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ノ39 絶望的強さ
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真如の身体が受けた衝撃波によって空中に舞い、大皿に乗っていた串団子も散乱してしてしまった。
次の瞬間!
「ビュッ!」
「ドゴォッ!」
「ぐっ!??」
閃光の如き速さで仙花に接近した亜孔雀が鳩尾に痛恨の一撃を入れ、軽く吹き飛んだ身体が反応の鈍い九兵衛に激しくぶつかる!
「んばっ!!??」
「ゴッロゴロゴロゴロゴロ!」
仙花に怪我を負わせては一大事と、九兵衛は彼女をがっちりと抱きしめ身を呈して地を転がった。
「ちっ!」
「シュッ!」
あまりの速さに仙花を守ることの叶わなかったお銀が舌打ちして悔しがり、即座にクナイを亜孔雀に向けて反撃に転じるも、放った先に亜孔雀の姿は無く行き所を失ったクナイが虚しく空を斬った。
「くっ!」
お銀が一頻りに歯痒さを覚えるのを他所に、亜孔雀が次に標的にしたのは刀を抜き放って構えていた蓮左衛門であった。
あっという間に間合いを詰めた亜孔雀が、蓮左衛門の攻撃しようとする初動以前に彼の心臓の付近に重く速い一撃を浴びせる。
「ズン!!」
「がはッ!!??」
心臓に強烈な衝撃を受けた蓮左衛門の顔が苦痛に歪み、フラフラと後退りして力無く後ろへ倒れた。
と、背後に忍び寄っていたお銀が高く跳躍して渾身の技を放つ!
「雷遁!迅雷八つ裂き挽歌!!」
現時点でのお銀の使える最高にして最速の技「迅雷八つ裂き挽歌」。雷をその身に帯びて放つこの技は、限界を超えた威力と速さを兼ね備えた、敵を一瞬で八つ裂きにしてしまう脅威的なものであった!のだが!?
「なっ!?」
「ミシィッ!!!」
亜孔雀はとっくに気付いていたと言わんばかりに、身体を素早く回転させお銀を狙い澄ましたかのように裏拳を放ち、間一髪で反応したお銀の防御する両腕に直撃させた!
「ぎぎっ!」
歯を食いしばって耐えたお銀の身体が突風に煽られた布団の如く飛ばされた!
人智を超える恐るべき速さで動き続け、圧倒的な力で猛者揃いの仙花一味を翻弄していく亜孔雀。
このままでは全滅もあり得るかも知れない。だが、未だに一度も攻撃を受けていない男が亜孔雀の前に立ちはだかる。
そう、亜孔雀が現れた時から存分に警戒していたこの男。神速の剣技と退魔の力を秘めた神器、雨叢雲(あめのむらくも)の剣を所持する居眠り侍こと阿良雪舟丸である。
「...やってくれたな化け物め、このままでは済まさん」
今まで怒りを露わにすることのなかった雪舟丸の顔は、怒りを表現するには十分過ぎるほどに変わっていた。
此処でようやく動きを止めた亜孔雀がそんな雪舟丸を眺めて嘲笑う。
次の瞬間!
「ビュッ!」
「ドゴォッ!」
「ぐっ!??」
閃光の如き速さで仙花に接近した亜孔雀が鳩尾に痛恨の一撃を入れ、軽く吹き飛んだ身体が反応の鈍い九兵衛に激しくぶつかる!
「んばっ!!??」
「ゴッロゴロゴロゴロゴロ!」
仙花に怪我を負わせては一大事と、九兵衛は彼女をがっちりと抱きしめ身を呈して地を転がった。
「ちっ!」
「シュッ!」
あまりの速さに仙花を守ることの叶わなかったお銀が舌打ちして悔しがり、即座にクナイを亜孔雀に向けて反撃に転じるも、放った先に亜孔雀の姿は無く行き所を失ったクナイが虚しく空を斬った。
「くっ!」
お銀が一頻りに歯痒さを覚えるのを他所に、亜孔雀が次に標的にしたのは刀を抜き放って構えていた蓮左衛門であった。
あっという間に間合いを詰めた亜孔雀が、蓮左衛門の攻撃しようとする初動以前に彼の心臓の付近に重く速い一撃を浴びせる。
「ズン!!」
「がはッ!!??」
心臓に強烈な衝撃を受けた蓮左衛門の顔が苦痛に歪み、フラフラと後退りして力無く後ろへ倒れた。
と、背後に忍び寄っていたお銀が高く跳躍して渾身の技を放つ!
「雷遁!迅雷八つ裂き挽歌!!」
現時点でのお銀の使える最高にして最速の技「迅雷八つ裂き挽歌」。雷をその身に帯びて放つこの技は、限界を超えた威力と速さを兼ね備えた、敵を一瞬で八つ裂きにしてしまう脅威的なものであった!のだが!?
「なっ!?」
「ミシィッ!!!」
亜孔雀はとっくに気付いていたと言わんばかりに、身体を素早く回転させお銀を狙い澄ましたかのように裏拳を放ち、間一髪で反応したお銀の防御する両腕に直撃させた!
「ぎぎっ!」
歯を食いしばって耐えたお銀の身体が突風に煽られた布団の如く飛ばされた!
人智を超える恐るべき速さで動き続け、圧倒的な力で猛者揃いの仙花一味を翻弄していく亜孔雀。
このままでは全滅もあり得るかも知れない。だが、未だに一度も攻撃を受けていない男が亜孔雀の前に立ちはだかる。
そう、亜孔雀が現れた時から存分に警戒していたこの男。神速の剣技と退魔の力を秘めた神器、雨叢雲(あめのむらくも)の剣を所持する居眠り侍こと阿良雪舟丸である。
「...やってくれたな化け物め、このままでは済まさん」
今まで怒りを露わにすることのなかった雪舟丸の顔は、怒りを表現するには十分過ぎるほどに変わっていた。
此処でようやく動きを止めた亜孔雀がそんな雪舟丸を眺めて嘲笑う。
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