23 / 55
本編
23.親衛隊ナンバーワン(?)との決別
しおりを挟む
悠がカフェテリアに乗り込んできて文句言って以来、真理はずっとむしゃくしゃしていた。
――冗談じゃない! 悠の奴、陰キャのブサメンの癖に生意気よ!
――でもそのブサメンにあんなこと言わせたのはアイツがうまくやらなかったから!文句言ってやる!!
野村孝之はあの日以来、真理のところに来ない。でも同じゼミだから、同じ授業はとっていて顔は見かけるのだ。だけど真理のほうを見もしない。
――どういうことよ?! アイツはいつも私の言うこと聞いてたはずなのに?!
「ごめんね、今日はちょっと用事があるから1人で帰るね。じゃあ明日!」
真理は、張り付けたような笑顔の仮面で怒りメラメラな本心を隠したまま、親衛隊メンズとにこやかに別れ、キャンパスで目的の人物を探した。
「野村君!」
「ああ、真理さん」
「最近、私達のところに来ないのね。寂しいな」
真理はちょっと上目遣いでウルウルして孝之を見た。たいていの男の子はコレで落ちる。
――チョロい、チョロい……ハズ……
「またまた、思ってもないこと言っちゃってぇ~ほんとは俺がうまいこと佐藤さんとヤれなかったから怒ってるんでしょ?」
真理は速攻で張り付けた笑顔とウルウルお目目を止めて孝之を睨みつけた。
「わかってるなら挽回してくれる?」
「俺はもう下りたよ。あんなことしてもう振り返ってもらえないとは思うけど、このままずっと最低なこと繰り返してもっと呆れられるよりはいいからね」
「ちょっと! まさかアンタ、萌のこと好きなの?!」
「男は皆、真理さんのファンじゃなきゃダメ?」
「なっ! アンタがやったこと、犯罪なのよ?! 萌に好かれるわけないでしょ!」
「今すぐは挽回できないだろうね」
「挽回どころか、犯罪なんだから! 警察に言ってやる! それとも私にまた協力してくれる?」
「なぁ、俺はたまたま同じ居酒屋にいた真理さんからチューハイ、受け取ったんだ。それを佐藤さんにあげただけ」
「なっ!」
「まさかミス甲北が同じゼミ生にクスリ入りのチューハイをあげた、なんてことはないよね?」
「何言ってるの?! アレはアンタが私に自分で用意しろっていうから!」
「知らないなぁ。俺がそんなこと言ったなんて録音でもしてるの?」
真理はぐぐぐぐと悔し涙を流すしかなかった。
真理が孝之に萌を泥酔させてレ〇プしろと頼んだ時、孝之は断らなかった。でも『自分でクスリ入れたり、入れる所を見たりすると不自然な態度とっちゃうから、真理ちゃんが飲み物を用意して』と言ってきたのだ。真理は元々、悠達のグループの打ち上げを陰からこっそり見るつもりで孝之に開催場所を教えてもらっていた。だからまぁいいかと軽い気持ちでOKしたのだ。
「ねぇ、なんでこんなことするの? 園田が萌ちゃんと仲いいから? こんなことしたって園田は真理さんのものにならないよ。むしろ嫌われるだろうね」
「あ、あんな陰キャ、どうでもいいわよ!」
「ふぅ~ん、じゃあ、俺はもう協力しないけど、見てるのは楽しいから、勝手にやってね!」
「ちょ、ちょっと!」
孝之は真理の元からさっさと去って行った。
――何よ! 何よ! 何よ! 野村も悠も勝手なことばっかり言って! なんで私の言うこと聞かないの!?
真理は、いつも人前では嘘くさい笑顔で本音を隠しているのに、今は鬼の形相になっていることに自分では気付いていなかった。
――冗談じゃない! 悠の奴、陰キャのブサメンの癖に生意気よ!
――でもそのブサメンにあんなこと言わせたのはアイツがうまくやらなかったから!文句言ってやる!!
野村孝之はあの日以来、真理のところに来ない。でも同じゼミだから、同じ授業はとっていて顔は見かけるのだ。だけど真理のほうを見もしない。
――どういうことよ?! アイツはいつも私の言うこと聞いてたはずなのに?!
「ごめんね、今日はちょっと用事があるから1人で帰るね。じゃあ明日!」
真理は、張り付けたような笑顔の仮面で怒りメラメラな本心を隠したまま、親衛隊メンズとにこやかに別れ、キャンパスで目的の人物を探した。
「野村君!」
「ああ、真理さん」
「最近、私達のところに来ないのね。寂しいな」
真理はちょっと上目遣いでウルウルして孝之を見た。たいていの男の子はコレで落ちる。
――チョロい、チョロい……ハズ……
「またまた、思ってもないこと言っちゃってぇ~ほんとは俺がうまいこと佐藤さんとヤれなかったから怒ってるんでしょ?」
真理は速攻で張り付けた笑顔とウルウルお目目を止めて孝之を睨みつけた。
「わかってるなら挽回してくれる?」
「俺はもう下りたよ。あんなことしてもう振り返ってもらえないとは思うけど、このままずっと最低なこと繰り返してもっと呆れられるよりはいいからね」
「ちょっと! まさかアンタ、萌のこと好きなの?!」
「男は皆、真理さんのファンじゃなきゃダメ?」
「なっ! アンタがやったこと、犯罪なのよ?! 萌に好かれるわけないでしょ!」
「今すぐは挽回できないだろうね」
「挽回どころか、犯罪なんだから! 警察に言ってやる! それとも私にまた協力してくれる?」
「なぁ、俺はたまたま同じ居酒屋にいた真理さんからチューハイ、受け取ったんだ。それを佐藤さんにあげただけ」
「なっ!」
「まさかミス甲北が同じゼミ生にクスリ入りのチューハイをあげた、なんてことはないよね?」
「何言ってるの?! アレはアンタが私に自分で用意しろっていうから!」
「知らないなぁ。俺がそんなこと言ったなんて録音でもしてるの?」
真理はぐぐぐぐと悔し涙を流すしかなかった。
真理が孝之に萌を泥酔させてレ〇プしろと頼んだ時、孝之は断らなかった。でも『自分でクスリ入れたり、入れる所を見たりすると不自然な態度とっちゃうから、真理ちゃんが飲み物を用意して』と言ってきたのだ。真理は元々、悠達のグループの打ち上げを陰からこっそり見るつもりで孝之に開催場所を教えてもらっていた。だからまぁいいかと軽い気持ちでOKしたのだ。
「ねぇ、なんでこんなことするの? 園田が萌ちゃんと仲いいから? こんなことしたって園田は真理さんのものにならないよ。むしろ嫌われるだろうね」
「あ、あんな陰キャ、どうでもいいわよ!」
「ふぅ~ん、じゃあ、俺はもう協力しないけど、見てるのは楽しいから、勝手にやってね!」
「ちょ、ちょっと!」
孝之は真理の元からさっさと去って行った。
――何よ! 何よ! 何よ! 野村も悠も勝手なことばっかり言って! なんで私の言うこと聞かないの!?
真理は、いつも人前では嘘くさい笑顔で本音を隠しているのに、今は鬼の形相になっていることに自分では気付いていなかった。
0
あなたにおすすめの小説
アラフォーリサの冒険 バズったSNSで退職からリスタート
MisakiNonagase
恋愛
堅実な会社員として働いてきた39歳のリサ。まだまだ現役の母親と二人暮らしで高望みしなければ生活に困ることはなく、それなりに好きなことを楽しんでいた。
周りが結婚したり子育てに追われる様子に焦りがあった時期もあるなか、交際中の彼氏と結婚の話しに発展した際は「この先、母を一人にできない」と心の中引っ掛かり、踏み込めないことが続いてきた。
ある日、うっかりモザイクをかけ忘れインスタグラムに写真を上げたとき、男性から反応が増え、下心と思える内容にも不快はなく、むしろ承認欲求が勝り、気に入った男性とは会い、複数の男性と同時に付き合うことも増え、今を楽しむことにした。
その行動がやがて、ネット界隈で噂となり、会社の同僚達にも伝わり…
リサは退職後、塞ぎ込んでいたが、同じような悩みを抱えていたカナリア(仮名)と話すようになり立ち上がった。ハローワーク経由で職業訓練を受講したり、就活したり、その間知り合ったり仲間と励まし合ったり、生きる活力を取り戻していく…
そして新たな就業先で、メール室に従事する生涯枠採用の翔太という男性と知り合い、リサの人生は変わる…
全20話を予定してます
Blue Bird ―初恋の人に再会したのに奔放な同級生が甘すぎるっ‼【完結】
remo
恋愛
「…溶けろよ」 甘く響くかすれた声と奔放な舌にどこまでも落とされた。
本宮 のい。新社会人1年目。
永遠に出来そうもない彼氏を夢見つつ、目の前の仕事に奮闘中。
なんだけど。
青井 奏。
高校時代の同級生に再会した。 と思う間もなく、
和泉 碧。
初恋の相手らしき人も現れた。
幸せの青い鳥は一体どこに。
【完結】 ありがとうございました‼︎
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
三年間片思いしていた同級生に振られたら、年上の綺麗なお姉さんにロックオンされた話
羽瀬川ルフレ
恋愛
高校三年間、ずっと一人の女の子に片思いをしていた主人公・汐見颯太は、高校卒業を目前にして片思いの相手である同級生の神戸花音に二回目の告白をする。しかし、花音の答えは二年前と同じく「ごめんなさい」。
今回の告白もうまくいかなかったら今度こそ花音のことを諦めるつもりだった颯太は、今度こそ彼女に対する未練を完全に断ち切ることにする。
そして数か月後、大学生になった颯太は人生初のアルバイトもはじめ、充実した毎日を過ごしていた。そんな彼はアルバイト先で出会った常連客の大鳥居彩華と少しずつ仲良くなり、いつの間にか九歳も年上の彩華を恋愛対象として意識し始めていた。
自分なんかを相手にしてくれるはずがないと思いながらもダメ元で彩華をデートに誘ってみた颯太は、意外にもあっさりとOKの返事をもらって嬉しさに舞い上がる。
楽しかった彩華との初デートが終わり、いよいよ彩華への正式な告白のタイミングを検討しはじめた颯太のところに、予想外の人物からのメッセージが届いていた。メッセージの送り主は颯太と同じ大学に進学したものの、ほとんど顔を合わせることもなくなっていた花音だった。
クラスで一番人気者の女子が構ってくるのだが、そろそろ僕がコミュ障だとわかってもらいたい
みずがめ
恋愛
学生にとって、席替えはいつだって大イベントである。
それはカースト最下位のぼっちである鈴本克巳も同じことであった。せめて穏やかな学生生活をを求める克巳は陽キャグループに囲まれないようにと願っていた。
願いが届いたのか、克巳は窓際の後ろから二番目の席を獲得する。しかし喜んでいたのも束の間、彼の後ろの席にはクラスで一番の人気者の女子、篠原渚が座っていた。
スクールカーストでの格差がありすぎる二人。席が近いとはいえ、関わることはあまりないのだろうと思われていたのだが、渚の方から克巳にしょっちゅう話しかけてくるのであった。
ぼっち男子×のほほん女子のほのぼのラブコメです。
※あっきコタロウさんのフリーイラストを使用しています。
【完結】俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
椿かもめ
恋愛
「こはる、俺の妻になれ」その日、大女優を母に持つ2世女優の花宮こはるは自分の所属していた劇団の解散に絶望していた。そんなこはるに救いの手を差し伸べたのは年上の幼馴染で大企業の御曹司、月ノ島玲二だった。けれど代わりに妻になることを強要してきて──。花嫁となったこはるに対し、俺様な玲二は独占欲を露わにし始める。
【幼馴染の俺様御曹司×大物女優を母に持つ2世女優】
☆☆☆ベリーズカフェで日間4位いただきました☆☆☆
※ベリーズカフェでも掲載中
※推敲、校正前のものです。ご注意下さい
敏腕SEの優しすぎる無償の愛
春咲さゆ
恋愛
26歳OLの木崎茉莉は人生のどん底にいた。上手くいかないことに慣れ、心を凍らせることで自分を守る毎日に絶望した茉莉は、雨の夜に思わず人生の終わりを願ってしまう。そんな茉莉に手を差し伸べたかっこいい彼。茉莉は、なぜか無償の愛のような優しさをくれる不思議な男性に少しずつ救われ、前を向いていく。けれど、疑ってしまうほど親切な彼には、親切であり続ける理由があって……。雨の夜の出会いがもたらした、優しくも切ない物語。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる