呪月島

mugens

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1話 無人島

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直哉「おい、大丈夫か!?」

りな「うぅぅ、あ、あなたは?!」

直哉「良かった、ずっと目を覚まさないから。」

直哉「俺は直哉、君は?」

りな「ありがとうございます。田中りなです。」

りな「ここはどこですか?」

直哉「多分無人島だと思います。」

直哉「俺は昨日からここにいて、色々探索したんだが、周りは海に囲まれている。
あるのは森だけ。」

りな「そんな、、、」

直哉「でも、きっと助けはくる!」

りな「そうだね、、他にも人はいるの?」

直哉「今は田中さんだけしか見ていない。」

りな「ねぇ、ここに来る前って何してた?」

直哉「それが、思い出せないんだ。」

りな「実は、私も」

直哉「でも、そんなことより今は飲み物とか探さないと!」

りな「この辺りには、川とかないの?」

直哉「見つからなかった、まだ森の奥にはいってないんだ。今は、鞄の中に水が少しあるだけだよ。
田中さんは、なにか持ってる?」

りな「私は、スマホだけ」

直哉「電波は?」

りな「駄目みたい、壊れちゃってる。」

直哉「そうか、とりあえず、森の中に何かあるか探してみるか。」

りな「そうだね」


二人は森の中へと、進んでいく。
そこで、小屋を見つけた。


りな「あ!家だ」

直哉「ホントだ!ボロボロだけど、誰かいるかも!」


ドン ドン


直哉「すいません!誰かいますか?」

直哉「すいません!」

りな「誰もいないのかな?」

直哉「開けてみよう!」


ガンッ ギィィ


直哉「誰かいますか?」

りな「誰も、いないね」

直哉「みたいだね」

りな「あ、缶詰がある!」

直哉「ホントだ!、サバ缶、腐ってないかな?」

りな「どうだろう、傷だらけでわからない」

直哉「でも、最悪これ食べるしかないね」

りな「そうなるね」

直哉「あ、ナイフもある」

りな「一応、持ってたほうがいいね」

直哉「うん」

りな「あっ!奥にも部屋がある!
見てくるね!」

直哉「わかった!なら、この辺調べてるね!」

りな「うん」


奥の部屋の扉を開けると


りな「きゃぁぁぁ!?」

直哉「どうした?!」

りな「あ、あ、あそこ!」

直哉「なんなんだ!これは!」

りな「だめ、もう無理!!」

直哉「ここに、住んでた人かも。」

りな「私達もこうなるのよ!」

直哉「大丈夫だよ!きっと助けが来るから!」

りな「スマホも使えないし、連絡手段ないじゃん!」

直哉「それは、、、」

直哉「とりあえず、冷静になろう!」

りな「うぅぅ、そうだよね、ごめん。」

直哉「気持ちは、わかるよ、こんなの」

りな「ねぇ、それにしても、なんで、骨がこんなに散らばっているのかな?」

直哉「ネズミとかが、食い荒らしたのかも」

りな「でも、おかしいよ!」

りな「だって、机の上にも足の骨みたいなののってるよ!!」

りな「ネズミが持ち上げたっていうの!?」

直哉「でも、それ以外に考えられない!」

直哉「誰か人が、動かしたっていうの?
なんの為に?」

りな「それは、わからないけど、、、
でも、ここは危険な感じがする!」

直哉「それは俺も思う。でも、他に小屋とかなかったら、それこそ危ない。」

りな「確かにそうだけど、、、」

直哉「それに、これ
かなり前の死体だよね?白骨化してるし」

りな「多分」

直哉「だよね、仮にこの人が殺されたとしても、犯人は、もうここにはいないんじゃないかな?食べ物も古いし」

りな「そうかも!死体がある小屋で暮らさないよね?普通」

直哉「だと思いたい!」

直哉「とりあえず、この部屋は使わないことにしよう。」

りな「そうだね」


二人はこの小屋で眠りについた。
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