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変化④
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相当に僕のことが好きじゃなければこうはならない。
そう思うと愛しくてたまらなくなり、自然と抱きしめる力が強くなる。
するとそれに呼応するかのように瑠衣ちゃんも抱きしめ返してくる。
「寂しかったんだね」
と言って頭を優しく撫でてあげると嬉しそうに笑ってくれる。
でもまだ完全に不安が取り除かれたわけではないようだ。
瑠衣ちゃんは不安そうに口を開く。
「わらわはヒナタと一緒に居たいのじゃ。ヒナタがそばに居るだけでいいのじゃ」
……この子はただただ純粋に僕と一緒に居たいのだ。
本当に僕を必要としてくれているのだ。
あまりの純真無垢っぷりになんだか涙が出そうになる。
ならせめて僕が家に居る間は好きなだけ甘えさせてあげよう。
もういいと満足するくらいに。
だから安心して欲しいなと想いを込めて優しく頭を撫でてあげる。
そこで、さっき瑠衣ちゃん用に契約してきたスマホを思い出す。
「瑠衣ちゃん、これ」
手提げ紙袋を差し出すと、
「なんじゃこれは?」
と受け取り中身を漁り始める。
そして箱からスマホを取り出すと不思議そうに眺めている。
どうやらスマホをどう扱えば良いのかわからないようである。
まあ、猫又だから当然か。
「僕と連絡取れる機械だよ」
僕は充電ケーブルに繋いで電源を入れてやり起動させる。
しばらくするとホーム画面が映る。
僕は手早くLINEをストアからダウンロードしてくると、瑠衣ちゃんのアカウントを作成して、僕のアカウントと友だち登録しておく。
これで、スマホさえあればいつでも瑠衣ちゃんとやりとりができる。
授業中に着信音が鳴ってくれるのは困るが、それはこちらが授業の間サイレントモードにしておけば問題はない。
すると瑠衣ちゃんは、
「そうなのか。どうすればいいんじゃ?」
とスマホを見て唸っている。
僕はとりあえずスマホのスリープ解除の仕方と、操作方法、LINEの使い方を教えてあげると、瑠衣ちゃんはたどたどしい手つきで文字を打ち始める。
しばらくすると僕のLINEにメッセージが入ってきた。
『ヒナタがだいすき』
と。
口で言われるのと違って文字で書かれるのは違った照れ臭さがあった。
「僕も大好きだよ、愛してる」
と彼女の肩を抱くと、彼女は嬉しそうに微笑んでくるのだった。
そう思うと愛しくてたまらなくなり、自然と抱きしめる力が強くなる。
するとそれに呼応するかのように瑠衣ちゃんも抱きしめ返してくる。
「寂しかったんだね」
と言って頭を優しく撫でてあげると嬉しそうに笑ってくれる。
でもまだ完全に不安が取り除かれたわけではないようだ。
瑠衣ちゃんは不安そうに口を開く。
「わらわはヒナタと一緒に居たいのじゃ。ヒナタがそばに居るだけでいいのじゃ」
……この子はただただ純粋に僕と一緒に居たいのだ。
本当に僕を必要としてくれているのだ。
あまりの純真無垢っぷりになんだか涙が出そうになる。
ならせめて僕が家に居る間は好きなだけ甘えさせてあげよう。
もういいと満足するくらいに。
だから安心して欲しいなと想いを込めて優しく頭を撫でてあげる。
そこで、さっき瑠衣ちゃん用に契約してきたスマホを思い出す。
「瑠衣ちゃん、これ」
手提げ紙袋を差し出すと、
「なんじゃこれは?」
と受け取り中身を漁り始める。
そして箱からスマホを取り出すと不思議そうに眺めている。
どうやらスマホをどう扱えば良いのかわからないようである。
まあ、猫又だから当然か。
「僕と連絡取れる機械だよ」
僕は充電ケーブルに繋いで電源を入れてやり起動させる。
しばらくするとホーム画面が映る。
僕は手早くLINEをストアからダウンロードしてくると、瑠衣ちゃんのアカウントを作成して、僕のアカウントと友だち登録しておく。
これで、スマホさえあればいつでも瑠衣ちゃんとやりとりができる。
授業中に着信音が鳴ってくれるのは困るが、それはこちらが授業の間サイレントモードにしておけば問題はない。
すると瑠衣ちゃんは、
「そうなのか。どうすればいいんじゃ?」
とスマホを見て唸っている。
僕はとりあえずスマホのスリープ解除の仕方と、操作方法、LINEの使い方を教えてあげると、瑠衣ちゃんはたどたどしい手つきで文字を打ち始める。
しばらくすると僕のLINEにメッセージが入ってきた。
『ヒナタがだいすき』
と。
口で言われるのと違って文字で書かれるのは違った照れ臭さがあった。
「僕も大好きだよ、愛してる」
と彼女の肩を抱くと、彼女は嬉しそうに微笑んでくるのだった。
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