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第一章 人斬りの末期
第八話 隊長会議
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クラウディア・セレーネは王族に連なる公爵令嬢だ。
祖父に現国王の弟にあたる『ウォラント・せーレネ公』を持ち、父は王族直属の親衛隊の代表を務めている。
歴とした貴族の子女であり、彼女の一族も、彼女自身も王宮にも強い発言力を持っている。
才覚により一代で成り上がった、ヘルタの父上――我が国の宰相どのと違い、血と歴史と実績という、非常に多くのものを背負った少女だ。
さて、そんな彼女をなぜ俺が弟子にとったかといえば、それは俺がまだ現役で剣鬼と呼ばれていた時代に遡る。
原因は彼女の父上だ。
彼は当時、まだ親衛隊の代表の座になく、王の甥御というだけで王宮に出入りしている、なんとも危うい立場の人間だった。
王に出仕するには、やんごとなき血筋はもちろんのこと、『相応の実績』と『十分な実務能力』が必要とされる。しかし、王に気に入られていた不肖の甥御どのは、その辺りが未熟なまま、例外的に王宮勤めを開始することになった。
本人が望んだかどうかは定かではないが――。
結果、それを快く思わない王宮の貴族たちは、王の目を盗んで彼への嫌がらせを開始した。まあ、よくある話なのだが、王の甥御で副将軍の息子という立場が、甥御どのの判断を誤らせた。彼は自分に対して刃向かった者たちを、次々に王や父に讒言し、王宮から追い落として行ったのだ――。
行き着いた先は、追い出された貴族たちによる、公爵家への討ち入り。
王都の外れにあった立派な居館に火が放たれ、混乱のさなかに公爵夫人とその嫡男、継承権のない次男、嫡男の乳母兄弟、幾人かの使用人が惨殺された。
そして、当時まだ幼子だったクラウディアは貴族たちに拉致された。
甥御どのを王宮から追い出し、彼らが再び王宮の中枢に戻るための交渉材料に。
犯罪者にそんな権利なんてないってのにな。
人間ってのは追い込まれるとそこまで知性が落ちるのか、つくづくバカだねえと、俺はあのときほどしらけたことはない。
まあ、そんなことがありまして。
当時騎士団でイケイケの特攻隊長にして泣く子も黙る剣鬼だったフリード・アルトマンくんは、敵陣に一人で斬り込んで彼らのことごとくを撫で切りに絶命させると、あまりの惨劇に泣くこともできなくなった血まみれのクラウディアを抱えて帰還したってわけ。
当然「やり過ぎだバカ!」と師匠に怒られた俺は、しばらくクラウディアのトラウマ克服もかね、彼女の面倒役をすることになったわけです、はい。
いやはや、若さとバカはワンセットらしい。
笑うしかないねえ。
「団長。聞いておりますか?」
「……ん? 聞いてる聞いてる。なんだっけ、東通りにできたパン屋のバゲットが、外は固めなのに中はしっとりで抜群こりゃうまいって話しだったよな?」
「……はぁ。違います。ちゃんと話を聞いてください」
騎士団の中心になって辣腕を振るう不肖の弟子に、ちょっとおじさんの涙腺が弱くなっているうちに、話は進んでいたみたいだ。気を取り直すと、俺はかつての臆病な少女に「ごめん、もう一回説明してくれる?」と頼んだ。
千尋の谷を吹き抜けるような大きなため息をクラウディアが吐く。
すると他の隊長たちも追従するような苦笑いを浮かべた。
なんともしがたい居住まいの悪さに、俺は報告書――わら半紙に活版で印刷された、今回の事件のあらましと、被害者の氏名などのプロフィール、殺害時刻、殺害方法などがまとめられた書類――に目を向けるのだった。
やはり、頭部損壊による絶命か――。
「現在、深夜の王都で殺人事件が頻発しています。殺害方法から見て同一犯。目的は不明ですが、これ以上の犯行が続くようであれば王都の治安に関わります。王宮からも、速やかに犯人を捕縛し、民を安心させるようにと通達が来ました……」
流石に王室に連なる公女さまだ、そういう通達を受けるとはな。
普通、騎士団長の俺を通すもんじゃないだろうか。
それでなくても事務方を通しておくれよ。
彼らの面子もあるんだから。
なんにせよ、祖父と父親が国王と懇ろなクラウディアの口ぶりから、王宮内の空気は把握できた。親民派で人情家な国王さまは、夜ごと首都に響く無辜の民の断末魔に、ずいぶんと心を痛めていらっしゃるようだ。
又甥にまで直々に声をかけてなんとかしろと言われるのだからな。
こうなっては、騎士団としても動かねばならぬ。
それでなくても、まとめられた資料にはこちらとしてもこの事情を捨て置けない、気になる情報が記されていた。
「最初の被害者は、第一騎士団の構成員か。ライオット・ルスター。たしか、まだ入隊して二年だったな。剣筋が真っ直ぐとしたよい使い手だったが……」
そう呟くと、ギョッと場が静まりかえった。
さらにみんなして、こちらを信じられないような目を向けている。
俺、なにかしただろうか?
みんなの困惑の視線に俺まで困惑したその時、後ろの扉が開く。
「二人目の被害者は、第三騎士団のウォン・ラーダット。国王主催の武闘大会で優勝して、騎士団に入隊した暴れ馬。こちらは、団長とはまだお会いしていらっしゃいませんでしたね?」
「ん、あぁ、そうそう。名前は知っていたけれどね。いやぁ、武闘大会なんて、賞金もらったらさっさとばっくれてもいいもんなのに、最近の子は真面目だねえ」
会議室に入ってきたのはルーセルだ。
彼女は、俺が手に持っている資料と同じわら半紙を眺めながら、円卓の方へとやってくると俺の席の背後についた。それで隊長たちがほっとした顔をする。
「なるほど、ルーセルが予習させておいたのだな」と。
そこから、説明役をクラウディアより奪ったルーセルが、つらつらと事件のあらましを語り始める。
「三人目は再び、第一騎士団。最初の被害者だった、ライオットと同期入隊の、ステイン・マグレットです。剣の腕よりは、内偵能力に優れていますね」
「敵討ちでもしようとしたのかね。勝手はしないでもらいたいものだが」
「四人目はちょっと予想外ですね。第六騎士団、マルソー・ファーレーン。百人長の助役で、戦略魔法も扱えるインテリです。彼は……なぜ殺されたのでしょう?」
「そうだね。ここまでは曲がりなりにも剣客――と呼ぶかは別として、腕の立つ者を相手にしている。ここで途端に無差別殺人という趣が出てきた。実は一連の殺人には目的があって、それを隠すためにあえて殺害したとも考えられる」
「そういう意味では五人目も例外ですね。冒険者アビー。彼は、冒険者ギルドの等級ではCランク。中堅どころのそこそこの使い手の戦士です」
「騎士団から引き抜かれてもいいくらいの実力者だ。さて、騎士団員殺しをカモフラージュするためか。それとも、剣客殺しをカモフラージュするためか。なんにしても、この辺りから犯人は、この犯行を楽しむよようになってきている」
その時、クラウディアが唐突に円卓を叩いた。
随分と力を籠めたのだろう。太鼓でも叩いたような打擲音に、視線が再び彼女へと集まる。
金毛の美しき公爵令嬢は、その眉根を狭めると俺たちを睨んだ。
そこまで分かっているなら、なぜさっさと動かないのか。
そんな風に俺を責めているようだった。
静かに俺は目を瞑る。
「団長、とにかくこの事件をこれ以上放置するわけにはまいりません。騎士団としての方針を今すぐにでも決めてください」
「そうだなぁ、たしかにこれは騎士団として放っておけないな」
「第一騎士団はいつでも捜査に入れます。団長がご命令くだされば、一昼夜もかからずに犯人を捕縛し、処刑場に連れ立ててみせましょう」
「待て待て、行くのは裁判所だ。略式で死刑が許されるのは戦時だけだぞ?」
「冗談を言っているような猶予はないんですよ!」
再びクラウディアが円卓を叩く。
その剣幕に、妹弟子にあたるヘルタが頭を抱える。
船を漕いで居眠りをしていたカルラが目を覚ます。
リュッセルがこちらに同意するような顔を向け、ナスターシャが「面倒なことになったなぁ……」という感じに円卓に突っ伏して胸を潰した。
まあ、そうだな。
ここは騎士団長の俺が、びしっと決めないといけないよな。
とはいえ――。
「分かった。本件の捜査については、第一騎士団に一任する」
「……! ありがとうございます、先生ッ!」
「ただし、犯人はまだ泳がせろ。この殺人事件には、どうも計画性が感じられる。ただの衝動的な殺人と断定するには早い。実行犯の背後にいる、組織や黒幕を割り出すまでは、示威行動で犯人を牽制するに留めること……いいな?」
俺は騎士団としての事件の捜査に条件をつけた。
普段は聡明なのだが、ことこのような事件となると途端に直情的になる、第一騎士団隊長クラウディアは、俺の命令に悔しそうに歯がみをした。
ごめんな、クラウディア。
けど、お前にこの事件の捜査は、ちょっと難しいだろうから。
祖父に現国王の弟にあたる『ウォラント・せーレネ公』を持ち、父は王族直属の親衛隊の代表を務めている。
歴とした貴族の子女であり、彼女の一族も、彼女自身も王宮にも強い発言力を持っている。
才覚により一代で成り上がった、ヘルタの父上――我が国の宰相どのと違い、血と歴史と実績という、非常に多くのものを背負った少女だ。
さて、そんな彼女をなぜ俺が弟子にとったかといえば、それは俺がまだ現役で剣鬼と呼ばれていた時代に遡る。
原因は彼女の父上だ。
彼は当時、まだ親衛隊の代表の座になく、王の甥御というだけで王宮に出入りしている、なんとも危うい立場の人間だった。
王に出仕するには、やんごとなき血筋はもちろんのこと、『相応の実績』と『十分な実務能力』が必要とされる。しかし、王に気に入られていた不肖の甥御どのは、その辺りが未熟なまま、例外的に王宮勤めを開始することになった。
本人が望んだかどうかは定かではないが――。
結果、それを快く思わない王宮の貴族たちは、王の目を盗んで彼への嫌がらせを開始した。まあ、よくある話なのだが、王の甥御で副将軍の息子という立場が、甥御どのの判断を誤らせた。彼は自分に対して刃向かった者たちを、次々に王や父に讒言し、王宮から追い落として行ったのだ――。
行き着いた先は、追い出された貴族たちによる、公爵家への討ち入り。
王都の外れにあった立派な居館に火が放たれ、混乱のさなかに公爵夫人とその嫡男、継承権のない次男、嫡男の乳母兄弟、幾人かの使用人が惨殺された。
そして、当時まだ幼子だったクラウディアは貴族たちに拉致された。
甥御どのを王宮から追い出し、彼らが再び王宮の中枢に戻るための交渉材料に。
犯罪者にそんな権利なんてないってのにな。
人間ってのは追い込まれるとそこまで知性が落ちるのか、つくづくバカだねえと、俺はあのときほどしらけたことはない。
まあ、そんなことがありまして。
当時騎士団でイケイケの特攻隊長にして泣く子も黙る剣鬼だったフリード・アルトマンくんは、敵陣に一人で斬り込んで彼らのことごとくを撫で切りに絶命させると、あまりの惨劇に泣くこともできなくなった血まみれのクラウディアを抱えて帰還したってわけ。
当然「やり過ぎだバカ!」と師匠に怒られた俺は、しばらくクラウディアのトラウマ克服もかね、彼女の面倒役をすることになったわけです、はい。
いやはや、若さとバカはワンセットらしい。
笑うしかないねえ。
「団長。聞いておりますか?」
「……ん? 聞いてる聞いてる。なんだっけ、東通りにできたパン屋のバゲットが、外は固めなのに中はしっとりで抜群こりゃうまいって話しだったよな?」
「……はぁ。違います。ちゃんと話を聞いてください」
騎士団の中心になって辣腕を振るう不肖の弟子に、ちょっとおじさんの涙腺が弱くなっているうちに、話は進んでいたみたいだ。気を取り直すと、俺はかつての臆病な少女に「ごめん、もう一回説明してくれる?」と頼んだ。
千尋の谷を吹き抜けるような大きなため息をクラウディアが吐く。
すると他の隊長たちも追従するような苦笑いを浮かべた。
なんともしがたい居住まいの悪さに、俺は報告書――わら半紙に活版で印刷された、今回の事件のあらましと、被害者の氏名などのプロフィール、殺害時刻、殺害方法などがまとめられた書類――に目を向けるのだった。
やはり、頭部損壊による絶命か――。
「現在、深夜の王都で殺人事件が頻発しています。殺害方法から見て同一犯。目的は不明ですが、これ以上の犯行が続くようであれば王都の治安に関わります。王宮からも、速やかに犯人を捕縛し、民を安心させるようにと通達が来ました……」
流石に王室に連なる公女さまだ、そういう通達を受けるとはな。
普通、騎士団長の俺を通すもんじゃないだろうか。
それでなくても事務方を通しておくれよ。
彼らの面子もあるんだから。
なんにせよ、祖父と父親が国王と懇ろなクラウディアの口ぶりから、王宮内の空気は把握できた。親民派で人情家な国王さまは、夜ごと首都に響く無辜の民の断末魔に、ずいぶんと心を痛めていらっしゃるようだ。
又甥にまで直々に声をかけてなんとかしろと言われるのだからな。
こうなっては、騎士団としても動かねばならぬ。
それでなくても、まとめられた資料にはこちらとしてもこの事情を捨て置けない、気になる情報が記されていた。
「最初の被害者は、第一騎士団の構成員か。ライオット・ルスター。たしか、まだ入隊して二年だったな。剣筋が真っ直ぐとしたよい使い手だったが……」
そう呟くと、ギョッと場が静まりかえった。
さらにみんなして、こちらを信じられないような目を向けている。
俺、なにかしただろうか?
みんなの困惑の視線に俺まで困惑したその時、後ろの扉が開く。
「二人目の被害者は、第三騎士団のウォン・ラーダット。国王主催の武闘大会で優勝して、騎士団に入隊した暴れ馬。こちらは、団長とはまだお会いしていらっしゃいませんでしたね?」
「ん、あぁ、そうそう。名前は知っていたけれどね。いやぁ、武闘大会なんて、賞金もらったらさっさとばっくれてもいいもんなのに、最近の子は真面目だねえ」
会議室に入ってきたのはルーセルだ。
彼女は、俺が手に持っている資料と同じわら半紙を眺めながら、円卓の方へとやってくると俺の席の背後についた。それで隊長たちがほっとした顔をする。
「なるほど、ルーセルが予習させておいたのだな」と。
そこから、説明役をクラウディアより奪ったルーセルが、つらつらと事件のあらましを語り始める。
「三人目は再び、第一騎士団。最初の被害者だった、ライオットと同期入隊の、ステイン・マグレットです。剣の腕よりは、内偵能力に優れていますね」
「敵討ちでもしようとしたのかね。勝手はしないでもらいたいものだが」
「四人目はちょっと予想外ですね。第六騎士団、マルソー・ファーレーン。百人長の助役で、戦略魔法も扱えるインテリです。彼は……なぜ殺されたのでしょう?」
「そうだね。ここまでは曲がりなりにも剣客――と呼ぶかは別として、腕の立つ者を相手にしている。ここで途端に無差別殺人という趣が出てきた。実は一連の殺人には目的があって、それを隠すためにあえて殺害したとも考えられる」
「そういう意味では五人目も例外ですね。冒険者アビー。彼は、冒険者ギルドの等級ではCランク。中堅どころのそこそこの使い手の戦士です」
「騎士団から引き抜かれてもいいくらいの実力者だ。さて、騎士団員殺しをカモフラージュするためか。それとも、剣客殺しをカモフラージュするためか。なんにしても、この辺りから犯人は、この犯行を楽しむよようになってきている」
その時、クラウディアが唐突に円卓を叩いた。
随分と力を籠めたのだろう。太鼓でも叩いたような打擲音に、視線が再び彼女へと集まる。
金毛の美しき公爵令嬢は、その眉根を狭めると俺たちを睨んだ。
そこまで分かっているなら、なぜさっさと動かないのか。
そんな風に俺を責めているようだった。
静かに俺は目を瞑る。
「団長、とにかくこの事件をこれ以上放置するわけにはまいりません。騎士団としての方針を今すぐにでも決めてください」
「そうだなぁ、たしかにこれは騎士団として放っておけないな」
「第一騎士団はいつでも捜査に入れます。団長がご命令くだされば、一昼夜もかからずに犯人を捕縛し、処刑場に連れ立ててみせましょう」
「待て待て、行くのは裁判所だ。略式で死刑が許されるのは戦時だけだぞ?」
「冗談を言っているような猶予はないんですよ!」
再びクラウディアが円卓を叩く。
その剣幕に、妹弟子にあたるヘルタが頭を抱える。
船を漕いで居眠りをしていたカルラが目を覚ます。
リュッセルがこちらに同意するような顔を向け、ナスターシャが「面倒なことになったなぁ……」という感じに円卓に突っ伏して胸を潰した。
まあ、そうだな。
ここは騎士団長の俺が、びしっと決めないといけないよな。
とはいえ――。
「分かった。本件の捜査については、第一騎士団に一任する」
「……! ありがとうございます、先生ッ!」
「ただし、犯人はまだ泳がせろ。この殺人事件には、どうも計画性が感じられる。ただの衝動的な殺人と断定するには早い。実行犯の背後にいる、組織や黒幕を割り出すまでは、示威行動で犯人を牽制するに留めること……いいな?」
俺は騎士団としての事件の捜査に条件をつけた。
普段は聡明なのだが、ことこのような事件となると途端に直情的になる、第一騎士団隊長クラウディアは、俺の命令に悔しそうに歯がみをした。
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