PREDATOR

ANDEAD

文字の大きさ
上 下
24 / 135

#24 《それぞれの帰還》

しおりを挟む
『それぞれの帰還』
――王都カルディア<城下町ー南側>

ザッザッザッ
ケイパン「おーい!皆ー!どこにいるんだー!!」
霞「まだ戦いが長引いてるんでしょうか」
鬼姫「いやそれにしては静かすぎるのう」
ピタッ
霞「!?」
タッタッタッ
鬼姫「霞?どうした―な、なんじゃこれ…」
ケイパン「でっけぇ穴…近くに誰かいるかも!こんな事が出来んのは」
タッタッタッ
アンデッド「zzZ」
ケイパン「いた!!アンディ!!!」
霞「この人が仲間ですか」
鬼姫「疲れきっとるのう…ぐっすりじゃ」
ケイパン「おーいアンディ!おい!戦い終わったぞー!」
パンパンパンッ
アンデッド「…ん」
パチッ
ガバッ
アンデッド「おぉあぁ!?」
ゴツンッ
ケイパン「痛ぁ!!」
霞「ケイパン君!?大丈夫ですか…!!」
アンデッド「ん…ケイパン!」
ケイパン「お、おう…起きて良かったぜ」
アンデッド「そっちも無事だったんだな」
ケイパン「あぁなんとかな」
アンデッド「その人たちは?」
ケイパン「俺と一緒に戦ってくれたんだ!霞と鬼姫!」
霞「初めまして」
鬼姫「よろしくのう」
アンデッド「そっか!俺はアンデッド。ケイパンの仲間だ―」
ガバッ
ケイパン「アンディ?どうした?」
アンデッド「そうだ…俺助けねぇといけない人達がいる!!」
ケイパン「え?」
アンデッド「悪い!ついてきてくれ!」
ドンッ
霞「はやい!?」
鬼姫「あの子も相当な強さじゃな…」
ケイパン「アンディは俺らのリーダーだからなぁ…ってやべ!早く行かないと置いてかれる!!」
ダダダッ
ヒョコッ
ザッザッザッ
咲良「戦い終わりなのに元気だなぁ…さてと!おーい!黒龍!」
シィン
咲良「ありゃ?死んじゃった?」
黒龍「…生きているわ」
咲良「なんだ!早く上がっておいでよ!!」
黒龍「無茶を言うな!!」
咲良「えー…」
タタンッ
スタッ
咲良「しっかしとんだ深くまで叩き落とされましたなぁ」
黒龍「全くだ…侮った」
咲良「傷治したげるから飛んで上まで連れてってね」
黒龍「容易い」
咲良『消去しょうきょ
シュゥゥゥゥ
黒龍「乗れ」
バサッバサッ
ッドォォォォォン
咲良「へぇ!部分だけ変化も出来るんだ!」
黒龍「知った上で頼んだのでは無いのか貴様」
咲良「いや?あそこで大きな龍になって詰まったら面白かったなって」
黒龍「殺すぞ…!!」
タッタッタッ
黒龍「ん?」
ジョーカー「咲良さん!」
咲良「おージョーカー!!」
ジョーカー「その人は?」
咲良「私の仲間!」
黒龍「待て待て」
グイッ
咲良「にゃんですかい」
黒龍「なぜ人間がここに居る?生き残りか…」
咲良「うん!傷治してあげたの」
黒龍「何故だ!!」
クワッ
咲良「怒るなよー…2人共能力持ちスペックホルダーなんだから」
黒龍「2人…?」
咲良「私が傷を治したのはあの子!ジョーカーはその妹ちゃん」
黒龍「…」
ザッザッザッ
藍菜「あぁ…重症の傷を治してもらったんだ。感謝しているよ」
黒龍「…」
咲良「全然いいよ!気にしないで!」
ワイワイ
ゴォォォォォォ
黒龍(咲良は気づいていないのか…その2人
ーーーーーー
ガラガラッ
ケイパン「なぁ!ほんとにここに居るのか!?」
アンデッド「確かにここに居たはずなのに…」
鬼姫「むぅ?人の気配はせぬぞー?」
霞「どこかに逃げたとか離れたとかは無いですかね」
アンデッド「あのジョーカーって人…確かお姉さんが重症って」
ケイパン「そんなお姉さんがいるなら動けな―」

ーーー
咲良『消去しょうきょ
ーーー

ケイパン「まさか…!!」
アンデッド「どうしたケイパン?」
ケイパン「い、いや…何でもない悪い!多分気のせいだ」
アンデッド「そうか…」
ケイパン(気のせい…だよな)
霞「!誰か来ますよ!!」
アンデッド「!?」
ザッザッザッ
キノコ「アンデッドさんにケイパーン…ってうわ!」
ポイズン「人が増えてる…?」
ケイパン「ポイズン!!キノコ!!!」
ポイズン「なに皆で瓦礫ひっくり返してるんだ…宝探しか?」
アンデッド「ちゃいますわ」
鬼姫「…!!」
霞「鬼姫さん…?」
鬼姫「人間がこんなに…」
霞「!」
ダダッ
鬼姫「おーい!妾達に紹介しておくれー!!」
ケイパン「おう!」
ガシッ
鬼姫「ほら!霞!」
グイッ
霞「あ、はい!」
タッタッタッ
霞(今の一瞬の殺気…鬼姫さん貴方は……)
ーーーーーー
――王都カルディア<城下町ー北側>

舞桜「あ、紅玉さん!ほら!皆さん来てくれましたよ!」
紅玉「…あぁ」
ザッザッザッ
咲良「や!2人も無事で良かった!」
黒龍「どうした紅玉…随分やつれているでは無いか」
紅玉「…」
舞桜「い、色々あったんです!色々!」
咲良「そう…大丈夫そ?」
舞桜「大丈夫ですよ!それよりもそちらのお2人は?」
咲良「この国の生き残り」
舞桜「生き残り!?」
咲良「まぁまぁ!積もるお話は戻ってからでいいよ!今は帰ろう」
ザッザッザッ
咲良「私達の王の元に」
黒龍「あぁ」
ジョーカー「王様!会うの楽しみだなーお姉ちゃん!」
藍菜「そうだな」
舞桜「紅玉さん…行きましょう?」
スッ
紅玉「…」
ガシッ
舞桜「大丈夫です…私は味方ですから」
ボソッ
紅玉「すまん…!!」
ーーーーーー
――王都カルディア<城下町ー西側>

アンデッド「それで…これからどうするか」
ポイズン「アイツらの姿は分かったが目的は分かんないまま」
キノコ「四神とかいうやつは絶対ぶっ飛ばす!!!」
ケイパン「同感だ!許せねぇぞソイツは!!」
鬼姫「いく宛てが無ければ妾の故郷に来ぬか」
霞「!」
アンデッド「俺達が行ってもいいものなのか?」
鬼姫「もちろん!大歓迎じゃ!!」
キノコ「わぁ!行ってみたい!鬼族の里!」
ポイズン「俺も興味があるな」
ケイパン「皆で行こうぜ!!な!霞!」
霞「そうですね!」
霞(鬼の里…噂とは違った種族の鬼姫さんだけど、さっきの殺意はなんだったんだろう…ついていけば分かるかな)
鬼姫「よーし!それじゃあしゅっぱーーつ!!!」
全員「おー!」

それぞれの帰還 ~完~
しおりを挟む

処理中です...