セカンドライフを異世界で

くるくる

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1話 異世界

「ここが異世界…の森の中…」がくりと項垂れる。

  なぜに森…森には魔物が出る。他の場所にも出るだろうが森は危ないイメージがある。とりあえずもう少し安全な場所を探して、ステータスやアイテムボックスの中身を確認したい。ここが神様の言った通りMMORPGのような世界ならできるだろう。目に見える範囲に何かいないか注意深く周りを見回して進んでいると、頭の中でポーンと電子音が鳴る。

  これって何かのお知らせみたいな…確認したい気持ちが急くが今は場所探しを優先する。周りを気にしながら明るい方へ進む。数分歩くと少し開けた場所に出た。

 「湖…」
  そこだけぽっかりと木が無くて頭上からは太陽の光が降り注ぎ、湖面はキラキラと光を反射し輝いて見えた。
 「綺麗…」
  しばし見とれてしまった。

  そうだステータス!我に返って近くの切り株に座る。目を閉じてステータス、と念じてみると頭の中にに画面が現れる。よくあるネットゲームの様だ。

 名前   ナツメ
年齢    17
種族    人族

レベル    1
 HP     50
 MP      3

スキル
弓術   1
 料理   1
 裁縫   1
 調合   1
 採取   1
 農業   1
 解体   1
 釣り   1
 探索   1 NEW

固有スキル
獲得経験値2倍



  MPが3…本当に魔力が少ないんだ。スキルは探索にNEWって事はさっきの電子音はこれを獲得しました、のお知らせかな。他は前の世界での経験だろうけど…調合?何かあったかな?…まあいいか。それにこの固有スキルは助かるよね。魔力がない分他でカバーしなきゃならないもんね。にしても17歳とは!10歳も若くなってしまった。アラサーだったのが17…嬉しいけど。

  よし、次はアイテムボックスだ。といっても箱ではなくウエストポーチ型をしてる。開けるとポーチの中身の一覧表が浮かぶ。食べ物や装備、その他の物などに分かれて収納されている。コレ、と思うと物が手に出てくる。ゲームではよくあるシステムだが実際に使ってみるとその便利さは感動ものだ。さて中身は…

冒険者装備
テント
毛布
 手ぬぐい
石鹸
 着替え
水筒
ナイフ

 板
 弓
 矢筒に入った矢
デカマッチ

 着替えに石鹸まで…で、何このマッチ、大きさは500mlのペットボトルを少し細くした感じ。先に紅い球が付いている。どんな角度から見てもマッチにしか見えない。振ってみたりするが何の変化もない。どこかにスイッチとか…と探っていると

 ポーン

 さっきも聞いた音だ。確認すると解析スキルが表示されていた。やった!早速使う。

 <解析>  たいまつ 魔道具 

  たいまつ…これが。つけかたは分からなかったが、後でまたやってみよう。

  さっきステータス画面で見た時間は午後2時だった。今から歩いても日が暮れるまでに森を抜けられるか分からないし、今日はここで野営かな。魔物が怖いけど…ここは少し拓けてるからましだよね。一応弓も装備もあるし。スキルを試してみながら食べ物とか探してみよう。そうだ、その前に冒険者装備に着替えよう。と言っても旅人の服という感じだが。ちなみに今の私はオフホワイトのブラウスにオレンジのふんわりとしたスカート、可愛らしいエプロンにブーツという、どこぞの牧場ガールみたいな格好だ。…神様の趣味かな。

  探索で警戒しながら気になっていた採取を使ってみる。
 <探索>大丈夫、何もいない。
 <採取>

  わ…凄い…森のあちこちが光っている。1つの光に近づくと生えている草が光っていた。解析してみると
<解析>  薬草 調合材料  とある。
  なるほど、使えるものをと思いながら採取を使ったからか。何となく分かった。この調子で色々集めよう。









 2時間後、湖のぞばに戻り採れたものを整理する。

  薬草、白薬草、毒消しの実は回復薬の材料。アコの実は果物。ドリの実は木の実。丸茸、平茸はきのこ。ラントマリー、ハコナズナはハーブ。ポフの花は布の材料になるらしい。焚き木も拾って来た。ただ金寿草という草だけは解析しても???マークが並んでいて分からなかった。調合の材料っぽいんだけど、スキル1では作れないって事かな?

  薬草などはしまい、2種類のきのこは葉っぱにくるんで少しだけ水を入れた鍋で蒸す事にする。その前にテントを張っておこう。

  さあ、たいまつの出番だけど…どう見てもデカイマッチだ。物は試し、球を地面でマッチのようにこするとボウッと勢いよく火が付いた。
 「やった、着いた!」
  あれ、でもこれ消すときはどうするの?

  …少し待ってみると火が小さくなってきた。ホッ。









 夕食後、神様から貰ったものを解析してみることにした。神様効果が付いていたのはこんな感じだ。

 <解析>  テント    魔道具  魔物除け付与   
      冒険者服一式  軽装備  防御力増加付与
      ショートボウ   弓   軌道補正付与
        鉄矢     矢   威力増加付与
      ダガーナイフ   短剣  威力増加付与

  水筒も魔道具だった。…神様、ちょっと軽いなんて思ってゴメンナサイ。お祈りしておこう。弓は高校でやっていたけど、だいぶ前で自信がなかった。ありがたい。

  一射してみようと立ち上がる。弓を構え矢を番える。弦を引き的にした木をめがけて放つ。勢いのついた矢はドスン!と重い音をたてて命中した。木にはひびが入っていた。スピードも威力も、私の知っている物とは段違いだった。

  まだ早いがテントで寝ることにした。2枚あった毛布の1枚を下に敷き、もう1枚をかける。神様の魔道具テントなので夜中も安心だ。目を閉じるとすぐに眠気が襲ってきてあっという間に眠ってしまった。どこでも眠れるのは私の特技だ。









 朝、簡単に朝食を済ませてテントを片付け、火の後始末をしたら、水筒に水を入れる。…凄い量入った気がする。魔道具って凄い。
  弓は手に持ち、矢筒に矢を入れて背負う。そしてあらかじめ考えていた方向へと歩き出した。時刻は5時。

  探索、採取を使いながら歩く事1時間、森の出口が見えたと思ったらそこには探索に光る赤いマーカー。丸まるとした大きな鳥だ。
  …あれは倒さないと森を出られそうにない。よし、念のためダガーを腰のベルトに挟んでおく。まだ距離があるので見つからないように細心の注意を払って射程範囲まで移動していく。

  ポーン

 頭の中で音が響くが確認している暇はない。何とか距離を詰められた。鳥の動きを盗み見て、後ろを向いた隙にパッと出て射る。矢は足の付け根に当たって血が飛び散り、鳥はグギャー!と騒いでいるが転がって起き上がれない。間をおかずにもう一射、確実に仕留められるように狙って射る。腹に矢が刺さった鳥は動かなくなった。近づいて解析する。 

 <解析> コカトリス 魔物 レベル3

  コカトリスを木のないスペースを選んで処理を始める。スキルの効果か、だいぶスムーズに出来た。どこが討伐部位かは分からなかったが、トサカと羽、尾羽を汚れていないところを選んで取っておく。

  両親は私が生まれてすぐに亡くなって祖父母に育てられた。祖母はとても優しい人で料理、裁縫をはじめ色々教わった。反対に祖父は厳しい人だった。男の子が欲しかったらしく、私は小さな頃から山にたびたび連れて行かれた。中学になると鳥の解体もやらされた。そして5年前に祖母が亡くなると後を追うように祖父も亡くなってしまった。

  処理が終わり、さっきの電子音の確認をする。確認するとスキルは隠密だった。自分のレベルも2になっていた。固有スキルバンザイ。

  矢は回収して水筒の水で洗ってからしまう。弓もしまって、鳥を手に持って森を出ると遠くに街道が見える。あの道まで出れば誰かいるかも。人が居たら道が聞ける!

  その前に鳥を何とかしないと。川があれば中を洗いたいんだけど…この辺にはないのかな。街道の方まで行ってみよう。

  数分で街道まで出ると街道に沿って川が流れていた。良かった、このまま鳥を持って歩く訳にはいかない。さっさと済ませよう。
  先に森で見つけてきた大きな葉っぱを洗っておいてから鳥を洗い、座って休みながら水気を飛ばす。したたり落ちない程度になったところで葉っぱにくるんでボックスの中に。中の物は混ざらないので葉っぱなしでも大丈夫だろうが気分的な問題だ。

  30分ほど歩いた頃、道の向こうから馬車が来るのが見えた。マーカーは青1つ、黄色1つ。青が人で黄色が馬かな。第一異世界人だ!端に避けて待つ。馬車は私が声をかける前に止まった。

 「どしたい嬢ちゃん、こんなところで。親とはぐれたか?」
  乗っていたおじさんが降りて声をかけてくれた。言葉が分かる事にホッとする。
 「いえ、両親はいません。祖父母も亡くなったので…」と言うと
「あ、ああ…そうか、悪い事聞いたね」
  とすごく申し訳なさそうにするおじさん。それ以上は聞かないでくれた。

 「いえ、いいんです。あの、街はここからどれくらいかかりますか?」

 「この先にリグレスって街はあるけど…子供の足だと夕刻までかかるんじゃないか。」
 「そうですか。ありがとうございました。この街道をずっと行けば着きますか?」
 「ああ、道の通りに行けばいい。でも嬢ちゃん、大丈夫か?おじさん商人なんだ。入用の物があれば安くするけど。」
  おじさんは心配してくれているが、お金がないんだよね。物々交換してくれるかな。

 「でもお金がないんです。」
 「じゃあ、何か売れるものがあれば買取もするよ。どうする?」
 「売れるものですか…コカトリスの肉とか、薬草とかならありますけどどうですか?」
 「コカトリスは大丈夫だよ。でも薬草はねえ…買取は安いから、とっておいて自分で使う方がいいかもな。白薬草なら別だか」
 「白薬草も持ってます」
 「本当かい!?白薬草は1万Gはくだらないよ!」おじさんが興奮したように言う。
 「1万G ?」ゴールドが通貨単位か。
 「ああ、白薬草は数が少ないし、見つけにくい上に薬草と見分け方が難しいんだよ、その時によって上下するけど最低1万Gだ。今は13,000Gはつくね。」
 「じゃこれはどうですか?」と白薬草を出す。
 「確かに白薬草だ。コカトリスはどうする?」
 「お願いできますか?生なんですけど、さっき捕ったばかりなので。」
 「ちょっと見せてくれ!…これは嬢ちゃんがやったの?」
 「はい」
 「驚いたな…1羽のまま、中も綺麗だし。」
 「切り分けない方がいいんですか?」今後の為に聞いてみる。
 「そりゃそうさ、この方が売りやすいんだよ。まるまる欲しいって人もいるしな、だが綺麗に剥くのは結構難しいだろ?」
 「そうですね…」慣れればそうでもないんだけど。
 「後はいいか?生ものがあれば売った方がいいかもしれないぞ、ポーチじゃ長持ちはしない。」
 「…そうですね、ボックスは長持ちするんですか?」
 「ああ、そうさ。ボックスの中は時間経過がないらしい。中々お目にかかれるもんじゃないけどな。」
 「へえ…あ、後は大丈夫です。」
  と答えるとおじさんはちょっと計算するから待ってな、とメモを書きながら考えている。

  商人がメモに紙を使ってるって事は紙は普及してるんだ。でもボックスの事が分かったのは良かった。誰かに見せて聞く訳にもいかなかったし。

 「それじゃあ、17,000Gだ。欲しい物があればそこから引くけどどうする?」
 「桶と手ぬぐい、カップと皿、すり鉢とすりこぎ、後布袋と縄と紐があれば欲しいです。あ、櫛なんかありますか?」
 「おお、あるぞ。桶に手拭い、これはは3枚セットだ、カップと皿が欲しいならスープ皿もセットの方が安い。すり鉢とすりこぎ、布袋に縄、紐、櫛とこれな」
  13,000Gを小さな袋に入れてくれた。
 「ありがとうございました」
 「気を付けて行けよ」

  ガラガラと遠ざかって行く馬車を見ながら思った。
…絶対子供だと思われたな、おじさん人が良すぎ。ちゃんと儲けてるのかな?
  でもありがたい。お金は節約していかなきゃ。

  中身を確認する。
  金貨1枚と銀貨3枚、と言う事は金貨が1万G、銀貨が1000G、手元にはないが下は銅貨で、上があれば大金貨とか白金貨だろう。何となくは分かった。

  さて、今から夕刻までだと6時間は歩くのかな。夜になっても魔物除けテントがあるしね。荷物をしまい歩き始めた。









 街道にはスライムがたまに出るくらいで危なくはなかった。(スライムを見た時に1番異世界を実感した…)少し街道を逸れるとコカトリスやウルフなどもいて、背後から近づけて単独の場合だけ倒した。コカトリスの肉や羽、ウルフの毛皮や牙、魔石を手に入れその都度解析しながら処理してボックスにしまう。

  ステータスを確認すると新たに短剣とマッピングスキルを獲得、弓術が2に、レベルは10になった。HPは順調に伸びているがやはりMPはレベル10になっても5しかない。

  休憩をはさみながらレベル上げや採取など寄り道をしていたら日が傾いてきてしまった。今日はテントで寝て明日街を目指すことにした。

  テントを張る場所を探そうとしていると探索にマーカー、色は黄色、さっきマッピングを獲得してからは併用しているので方向もバッチリだ。隠密も使いながらマーカーの方へ移動するとウサギがいた。前の世界のウサギと外見は似ているが一回り大きい。背後から周り込み仕留めると

 ポーン

 電子音、獲得したのは狩猟スキル。

  血抜きは川のあるところですることにして歩き出すと、遠くから声が聞こえた気がした。探索にはマーカーがない、立ち止まって耳を澄ませてみる。今度はさっきより聞こえた。どうやら子供の様だ。隠密も使いながら声のする方へ急いだ。

  木々の間を進むと2つのマーカー、1つは青、もう1つは赤。誰かが襲われてる?他にマーカーがないか確認し急ぐ。

  木に隠れて様子を見るとそこに居たのは6,7歳位の男の子だ。そして今にも襲い掛かりそうなのは白っぽい毛色のウルフ。

  ウルフの名前を解析している暇はない、ボックスからさっき仕留めたウサギを出すとウルフの数メートル後ろにたたきつける様に投げる。音を立てて注意を反らしたい。ウルフは音の方を素早く振り返るがまだ男の子への注意も怠っていない。音の正体がウサギだと分かると数歩近寄ってきた。

  今だ!頭を狙って矢を射る。軌道補正の弓と威力増加の矢はウルフの頭を確実に射ぬきウルフはその場に倒れた。動いてはいないが念のためダガーを構えて近寄る。男の子が呆然として見ているがこちらが先だ。完全に死んでいる事を確認してからダガーをベルトに挟み、ウルフとウサギを回収してから男の子へと近づく。

  身長は120センチくらい、少し茶色っぽい金髪に碧眼。一応冒険者のような恰好をしているがサイズが大きく、袖も裾も捲り上げていた。いかにも借りものだ。腰にポーチとダガーがある。

  「大丈夫?ケガはない?」
  目線を合わせて聞くと、追い詰められて木に背をベッタリくっつけていた男の子はへなへなと座り込み泣き出してしまった。私は少し迷ったが隣に座り頭をそっと撫でた。触れた瞬間ビクッと反応したが嫌がってはいないようなのでそのまま撫でた。










 私は男の子を連れてさっきの場所から少し離れた川の近くにテントを張った。街道からも遠くないので森の中ほど魔物に警戒しなくてもよさそうだ。探知してはいるが。

  パチパチとたき火が音を立てている。その上の鍋の中には葉っぱにくるまれたコカトリスの肉ときのこがいい匂いを漂わせている。味付けはハーブだけだが昨日よりはましだろう。夕食の準備をしながらすり鉢とすりこぎ、薬草を出して初めてのポーション作りに挑戦しようとしていた。男の子があちこち擦り傷だらけだったからだ。

  マルコと名乗った男の子は、あれからすぐに泣き止んだがほとんど話さない。教えてくれたのは名前とリグレスの街から1人で誰にも言わずに出てきたことだけだ。ウルフに襲われたショックというより何か違うことで落ち込んでいる様に感じたが無理に聞き出すことでもない。明日は朝早くに発って村まで一緒に行こうと言ってある。

  ステータス画面から調合スキルをクリック(頭の中で)すると、薬の名称や材料の一覧が出る。そこからさらに名称をクリックすると作り方に辿り着く。ご丁寧に備考欄まであり、その薬の効能が書かれていた。?マークが並んでいるのはまだ作れない物だろう。早速記載通りにポーションを作り、出来た物を解析してみる。

  <解析>  ポーション 回復薬

  良かった、ちゃんと出来た。ポーションをカップに入れ、ちょうど出来上がった肉も葉っぱのまま皿に盛るとマルコに話しかけた。

 「はい、これしかないけど熱いうちに食べて。あとこれも飲んでみて、大丈夫、ちゃんとしたポーションだよ」
  と言って一口飲んで見せてから差し出すと、マルコは声こそ出さないが目を見開いて驚いていた。

  一瞬の間の後、ガバッと私の手からポーションを取ってすごい勢いで飲み干す。苦そうな顔をしていたがキズは数秒ですべてが直った。

 「…ホントにポーションだ…」
  と小さく呟くと
「父さんを助けて!お願い!」
  と叫んだ。









 必死に縋り付いてくるマルコをなだめて詳しい事を聞く。

 「父さんは猛毒にかかってるんだ。毒消しの実じゃ効かなくて、調合スキル持ってる人が作った毒消しポーションじゃないとダメなんだって。でもセリばあさんは前に死んじゃって…売ってる街は遠いし、高いし…」

  マルコは唇をかみしめ泣きそうになりながらも続けた。

 「…だから、白薬草を探しに来たんだ。猛毒にはそっちの方が効くって兄ちゃんが言ってたから。でも全然見つかんなくて…」
  だんだん声が小さくなる。

 「そうだったんだ…」
  こんな小さい子がお父さんの為にあんなに怖い思いしてまで…

 毒消しポーションの作り方を確認してみると材料が2通り書かれていた。薬草と毒消しの実、白薬草と毒消しの実だ。備考欄には薬草の方が普通の毒消しポーション。白薬草の方は確かに猛毒にも対処可能だとあった。必ずしも猛毒に効く訳ではないって事かな?なら失敗する可能性もあるんだ。…でも。尻込みしてる場合じゃない。

 「分かったよ、マルコ。やってみる」
  マルコの目を見ながらしっかりと言うと、ぱあっと笑顔になる。

 「ホント?!ありがとう!」
  と思いっきり飛びついてくる。仰け反りながらも何とか倒れず受け止めて頭を撫でるとえへへ…と嬉しそうにする。…可愛い。

  …おっほん!私はショタではありません。念のため。金髪碧眼でお人形さんみたいに可愛いんです。この子が。

  すっかり冷めてしまった肉を温めて食べる。ちなみにマルコがコッペパン(みたいなパン)を持っていたので貰って食べた。残ったパンに切り目を入れ、余分に作っておいた肉ときのこを挟んで朝食用に作っておいた。

  終わるともう真っ暗で、明日も早いので寝ることにする。火も消してしまったのでマルコは不安そうだったが、魔除けテントの事を説明すると安心した用だ。昨日と同じく毛布1枚下に敷き、1枚を掛けて2人で一緒に横になるとあっという間に寝息が聞こえてくる。それを見届けてから自分も眠りについた。
感想 12

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