44 / 131
第3話 芥藻屑との戦 ノ8
しおりを挟む
「おお!?雪舟丸が目覚めたぞ!いよいよ本領発揮と言ったところかのう♪のうのうお銀♪ウズウズが収まらぬゆえ参戦したいのだがぁ、良いであろうか!?」
「駄目です」
お姉色の濃いお銀に猫撫で声作戦で挑んだ仙花は冷ややかに瞬殺されあえなく撃沈した。
そわそわしながら戦いたそうにしている蓮左衞門も挑む!
「い、いやぁ、お銀殿!幾らなんでもあれでは多勢に無勢でござるよ!助太刀に入った方がぁ...」
「駄目と言ったら駄目!今は耐えて居眠り侍の実力を測ることが先決。かの宮本武蔵に勝ったと豪語する者の強さをとくと見せてもらいましょう」
「「なんですとっ!?」」
お銀の衝撃的な話に仙花と蓮左衞門の二人が同時に目を丸くして驚いた。
「あらあら。お二人とも昼飯時の会話を聞いていなかったようで...本人に真実か否かを確かめましたら面と向かって「勝った」と言い切ったのですよ。あの、宮本武蔵にねぇ...」
武芸に通ずる者なら一度は耳したことがあるであろう「二刀流の武蔵」の名。
蓮左衞門が既知であったことはもとより、仙花も光圀から何度も聞かされたかつての最強剣士の名である。
「ならば一見の価値あり、だのう」
「で、ござるなぁ...」
仙花と蓮左衞門の二人は打って変わって静雪舟丸の戦いぶりを観することに決め込んだのだった。
と三人がそんな会話をしているあいだに雪舟丸と四谷流甲斐は間合いを取り直し、土滑とその他大勢は雪舟丸を取り囲んだ陣形となっている。
「死ねぇっ!」
居眠り侍の実力を知っていればしなかっただろうが、背後の数名が不用意にも一斉に斬りかかった!
襲う男達の気を感知し、すぐさま反応した雪舟丸が素早く四谷に背を向け刀を振る!
「ヒュン!」
「ヒュヒュン!」
斬られたと思われる三人の動きが止まり、先頭の男の頭が首から横にずれ始め、残りの二人も同じくして首から切れた頭がドサドサと地面に落ちた。
光速は別格とし、速さの最上位を言葉で表現するなら「神速」が相応しいだろうか?
だとすればそれは真に「神速」の剣捌きであったに違いない。
敵のその他大勢が神業を目にして蒼白となり黙るところ、芥五人衆の一人四谷流甲斐が呟く。
「おいおい、いや、おいおいおい。なんてこったい。有り得ねぇ速さじゃねぇか...だが、面白くなって来たねぇ」
雪舟丸の剣捌きを見て驚いたのは何も敵ばかりではなかった。
「ほえぇ~、こりゃたまげた。目で追うのがやっとの速さだわい」
「えっ!?仙花様には今の太刀筋が見えていたでござるか?」
「駄目です」
お姉色の濃いお銀に猫撫で声作戦で挑んだ仙花は冷ややかに瞬殺されあえなく撃沈した。
そわそわしながら戦いたそうにしている蓮左衞門も挑む!
「い、いやぁ、お銀殿!幾らなんでもあれでは多勢に無勢でござるよ!助太刀に入った方がぁ...」
「駄目と言ったら駄目!今は耐えて居眠り侍の実力を測ることが先決。かの宮本武蔵に勝ったと豪語する者の強さをとくと見せてもらいましょう」
「「なんですとっ!?」」
お銀の衝撃的な話に仙花と蓮左衞門の二人が同時に目を丸くして驚いた。
「あらあら。お二人とも昼飯時の会話を聞いていなかったようで...本人に真実か否かを確かめましたら面と向かって「勝った」と言い切ったのですよ。あの、宮本武蔵にねぇ...」
武芸に通ずる者なら一度は耳したことがあるであろう「二刀流の武蔵」の名。
蓮左衞門が既知であったことはもとより、仙花も光圀から何度も聞かされたかつての最強剣士の名である。
「ならば一見の価値あり、だのう」
「で、ござるなぁ...」
仙花と蓮左衞門の二人は打って変わって静雪舟丸の戦いぶりを観することに決め込んだのだった。
と三人がそんな会話をしているあいだに雪舟丸と四谷流甲斐は間合いを取り直し、土滑とその他大勢は雪舟丸を取り囲んだ陣形となっている。
「死ねぇっ!」
居眠り侍の実力を知っていればしなかっただろうが、背後の数名が不用意にも一斉に斬りかかった!
襲う男達の気を感知し、すぐさま反応した雪舟丸が素早く四谷に背を向け刀を振る!
「ヒュン!」
「ヒュヒュン!」
斬られたと思われる三人の動きが止まり、先頭の男の頭が首から横にずれ始め、残りの二人も同じくして首から切れた頭がドサドサと地面に落ちた。
光速は別格とし、速さの最上位を言葉で表現するなら「神速」が相応しいだろうか?
だとすればそれは真に「神速」の剣捌きであったに違いない。
敵のその他大勢が神業を目にして蒼白となり黙るところ、芥五人衆の一人四谷流甲斐が呟く。
「おいおい、いや、おいおいおい。なんてこったい。有り得ねぇ速さじゃねぇか...だが、面白くなって来たねぇ」
雪舟丸の剣捌きを見て驚いたのは何も敵ばかりではなかった。
「ほえぇ~、こりゃたまげた。目で追うのがやっとの速さだわい」
「えっ!?仙花様には今の太刀筋が見えていたでござるか?」
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる