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石に花咲く
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「ぁっ…、でちゃう…」
すぐに、自分のなかで放たれた、ラディスの欲望が零れていくのだとわかって、シィーファは顔を敷布に埋めたまま、反射的に自分の股間に手をやった。
零れることが嫌だった、というよりも、シィーファのお尻の方向にいるラディスに、その様を見られるのが恥ずかしかったのだと思う。
場所が場所だけに、自分の意ではどうにもならないものが身体から出ていくのを、粗相のように感じるのかもしれない。
生ぬるい粘液で、指が濡れる。
けれど、直接そこからその白い粘液が溢れ出たり、太腿を伝い落ちたりするところを見られるよりましだ。
そう、ほっとしていたというのに、後方から、溜息が聞こえた。
「ああ、また、そんな格好をして…。 本当に目の毒だ」
また、シィーファが悪いような言い方をされたが、反論する気は起きなかった。
淫らな格好になった自覚はあるし、いっそのことお尻を完全に落としてしまえばよかったのだ。
敷布なら、もうとっくに、シィーファとラディスの体液で汚れてしまっているのだから。
そう気づいたシィーファは、股間から、どろどろになった手を外す。
遅ればせながら、完全にお尻をぺたんと敷布につけた。
濡らしてしまった手を敷布につけないよう気をつけて、手首を敷布について支えにして、上体を起こした。
すると、また、つつぅ…と、自分のなかを流れるものがあって、シィーファは思わず、びくりとした。
「ん…」
わずかに、仰け反り、鼻から吐いた息には喘ぎが混じった。
脚の間からとろとろと溢れていくラディスの欲望が、じわぁ…と敷布に染みて濡れているのもわかる。
一体、どれだけ出したというのだろう。
これも、若さなのだろうか、と震えていると、きし、きし、と寝台が沈むというか、揺れる感じがして、目の前から声が聞こえた。
「拭くから、手、ちょうだい」
先程の、寝台の揺れは、ラディスの移動によるものだったのか、と納得しながら、シィーファは手を差し出せずにいた。
だって、ラディスがシィーファのなかに放って、シィーファのなかから出てきたものを、ラディスに処理させるなんて…。
よいのか悪いのか、とシィーファは悩んでいたのだが、逡巡するシィーファの手をラディスは取って、先程まで自分が着ていたシャツで拭き始めた。
そんなことをしては、セネウに叱られはしまいだろうか。
せめて、シィーファの着ていたブラウスを使ってくれればいいのに、とは思う。
手の平、指の間、指先…爪の間まで丁寧に拭われる。
一本、一本、丁寧に。
もう少し、雑に扱ってくれても、構わないのに。
それくらいのほうが、シィーファにとっては、いいのに。
手を拭き終えて、シィーファの手を膝に戻してくれたラディスが、そっとシィーファの太腿に触れるので、シィーファはもしかして、と視線を上げた。
「あ、そっちも…?」
「そう。 きれいに拭きたいから、横になってもらえる?」
深く考えずに、シィーファはラディスの言う通り、寝台に仰向けになる。
「脚、開いて?」
脚を、開く?
ラディスに向かって、ラディスに放たれたものでどろどろになっている秘所を晒すよう、言われている?
事の直後ならまだしも、今は無理だ。
「やっぱり、お風呂で洗うから」
シィーファは起き上がろうとしたのだが、シィーファが肘をついて上体を起こすより早く、無防備な膝をラディスに割り開かれた。
「あ」
中途半端に上体を起こしかけたのだが、シィーファはそこで固まった。
割り開かれた自分の脚の向こうに、開かれた脚の中央に熱い視線を注ぐラディスを見てしまったからだ。
これは、見ない方がいい代物だ、と脳が指令を出したので、シィーファは起き上がりかけたことをなかったことにして再び横になる。
「こんなに出したんだね…。 泉みたいになってる。 少しは、なかに残るのかな…」
なんとなく穏やかではないことを言いながら、拭いているなぁ、とは思っていたのだが、つぷ…と自分の体内に入ってくる感じがあって、シィーファはビクリとする。
「あ、まっ…。 ゆびっ…」
「だって、なかの出さないと…」
ラディスは、そんな風に言って、中指を根元まで埋めたかと思うと、掬い取るように内壁に指を滑らせながら出ていく。 そして、シャツで指を拭く。
それを、ラディスがもう一度繰り返そうとするので、シィーファはわけがわからなくて声を上げた。
「な、んで」
「自分で射したものを、自分で掻き出したくはないから」
真面目な表情で、ラディスが口にしたことに、シィーファは目を点にする。
「え?」
自分で射したものを、自分で掻き出したくない、って今やっていることがまさしくそれでは、と思ったのだ。
全く理解ができない。
シィーファの表情から、シィーファの困惑を汲んだのだろう。
ラディスは、恐らく、シィーファが見やすいようにと、シィーファの恥部の上に、自身の反り返った雄々しいものを乗せてきた。
一体、何が起きているのか、容量を超えたのが、この場合は良い方向に作用したのだと思う。
シィーファは、示されたラディスのものを、見つめるしかなかったのだから。
「この、くびれの部分は、先に放たれたものを掻き出すためにあるらしい。 そんな風にして、折角シィーファのなかに射したものを、掻き出したくないなぁって。 自分で自分をぞんざいに扱っているみたいで…。 だったら先に指で掻き出した方が」
「ど、どこで、そんなことを」
延々と続きそうになる、ラディスの言葉を、シィーファは堪らず遮った。
ラディスは、目を丸くした後で、なぜか、微笑んだ。
「安心して。 女性ではないから。 今日、街に行ったときに、ウーアが言っていた」
ラディスが、深く考えて言葉を発していないのはわかっているつもりだが、どうしてウーアという名前が出てくるのか。
本当に、頭が痛い。
「…どうしてそんな話になったの?」
自分たちのことを、どこまで話してしまったのか、という確認をしたくて尋ねたのだと思う。
けれど、ラディスはシィーファの言葉を額面通りに受け取ったようで、微笑んで、緩く首を揺らす。
「聞きたい?」
「いえ、結構です」
あ、これは、ラディスがウーアとした会話が繰り返されるな、と直感したので、シィーファは首を横に振った。
シィーファの言い方が悪いのかもしれないが、ラディスはシィーファの言葉を素直に受け止めすぎるところがあるようだ。
「そう。 では、私のために準備したんだから、いれていいね」
私のために準備したんだから、いれていいね?
シィーファが、その発言の意味を、吟味しているときだった。
「っんぁあ…」
先程まで、ラディスが、ラディス自身で清めていたシィーファの泉に、ぐぐうっ…と反り返った彼自身を押し込んできた。
すぐに、自分のなかで放たれた、ラディスの欲望が零れていくのだとわかって、シィーファは顔を敷布に埋めたまま、反射的に自分の股間に手をやった。
零れることが嫌だった、というよりも、シィーファのお尻の方向にいるラディスに、その様を見られるのが恥ずかしかったのだと思う。
場所が場所だけに、自分の意ではどうにもならないものが身体から出ていくのを、粗相のように感じるのかもしれない。
生ぬるい粘液で、指が濡れる。
けれど、直接そこからその白い粘液が溢れ出たり、太腿を伝い落ちたりするところを見られるよりましだ。
そう、ほっとしていたというのに、後方から、溜息が聞こえた。
「ああ、また、そんな格好をして…。 本当に目の毒だ」
また、シィーファが悪いような言い方をされたが、反論する気は起きなかった。
淫らな格好になった自覚はあるし、いっそのことお尻を完全に落としてしまえばよかったのだ。
敷布なら、もうとっくに、シィーファとラディスの体液で汚れてしまっているのだから。
そう気づいたシィーファは、股間から、どろどろになった手を外す。
遅ればせながら、完全にお尻をぺたんと敷布につけた。
濡らしてしまった手を敷布につけないよう気をつけて、手首を敷布について支えにして、上体を起こした。
すると、また、つつぅ…と、自分のなかを流れるものがあって、シィーファは思わず、びくりとした。
「ん…」
わずかに、仰け反り、鼻から吐いた息には喘ぎが混じった。
脚の間からとろとろと溢れていくラディスの欲望が、じわぁ…と敷布に染みて濡れているのもわかる。
一体、どれだけ出したというのだろう。
これも、若さなのだろうか、と震えていると、きし、きし、と寝台が沈むというか、揺れる感じがして、目の前から声が聞こえた。
「拭くから、手、ちょうだい」
先程の、寝台の揺れは、ラディスの移動によるものだったのか、と納得しながら、シィーファは手を差し出せずにいた。
だって、ラディスがシィーファのなかに放って、シィーファのなかから出てきたものを、ラディスに処理させるなんて…。
よいのか悪いのか、とシィーファは悩んでいたのだが、逡巡するシィーファの手をラディスは取って、先程まで自分が着ていたシャツで拭き始めた。
そんなことをしては、セネウに叱られはしまいだろうか。
せめて、シィーファの着ていたブラウスを使ってくれればいいのに、とは思う。
手の平、指の間、指先…爪の間まで丁寧に拭われる。
一本、一本、丁寧に。
もう少し、雑に扱ってくれても、構わないのに。
それくらいのほうが、シィーファにとっては、いいのに。
手を拭き終えて、シィーファの手を膝に戻してくれたラディスが、そっとシィーファの太腿に触れるので、シィーファはもしかして、と視線を上げた。
「あ、そっちも…?」
「そう。 きれいに拭きたいから、横になってもらえる?」
深く考えずに、シィーファはラディスの言う通り、寝台に仰向けになる。
「脚、開いて?」
脚を、開く?
ラディスに向かって、ラディスに放たれたものでどろどろになっている秘所を晒すよう、言われている?
事の直後ならまだしも、今は無理だ。
「やっぱり、お風呂で洗うから」
シィーファは起き上がろうとしたのだが、シィーファが肘をついて上体を起こすより早く、無防備な膝をラディスに割り開かれた。
「あ」
中途半端に上体を起こしかけたのだが、シィーファはそこで固まった。
割り開かれた自分の脚の向こうに、開かれた脚の中央に熱い視線を注ぐラディスを見てしまったからだ。
これは、見ない方がいい代物だ、と脳が指令を出したので、シィーファは起き上がりかけたことをなかったことにして再び横になる。
「こんなに出したんだね…。 泉みたいになってる。 少しは、なかに残るのかな…」
なんとなく穏やかではないことを言いながら、拭いているなぁ、とは思っていたのだが、つぷ…と自分の体内に入ってくる感じがあって、シィーファはビクリとする。
「あ、まっ…。 ゆびっ…」
「だって、なかの出さないと…」
ラディスは、そんな風に言って、中指を根元まで埋めたかと思うと、掬い取るように内壁に指を滑らせながら出ていく。 そして、シャツで指を拭く。
それを、ラディスがもう一度繰り返そうとするので、シィーファはわけがわからなくて声を上げた。
「な、んで」
「自分で射したものを、自分で掻き出したくはないから」
真面目な表情で、ラディスが口にしたことに、シィーファは目を点にする。
「え?」
自分で射したものを、自分で掻き出したくない、って今やっていることがまさしくそれでは、と思ったのだ。
全く理解ができない。
シィーファの表情から、シィーファの困惑を汲んだのだろう。
ラディスは、恐らく、シィーファが見やすいようにと、シィーファの恥部の上に、自身の反り返った雄々しいものを乗せてきた。
一体、何が起きているのか、容量を超えたのが、この場合は良い方向に作用したのだと思う。
シィーファは、示されたラディスのものを、見つめるしかなかったのだから。
「この、くびれの部分は、先に放たれたものを掻き出すためにあるらしい。 そんな風にして、折角シィーファのなかに射したものを、掻き出したくないなぁって。 自分で自分をぞんざいに扱っているみたいで…。 だったら先に指で掻き出した方が」
「ど、どこで、そんなことを」
延々と続きそうになる、ラディスの言葉を、シィーファは堪らず遮った。
ラディスは、目を丸くした後で、なぜか、微笑んだ。
「安心して。 女性ではないから。 今日、街に行ったときに、ウーアが言っていた」
ラディスが、深く考えて言葉を発していないのはわかっているつもりだが、どうしてウーアという名前が出てくるのか。
本当に、頭が痛い。
「…どうしてそんな話になったの?」
自分たちのことを、どこまで話してしまったのか、という確認をしたくて尋ねたのだと思う。
けれど、ラディスはシィーファの言葉を額面通りに受け取ったようで、微笑んで、緩く首を揺らす。
「聞きたい?」
「いえ、結構です」
あ、これは、ラディスがウーアとした会話が繰り返されるな、と直感したので、シィーファは首を横に振った。
シィーファの言い方が悪いのかもしれないが、ラディスはシィーファの言葉を素直に受け止めすぎるところがあるようだ。
「そう。 では、私のために準備したんだから、いれていいね」
私のために準備したんだから、いれていいね?
シィーファが、その発言の意味を、吟味しているときだった。
「っんぁあ…」
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