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第3話 芥藻屑との戦 ノ6
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間が悪いというか運が悪いというか、否、ともすれば幸運だったのかもしれないが、全部で十二人の男達は揃いも揃って芥藻屑の象徴である『下衆』の文字が刻まれた黒い布を首に巻いている。
下衆な生き方をする集団自ら「下衆」の文字を象徴として掲げる行為はある意味「潔し」と言えるのかもしれない。
されはさておき、一人だけ馬に乗り、明らかに他の者達よりも位の高そうな三度笠を被った男が口を開く。
「そこの荷物持ち。俺たちのことを聞き出したいようだったな。さて、何を知りたい?」
痩せ型な三度笠の男は掠れた重い口調で蓮左衞門を弄り話しかけた。
「おっ!丁度良いところへ現れてくれたでござる。ん~、そうでござるなぁ....お主らはこの下総の地でどのような悪事をはたらいているでござるか?それと『荷物持ち』はやめてくれ。でござる」
「くっくく...分かったよ『ござる侍』。しかし悪党を地でいく俺たちにくだらんを訊くねぇ。そうさなぁ、盗み、殺し、誘拐、放火と悪いことは一通りやってるかねぇ...おっと!ここで説教はやめろよ。俺達の悪事を止めたきゃ力でねじ伏せるんだ。無論、出来ればの話しだがな」
三度笠の男に何かを告げようとした蓮左衞門を差し置いて仙花が口を出す。
「安心したぞ。お主らを滅ぼすという儂の考えは一点の曇りなく間違ってはいなかったようだ。因みにひょっとしてお主は芥藻屑頭領の韋駄地源蔵なのか?」
「くっくく。威勢がいい上に失敬なお姉ちゃんだ。だがこの俺が韋駄地様なわけがあるまいよ。冥土の土産に教えてやろう。俺の名は芥五人衆が一人、烈剣の四谷流甲斐(よつやるがい)だ。あの世へ抱えて持っていけ」
そう言い捨てた四谷が三度笠に手をかけ道横の草むらへ投げ飛ばす。
ハッキリと現れた顔は何気に整っており、頭の黒い長髪を後ろで結んでいて如何にも浪人風であった。
四谷の動きに合わせ、横にいる大柄な男が背中から金棒を取り出し、背後の面々もそれぞれの武器に手をかける。
「もう少し話をしたかったが、それだけ殺気を放たれてはこちらも応えるしかないのう。我が名は徳がっあ!?...え~っと、刀をこよなく愛す刀姫こと仙花!儂の名は冥土の土産にせんで良し!」
一瞬「徳川」を名乗ろうとした仙花だったが寸前で踏み止まり、なんとか言葉の摺り替えに成功して腰の脇差「風鳴り」の柄に手をかける。
互いの殺気が一触即発の空気を生み出したその時!
「仙花様!お待ちを!この場にて試したいことがございます!後ろへお下がりくださいませ!」
お銀は声を張り上げそう言うと、すかさず居眠り中の雪舟丸の背中をドッと蹴って芥藻屑の目前に差し出した!?
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三度笠の男に何かを告げようとした蓮左衞門を差し置いて仙花が口を出す。
「安心したぞ。お主らを滅ぼすという儂の考えは一点の曇りなく間違ってはいなかったようだ。因みにひょっとしてお主は芥藻屑頭領の韋駄地源蔵なのか?」
「くっくく。威勢がいい上に失敬なお姉ちゃんだ。だがこの俺が韋駄地様なわけがあるまいよ。冥土の土産に教えてやろう。俺の名は芥五人衆が一人、烈剣の四谷流甲斐(よつやるがい)だ。あの世へ抱えて持っていけ」
そう言い捨てた四谷が三度笠に手をかけ道横の草むらへ投げ飛ばす。
ハッキリと現れた顔は何気に整っており、頭の黒い長髪を後ろで結んでいて如何にも浪人風であった。
四谷の動きに合わせ、横にいる大柄な男が背中から金棒を取り出し、背後の面々もそれぞれの武器に手をかける。
「もう少し話をしたかったが、それだけ殺気を放たれてはこちらも応えるしかないのう。我が名は徳がっあ!?...え~っと、刀をこよなく愛す刀姫こと仙花!儂の名は冥土の土産にせんで良し!」
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互いの殺気が一触即発の空気を生み出したその時!
「仙花様!お待ちを!この場にて試したいことがございます!後ろへお下がりくださいませ!」
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