人間は、きみじゃない」
アザレアは一つ息を吐くと、そっと瞼を上げる。彼は背が高いため、視線の先はちょうど肩あたりだった。アザレアはもう一度目を閉じると、彼の肩に額を乗せる。
「わたしはきっと、新しく出会った“運命の番”を愛するだろう。魔女が番を愛するのは、息を吸うのと同じくらい自然で、当たり前のことだから。けれど……」
彼がいなくなったあとのことは、何度も想像した。いつか運命の番に出会ったあとのことも、考えたことがある。
何度考えても、辿り着く想いはいつも同じだ。
「愛しはしても、恋い慕うことはない。……警戒心が強くて、それなのに他人を放っておけなくて……ただきみが過ごしやすくなればいいと思って口にした取ってつけたような約束を、律儀に守り続けてくれる。真面目で、働き者で、人を気遣わずにはいられない。そんなきみを……あなたを、わたしは好きになったから」
閉じた目から、再びぽろりと涙がこぼれ落ちる。
それが彼のシャツを濡らしていることには気付いたが、顔を上げることはできなかった。
「この気持ちの始まりは、“運命の番”への愛だ。けれど、あなたを恋しく想う気持ちは、番だからと抱いたものじゃない。一緒に過ごすなかで、ただ純粋に、あなた自身に惹かれて芽生えたものだから」
伝える気のなかった想いは、思いの外すんなりと口から出てきた。けれど、それも当然なような気がする。
一人で抱え込むには、気持ちが大きくなりすぎていたのだ。
「……次に出会う奴のことを好きになる可能性だってあるだろ?」
責めるでも、蔑むでもなく、ただ静かに問うキティに、アザレアは、ふ、と口元を綻ばせる。それから緩やかに首を横に振ると、そっと顔を上げた。
それに合わせ、彼も撫でる手を止める。抱き締められているのはそのままに、至近距離で彼と見つめ合う。
どこまでも真摯な若緑色の瞳を見て、揺れていた視界がさらに歪んでいく。
彼以外はあり得ないと、アザレア自身の心が叫んでいた。
「ないよ。あなたのことを思い出したり、あなたとの共通点や違いを見つけたりしてしまうだろうけど、恋はしない。他の番に恋をすることは絶対にないよ。……あなたを愛さないのと、同じように」
言いながら顔が歪み、結局また俯いてしまう。
彼のことを好きになってしまった。
これはもう、どうしようもないことだった。
水かさが増すように日々少しずつ増えていって、限界を超えてしまった。明確な何かがあったわけではなく、過ぎ去る日々の中で、本当にただ彼への好意が積み重なっていったのだ。
いろいろと言い訳を並べてきたが、もう認めるしかない。
彼を愛さないと宣言したのは、アザレアなりの最後の悪足掻きだった。
「……どうして愛さないんだ?」
低く落ち着いた声から発されたのは、ひどく残酷な問いかけだった。
理由なんて、彼が一番よくわかっているだろうに。
(その答えを、わたしに言わせようとするなんて……)
今まで知り合ってきた人間の中で、彼が一番ひどい人間のように思えた。
反発しようと口を開けたものの、溺れたように息が苦しくて、嗚咽しか吐き出すことができない。
両手で顔を覆い、ひくりとしゃくり上げれば、弱い力で肩を押された。やんわりと手首を掴まれ、アザレアはいやいやと首を横に振る。
きっと、今自分はとてもひどい顔をしている。それを彼に見られたくなかったし、これ以上余計なことを言いたくもない。
頑なにその姿勢のままでいると、少しして手首を解放された。それに安堵すると同時に、諦められてしまったことに寂しさを感じてしまう。
何て身勝手なのだろう、と思っていると、不意に彼の指先が耳の縁を掠める。垂れる髪を耳にかけたのだ、と気付いた瞬間、指ではない何かが耳に触れた。
「……アザレア」
「――っ」
耳にかかる温かな吐息に、直接吹き込むような声。耳に触れたものが彼の唇だと理解するのに、それほど時間はかからなかった。
しかも、それだけではない。
彼は、アザレアの名を呼んだのだ。
誰かに名前を呼ばれるなんて、何百年ぶりのことだろう。
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