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ノ3 即蘭眉雲峡(そくらんびうんきょう)
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「愚かなり!もう歯痒いったらありゃしないわねぇ!さっきから勿体ぶって名乗らないあなた!貴方なんかどうせ仙女か何かなんでしょうに!」
「はっ!?はいぃ!?なな何を訳の分からないことを言うかと思えば!わわ我がせせせ仙女ですってぇっ!?そそそんなわけないじゃない!?我はあれよあれ!たま~に世の中へ『ノリ』で降臨するめ、め女神よ!そう我は天より舞い降りた女神様なのよーーーーーっ!」
女が激しく動揺しながら言い放ったけれど、仙花の一行は皆がみなしらけた顔をして彼女を眺めていた。
波の音すら消えてシ~ンとなった空気の中、仙花が冷めた口調で女に問う。
「...仙女、なんじゃろ?」
「...はい、仙女です」
女は登場した時とはまるで別人のように凹んだ顔で答えた。
「って、なんなのよ~!あんた達は~!?我は仙女よ仙女!最も神に近しい存在にして、だだっ広い知識と知性にに溢れ、地上を這って生きる無能な人間どもに無い類稀な能力を併せ持ち、人格にも優れた種である『仙人』なのよ!もっと尊び敬うが良いわ!きゃはははっ♪」
何か吹っ切れたのか、先程の調子を水を得た魚のように取り戻し、一気に捲し立てる仙女であった。
「...おやおやおや、幼き頃より想像していたものとは大違い。尊い存在の仙人にも当たり外れがあったのですねぇ。無論、残念なことに貴方は外れの部類に属すようですが」
元々口の悪いお銀が痛烈な言葉を浴びせ掛けた。
「ほ、ほう。人間ごときが言ってくれるではないか...こうなれば目にものを見せてやろう。我が名は即蘭眉雲峡(そくらんびうんきょう)。我を怒らせたことをあの世で深く後悔するが良い」
仙女なのにもはや悪党の如き文句を並べる始末の雲峡であった。
癖者揃いの仙花一行を相手にした彼女は可哀想と云えば可哀想なのだが、自業自得なところも大いに否めない。
「自称」仙女が天叢雲剣を止めた杖を己の頭上に振りかざす。
「我が仙器の威力を思い知れ!唸れ雷禅杖(らいぜんじょう)!流転雷鳴(るてんらいめい)!」
ちょっと残念な仙女の雲峡が「雷山棒」と呼んだ杖を豪快に振り下ろす!
「ズッ!!ズゥオン!!!!」
仙花一行の目に眩い閃光が「ピカッ!」と飛び込み、間を置かず地の避けるような爆音が上がった!
余りの眩しさによって暫時的に視力を失っていた仙花らが回復すると...
「ぬぉわっ!!??ななななんとっ!?これは大地震でも起きたような有様にござる~!」
最初に大きな声を発し、退けぞってしまうほど驚いたるは蓮左衞門であった。
「はっ!?はいぃ!?なな何を訳の分からないことを言うかと思えば!わわ我がせせせ仙女ですってぇっ!?そそそんなわけないじゃない!?我はあれよあれ!たま~に世の中へ『ノリ』で降臨するめ、め女神よ!そう我は天より舞い降りた女神様なのよーーーーーっ!」
女が激しく動揺しながら言い放ったけれど、仙花の一行は皆がみなしらけた顔をして彼女を眺めていた。
波の音すら消えてシ~ンとなった空気の中、仙花が冷めた口調で女に問う。
「...仙女、なんじゃろ?」
「...はい、仙女です」
女は登場した時とはまるで別人のように凹んだ顔で答えた。
「って、なんなのよ~!あんた達は~!?我は仙女よ仙女!最も神に近しい存在にして、だだっ広い知識と知性にに溢れ、地上を這って生きる無能な人間どもに無い類稀な能力を併せ持ち、人格にも優れた種である『仙人』なのよ!もっと尊び敬うが良いわ!きゃはははっ♪」
何か吹っ切れたのか、先程の調子を水を得た魚のように取り戻し、一気に捲し立てる仙女であった。
「...おやおやおや、幼き頃より想像していたものとは大違い。尊い存在の仙人にも当たり外れがあったのですねぇ。無論、残念なことに貴方は外れの部類に属すようですが」
元々口の悪いお銀が痛烈な言葉を浴びせ掛けた。
「ほ、ほう。人間ごときが言ってくれるではないか...こうなれば目にものを見せてやろう。我が名は即蘭眉雲峡(そくらんびうんきょう)。我を怒らせたことをあの世で深く後悔するが良い」
仙女なのにもはや悪党の如き文句を並べる始末の雲峡であった。
癖者揃いの仙花一行を相手にした彼女は可哀想と云えば可哀想なのだが、自業自得なところも大いに否めない。
「自称」仙女が天叢雲剣を止めた杖を己の頭上に振りかざす。
「我が仙器の威力を思い知れ!唸れ雷禅杖(らいぜんじょう)!流転雷鳴(るてんらいめい)!」
ちょっと残念な仙女の雲峡が「雷山棒」と呼んだ杖を豪快に振り下ろす!
「ズッ!!ズゥオン!!!!」
仙花一行の目に眩い閃光が「ピカッ!」と飛び込み、間を置かず地の避けるような爆音が上がった!
余りの眩しさによって暫時的に視力を失っていた仙花らが回復すると...
「ぬぉわっ!!??ななななんとっ!?これは大地震でも起きたような有様にござる~!」
最初に大きな声を発し、退けぞってしまうほど驚いたるは蓮左衞門であった。
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