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第3話 芥藻屑との戦 ノ94
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結局のところ、蓮左衛門と雪舟丸の二人が彼女の身を案じて屋根上まで駆けつけたものの、「鬼武者」韋駄地源蔵と彼に巣食う怪異の「鬼」を一人で討伐した仙花。
芥藻屑を片付けたことによりずっと張っていた気が一気に緩みその場に座り込む。
「儂はもうクタクタだ。蓮左衛門、雪舟丸。すまぬがお銀と九兵衛、それに解放した皆をこの社まで連れて来てくれぬか?」
「承知したでござる!」
「あ、仙花様。拙者は未だ寝ては駄目...」
「駄目だ」
「しょ、承知...」
蓮左衛門は即答し、居眠り侍の雪舟丸はごねようとして即座に完封された。
二人が皆の休む森へ向かい、暫くして仙花の待つ蛇腹の中央社へぞろぞろと皆が集まって来る。
その中にはもちろん九兵衛の姿はあったけれど、顔の傷を特別な薬で治すと約した若い娘の姿が見えない。実は九兵衛が森で皆に薬を与え終え、待つよう言っておいてた草の茂みに向かうと娘の姿はなく、彼は辺りを探すも見つからず諦めていたのだった。
顔に傷を持つ娘がなぜ姿を消してしまったのか?その答えを九兵衛が知ることになるのは未だ先の話である...
下に集まった人々を中央社の屋根上から眺める仙花。その横に才色兼備のくノ一お銀の姿があった。彼女は仙花らが芥藻屑の者どもと戦う最中も絶えず動き続け、森で休む人々の護衛に芥藻屑の残党狩りを行った影の功労者である。
「仙花様、先ほど蓮左衛門から韋駄地を討つまでの過程を訊き及びました。此度は縦横無尽の活躍をされ、御身も健全な御様子で嬉しく存じます」
「うむ、其方もご苦労であったな。しかしまぁ、蛇腹周辺で生活する人々はこれで落ち着いた暮らしができるというものであろう」
「左様にございますねぇ。御老公が仙花様の行いを耳にしたなら、きっと満面の笑みで喜ばれることでしょう」
「ハハハ、そうであろうなぁ。喜ぶ姿が目に浮かぶ...」
お銀の賞賛する言葉に仙花が労いの言葉で返し二人は目を合わせて微笑み合う。
仙花が言ったように、蛇腹周辺の町や村に住む人々は、この先何十年ものあいだ悪党に襲われることなく平穏無事に暮らすことになる。
何故なら、この地域に一帯に存在していた山賊や野盗やらは、芥藻屑に吸収されるか亡き者にされていたからだ。
仙花一味の成した芥藻屑討伐の功績は、長きに渡り大いに人々のためになったわけである。
二人が微笑みながら会話をしていると、蓮左衛門、雪舟丸、九兵衛の男衆三人もやって来て五人全員が揃った。
芥藻屑を片付けたことによりずっと張っていた気が一気に緩みその場に座り込む。
「儂はもうクタクタだ。蓮左衛門、雪舟丸。すまぬがお銀と九兵衛、それに解放した皆をこの社まで連れて来てくれぬか?」
「承知したでござる!」
「あ、仙花様。拙者は未だ寝ては駄目...」
「駄目だ」
「しょ、承知...」
蓮左衛門は即答し、居眠り侍の雪舟丸はごねようとして即座に完封された。
二人が皆の休む森へ向かい、暫くして仙花の待つ蛇腹の中央社へぞろぞろと皆が集まって来る。
その中にはもちろん九兵衛の姿はあったけれど、顔の傷を特別な薬で治すと約した若い娘の姿が見えない。実は九兵衛が森で皆に薬を与え終え、待つよう言っておいてた草の茂みに向かうと娘の姿はなく、彼は辺りを探すも見つからず諦めていたのだった。
顔に傷を持つ娘がなぜ姿を消してしまったのか?その答えを九兵衛が知ることになるのは未だ先の話である...
下に集まった人々を中央社の屋根上から眺める仙花。その横に才色兼備のくノ一お銀の姿があった。彼女は仙花らが芥藻屑の者どもと戦う最中も絶えず動き続け、森で休む人々の護衛に芥藻屑の残党狩りを行った影の功労者である。
「仙花様、先ほど蓮左衛門から韋駄地を討つまでの過程を訊き及びました。此度は縦横無尽の活躍をされ、御身も健全な御様子で嬉しく存じます」
「うむ、其方もご苦労であったな。しかしまぁ、蛇腹周辺で生活する人々はこれで落ち着いた暮らしができるというものであろう」
「左様にございますねぇ。御老公が仙花様の行いを耳にしたなら、きっと満面の笑みで喜ばれることでしょう」
「ハハハ、そうであろうなぁ。喜ぶ姿が目に浮かぶ...」
お銀の賞賛する言葉に仙花が労いの言葉で返し二人は目を合わせて微笑み合う。
仙花が言ったように、蛇腹周辺の町や村に住む人々は、この先何十年ものあいだ悪党に襲われることなく平穏無事に暮らすことになる。
何故なら、この地域に一帯に存在していた山賊や野盗やらは、芥藻屑に吸収されるか亡き者にされていたからだ。
仙花一味の成した芥藻屑討伐の功績は、長きに渡り大いに人々のためになったわけである。
二人が微笑みながら会話をしていると、蓮左衛門、雪舟丸、九兵衛の男衆三人もやって来て五人全員が揃った。
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