この異世界住人が卑猥すぎて魔王討伐が進まない……

パイ吉

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第61話俺VSアウリーの構図ってちょっと主人公っぽいかもな……

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 両足の傷口があっという間にふさがり痛みもなくなった。疲労感も消え失せ、体中に力がみなぎる。あふれ出た魔力がオーラとなって全身を包み込む。
「す、すごい。この薬、副作用とか無いですよね?」
「失礼な。誰が作ったと思ってんのよ」
「美人で巨乳の天才薬剤師、スキルバ様です」
「分かっていればよろしい」
 スキルバが両手を腰に当て、Gカップのおっぱいをツンと突き出しながら頷いた。
 俺が頭を下げると、スキルバは「いいから、さっさとやっつけてきなさい」と笑顔を見せた。

「見たか。この私の力を! ランクURの強さを!」
 アウリーが勝ち誇った表情で自画自賛する。
「一応見てたけどさ、おじさん何がしたいの?」
「む? 小僧どうやって……まあ、いい。お前こそひとりで何ができる?」
「うわっ。質問を質問で返すなよ。そもそも一人じゃないし。仲間たくさんいるし」
「バカがっ。お前の配下に使える駒が残っていないと言って――」
 らせん状にねじられた両腕に気がつき、アウリーが絶句する。
「使えるとか使えないとか、テメェの物差しでしゃべんじゃねーよ!」
「レアスキル・マリオネットか。いまいましい」
 アウリーが舌打ちをして俺をにらんだ。
 
 アイツ、平然としてる。ダメージは無いのか?

 アウリーの両腕が黒い影に包まれ、元通りに再生する。
「そんなに仲間とやらが大事なら、守ってやるといい。闇の聖霊よ、この地に生きとし生けるものを供物に捧げよう! さあ、食らいつくせっ」
 アウリーの召喚に応じて現れた闇の聖霊が見境なく人に襲い掛かった。『スノードロップ』のメンバーたちが断末魔の叫びをあげる。ルイスたち『ドラゴンブレス』のメンバーが村人を守るため、闇の聖霊に立ち向かう。

 まずい、このままだとみんなが!

 俺は村全体をドーム型のシールドで覆った。
「ホーリィライト・プファイルッ!」
「ハハハハ! こんな閉鎖された空間で光の上位魔術とは、全員殺すつもりか? とうとう仲間を見捨て――」
 アウリーが絶句する。
 俺が放った10本の光の矢が、シールド内で反射しながら闇の聖霊を正確に打ち抜いていく。打ち抜かれた闇の聖霊たちが蒸発するかのように消滅する。光の矢は村人や仲間たちを一人も傷つけることなくすべての闇の聖霊を葬った。
「ば、バカな! 闇の上位聖霊を一瞬で……一人の犠牲者も出さずにだと!」
 驚愕したアウリーのステッキを握る手が震える。
「10本くらい制御するのは簡単さ。おじさんの汚い手口なんてお見通しなんだよ」
 余裕のある口ぶりでアウリーを嘲笑する。

 あぶねー。ぶっつけ本番マジこえぇ。10本も操作すんのめっちゃ難しかったし。

「いいだろう。小手先の魔術は必要なし! 我が最大最上位の魔術で相手しよう!」
 アウリーがステッキを構えた。
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