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第1話 旅立ち ノ5
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梅干しが雪舟丸の額を直撃する寸前!
寝ている筈の雪舟丸の右腕が想像を絶する速さで動き梅干しを人差し指と中指の間に挟んで掴んだ!
さらには流れるように口へ運び一瞬とんでもなく酸っぱそうな表情をしたかと思うと、種子ごと飲み込み何事も無かったかのように寝息を立てて再び眠りにつく。
恐るべし!阿良雪舟丸!
仙花は目をキラキラと輝かせその様を目撃していた。
周りの者達も絶句して驚きを隠せないといった御様子。
「これはこれはたまげたぞ!!ならばこれならどうじゃ!!」
もう一度見たいという願望と試したい欲望から、沸騰した鍋に浸かる猪の肉を箸で掴み雪舟丸に投げつけた!
雪舟丸が今度もやはり寝たまま無意識による二本指無刀取りをするが!?
「あっぢーーーーーーーーっ!!!?」
肉に付いていた熱湯までは流石に掴めず額に飛び散り、瞼をカッと全開し絶叫をあげた!
しかし周囲一同はまた驚愕することになる。
なんと雪舟丸は熱々の肉を口に放り投げ、「はふいはふい!」と熱がりながらも噛んで飲み込んでしまい、直後に「すぴ~すぴ~」と眠ってしまったのだった。あり得ない。
「おっおお!ならばこれならどうじゃーーーっ!」
好奇心の収まらない仙花が鍋ごと投げようと掴んだ!が。
「せ、仙花様!?流石にそれは止めておきましょうでござるよーーーっ!」
蓮左衞門が容易に想像できる惨状が起こる前に慌てて止めに入り、すやすやと眠る雪舟丸は自身に降り掛かろうとした災難を免れたのであった。
願望を成就できず不貞腐れた顔をする仙花に光圀がに上機嫌で話しかける。
「どうじゃ。儂が揃えた旅のお供どもは?面白い奴らじゃろう?」
仙花が蓮左衞門、お銀、九兵衛、雪舟丸の順に顔を確かめ、笑顔を取り戻して返す。
「そうじゃなぁ。曲者がこれだけ揃えば愉快な旅は約束されたようなものかも知れんのう。誠に有り難き幸せじゃ。じっさま!」
「こっこっこっ。そうじゃろうそうじゃろう。儂もお主らと共に旅をしたくなってきたわい」
「光圀様それは如何様にも成りませぬ。お身体のことを考えれば長旅ができる道理は御座いません。だからこそ仙花様へ夢を託されたんでしょうに」
間髪入れずに絹江から念を押され、光圀が白髭を手で撫でながら「およよ」といった表情をする。
「しょ、承知しておるわい。全くもって絹江は口うるさくて敵わん」
冗談めかす光圀に蓮左衞門が言う。
「天下の水戸黄門の御老公も絹江殿の前では形無しですな」
「真にお主の言う通りじゃわい。ワッハッハッ」
「「「ワッハッハッハッ」」」
光圀の大きな笑い声に釣られ、その場の全員が、否、騒がしいなか平然と眠る雪舟丸以外の全員が大いに笑ったのだった。
寝ている筈の雪舟丸の右腕が想像を絶する速さで動き梅干しを人差し指と中指の間に挟んで掴んだ!
さらには流れるように口へ運び一瞬とんでもなく酸っぱそうな表情をしたかと思うと、種子ごと飲み込み何事も無かったかのように寝息を立てて再び眠りにつく。
恐るべし!阿良雪舟丸!
仙花は目をキラキラと輝かせその様を目撃していた。
周りの者達も絶句して驚きを隠せないといった御様子。
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もう一度見たいという願望と試したい欲望から、沸騰した鍋に浸かる猪の肉を箸で掴み雪舟丸に投げつけた!
雪舟丸が今度もやはり寝たまま無意識による二本指無刀取りをするが!?
「あっぢーーーーーーーーっ!!!?」
肉に付いていた熱湯までは流石に掴めず額に飛び散り、瞼をカッと全開し絶叫をあげた!
しかし周囲一同はまた驚愕することになる。
なんと雪舟丸は熱々の肉を口に放り投げ、「はふいはふい!」と熱がりながらも噛んで飲み込んでしまい、直後に「すぴ~すぴ~」と眠ってしまったのだった。あり得ない。
「おっおお!ならばこれならどうじゃーーーっ!」
好奇心の収まらない仙花が鍋ごと投げようと掴んだ!が。
「せ、仙花様!?流石にそれは止めておきましょうでござるよーーーっ!」
蓮左衞門が容易に想像できる惨状が起こる前に慌てて止めに入り、すやすやと眠る雪舟丸は自身に降り掛かろうとした災難を免れたのであった。
願望を成就できず不貞腐れた顔をする仙花に光圀がに上機嫌で話しかける。
「どうじゃ。儂が揃えた旅のお供どもは?面白い奴らじゃろう?」
仙花が蓮左衞門、お銀、九兵衛、雪舟丸の順に顔を確かめ、笑顔を取り戻して返す。
「そうじゃなぁ。曲者がこれだけ揃えば愉快な旅は約束されたようなものかも知れんのう。誠に有り難き幸せじゃ。じっさま!」
「こっこっこっ。そうじゃろうそうじゃろう。儂もお主らと共に旅をしたくなってきたわい」
「光圀様それは如何様にも成りませぬ。お身体のことを考えれば長旅ができる道理は御座いません。だからこそ仙花様へ夢を託されたんでしょうに」
間髪入れずに絹江から念を押され、光圀が白髭を手で撫でながら「およよ」といった表情をする。
「しょ、承知しておるわい。全くもって絹江は口うるさくて敵わん」
冗談めかす光圀に蓮左衞門が言う。
「天下の水戸黄門の御老公も絹江殿の前では形無しですな」
「真にお主の言う通りじゃわい。ワッハッハッ」
「「「ワッハッハッハッ」」」
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