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起床ののち朝食
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しおりを挟むえ、私、味噌汁より優先順位低いの?
彼が出て行ってしばらく、私はショックから立ち直れずにいた。
せっかく、寝顔を楽しんでいた+朝起きたらすぐ目の前に私の顔が!っていうドッキリを仕掛けたのにあんなに無下に対応されるとは思わなかった。
というかシャイな彼があれで顔を赤くして目を逸らさないなんて事があるなんて……彼をそうまでさせる笹原家の味噌汁とは一体どんなものなのか一周回って気になってしまった。
咄嗟に「私も欲しい」なんて言っちゃったよーーこれでは迷惑な客だと思われても仕方ない。
と。
微かに階段から誰かが上がってくる音がした。
まさか彼が寝惚けて私が味噌汁を欲しがっていることをお母さんに言ってしまい、それこそ「迷惑な客だ」と思ったお母さんが直に文句を言いに来たのかもしれない。
無断で家の中に入っていることも含めて。
隠れないと!
彼が言ってしまっているのなら今更隠れたところで意味はないのだけれど、私は咄嗟に扉のすぐ横にある人体模型(何故こんなものが部屋に?)の後ろにサッと隠れた。
ここなら扉から近過ぎるのもあっていい死角になるだろう。
ガチャ。
「……何してんの?」
あ。
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