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本編
3.密約*
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美幸=マリオンがこの世界で目覚めた日を遡ること1週間――
マントのフードを深く被った女が居酒屋に入って来た。様子から言ってまだ若い女性のようだ。カウンターで一人で飲んでいる短髪の中年男性の方へまっすぐ歩み寄っていく。その男は目つきが鋭く、どうみても堅気の仕事をしているように見えない。2人は一言、二言交わして2階の連れ込み宿へ上がっていった。
バタンと部屋の扉が閉まると、女はマントを脱ぎ、粗末な木製寝台の上に座った。
「ほら、これが報酬」
男は投げられた金貨1枚を片手で掴んだ。口角をきゅっと上げて微笑んだつもりのようだが、三白眼は笑っていない。
「わかってるだろうな。これだけじゃ足りないぜ」
「だから上に来たんでしょ」
女が平民の着るような粗末な木綿のドレスの前をはだけると、白い乳房が零れ落ちた。男は舌なめずりをした。
「なかなか度胸があるな。いい身体だ」
「つべこべ言ってないで早く済ませて」
「情緒がないなぁ」
「そんなもの、愛がない情交には必要ないでしょ?」
「あんまり割り切ってると男が機能しないんだよ」
そうは言っても男のトラウザーズの中心部はどうみても盛り上がっている。
「嘘ばっかり。それより肝心なこと!護衛騎士には手を出さないでよ。細工するのは馬と車軸だけだからね」
「わかってるよ。それより始めよう」
男はベルトをカチャカチャとさせてトラウザーズの前を寛げ、女を寝台の上に押し倒した。女は男に組み敷かれて偽りの嬌声を上げながら愛しい男のことばかり考えていた。
マントのフードを深く被った女が居酒屋に入って来た。様子から言ってまだ若い女性のようだ。カウンターで一人で飲んでいる短髪の中年男性の方へまっすぐ歩み寄っていく。その男は目つきが鋭く、どうみても堅気の仕事をしているように見えない。2人は一言、二言交わして2階の連れ込み宿へ上がっていった。
バタンと部屋の扉が閉まると、女はマントを脱ぎ、粗末な木製寝台の上に座った。
「ほら、これが報酬」
男は投げられた金貨1枚を片手で掴んだ。口角をきゅっと上げて微笑んだつもりのようだが、三白眼は笑っていない。
「わかってるだろうな。これだけじゃ足りないぜ」
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そうは言っても男のトラウザーズの中心部はどうみても盛り上がっている。
「嘘ばっかり。それより肝心なこと!護衛騎士には手を出さないでよ。細工するのは馬と車軸だけだからね」
「わかってるよ。それより始めよう」
男はベルトをカチャカチャとさせてトラウザーズの前を寛げ、女を寝台の上に押し倒した。女は男に組み敷かれて偽りの嬌声を上げながら愛しい男のことばかり考えていた。
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