放課後の図書室

くねひと

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#25 完全なる屈服

 竜崎の問いかけに、僕は深くうなずいた。
 いつのまにか額にはじっとりと脂汗あぶらあせがにじみ出ていた………。

「逝きたいなら、きちんと言葉にして頼むんだ」
「逝…せて、………さい……」
「聞こえないな。もっと大きな声で頼むんだよ」
「い、逝かせて…下さい……」
「声が小さい!」
「逝かせて下さい! お願いします」

 もう恥もてらいもなかった。
 みんなの前で自失する姿を晒してはならないという自制心は完全に消え失せていた。
 僕は完全に屈服したのだった。
 黒瀬と林がせせら笑う。

「フフフ、それでいいんだ」
 竜崎は芸をした犬に褒美を与えるように、再びバイブを僕の肉茎の先端に押し付けた。
 くううううう……。
 た、たまらない。逝く…。逝ってしまう………。

 しかし頃合いを見計らって、またも竜崎は意地悪くバイブを引いたのだ。
 またしてもはぐらかされてしまった僕は鬱屈した下半身の疼きをどうすることもできず、ただ竜崎を恨みがましく見つめるしかなかった。
「そんな目で見るなよ。お前を逝かせるのはじゃない」

 竜崎はバイブのスイッチを切ると、傍らのマコトに声を掛けた。
「マコト、リョウを楽にしてやんな」
「はい…」
 それまで竜崎の脇に立っていたマコトが僕に近づいてくる。

 図書室の中でのマコトのスクール水着にはいかにも場違いで強烈な違和感があった。その上両手は後ろ手に縛り上げられ、首輪さえめられているのだ(まあ僕自身人のことをあれこれ言える恰好ではないのだけれど…)。

 マコトは僕の前まで進み出ると、静かに屈みこんだ。そして何のためらいもなくそっと顔を僕の肉茎に寄せた。

 この間のときと同じように、マコトに口舌奉仕をして貰えるのだろうか?
 甘い期待感に胸が弾む。しかし同時に分銅をぶら下げた肉茎を見られているのかと思うと身の置き所のない羞恥心に襲われもするのだった。

 思わず後ずさろうとしても、黒瀬と林がまだ僕の脚をしっかりと押さえ続けているので、それもかなわない。ただマコトのすることをじっと見守るしかなかった…。

「まあ、こんなになって。可哀そうに………」
 マコトは眼前にある僕の肉頭を見つめている。
 細紐でくびられて血のめぐりが悪くなったせいで肉頭はうっ血しているのか普段のピンク色から青紫色に変化していた。
 その肉頭にマコトが唇を重ねた。

 しゃぶられる!
 僕は目を閉じた……。
 しかしマコトはすぐに口舌奉仕を始めはしなかった………。
 マコトは………、肉茎の鎌首に喰い入る細紐の結び目に歯を当てたのだ。
 錘をぶら下げた紐を僕の肉茎から外そうとしているのだ。

 あっ………。
 柔らかいマコトの唇が僕の肉茎に触れる。くすぐったい……。
 あっ…、あっ………。
 まるで羽毛で肉茎を撫ぜられたかのようだった。
 さっきまでのバイブの振動に比べたら、触れられているのか、触れられていないのかよく分からない微かな感触……。それなのに僕の心を甘くとろけさせていく………。
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