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プロローグ〜第1話 旅立ちノ1
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[プロローグ]
時は徳川幕府の栄えた江戸時代初期。
かつて「水戸黄門」なる別称でその名を轟かせた徳川御三家の一統である水戸藩藩主にして家康の孫にあたる水戸光圀。
物語を進める上で「光圀(みつくに)」の人物象について少々語らなければなるまい。
有名な「水戸黄門」という呼称の由来は藩名である「水戸」と、権中納言(ごんちゅうなごん)の唐名である「黄門」をとり合わせたもので、歴史上で云えば実のところ「水戸黄門」と呼ばれた者は彼一人ではなく、他にも六人存在していたのだが、やはり「水戸黄門」と言えば人々の頭にまず浮かぶのは水戸光圀をおいて他にはないであろう。
幼少期には周りが手に負えないほどの悪餓鬼であった光圀にも、少年期になると学問などに興味が湧き本を読み出し、明君と語り継がれる水戸藩藩主を立派にまっとうする人物へと成長した。
しかし、そんな明君も人であるからには寄る年波に抗うことは出来ず、政治の一線から身を退き静かな隠居生活を送ることになる。
そんな折、あることをきっかけに助さんこと佐々木助三郎や、格さんこと渥美格之進らの武術の達人を引き連れ全国行脚の世直し旅を決行したのである......と云いたいところだけれど、悪を懲らしめ民を救うといった勧善懲悪をモットーに全国を歩いての世直し旅は事実と異なった。
実際に旅したのは水戸藩の周囲や江戸までを軽く旅した程度である。当然だが「うっかり八兵衛」や「風車の弥七」なども存在しない。
所謂「水戸黄門漫遊記」がフィクションであることは説明せずとも周知の事実。と、夢の無い話はこれくらいにしておこう。
いずれにしても水戸光圀が歴史上に名を刻み、人に慕われ恐れられる人物であったことは問答無用で間違い無いのだから...
はてさて、その光圀が十年近く隠居生活を送った場所は、自然の長閑な風景を見渡せる常睦太田に在る平家建ての西山御殿(せいざんごてん)。
晴れた空に澄んだ空気の中、鶯の美しい鳴き声が心地よい穏やかな春の日に響く。
西山御殿の縁側に胡座をかいて座る光圀がお気に入りの湯飲みを両手で持ち、隠居生活さながらの温和な表情で茶を啜っていた。
丁髷(ちょんまげ)をやめ、短く切った白髪と白髭は何の手入れもしてない風であるが決して不潔感は無く、むしろ清潔感があると言って良いほど不思議にも整っている。
服装は皮肉にも「越後の縮緬問屋の隠居翁」を連想させる召し物を身に着けていた。
遠くを望むその目は凛としているが優しく、目元の深い笑い皺は幾つも刻まれ柔かでよく笑う人柄を想像させる。
そんな自然体の老人が唇から湯飲みをそっと離し笑みを浮かべる。
「こっこっこっ。今日は本当に良い日和じゃわい。刀姫(かたなひめ)は儂と約束したことを覚えておるかのう.......」
光圀が口にした「刀姫」。それは未だ世には知られていない光圀の養子にして秘蔵の子である娘の二つ名であった。
刀姫の本名は仙花(せんか)。
仙花の二つ名を初めに付けて呼んだのは光圀である。
仙花がか弱き女でありながら、一本の刀を童の頃より肌身離さず腰帯びに差し続け、殊の外大切にしていたからという単純な理由で付けれた。
後にこの二つ名は大袈裟?にも「天賦疾風迅雷の刀姫」となるのだが、それはまだ幾ばくか先の話。
刀姫こと仙花と水戸光圀の出逢いは6年前に遡らないければならないが、過去に遡り二人が出逢うエピソードは一身上の都合によりまたの機会にしておこうかなっと。
[第1話 旅立ち]ノ1
胡座をかいたままぽかぽかとした陽気に促され、コクリコクリと首を縦に揺らしながらうたた寝をする光圀。
そんな気持ち良く眠る老人の耳へ遠くから一際元気な少女の声が届く。
「じっさま~!なかなか良い肉付きの豚を仕留めて参ったぞ!今宵は馳走じゃの~♪」
朝から狩りをするため山に入っていた本日付けで齢十六となる仙花がとびきり上機嫌で帰って来たのだ。
ここで気になる点を二つばかり。
一つ目は、養子とはいえれっきとした光圀の子であるというのに「じっさま」呼ばわりする点。年齢が離れ過ぎているため光圀自ら「その方が自然であろう」と「父」ではなく「爺」扱いをするよう仙花に言い聞かせたのである。
二つ目は、若い容姿に不似合い極まる年寄りのような喋り方。
光圀と初めて出逢った頃から変わらずこの口調で話す。
仙花の後ろを歩く付き添いの大人の男二人が、丈夫な木の棒に仕留めた「猪」を藁の紐でぶら下げ肩に抱えて続く。
「ほうほう、仙花か。早いものじゃ、もう狩りから帰って来おったわい...」
少女の声に反応した光圀が鼻提灯をパチっと鳴らして目を覚まし、西山御殿に通ずる道を歩いて来る仙花に気付き手を振った。
軽装の侍のような格好をした少女が庭先まで辿り着き、光圀に褒められたいのか額に矢の突き刺さった猪を跳び上がりながら指差して報告する。
「じっさま。しかと見てくれ。仙花は初めての狩りでこんな立派な豚を射ることが出来ましたぞ♪」
彼女は若々しく儚げなで透き通るような白い肌をしており、艶やかで黒く長い髪は桃色の布を使い後ろで結ってある。全てを見透かすようなキラキラと輝く眼に鼻筋の通った淡麗な顔つきは誰から見てもまごうことなき美少女であった。
「でかしたぞ仙花!流石は我が娘よ。あとで絹江に美味しく調理してもらわねばな。因みにそれは猪だ」
元藩主の威厳と迫力はどこへやら。
仙花を前にしてデレデレ顔をした光圀が手放しで褒め、さりげなくツッコミも忘れない。
絹江というのは西山御殿に住み込みで働く光圀付き世話役の齢四十の女性である。
「へ~ふ~ん。こやつは猪というのかぁ。また勉強になった。ありがとうじっさま♪」
仙花は若いこともあるけれど、何にでも興味を示す好奇心旺盛な少女でもあった。
猪を縛った縄を解く男二人のうち、齢二十二になる丈夫そうな身体付きをした男の方に光圀が声をかける。
「蓮左衞門よ。仙花の弓の腕前はどうだった?」
声を掛けられた男の名は槙島蓮左衞門(まきしまれんざえもん)。武芸の達人にして仙花の指南役でもある。蓮左衞門が光圀の方を振り返り真面目そうな顔を崩してニコッと笑う。
「えらいものを見せてもらいましたでござるよ。仙花様の矢は弧を描かず真っ直ぐ飛び、猪めの硬い骨をも射抜きました。弓の腕前は拙者を既に超えているかも知れませぬ、でござる」
蓮左衞門は何に影響を受けたのか不明だが、最近になって「ござる」を使い初めているらしく喋り方がぎこちない。
「そうかそうか。それは頼もしい限り。ならば旅に出しても大丈夫そうじゃのう。どう思う蓮左衞門?」
訊く光圀の表情に僅かだが陰りが見える。
「御老公...安心してくだされ。今の仙花様なら武士にも引けはとりませぬ。それに拙者がお供する故。でござる」
「おうっ!?」
仙花が不意に光圀の背中に飛びついた
「いよいよ遂にじっさまの夢を叶える世直しの旅に出してくれるのじゃな!」
「こっこっこっ。そう喜ぶでない。儂が寂しくなるではないか」
光圀は本心と冗談の入り混じった感情を込めてそう言った。
群雄割拠の時代を越え、泰平となった江戸の時代においてもまだまだ苦しんでる人々は全国に大勢いる。
そんな人々を直に会って救うべく、世直しの旅を計画していたのが、各藩の規律が厳しかった現状から実行に移すことは難しかった。
気付けば長旅に耐え得る身体ではなくなってしまった水戸光圀は、自身の夢であった「世直しの旅」を、生きているうちに仙花へと繋いでおきたかったのである。
時は徳川幕府の栄えた江戸時代初期。
かつて「水戸黄門」なる別称でその名を轟かせた徳川御三家の一統である水戸藩藩主にして家康の孫にあたる水戸光圀。
物語を進める上で「光圀(みつくに)」の人物象について少々語らなければなるまい。
有名な「水戸黄門」という呼称の由来は藩名である「水戸」と、権中納言(ごんちゅうなごん)の唐名である「黄門」をとり合わせたもので、歴史上で云えば実のところ「水戸黄門」と呼ばれた者は彼一人ではなく、他にも六人存在していたのだが、やはり「水戸黄門」と言えば人々の頭にまず浮かぶのは水戸光圀をおいて他にはないであろう。
幼少期には周りが手に負えないほどの悪餓鬼であった光圀にも、少年期になると学問などに興味が湧き本を読み出し、明君と語り継がれる水戸藩藩主を立派にまっとうする人物へと成長した。
しかし、そんな明君も人であるからには寄る年波に抗うことは出来ず、政治の一線から身を退き静かな隠居生活を送ることになる。
そんな折、あることをきっかけに助さんこと佐々木助三郎や、格さんこと渥美格之進らの武術の達人を引き連れ全国行脚の世直し旅を決行したのである......と云いたいところだけれど、悪を懲らしめ民を救うといった勧善懲悪をモットーに全国を歩いての世直し旅は事実と異なった。
実際に旅したのは水戸藩の周囲や江戸までを軽く旅した程度である。当然だが「うっかり八兵衛」や「風車の弥七」なども存在しない。
所謂「水戸黄門漫遊記」がフィクションであることは説明せずとも周知の事実。と、夢の無い話はこれくらいにしておこう。
いずれにしても水戸光圀が歴史上に名を刻み、人に慕われ恐れられる人物であったことは問答無用で間違い無いのだから...
はてさて、その光圀が十年近く隠居生活を送った場所は、自然の長閑な風景を見渡せる常睦太田に在る平家建ての西山御殿(せいざんごてん)。
晴れた空に澄んだ空気の中、鶯の美しい鳴き声が心地よい穏やかな春の日に響く。
西山御殿の縁側に胡座をかいて座る光圀がお気に入りの湯飲みを両手で持ち、隠居生活さながらの温和な表情で茶を啜っていた。
丁髷(ちょんまげ)をやめ、短く切った白髪と白髭は何の手入れもしてない風であるが決して不潔感は無く、むしろ清潔感があると言って良いほど不思議にも整っている。
服装は皮肉にも「越後の縮緬問屋の隠居翁」を連想させる召し物を身に着けていた。
遠くを望むその目は凛としているが優しく、目元の深い笑い皺は幾つも刻まれ柔かでよく笑う人柄を想像させる。
そんな自然体の老人が唇から湯飲みをそっと離し笑みを浮かべる。
「こっこっこっ。今日は本当に良い日和じゃわい。刀姫(かたなひめ)は儂と約束したことを覚えておるかのう.......」
光圀が口にした「刀姫」。それは未だ世には知られていない光圀の養子にして秘蔵の子である娘の二つ名であった。
刀姫の本名は仙花(せんか)。
仙花の二つ名を初めに付けて呼んだのは光圀である。
仙花がか弱き女でありながら、一本の刀を童の頃より肌身離さず腰帯びに差し続け、殊の外大切にしていたからという単純な理由で付けれた。
後にこの二つ名は大袈裟?にも「天賦疾風迅雷の刀姫」となるのだが、それはまだ幾ばくか先の話。
刀姫こと仙花と水戸光圀の出逢いは6年前に遡らないければならないが、過去に遡り二人が出逢うエピソードは一身上の都合によりまたの機会にしておこうかなっと。
[第1話 旅立ち]ノ1
胡座をかいたままぽかぽかとした陽気に促され、コクリコクリと首を縦に揺らしながらうたた寝をする光圀。
そんな気持ち良く眠る老人の耳へ遠くから一際元気な少女の声が届く。
「じっさま~!なかなか良い肉付きの豚を仕留めて参ったぞ!今宵は馳走じゃの~♪」
朝から狩りをするため山に入っていた本日付けで齢十六となる仙花がとびきり上機嫌で帰って来たのだ。
ここで気になる点を二つばかり。
一つ目は、養子とはいえれっきとした光圀の子であるというのに「じっさま」呼ばわりする点。年齢が離れ過ぎているため光圀自ら「その方が自然であろう」と「父」ではなく「爺」扱いをするよう仙花に言い聞かせたのである。
二つ目は、若い容姿に不似合い極まる年寄りのような喋り方。
光圀と初めて出逢った頃から変わらずこの口調で話す。
仙花の後ろを歩く付き添いの大人の男二人が、丈夫な木の棒に仕留めた「猪」を藁の紐でぶら下げ肩に抱えて続く。
「ほうほう、仙花か。早いものじゃ、もう狩りから帰って来おったわい...」
少女の声に反応した光圀が鼻提灯をパチっと鳴らして目を覚まし、西山御殿に通ずる道を歩いて来る仙花に気付き手を振った。
軽装の侍のような格好をした少女が庭先まで辿り着き、光圀に褒められたいのか額に矢の突き刺さった猪を跳び上がりながら指差して報告する。
「じっさま。しかと見てくれ。仙花は初めての狩りでこんな立派な豚を射ることが出来ましたぞ♪」
彼女は若々しく儚げなで透き通るような白い肌をしており、艶やかで黒く長い髪は桃色の布を使い後ろで結ってある。全てを見透かすようなキラキラと輝く眼に鼻筋の通った淡麗な顔つきは誰から見てもまごうことなき美少女であった。
「でかしたぞ仙花!流石は我が娘よ。あとで絹江に美味しく調理してもらわねばな。因みにそれは猪だ」
元藩主の威厳と迫力はどこへやら。
仙花を前にしてデレデレ顔をした光圀が手放しで褒め、さりげなくツッコミも忘れない。
絹江というのは西山御殿に住み込みで働く光圀付き世話役の齢四十の女性である。
「へ~ふ~ん。こやつは猪というのかぁ。また勉強になった。ありがとうじっさま♪」
仙花は若いこともあるけれど、何にでも興味を示す好奇心旺盛な少女でもあった。
猪を縛った縄を解く男二人のうち、齢二十二になる丈夫そうな身体付きをした男の方に光圀が声をかける。
「蓮左衞門よ。仙花の弓の腕前はどうだった?」
声を掛けられた男の名は槙島蓮左衞門(まきしまれんざえもん)。武芸の達人にして仙花の指南役でもある。蓮左衞門が光圀の方を振り返り真面目そうな顔を崩してニコッと笑う。
「えらいものを見せてもらいましたでござるよ。仙花様の矢は弧を描かず真っ直ぐ飛び、猪めの硬い骨をも射抜きました。弓の腕前は拙者を既に超えているかも知れませぬ、でござる」
蓮左衞門は何に影響を受けたのか不明だが、最近になって「ござる」を使い初めているらしく喋り方がぎこちない。
「そうかそうか。それは頼もしい限り。ならば旅に出しても大丈夫そうじゃのう。どう思う蓮左衞門?」
訊く光圀の表情に僅かだが陰りが見える。
「御老公...安心してくだされ。今の仙花様なら武士にも引けはとりませぬ。それに拙者がお供する故。でござる」
「おうっ!?」
仙花が不意に光圀の背中に飛びついた
「いよいよ遂にじっさまの夢を叶える世直しの旅に出してくれるのじゃな!」
「こっこっこっ。そう喜ぶでない。儂が寂しくなるではないか」
光圀は本心と冗談の入り混じった感情を込めてそう言った。
群雄割拠の時代を越え、泰平となった江戸の時代においてもまだまだ苦しんでる人々は全国に大勢いる。
そんな人々を直に会って救うべく、世直しの旅を計画していたのが、各藩の規律が厳しかった現状から実行に移すことは難しかった。
気付けば長旅に耐え得る身体ではなくなってしまった水戸光圀は、自身の夢であった「世直しの旅」を、生きているうちに仙花へと繋いでおきたかったのである。
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