上 下
1 / 1

開始早々のピンチ

しおりを挟む
「よし!高校行くか!」
俺の名前は西田春樹、市立徳山高校に通う高校1年だ。「成績は平凡、運動も平凡、何をやっても平均だ」とか「異世界に転生、転移しただと…」とか普通なら始まるんだろうが、平均じゃないし、異世界とかに行きませんし、というか行けないから安心してください。まぁ成績は239人中19位で顔面偏差値は43、まぁよくいるガリ勉だ。陰キャだからってライトノベルは読んでないし、美少女に優しくして惚れられるだなんてこともない。
「おっはよぅ!!!!」
「相変わらず元気だなぁ。その元気を分けてくれよw」
「春樹に我の力を分けてやろう!貴様を一瞬でビンビンにさせてやる!!!!」
「卑猥すぎるだろ!」
こいつは俺の親友であり、幼馴染の式野陣。まぁ腐れ縁?というやつだ。
さぁこの小説を読んでいる人は、「どうせ親友がサッカー部だ」とか「俺とは真逆でみんなから人気がある」とか「主人公は絶対帰宅部だろ」とか思っているだろうが残念だったな!!!!
主人公は園芸部だ!そして親友は廃部寸前の理科部に所属している!そして親友は学年で13位!さらには、親友はよくいる陰キャで馬鹿騒ぎをしているかわいそうなやつなのだ!!!
「そういえば理科部は陣一人だろ?どうすんだよ廃部しちまうぞ?」
「うーん……先生に賄賂渡せばおk!」
「そんなわけあるかい!てか所持金いくらだよ!」
「は?俺の財布はパンパンだぞ!」
「え、マジで?バイトでもしてんの?」
「パンパンだよ!!大量のレシートでな!!」
「だと思ったわ!んで本当はいくら持ってんの?」
「平安京…………」
「794円なんだ、てかわかりにくいわ!昨日5000円なかったか?」
「樋口さんはゲームソフトに飲み込まれました。」
「お、おう」
俺の毎日はこんな感じだ。いつも陣と話しながら歩いて学校に向かう。学校は近さで選んだから、徒歩10分くらいで着く
「ところで本当に部活はどうするんだよ?」
「やっぱり素直に部室は刀研究会に渡すしかないのかぁ」
「刀研究会?!そんな部活があんのか!」
「なんか最近、刀語とかいう刀が擬人化されるアニメが流行ってるらしくて、アニメ研究会が刀研究会に改名したんだよ。」
「へぇ~。んでその部活が欲しい部室が今の旧校舎化学室ってわけか」
「そうなんだよ。部員は俺だけだし、化学室はもう棚だけで研究なんかできないし、そろそろ潮時なのは察してたけどな」
「まぁ一応先生に廃部にはしないでくれって頼みに行くか?」
「じゃあ今日の昼休みに一生に行こうぜ!」
「おう!」
こうして俺たちの戦争が始まった。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...