ハルカ・カナタの宇宙戦争

morikawa

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第2章

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「まだ寝ぼけているのですか? カナタを守るため、そして白兵戦時の武器として使うために決まっているじゃないですか」

 きょとんとした顔でハルカは答える。

 ああ、そういえば昨夜寝る前に説明されてたよ。良く分らなかったけど。ゲノト連邦が私を狙う可能性があるとかどうとか。

「ん~、ホントに私が宇宙人に狙われるなんてことがあるの?」

 私はベッドの上で伸びをしながらハルカに尋ねた。

「当然ですよ。今地球で彼らに対抗できる戦力はカナタだけなのですから。それも私に乗っていない時が一番危険だと説明したじゃないですか」

 ハルカは少しむすっとした顔で答える。

 その顔を見ながら、無表情美少女のハルカさんにしては、昨日からずいぶん表情が顔に出るようになったなあと思う。ひょっとしたら今までは何か遠慮してたのかな? そんな必要無いのに。

「聞いてますか?」

 そんなことを考えていた私の頬を、ハルカがまたつねった。まあ、こうやって感情を出してくれるのは良いことなのかも。その方がよけい可愛いし。

「はい、聞いてまふよ」

 私はハルカの表情を鑑賞しながら答える。ハルカはそれを聞いて、私の頬から指を離す。顔は何か疑ってそうな表情だけど。

「でも、ホントにそんなことあるの? はっ? まさかこの地球はすでにそのナントカ連邦の手に落ちているとか? それとももう宇宙人が沢山暮らしているとか?」

 私は昔見たアニメとかマンガの世界が頭に浮かんで、ちょっと怖くなった。

「さすがに既に占領されているということはありませんし、住んでいるということもないと思いますよ」

 ハルカはベッドにゆっくりと腰をかけながら言った。

「ふ~ん、そうなの?」

「そうですよ。環境が違いすぎますからね」

「環境?」

「はい。何でも自分達を主体にして相手を考察するのは誤りの元です。例えば地球より高圧高温の惑星でも生命体が存在する場合もありますし、酸素を必要としない生命体もいます。それに、別に有機物のみが生命を誕生させる必須の要素とは限りませんしね」

「ふ~ん?」

 よく分かんないけど、私はとりあえずそう返事をした。

「ええ。簡単に言えば、カナタは地球より何十度も平均気温が高かったり、重力が何倍もあるような星に住みたいと思いますか? それにその星には酸素も無くて、さらには想像もつかない危険な細菌やウイルスが居るかもしれません」

「…あんまり想像できないけど、やだなあ。とても生きてられなそう」

 私はベッドから嫌々出て、着替えようとパジャマのボタンを外しながら答える。

「普通はそうですよね。ですから宇宙人も同じですよ。自分達の生まれ育った環境と違う惑星では、宇宙服無しでは生存できません。わざわざ住みたいなんて思いませんよ」

「へぇ? でもそれなら何も心配無いんじゃない?」

 私はパジャマの上下をさっさと脱ぎ棄てながら尋ねた。
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