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【2】猫ではないキアラの新生活
閑話.震天動地
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「マタタビ、抜けた?」
キアラを抱えて、一緒に湯に浸かりながら、ヒヴェルディアは尋ねた。
「はい…」
そう返事はしてくれるものの、キアラはヒヴェルディアを見ないし、多少ご機嫌斜めだ。
ヒヴェルディアに恥ずかしいことを強要されたのが、相当に恥ずかしかったらしい。
ここで重要なのは、恥ずかしがっているし、恥ずかしかったが、本当の意味で嫌がってはいない、ということだと、ヒヴェルディアは思っている。
そして、それでも大人しく一緒にお風呂に入ってくれるのが可愛いのだが、複雑だ。
ヒヴェルディアは、キアラの素股で無事達することができたのだが、キアラの腹や胸のあたりまで欲望を飛び散らせることとなった。
キアラの身体はヒヴェルディアの欲望と、キアラ自身の雫でべとべとだし、ヒヴェルディアの身体も衣服も、ベッドも然り。
魔法でシーツを乾かしはしたものの、キアラが嫌がるものだから、シーツを換えることとなったし、お互いにべとべとの身体を清めるために入浴することになった。
可愛かったのだから、そんなに拗ねなくてもいいのに。
「キーアラ、機嫌直して?」
後ろから覗き込みながら言っても、キアラは無反応だ。
何と言ったら、キアラの気が引けるだろう。
そんな考えと、キアラと対等な関係になりたい、ずっと思っていた願いが、一緒になったのだと思う。
気づけば、唇から言葉が、零れていた。
「ねぇ、キアラ。 結婚、しようか」
自分の声が紡いだ言葉が耳に届いて、ヒヴェルディアも驚いた。
もっと、色んな手順を踏むとか、もっと、適した場面や雰囲気の中で言うとか、すればよかったのだが、言葉となって口から出たものを、今更取り消すことはできない。
どく、どく、と大きく脈打ち始めた鼓動を感じながら、ヒヴェルディアはジッと、キアラの返事を待つ。
しばしのち、キアラの横顔、グリーンガーネットの瞳を縁取る長い睫毛がばさばさと羽ばたくように瞬いた。
そして、ゆっくりと、ヒヴェルディアに向く、キアラの顔。
だが、その顔は、ぽかんとしている。
まるで、何を言われているのか、わからない、とでも言うかのような、表情だった。
「…何、その反応は」
その顔を見たら、駆け出した鼓動が、速度を落とす。
そんな顔をされる理由が全くわからなくて、ヒヴェルディアは思わず、口にした。
だが、キアラの答えは、ヒヴェルディアの予想の、遥か斜め上を行くものだった。
「キアラは人猫族ですから、人間のご主人様とは結婚しませんよ?」
ご主人様、そんなこともご存じないのですか? あるいは、ご主人様何を仰っているのですか? と、キアラの顔が言っていた。
は? とは口に出さなかったが、ヒヴェルディアはまさしくそんな顔をしていたことだろう。
全く意味が解らない。
誰がそんな返答を予測しただろう。
少なくとも、ヒヴェルディアは全く予測しなかった。
これだけは、確かだ。
キアラを抱えて、一緒に湯に浸かりながら、ヒヴェルディアは尋ねた。
「はい…」
そう返事はしてくれるものの、キアラはヒヴェルディアを見ないし、多少ご機嫌斜めだ。
ヒヴェルディアに恥ずかしいことを強要されたのが、相当に恥ずかしかったらしい。
ここで重要なのは、恥ずかしがっているし、恥ずかしかったが、本当の意味で嫌がってはいない、ということだと、ヒヴェルディアは思っている。
そして、それでも大人しく一緒にお風呂に入ってくれるのが可愛いのだが、複雑だ。
ヒヴェルディアは、キアラの素股で無事達することができたのだが、キアラの腹や胸のあたりまで欲望を飛び散らせることとなった。
キアラの身体はヒヴェルディアの欲望と、キアラ自身の雫でべとべとだし、ヒヴェルディアの身体も衣服も、ベッドも然り。
魔法でシーツを乾かしはしたものの、キアラが嫌がるものだから、シーツを換えることとなったし、お互いにべとべとの身体を清めるために入浴することになった。
可愛かったのだから、そんなに拗ねなくてもいいのに。
「キーアラ、機嫌直して?」
後ろから覗き込みながら言っても、キアラは無反応だ。
何と言ったら、キアラの気が引けるだろう。
そんな考えと、キアラと対等な関係になりたい、ずっと思っていた願いが、一緒になったのだと思う。
気づけば、唇から言葉が、零れていた。
「ねぇ、キアラ。 結婚、しようか」
自分の声が紡いだ言葉が耳に届いて、ヒヴェルディアも驚いた。
もっと、色んな手順を踏むとか、もっと、適した場面や雰囲気の中で言うとか、すればよかったのだが、言葉となって口から出たものを、今更取り消すことはできない。
どく、どく、と大きく脈打ち始めた鼓動を感じながら、ヒヴェルディアはジッと、キアラの返事を待つ。
しばしのち、キアラの横顔、グリーンガーネットの瞳を縁取る長い睫毛がばさばさと羽ばたくように瞬いた。
そして、ゆっくりと、ヒヴェルディアに向く、キアラの顔。
だが、その顔は、ぽかんとしている。
まるで、何を言われているのか、わからない、とでも言うかのような、表情だった。
「…何、その反応は」
その顔を見たら、駆け出した鼓動が、速度を落とす。
そんな顔をされる理由が全くわからなくて、ヒヴェルディアは思わず、口にした。
だが、キアラの答えは、ヒヴェルディアの予想の、遥か斜め上を行くものだった。
「キアラは人猫族ですから、人間のご主人様とは結婚しませんよ?」
ご主人様、そんなこともご存じないのですか? あるいは、ご主人様何を仰っているのですか? と、キアラの顔が言っていた。
は? とは口に出さなかったが、ヒヴェルディアはまさしくそんな顔をしていたことだろう。
全く意味が解らない。
誰がそんな返答を予測しただろう。
少なくとも、ヒヴェルディアは全く予測しなかった。
これだけは、確かだ。
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