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生まれながらの心が性(下)
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「痛くない、びっくりした、だけ。 …気持ちいい…」
オリヴィエにとってシェイラの返答は恐らく、百点満点だったのだろう。
上機嫌で腰を揺らす。
「本当可愛い。 さっきの声で、ますますがちがちになったよ、私」
艶やかな微笑を浮かべたオリヴィエは、シェイラの着ているドレスの胸元の部分をぐいと引き下げた。
「ぁ、」
ビスチェのカップに包まれた胸が現れれば、オリヴィエは面白くなさそうに眉根を寄せる。
「このドレス、だめだね。 こんなに簡単に、胸元はだけさせられてしまうなんて。 私以外の前では着ないようにしようね」
腰を揺らしながら、オリヴィエはビスチェのカップの上からシェイラの胸を揉みしだく。
「ぁ、ん、ぅ!?」
刺激に声を我慢しようと堪えていたシェイラだが、ビスチェのカップも引き下げられて、直に胸を揉まれたところで、決して小さくはない声を上げてしまった。
それに気分を良くしたのか、オリヴィエはぐいぐいと腰を奥に押し込みながら、シェイラの胸を揉む。
腰を遣った上に、胸を手で揉みしだき、尚且つ指先で胸の先端を愛撫できるとは何事だろう、この男。
「すべすべで綺麗だし、先っぽも可愛い。 この、可愛い先っぽ、すごく感じるんだから、すぐにずらされるような下着もやめないと」
くにくにと胸の先端を愛撫され、ぐいぐいと奥を刺激される。
自分の中が、きゅうきゅうするのが止まらなくて、シェイラは思わず、声を上げた。
「あ、くる、くるっ…いくっ…!」
あの、気持ちいい感覚が来る、と思ったのに。
「え…?」
ぴたり、とオリヴィエの動きが止まって、予想した感覚が来なくて、シェイラは拍子抜けする。
どうして、と思ってオリヴィエを見上げれば、オリヴィエは微笑んでいた。
「なんておねだりすればいいんだった?」
この期に及んで、とは思うけれど、ここでシェイラが言わなければ、してもらえないこともわかっている。
だからシェイラは、自分の欲求のために、恥も外聞もかなぐり捨てた。
「意地悪、しないで。 気持ちいいの、欲しいの」
「よくできました。 一緒にきもちよくなろう。 奥で、私の、たくさん出してあげる」
甘い甘い微笑みを浮かべたオリヴィエが、一度腰を引き、ぐっと押し込んできた。
目の前で、星が散るような錯覚を覚える。
「ぁ、い、ぃ」
いつの間にか、オリヴィエはシェイラの座る長椅子に膝を乗せており、シェイラの身体は、オリヴィエに抱きかかえられるようになっている。
シェイラのお尻が、オリヴィエの太腿に乗せられており、脚はオリヴィエの腕に抱えあげられているのだ。
奥まで、オリヴィエが来ては、引く。
その度に、一段ずつ、上に登っていく感じがする。
「ぁ、あ、オリヴィエ」
シェイラがオリヴィエを呼ぶと、オリヴィエはシェイラに口づけてくれる。
舌を絡ませる、気持ちいいキスに、舌だけでなく、脳まで痺れて、シェイラはふるっ…と震える。
それは、オリヴィエも、だったのかもしれない。
キスが終わると、腰の動きをわずかに速めながら、シェイラの首筋に顔を埋めた。
「あー…出そ…」
「ぁ、あ」
出そう、とオリヴィエに言われて、シェイラのお腹が、きゅうきゅうと反応している。
もう、我慢できない、そう思った瞬間、目の前で星が弾けた。
「あ、っ…!」
「出る、っぅ…」
ほぼ同時に、耳の近くオリヴィエの言葉が聞こえ、お互いにお互いの身体を抱きしめ合う。
身体の中にいるオリヴィエが、びくびくしているのが、わかる。
きっと、オリヴィエも、シェイラの身体の反応に、気づいているだろう。
ようやく、気持ちいい波が引いて、シェイラがほっと息を吐くと、オリヴィエはシェイラの瞼に唇を押し当てる。
「落ち着いた、ね。 抜くよ…」
「ん…」
入ってくるときよりも、いなくなるときの方がシェイラはぞわぞわするので、ぎゅっと固く目を瞑る。
自分のなかが空虚になった感じがして、いつもこの瞬間は戸惑う。
次いで、自分の中を何かが流れるようで、シェイラがじっとしていると、オリヴィエがシェイラの脚の間に、胸ポケットから取り出したハンカチーフを当てる。
「出てきた…。 拭いてあげる」
「ん…」
粗相をした処理をオリヴィエにさせるようで、シェイラは恥ずかしくて堪らないのだが、オリヴィエはこれを楽しみにしているのだから、わからない。
いつもは、お風呂を上がってからベッドを共にする流れなのだが、今日は順番が変わってしまった。
お風呂に行かせてもらえるだろうか、と考えていると、耳元でオリヴィエの、溜息に塗れた声がする。
「シェイラは気持ちいいことが好きだよね。 結局流されてくれちゃうし。 世の中悪い男が多いんだから、本当心配だよ」
世の中の悪い男代表が一体何を言うのだろう。
それから、オリヴィエは一つ、一番大切なことを間違えている。
シェイラが流されるのはオリヴィエだけだし、シェイラがオリヴィエに流されるのは、オリヴィエが好きだからだ。
オリヴィエにとってシェイラの返答は恐らく、百点満点だったのだろう。
上機嫌で腰を揺らす。
「本当可愛い。 さっきの声で、ますますがちがちになったよ、私」
艶やかな微笑を浮かべたオリヴィエは、シェイラの着ているドレスの胸元の部分をぐいと引き下げた。
「ぁ、」
ビスチェのカップに包まれた胸が現れれば、オリヴィエは面白くなさそうに眉根を寄せる。
「このドレス、だめだね。 こんなに簡単に、胸元はだけさせられてしまうなんて。 私以外の前では着ないようにしようね」
腰を揺らしながら、オリヴィエはビスチェのカップの上からシェイラの胸を揉みしだく。
「ぁ、ん、ぅ!?」
刺激に声を我慢しようと堪えていたシェイラだが、ビスチェのカップも引き下げられて、直に胸を揉まれたところで、決して小さくはない声を上げてしまった。
それに気分を良くしたのか、オリヴィエはぐいぐいと腰を奥に押し込みながら、シェイラの胸を揉む。
腰を遣った上に、胸を手で揉みしだき、尚且つ指先で胸の先端を愛撫できるとは何事だろう、この男。
「すべすべで綺麗だし、先っぽも可愛い。 この、可愛い先っぽ、すごく感じるんだから、すぐにずらされるような下着もやめないと」
くにくにと胸の先端を愛撫され、ぐいぐいと奥を刺激される。
自分の中が、きゅうきゅうするのが止まらなくて、シェイラは思わず、声を上げた。
「あ、くる、くるっ…いくっ…!」
あの、気持ちいい感覚が来る、と思ったのに。
「え…?」
ぴたり、とオリヴィエの動きが止まって、予想した感覚が来なくて、シェイラは拍子抜けする。
どうして、と思ってオリヴィエを見上げれば、オリヴィエは微笑んでいた。
「なんておねだりすればいいんだった?」
この期に及んで、とは思うけれど、ここでシェイラが言わなければ、してもらえないこともわかっている。
だからシェイラは、自分の欲求のために、恥も外聞もかなぐり捨てた。
「意地悪、しないで。 気持ちいいの、欲しいの」
「よくできました。 一緒にきもちよくなろう。 奥で、私の、たくさん出してあげる」
甘い甘い微笑みを浮かべたオリヴィエが、一度腰を引き、ぐっと押し込んできた。
目の前で、星が散るような錯覚を覚える。
「ぁ、い、ぃ」
いつの間にか、オリヴィエはシェイラの座る長椅子に膝を乗せており、シェイラの身体は、オリヴィエに抱きかかえられるようになっている。
シェイラのお尻が、オリヴィエの太腿に乗せられており、脚はオリヴィエの腕に抱えあげられているのだ。
奥まで、オリヴィエが来ては、引く。
その度に、一段ずつ、上に登っていく感じがする。
「ぁ、あ、オリヴィエ」
シェイラがオリヴィエを呼ぶと、オリヴィエはシェイラに口づけてくれる。
舌を絡ませる、気持ちいいキスに、舌だけでなく、脳まで痺れて、シェイラはふるっ…と震える。
それは、オリヴィエも、だったのかもしれない。
キスが終わると、腰の動きをわずかに速めながら、シェイラの首筋に顔を埋めた。
「あー…出そ…」
「ぁ、あ」
出そう、とオリヴィエに言われて、シェイラのお腹が、きゅうきゅうと反応している。
もう、我慢できない、そう思った瞬間、目の前で星が弾けた。
「あ、っ…!」
「出る、っぅ…」
ほぼ同時に、耳の近くオリヴィエの言葉が聞こえ、お互いにお互いの身体を抱きしめ合う。
身体の中にいるオリヴィエが、びくびくしているのが、わかる。
きっと、オリヴィエも、シェイラの身体の反応に、気づいているだろう。
ようやく、気持ちいい波が引いて、シェイラがほっと息を吐くと、オリヴィエはシェイラの瞼に唇を押し当てる。
「落ち着いた、ね。 抜くよ…」
「ん…」
入ってくるときよりも、いなくなるときの方がシェイラはぞわぞわするので、ぎゅっと固く目を瞑る。
自分のなかが空虚になった感じがして、いつもこの瞬間は戸惑う。
次いで、自分の中を何かが流れるようで、シェイラがじっとしていると、オリヴィエがシェイラの脚の間に、胸ポケットから取り出したハンカチーフを当てる。
「出てきた…。 拭いてあげる」
「ん…」
粗相をした処理をオリヴィエにさせるようで、シェイラは恥ずかしくて堪らないのだが、オリヴィエはこれを楽しみにしているのだから、わからない。
いつもは、お風呂を上がってからベッドを共にする流れなのだが、今日は順番が変わってしまった。
お風呂に行かせてもらえるだろうか、と考えていると、耳元でオリヴィエの、溜息に塗れた声がする。
「シェイラは気持ちいいことが好きだよね。 結局流されてくれちゃうし。 世の中悪い男が多いんだから、本当心配だよ」
世の中の悪い男代表が一体何を言うのだろう。
それから、オリヴィエは一つ、一番大切なことを間違えている。
シェイラが流されるのはオリヴィエだけだし、シェイラがオリヴィエに流されるのは、オリヴィエが好きだからだ。
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