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序章
28話目 残った映像
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こうして警護担当の暮井冬春が合流したことにより、桐生家に使える全員が揃ったことになる。
そこでプロメテウスを含め、昨日、突然現れ桐生要を殺し屋敷をほぼ全壊して去った侵入者達が何者なのかを追求する話し合いの場が設けられた。
「プロメ、監視カメラに映っていた映像は残ってないか?俺もここに来るまでに色々考えては見たんだが、やはり映像が残っていればそれを観た方が手取り早いと思ってな」
桐生要の屋敷には破壊される以前は十数台の監視カメラが設置されていた。だが黒川とプロメテウスの二人で外へ出た際に、全ての監視カメラが壊れていたことを確認済みであった。
「監視カメラは全て破壊されましたが、映像の記録はわたしのメインサーバーにバックアップをとってございますので視聴は可能でございます。ご覧になりますか?」
三人が同時に頷く。
「畏まりました。では少々お待ちください」
プロメテウスが自身の右こめかみに人差し指の先端を当て両目を閉じて数秒後。
すると突然の機械音と同時に何も無かったフロアの一端が動き出し、床から100インチほどのモニターが現れた。
「「「おおぅ!?」」」
三人が同時に驚き、知りたがりの環奈がプロメテウスに訊ねる。
「いっ、いったいどういう仕組みなのさプロメ?」
とった姿勢を1ミリも崩さないプロメテウスが即答する。
「わたしのこめかみの奥には超小型のマイクロチップが埋められております。そして右手の人差し指に埋められたこちらも超小型の特殊装置を当てることにより、メインサーバー内のわたしと情報を共有し、あくまでもメインAIであるわたし命令を下すことで様々ことを成せるようになっているのでございます」
「へっ、へぇ~。プロメには驚かされっぱなしだけれど、ほんとにあんたは凄いんだねぇ」
「お褒めの言葉ありがとうございます。それはさておき、只今より残っている映像記録をモニターに映し出しますが、効率良くご視聴いただくためにモニターを15分割し、それぞれの監視カメラの映像を同時に流しますのでご了承ください」
プロメテウスが言い終わった直後、モニターの黒い画面に映像が映し出された。
一つの画面を15分割した映像をくまなく観ることなど常人にはまず不可能であろうけれど、ここにいる四人は常人の域を超えた者達ばかりである。
動体視力においてはこの中でも随一の環奈が分析し声に出す。
「プロメが言ってた通り20人は確実に居るねぇ。屋敷の中に居たから気付かなかったけれど、三分の一くらいは分散して屋敷の壁に爆弾を仕掛けてたのか...」
そこでプロメテウスを含め、昨日、突然現れ桐生要を殺し屋敷をほぼ全壊して去った侵入者達が何者なのかを追求する話し合いの場が設けられた。
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桐生要の屋敷には破壊される以前は十数台の監視カメラが設置されていた。だが黒川とプロメテウスの二人で外へ出た際に、全ての監視カメラが壊れていたことを確認済みであった。
「監視カメラは全て破壊されましたが、映像の記録はわたしのメインサーバーにバックアップをとってございますので視聴は可能でございます。ご覧になりますか?」
三人が同時に頷く。
「畏まりました。では少々お待ちください」
プロメテウスが自身の右こめかみに人差し指の先端を当て両目を閉じて数秒後。
すると突然の機械音と同時に何も無かったフロアの一端が動き出し、床から100インチほどのモニターが現れた。
「「「おおぅ!?」」」
三人が同時に驚き、知りたがりの環奈がプロメテウスに訊ねる。
「いっ、いったいどういう仕組みなのさプロメ?」
とった姿勢を1ミリも崩さないプロメテウスが即答する。
「わたしのこめかみの奥には超小型のマイクロチップが埋められております。そして右手の人差し指に埋められたこちらも超小型の特殊装置を当てることにより、メインサーバー内のわたしと情報を共有し、あくまでもメインAIであるわたし命令を下すことで様々ことを成せるようになっているのでございます」
「へっ、へぇ~。プロメには驚かされっぱなしだけれど、ほんとにあんたは凄いんだねぇ」
「お褒めの言葉ありがとうございます。それはさておき、只今より残っている映像記録をモニターに映し出しますが、効率良くご視聴いただくためにモニターを15分割し、それぞれの監視カメラの映像を同時に流しますのでご了承ください」
プロメテウスが言い終わった直後、モニターの黒い画面に映像が映し出された。
一つの画面を15分割した映像をくまなく観ることなど常人にはまず不可能であろうけれど、ここにいる四人は常人の域を超えた者達ばかりである。
動体視力においてはこの中でも随一の環奈が分析し声に出す。
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