転んだら異世界統一の刑だった!〜元暗殺者の国盗り物語〜 第一部

流川おるたな

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忍者への修行

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「...........」

 俺が質問に答えず黙っていると、ガビトさんが顔を崩して話す。

「お主のここまでの様子を窺っておれば、普通の人間で無いのはこの年寄りの目をしても分かってしまうわい」

 今までの言動や表情で筒抜けだったか。

「そりゃそうですよね。隠してもしょうがないなぁ。ガビトさんの言う通り俺は転生人です」

 ふと思う、この世界に転生人は何人いるのだろう?
 シャーリやドワーフのバースさん、そしてガビトさん。みんな俺が言い出す前に転生人というワードを使っていた。
 これは以前からこの世界に転生人が存在している事を意味している。
 察するに、現状において転生人が複数人居ると思って間違い無さそうだ。

「転生人は特殊能力を授かってこの世界に現れると云うが、お主にも何かしらの特殊能力が備わっているのか?」

 ガビトさんはどこまで転生人について知っているのだろう?

「俺の特殊能力は恐らく、身体能力の飛躍的向上といったところですかね」

 本当にこれが特殊能力なのか確かめる術が無いのだからこう言うしかない。

「ならば短期での免許皆伝もあながち夢物語では無かろう...」

 ガビトさんは何か考えているようだった。

「詳しい修業内容を教えて貰えないでしょうか?」

「...ふむ、通常は基礎体力作りも修行の一環なのだが、お主の場合は省いてしまおう」
 それは有り難い、早速時短できたな。

「よってお主には忍術の修行から入ってもらう。忍術には火遁、水遁、土遁、風遁、雷遁の5種の属性があるのだが、各属性の初歩的な忍術から習得するのだ」

 忍術か、魔法みたいでなんだか楽しみになって来た。

 ガビトさんが修行について続けて話す。

「忍術はチャクラと呼ばれる神気的なものを練り上げて使うのだが、そのチャクラをコントロールする鍛錬として、明日から三日間の座禅とそのあと更に三日間の立禅を行う。その間は水以外の物を口にする事を禁ずる。心しておけよ」

 精神的な鍛錬は前世での合気道習得時に多少の経験があったが、6日間の絶食の経験は一度も無かった。

「明日からですね。分かりました、よろしくお願いします」

 気の引き締まった俺は正座してお辞儀した。

「修行の間はこの家に寝泊まりすると良い。部屋は腐るほど余っておるからのう」

 ガビトさんがそう言ってロロアさんに目配せする。

「畏まりました。部屋の準備をしておきます。お二人は別々の部屋がよろしいですよね?」

 ロロアさんが聞くまでも無い事を俺達に聞いて来た。

「もちのろんです!」

 俺が言う前にシャーリが怒ったような顔で強く返した。
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