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第3話 芥藻屑との戦 ノ26
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「うむ、あの構えは間違いなく居合抜き、抜刀術だな。ならば儂も対抗してやろう」
蓮座衞門に言われるまでもなく気づいていたらしい彼女が、雅楽奈亜門に等し所作にて刀を構えた。
それは正に居合抜きの構えだった。が、急に辺りがしんと静まり返って微妙な空気が流れる。
意思の構えのまま暫く固まっていた雅楽奈亜門がやや呆れ気味に問う。
「...................訊くが。お前...その構えは正気の沙汰か?」
仙花が首を傾げながら不思議そうな顔をして答える。
「...ん?儂は可笑しい構えは取っておらぬ筈だが?これは至極真っ当な居合抜きの構えと知るぞ」
「いやいやいや。呆れるぜ刀姫。居合術は敵を迎撃する上においてこそ技本来の力を発揮できると云うもの。二人とも迎撃体制になってしまえば、こうして互いに見合って固まるは必然ではないか?」
「!?」
言われた仙花の顔がポッと赤くなる。
恐らくは居合術の使い道を詳しく知らなかったことを恥じているのであろう。
「....そ、そんなことは言われんでも当然知っておったわ!お主にとっての居合術は迎撃において放つものという固定観念が強すぎるのだな!剣道はもっと柔軟な思考で学ばねばならぬと思うぞ!」
口ではそう言っても完全に真っ赤っかになった顔が内心で起こっている混沌を物語っていた。
当たり前だけれど?仙花はここでこんなことでは挫けない。
突然何かを閃いた表情になり雅楽奈亜門へ向かって言い放つ。
「ハッハッハッ!お主は悪党の癖に何処となく憎めぬところがある!だが憎めぬところがあると言ってもお主らの犯してきた罪は大きい!ゆえに次で叩っ斬ってやるから覚悟せよ!お主の知らぬ先攻的な抜刀術でな!」
「....もう、なんでもいいから早く掛かって来いよ」
半ば会話に疲れたといった具合の雅楽奈亜門が緩んだ集中力を取り戻す。
仙花の方はと云うと居合抜きの構えを解き、横に付けていた鞘を背中に近い方へ移動させ、履いていたワラジを脱ぎ捨て足袋を地べたにつけ、腰を折って前に重心をおく低い姿勢を取った。
「刀姫こと水戸の仙花。いざ参る!」
「ダシュッ!!」
そ周りで眺めていた者のほとんどは彼女が一瞬消えたような錯覚を覚え見失う。彼女の驚異的な瞬発力によってあり得ない速さで駆け出したために起きた現象である。
っという間に仙花は敵の懐へ飛び込んだ!
「ビュッ!!」
居合術によって引き出された雅楽奈亜門史上最速の剣が、彼女を真っ二つにせんと斜めの剣線を描く!!
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それは正に居合抜きの構えだった。が、急に辺りがしんと静まり返って微妙な空気が流れる。
意思の構えのまま暫く固まっていた雅楽奈亜門がやや呆れ気味に問う。
「...................訊くが。お前...その構えは正気の沙汰か?」
仙花が首を傾げながら不思議そうな顔をして答える。
「...ん?儂は可笑しい構えは取っておらぬ筈だが?これは至極真っ当な居合抜きの構えと知るぞ」
「いやいやいや。呆れるぜ刀姫。居合術は敵を迎撃する上においてこそ技本来の力を発揮できると云うもの。二人とも迎撃体制になってしまえば、こうして互いに見合って固まるは必然ではないか?」
「!?」
言われた仙花の顔がポッと赤くなる。
恐らくは居合術の使い道を詳しく知らなかったことを恥じているのであろう。
「....そ、そんなことは言われんでも当然知っておったわ!お主にとっての居合術は迎撃において放つものという固定観念が強すぎるのだな!剣道はもっと柔軟な思考で学ばねばならぬと思うぞ!」
口ではそう言っても完全に真っ赤っかになった顔が内心で起こっている混沌を物語っていた。
当たり前だけれど?仙花はここでこんなことでは挫けない。
突然何かを閃いた表情になり雅楽奈亜門へ向かって言い放つ。
「ハッハッハッ!お主は悪党の癖に何処となく憎めぬところがある!だが憎めぬところがあると言ってもお主らの犯してきた罪は大きい!ゆえに次で叩っ斬ってやるから覚悟せよ!お主の知らぬ先攻的な抜刀術でな!」
「....もう、なんでもいいから早く掛かって来いよ」
半ば会話に疲れたといった具合の雅楽奈亜門が緩んだ集中力を取り戻す。
仙花の方はと云うと居合抜きの構えを解き、横に付けていた鞘を背中に近い方へ移動させ、履いていたワラジを脱ぎ捨て足袋を地べたにつけ、腰を折って前に重心をおく低い姿勢を取った。
「刀姫こと水戸の仙花。いざ参る!」
「ダシュッ!!」
そ周りで眺めていた者のほとんどは彼女が一瞬消えたような錯覚を覚え見失う。彼女の驚異的な瞬発力によってあり得ない速さで駆け出したために起きた現象である。
っという間に仙花は敵の懐へ飛び込んだ!
「ビュッ!!」
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