145 / 236
第144話 純粋
しおりを挟む
人が人への贈り物をする時の動機は様々あるのだろうけれど、大多数を占める動機とくれば、「受け取る人の喜ぶ姿を目にしたい」といったところではないだろうか。
否、もっと突き詰めれば、人の喜ぶ姿を目にして気持ち良くなる瞬間を味わいたいとといったところなのかも知れないが、取り敢えず今の場面においてそこら辺は考えまい。
この夫婦に限定して云うなれば、ただただ純粋に娘の喜ぶ姿を見たかっただけなのだから...
「お主らの気持ちも分からなくもないが、悪いことは言わぬ、その人形を人に贈るのだけはやめておけ、お主ら家族に必ずや大きな災いをもたらすであろう」
七体の地蔵を代表する一蔵がとんでもないことを夫婦に告げた。
清兵とトキが互いに視線を合わせ意思疎通をはかる。
否、もっと突き詰めれば、人の喜ぶ姿を目にして気持ち良くなる瞬間を味わいたいとといったところなのかも知れないが、取り敢えず今の場面においてそこら辺は考えまい。
この夫婦に限定して云うなれば、ただただ純粋に娘の喜ぶ姿を見たかっただけなのだから...
「お主らの気持ちも分からなくもないが、悪いことは言わぬ、その人形を人に贈るのだけはやめておけ、お主ら家族に必ずや大きな災いをもたらすであろう」
七体の地蔵を代表する一蔵がとんでもないことを夫婦に告げた。
清兵とトキが互いに視線を合わせ意思疎通をはかる。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
9
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる