牢獄の王族

夜瑠

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悔恨編

8.

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「んっ、あ、あぁ…!!そ……もっと、ん、、!」

「ふふ、ミーネはかわいいねぇ……知ってるよ、ここだ、ろ!!」

「んあぁ!!」


ガツガツと俺の身体を労る素振りなど無しに欲望のままに腰を打ち付けられる。この豚のような伯爵は客の中で最も俺を愛してくれる人だ。
初期から、それこそ初体験のときに立ち会った1人でもありすでに俺よりも俺の身体の快感を感じる場所を知られている。

「ミーネは少し奥に前立腺があるね。やらしい身体だよ、ほんと……ここもこんなに真っ赤になっちゃって。かわいいねぇ」

「んっ!あ、いま、だめ、、!!ちくびやめ、!ぅあ…!!」


唇で真っ赤に腫れ主張した胸の飾りを食んだり、舐めたり、吸ったりして、もう片方を優しく円を描くように撫ぜ、爪で引っ掻き、指の腹で強く押しつぶす。
数年前まで快感を感じたことも乳首が性感帯であることすら知らなかったのに今では客の姿をみたり、思い出すだけでピン、と主張し始め着物に擦れて快感を得てしまう。

なんと浅ましい身体になってしまったのか。


男の匂いを嗅ぐだけで、行為を思い出すだけで俺の身体の奥は疼き、腸液で自然と濡れるようになってしまった。

初めはその変化が怖くてすぐにこの伯爵に相談したら嬉しそうにその日は特に愛情を注いでくれた。

『すっかり雌になったんだね』

ニコニコと上機嫌で伯爵は言った。よく分からなかったが多分女も濡れるのだと思う。女との性交も後孔を使うのだろうか?そういえば女の裸体を見たことがないな、と思い当たる。

やはり違うのだろうか。

そういえば城にいたメイド達は胸の当たりが膨らんでいた。あの女騎士リアの言っていた胸当てとやらだろうか?だが鉄にしては柔らかかったような……?


「考え事とは余裕だね」

「っああ!?そこ、だめなとこ……!?ひっ、あ、んむ、んん、!ふ、ぁ…、、はぁ……!!」


伯爵が更に大きく腰をグラインドさせ俺の最奥を穿つ。結腸を割開くかのように強く叩かれ俺は痛みなのか快感なのかわからないままひどく乱れた。


やばい、しぬ。

まぁ光の御子だから死なないんだけど。


コツ、コツ、と場所を確かめるように何度か確かめると一層強く腰を打ちつけた。その拍子に更に入ったのがわかった。


「……か、は……!!あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙あ゙!?」

「お、入ったね。S字結腸。多分入ると思ってたんだよ。」

「……ゔあ゙……、!ぐっ……」

「おいおい飛ぶな飛ぶな、まだ夜は長いぞー?」


前々からS字結腸に到達させたいと言っていたのは知っていたが本当に届くとは…

頭が真っ白になって意識が飛びかける。

しかしすぐに激しいピストンが始まり意識が覚醒する。終わらない快感の波が襲い続ける。


はやくおわって
もっと突いて


二つの相反する思考がぐるぐると脳内を駆け巡る。怖いほどの快楽に頭がおかしくなりそうだ。



ゴツゴツと音が聞こえる。
パンパンと音が聞こえる。
アッアッと声が聞こえる。

全ては己から発せられる淫らな音。だがその音が激しくなるほど奥を突かれるのとは違った快感が俺を襲う。


伯爵が向かい合っていた俺の身体を抱き抱え膝の上に乗せる。


「───っあぁぁぁ!?ひっ、……!!」

「更に深いだろー?突くたびにS字結腸の中に入るぞー」

「やめ、むり、しぬ、あ゙、…っ!!」

「光の御子は死なないから大丈夫」


膝の上で揺さぶられ先程まででさえ深かったのに毎回S字結腸を抉られる。必死で伯爵に抱きつくがそれでも何も変わらなかった。
ポンポンと膝の上の自分の身体は揺さぶられるたび面白いほど大きく上下に動く。そのせいで先程よりピストンの範囲が広がった。


後孔の浅いところまで抜けかけるほどまでいくと次の瞬間には最奥に到達し更に奥へと進まれる。

痛いはずなのに気持ち良い。

伯爵によりこの4年の間あらゆる痛みを教えられた。手足をもがれ、瞳を潰され、爪を剥がされ、舌に切れ込みを入れられ。様々な痛みを与えられたあとまた抱かれるという習慣がついた。

いつの間にか俺は痛みがくると快感もくると学んでしまった。

最奥の入るところではないところまで割開かれているというのに俺は痛みも確かに感じているのにそれよりも快感を強く感じている。

そして段々と痛みが薄れ快感だけになってしまった。



「あっ、あ、きもち、ぃ!もっと、もっと突いて!」

「あぁ、ミーネなんてお前は可愛いんだ。お望み通り突いてやろう」

「ん゙ん゙、!!あっ、ぁ、んぁ、は…っ!」


乱れれば皆愛してくれる。

痴態を見せれば見せるほど客が増える。

みんな俺を俺自身を愛してくれる。


「可愛いよ、私のお人形ミーネ



だから俺の名を呼ぶその響きが愛情じゃないと気づかない振りをする。

「……もっと、アイシテ……」



交差しない思いの丈を長い夜の間俺達は、俺はぶつけ続けた。










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