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工場編
7. 仲でも悪かったのだろうか?
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7. 仲でも悪かったのだろうか?
「う、うおおおお!!!」
目の前で仲間が殺されたからか、それとも酷い死に方をしたからなのか、白爺さんが叫びながら俺を怖い顔をしながら殴りかかってくる。
冷静な判断力が無くなったのか?今一人殺されたんだから間合いをあけるのが普通だろ。
白爺さんは何の技術もないようで杖を振り上げ、振り下ろす。
「そんなんじゃ俺には当たらねーよ」
杖を避けてこの爺さんも消えてもらう。
「第一戦闘術……え?」
白爺さんを殺そうとした瞬間、横から強い力で殴られたような感覚がした。
その衝撃をモロに受けてしまい壁に叩きつけられる。
「今だ!!」
「アイスロック!」
白爺さんが合図を出すと後ろにいた青爺さんが魔法を使う。
「うわ!」
急いでその場を離れる。
床をゴロゴロと転がったことで距離をとることが出来た。
さっきの殴られたような感覚が何だったのかは分からないけど、おそらく白爺さんが使った魔法だろう。
「No.8、君は何故我々に歯向かう?君を作り出したのは我々だ。
我々の技術が君の命を救ったそれなのに何故だ?何故我々を敵視する」
さっきの取り乱した様子は何処にいったのか、真剣な表情で俺を見ながら話す白爺さん。
「申し訳ないけどさ俺はあんたらに助けられたなんてちょっとも思ってないわけよ。そもそもこの体も失敗機なんでしょ?
偶然動いたからって廃棄しようとしてた人達が救ったっていうのも変だよな?」
記憶を探ったときに議事録のようなものがあったのでよく調べてみると、この体は二年以上反応がなかったため廃棄することが決定していた。
「何故君がそれを知っているんだね?そんなデータを加えたなんて記録はないはずだが?」
「どうやらこの体の事がだーい好きな人が色々勝手にやってたみたいよ~。」
親切に教えてあげたってのに悔しそうな顔をして、あいつか…と言っているだけ。仲でも悪かったのだろうか?
「まあ、そんなわけで俺はあんたらに助けられたなんて思ってないからさ。
利用しようとしても無駄だ。
それに俺が動けるようになった本当の理由を俺は知ってるしね」
「ほう…」
興味深そうに目を細めている。そんなことしても教えないけどね。
「う、うおおおお!!!」
目の前で仲間が殺されたからか、それとも酷い死に方をしたからなのか、白爺さんが叫びながら俺を怖い顔をしながら殴りかかってくる。
冷静な判断力が無くなったのか?今一人殺されたんだから間合いをあけるのが普通だろ。
白爺さんは何の技術もないようで杖を振り上げ、振り下ろす。
「そんなんじゃ俺には当たらねーよ」
杖を避けてこの爺さんも消えてもらう。
「第一戦闘術……え?」
白爺さんを殺そうとした瞬間、横から強い力で殴られたような感覚がした。
その衝撃をモロに受けてしまい壁に叩きつけられる。
「今だ!!」
「アイスロック!」
白爺さんが合図を出すと後ろにいた青爺さんが魔法を使う。
「うわ!」
急いでその場を離れる。
床をゴロゴロと転がったことで距離をとることが出来た。
さっきの殴られたような感覚が何だったのかは分からないけど、おそらく白爺さんが使った魔法だろう。
「No.8、君は何故我々に歯向かう?君を作り出したのは我々だ。
我々の技術が君の命を救ったそれなのに何故だ?何故我々を敵視する」
さっきの取り乱した様子は何処にいったのか、真剣な表情で俺を見ながら話す白爺さん。
「申し訳ないけどさ俺はあんたらに助けられたなんてちょっとも思ってないわけよ。そもそもこの体も失敗機なんでしょ?
偶然動いたからって廃棄しようとしてた人達が救ったっていうのも変だよな?」
記憶を探ったときに議事録のようなものがあったのでよく調べてみると、この体は二年以上反応がなかったため廃棄することが決定していた。
「何故君がそれを知っているんだね?そんなデータを加えたなんて記録はないはずだが?」
「どうやらこの体の事がだーい好きな人が色々勝手にやってたみたいよ~。」
親切に教えてあげたってのに悔しそうな顔をして、あいつか…と言っているだけ。仲でも悪かったのだろうか?
「まあ、そんなわけで俺はあんたらに助けられたなんて思ってないからさ。
利用しようとしても無駄だ。
それに俺が動けるようになった本当の理由を俺は知ってるしね」
「ほう…」
興味深そうに目を細めている。そんなことしても教えないけどね。
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