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第47話 道具
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こうして、山奥にひっそりと建つ一軒家での宴の夜が終わり、生きてさえいれば誰にでも訪れる新しい朝を迎えた。
仙花一味と真如の各々が旅支度を済ませ、真如が最後の戸締まりをする。
現代において戸締まりとくれば「鍵」を掛けるのは当たり前である。
しかし江戸時代後期に「南京錠」が流行するまでは、一般庶民の家が確実に戸締まりされることはなかったらしい。
仙花の物語はまだ1600年代。ゆえに「南京錠」なる鍵は未だ登場してしていないはずである。
だが真如は戸を閉めたあとで鉄製の「南京錠」に似た鍵を掛け終えた。
初めて鉄製の鍵を目にした仙花が真如に問う。
「真如よ。たったいま戸に掛けたのはなんなのじゃ?」
「ホッホッホッ、これはのう。世界で既に使用されている家の戸締まり用の鍵じゃよ。仙人界にはのう、世界中から様々な道具や書物らが流れ込んで来るんじゃ。この鍵は仙人界の儂の家で使用していたものじゃよ」
「ほうほう、『世界』からのう...ところで『世界』とはなんじゃ?」
「...そうか、お主は若いから『世界』のことは余り知らんのじゃなぁ... 話せば長くなってしまうからのう...どれ、時間も勿体ないことじゃから歩を進めながら『世界』について少し教えてやろうかのう」
こうして仙花一味と真如の合わせて六人の旅が始まったのであった。
仙花一味と真如の各々が旅支度を済ませ、真如が最後の戸締まりをする。
現代において戸締まりとくれば「鍵」を掛けるのは当たり前である。
しかし江戸時代後期に「南京錠」が流行するまでは、一般庶民の家が確実に戸締まりされることはなかったらしい。
仙花の物語はまだ1600年代。ゆえに「南京錠」なる鍵は未だ登場してしていないはずである。
だが真如は戸を閉めたあとで鉄製の「南京錠」に似た鍵を掛け終えた。
初めて鉄製の鍵を目にした仙花が真如に問う。
「真如よ。たったいま戸に掛けたのはなんなのじゃ?」
「ホッホッホッ、これはのう。世界で既に使用されている家の戸締まり用の鍵じゃよ。仙人界にはのう、世界中から様々な道具や書物らが流れ込んで来るんじゃ。この鍵は仙人界の儂の家で使用していたものじゃよ」
「ほうほう、『世界』からのう...ところで『世界』とはなんじゃ?」
「...そうか、お主は若いから『世界』のことは余り知らんのじゃなぁ... 話せば長くなってしまうからのう...どれ、時間も勿体ないことじゃから歩を進めながら『世界』について少し教えてやろうかのう」
こうして仙花一味と真如の合わせて六人の旅が始まったのであった。
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